たまには地元の低山 越前富士

09年1月18日

日野山(795m)


古くは越前の国府が越前市にあり、
かの紫式部も親の赴任の関係で古越前に住んだ事があり、
昨年は紫式部関連の行事もたくさんあったものである。

日野山は越前市を代表する山で
熱心な登山者がいて冬でも滅多に踏み跡が絶える事がない。
頂上の避難小屋には裸足登山3,000回という人の足形まである。


知人から「顔が丸くなった」と言われたというので、
愛妻家の錆鉄人は天女の運動不足を解消する為
(百名山以外は滅多に登らない錆鉄人ですが・・・)
地元の低山に出かける事にしたのでありました。




どうやって行くの
日野山の登山口は数か所ありますが、代表的な登山口は越前市中平吹町の日野神社から登るルートなら、踏み跡もちゃんとあるだろうと思って日野神社から登る事にしました。
このルートは錆鉄人も数回登っているので例え踏み跡がなくても登る事が出来るだろうとも思いました。

という事で5時に起きて出発の準備です。天女は手早くおにぎりを作りました。去年、天女が愛奈ちゃん誕生後の世話で1ヶ月横浜に行っていた時、マニュアルに従って錆鉄人が漬けた大根の麹漬け(大根を洗って干す所までは天女がしていたのでしたが・・・)がおいしかったので、今年は天女が張り切って漬けた大根は、勿論錆鉄人が去年作ったものよりもおいしくなって、一緒に包んであります。
登り2時間ほどのコースなので水もいらない位ですが、暖かい飲み物があったほうがいいので、テルモスにお茶とコーヒーを入れました。(勿論、別々にですよ!)

という事で、5時半過ぎに自宅を出発。以前は日野神社の境内に駐車出来たので今回も駐車しているかと思って行きましたが、1台雪に埋まっているだけで、昨日までも駐車した気配がなく、前回の時、駐車禁止とか書いてあって集会所の駐車場に停めたので、今回も集会場に行きました。(その前を曲って日野神社に行ったのですが・・・)
我が家からはほぼ20kmです。


下山後の駐車場。右側奥まで駐車場があるので、数十台の駐車が可能ですが、中にはいると雪で脱出困難になる可能性もあるので、皆さん道路際に駐車されていました。
一番手前の天女のムーブで行きました。4WDなので大抵の所は安心です。
登山口

市道からの駐車場入り口。(下山後撮影)
「神社の境内には駐車出来ません」と書かれていますね。


看板の所から日野山を望む(下山時撮影)
真っすぐに300m程進むと日野神社です
日野神社

下山時撮影


例によってお参りをしてから出発です
(6:25)
イノシシ避けのゲート(下山時撮影)

神社から100mほど進んだ所にゲートがあります
錆鉄人はヘッドランプを忘れましたが
無しでも歩ける薄明かり状態でした。


ゲートの手前は林道が横断していて、
登山者の車が駐車していました。
砂防ダム

汗をかかないようにのんびり20分ほど林道(舗装してない)を歩くと、砂防ダムに到着。この横から階段になり、登山道らしくなります。


雪も増えてきましたがトレースはバッチリ。錆鉄人は今回は長靴です。
天女も長靴にしようと思ったのですが、上を締め付けられる長靴は履きなれていないので靴ズレになるかもしれないという事で、登山靴にスパッツです。
焼餅岩

登山道には地元の王子保小学校だ作った標識が50〜100m毎にあり、子供の絵もあって楽しめます。ちなみにここでは、うさぎさんが「がんばって」と言っています。


焼餅に似ている所から名付けられたらしいですが、焼餅とはクズ米に菜を混ぜて搗いた餅を焼いたものとの事で、百姓は食べるにも苦労していた頃の話でしょう。こんな大きな焼餅なら何千人分にもなって、みんなが大喜びでしょうが・・・
伝説に沿って歩く

    石の唐戸
中平吹きにすんでいた僧兵が追われて、このほら穴に隠れたと伝えられていると書いてありますが、僧兵とは今の暴力団みたいなもので乱暴狼藉をほしいままにしていた集団で、鬼ヶ岳の鬼伝説も僧兵の事かもしれません。
ちなみに、ほら穴は身を隠すには小さく、中から水が流れ出しているので、隠れる事は困難ですが、岩の手前の部分でも雨は防げるかもしれません。


弁慶の3枚切り

雪で隠れていますが
岩が切ったように割れています。
さぞや名刀だったに違いありません。
室堂

室堂に到着

左の谷川は水場です。


雪にも負けない不動明王
室堂
ここで小休憩。
左の小屋には腰掛けもあるのですが、天女は雪の上でザックを開いておにぎりを取り出しました。コーヒーはまだ熱くて飲めないほどでした。
それにしても、こんな2時間程で登ってしまう山なのに、中腹にこんな小屋があって、頂上にも避難小屋があるなんて、いかに信仰登山が盛んだったのかがうかがえます。ちなみに夏には「たいまつ登山」があって、大勢の登山者が列を作って登るようですが、混雑が嫌いな錆鉄人なので行った事がありません。
ここまでトラバース気味に来ましたが、小屋の向こうからはほぼ真っすぐに頂上に向けて登って行きます。



登山道

林道にある道標

左は林道です
登山者は比丘尼ころばしへ


比丘尼ころばしの急坂は
雪のほうが歩くのが楽です
大比丘尼ころばし

一番急な斜面の筈ですが・・・
足取りも軽く登る天女でした



長命水池

看板を眺める天女


天女の目はこれを見ていました。
勉強熱心な天女です。
(この案内板は最近立てられたようです)
合体の樹

コース中最大?のブナの木
錆鉄人は「合体の樹」と名付けているのですが・・・
そのうちに有名になって
そういう看板が立つのではないかと思います。
その時は錆鉄人が名付け親ですから!


錆鉄人と天女のように
寄り添ってくっついて温め合って(?)います
山頂

鳥居はやっとくぐれる積雪量でした


山頂の日野神社奥ノ院にお参りする天女
改築記念碑


この向こうに白山があるのですが・・・
心眼!
山頂からの眺め

こちらは北アルプス方面


少し先を左に下ると避難小屋です。
真っすぐ進むと味真野の登山口へ
こちらからも踏み跡がありました
避難小屋

入口が凍りついていてかなり力がいりました。


中の半分は土間です
掛かっているのは登山ノート
半分は床があって
銀マットが敷かれていました。
下山

鳥居にもおじぎをしている天女


途中から見える越前市市街
室堂
という事で、室堂に到着。
ここまでは登ってくる人に逢ったのは数人でしたが
この先から神社までで20人近くの登山者とすれ違いました。




旧道の標識




小さなお地蔵様に手を合せました
日野神社

9:27 神社に戻りました。

中にはこんな和歌と家訓がありました。
「からだだわらずに」登ってきました!


正月の名残りの生け花でしょうか
駐車場へ

境内のケヤキ?の大木



集落内の道路脇にもお地蔵様が

帰りに「みつわ」に寄って買い物をして一石二鳥
超久しぶりにマックを買って食べながら帰りましたが
久し振りだったからか、
とてもおいしく感じました。

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