幽玄伝説 夜叉ヶ池

09年11月7日

夜叉ヶ池(1,099m)


金無し錆鉄人ですが天女の為に大発奮して
まつたけと近江牛のあばれ食いに滋賀県の甲賀まで出かけましたが
少しでもお金をセーブする為に往復327kmを下道で走りました。

という事で、険しい栃の木峠のヘヤピンカーブを過ぎ
旧今庄町の最初の集落を過ぎ広野ダム方面への分岐を過ぎたら
天女が「今度は夜叉ヶ池に行ってみたいな」と言いました。

愛妻家の錆鉄人は
当然、天女の希望を叶えようと考えましたが
もう紅葉は過ぎています。

次のチャンスは
初雪で薄化粧した木々に覆われた夜叉ヶ池・・・
と思いましたが、
運動不足の天女の為にすぐに実行する事にしたのでありました。

この時期なら登山者もいなくて静かな山が楽しめそう
と思ったのでした。
が・・・・・






どうやって行くの?
我が家からは、武生に出て行動8号線経由で国道365号線に出て、旧今庄町のそば道場のほうに左折し、広野ダムまで真っ直ぐに走り(ダムの手前は曲がりくねっていますが・・・)ダムの上を横切って進むます。やがて舗装が終わりますが、クレーターはほとんどなく対向車だけ気を付ければ良い感じの道路を走ると、やがて道路が舗装されているようになり、最後は登山口の駐車場となります。

登山口の駐車場は約20台、少し下がって約10台〜15台の駐車場が2つあります。
我が家からは48km、朝の5時半頃に出発しましたが、通る道路は全て幹線道路なので、この時間は黄色の点滅ばかり、スムーズに進行してほぼ1時間で駐車場に到着しました。
駐車場

駐車場に到着すると、一角を7〜8名の集団が車座になって座っています。近づいてみると、地元のT工業高校のワンゲル部の生徒さん達(先生も)が食事中でした。、こんな早い時間なので誰も来ないと思っていたようで、ど真ん中ではありませんが、決して隅っこでもありません。
まあ駐車の邪魔にはなりませんでしたが・・・


(手前に写っているのは、右の大カツラの木の枝です)


大カツラの木
幹回り6.4m高さ32m樹齢400年

細い木の集合のように見えますが
それは手前に彦生えが出てきたからで
奥に大木が2本立っています。

出発

有名な夜叉ヶ池の伝説の地です。

でも、伝説は岐阜県側にもあって
錆鉄人的には岐阜県が本場のように思っています。


6:37 ワンゲル部隊よりも先に出発!
水平舗道

登山口から数分登ると、数百メートルにわたって片側が谷底まで50m〜100mの絶壁となっている水平歩道が続きます。
水平舗道の終わりに夜叉滝がありますが、まだ暗いので帰りに撮影する事にしました。


夜叉滝から少し進むと橋を渡ります。錆鉄人はこれまで数回登っていますが、丸木橋だったのに立派な橋に代わっていました。
大トチの木

少し先にもう一つ橋があって左岸に戻ります。


6:58

森の巨人たち100選!
左の二又の木ではなく右の木です。

大トチの木

周囲はロープで立入禁止になっていますが
付近まで登山道がついているので、
トチの実がないかと登って行きました。
(白山帰りの白峰のトチの木は立入禁止でした)


が、トチの実はこの巨木では拾えませんでした。
というより、もう時期が終わっているようでした。

でも、下の登山道沿いで探して数個拾いました。
小さな栗の実を丸く膨らませたような形です。
(ここで7〜8分停滞していました)

このトチの木のすぐ上で
石の上を歩いて谷川を渡渉します。
(7:05)
本格的な登り

トチの木の先から本格的な登りとなります。
(それまでと比べて)

7:11 1,500m地点


こんな所もありますが、特に難所はありません
池まで1,000m

この前後は急坂で階段になっています。
登山口で1,000m〜500m地点で熊野目撃情報があったと書いてあったので、臆病な錆鉄人はストックを石に打ちつけて金属音を出しながら登っていました。


