恒例の花見と残雪期の 会津駒ケ岳

09年4月18日予定

会津駒ケ岳(2,133m)


今や錆鉄人家の恒例となった感のある花見
今年は3大桜として有名な三春の滝桜にしようと思いましたが
金無し暇無し錆鉄人なので
コストパフォーマンスとタイムパフォーマンス最大化を画策

こんな時でも登山を忘れない山人の鏡のような錆鉄人は
年中通して登山可能で3、4月は春山スキー客も多いという
会津駒ヶ岳登山を計画したのでありました。

山ん城温泉で味をしめたので野湯の入浴も・・・
という意欲的な計画になったのでありました。

祈!晴天
(2日とも雨予報なら中止です)
4月15日天気予報は土日とも晴れになりました!





どうやって行くの
「うつくしまの国ふくしま」

今さら書くまでもありませんが、16日夜にはステップワゴンの布団を敷いて、登山用具など積み込んでおいて、17日の金曜日には天女のムーブで出勤、のつもりでしたが、天女もこの日地球人と仲良くなるためのアルバイト。ステップワゴンでそのまま出勤し、定時に帰宅して、着替えをしたらすぐに出発という段取りになりました。
ETC1000円になった(お陰で天使達に逢いに横浜まで往復しても1万円で済みます!)ので、福井北ICまで走るまでもなく、鯖江ICから北陸道に乗ってまずは朝一番に滝桜を目指します。すでに15日で満開を告げている滝桜を出来るだけ早く見てしまおう、山は逃げないからという作戦です。という事で、会津駒は2日目に変更。

11〜12日か、18〜19日のどちらかと思っていましたが、地球人と仲良くなるための天女のアルバイトですが、12日は日曜日なのにお手伝いにいくことになり、さらに25日も26日(至仏山と巻機山を計画していたのですが・・・)も頼まれたとの事、生活防衛のために金無し錆鉄人は泣く泣くOKして「山は逃げない!」とうそぶくのでありました。

という事で、18〜19日を良い天気にして下さい!錆鉄人の願いは叶い、15日頃から天気予報は2日とも晴れ!の予報となりました。

問題は、檜枝岐までのルートです。
小出ICで下りて国道352号線で最悪の奥只見湖沿いのギザギザ隘路を走り、さらにあの忌まわしい当て逃げ(正確には「当てられ逃げられ」)事件現場を通って行くのが最短ルートではありますが、このルートは例年5月末の開通らしい・・・(さらに越後駒ケ岳登山口の枝折峠への開通はもっと遅く6月下旬!)

となると、次の候補は少し遠回りになるけれども、錆鉄人が会津駒に登った後に小出に帰った国道252号線で檜枝岐に行くルートですが、これも例年開通は4月末らしく、記録的な小雪であった今年でも4月初めの段階では4月末としか予報されていません。
どうやら、15日の段階で除雪は終わり、ガードレール取付を行い、24日の開通との事です。(16日の某ブログより)

という事で、会津若松から、はるばると片道100kmの道のりを往復するしかありません。地球の為に無駄なガソリンを使わずに行きたい錆鉄人は、17日までの開通を切に願っていたのでありましたが・・・

三春の滝桜
日本の3大桜は北から言うと
三春(福島)の滝桜
山梨の神代桜
根尾の薄墨桜

と言われています。錆鉄人はその中では根尾の薄墨桜しか見ていませんが、混雑が嫌いなので早朝7時には到着するように出かけました。しかし既に駐車場入り口は列をなしていて、帰りの対向車線は延々と5km位の列に恐れをなした思い出があります。
さらに昨年の小岩井農場の一本桜も、朝の7時には駐車場まで1km近い渋滞でしたから・・・
ヘッセの影響を受けている錆鉄人は、何事も楽は後回しにする性格?なので、今年は遠い滝桜を見に行く計画を立てたのでありました。という事で、会津駒ケ岳も花見山も・・・本当はついでなのでありますが、ついでと言っても手を抜かず一生懸命遊ぶのが錆鉄人流なのでありました。


15日の段階で満開という事なので、花見を最優先!
三春ICまで高速で一気に走り、早朝には駐車場に到着。観光客もまばらなうちに写真を撮って、福島の花見