陽が当った山々は紅葉で燃えるようです
夜叉ヶ池

7:54 到着
例によって信心深い天女です



誰もいない夜叉ヶ池

本日の一番乗り!
朝日を反射して幽玄な雰囲気でした
ヤシャゲンゴロウの保護

何と!登山道で登りつめた社の前の一部分だけが、波打ち際まで行けますが、それ以外は立入禁止のロープが張ってあります。
写真の岩の向こうには竜神の像があって、化粧道具などが供えられていたのですが・・・



ふーん。
そういえば前来た時は池に入る不埒な人もいたから・・・
山に登る

木道を通って向こう側まで行き、
木の階段(贅沢な木の使い方!)を登って尾根へ出ます



少し登った所から夜叉ヶ池を見下ろしました
夜叉丸

一応この上まで行く予定です。
有名なライブカメラが見えます。



という事で
笹藪を漕いで 8:14 夜叉丸に到着。
1212mという手作りの標識がありました。
ライブカメラ視線の夜叉ヶ池

おワンゲル部隊が到着だ!


ライブカメラ
物議を醸した夜叉ヶ池のライブカメラのお話です。
設置したのは岐阜県でしたが、設置した場所が福井県側の場所!
(錆鉄人はそれを見ています)
それまで、夜叉ヶ池に対して積極的な保護活動も何もしていなかった(と錆鉄人は思うのですが・・・)福井県は出し抜かれた悔しさから、自然保護とか何とか言って猛烈に抗議!(一応、雨が降ればその付近に降った雨が夜叉ヶ池に流れ込む場所に設置されていたので)

という事で、現在の場所に移設されたのだと思われます。県境の登山道から岐阜県側に10m程入った所に設置されていて、そこまで、踏み跡があったので、錆鉄人も行ってみたのでありました。それが上のライブカメラ視線の写真でありました。

カメラはシェアが一番のパナソニック!
案外小さな太陽光パネルで動いていました。



この登山道は結構険しく
確か女性が滑落して死亡した事があったと思います。
それを話すと
「そんな人は登山しちゃいけない人だわ」
もろに錆鉄人の影響を受けています。

という事で
天女は慎重に(怖々)下ります。
ごめんなさい!中

戻って食事にしました。別にラーメンを食べなくても良かったのですが、折角持ってきたので作りましたが、登山口に戻ってみると、何と!ガスも使ってはいけないと書いてありました。
何故?かは分かりませんが、注意書きを見逃した錆鉄人のミスでした。ご免なさい!


右側もすぐに立入禁止区域なので
この幅10m程が波打ち際まで行けます。
右側の木道の真ん中辺りが
ヤシャゲンゴロウをよく見た場所ですが
木道の上からは見えません。
夜叉滝



錆鉄人のお薦め!
夜叉ヶ池に登るなら午後が狙い目
夜叉滝にかかる虹が見られます!
登山口に戻る

9:57 戻ってきました!
「夜叉ヶ池っていい山ね」
(天女は3回目でした)

下山中に40人位に登山者に逢ったので
想像はしていましたが駐車場は満杯
下の駐車場もほぼ満杯でした。

樹氷の夜叉ヶ池に登りたかったのに、この日登ったのは訳がありました。
新聞のチラシで「タイヤを無料引き取り」と書いてあった会社の場所が夜叉ヶ池に行くルートのすぐ近くだったのですが、それが11月8日まで。
という事で、車にタイヤを8本も積み込んで夜叉ヶ池の登山口に出かけたのでした。(10時からだったので、帰りに寄る事にして登山したのでしたが、不法投棄容疑者と疑われかねない所でした。)1990年行こうのテレビやエンジン付きの機械なども無料引き取りしていましたが、どこかに輸出するみたいでした。

本当は温泉にも寄って帰ろうと言っていたのですが、天女が汗もかいていないし一度入った温泉だからというので、温泉はパスしました。
天女は11月3日の大散財(1人6,800円のまつたけと近江牛のあばれ食い)を意識して、少しでもセーブしようとしていたのかもしれません。

という事で、お昼前には家に戻って、午後はしっかり畑仕事をした勤勉な錆鉄人でありました。

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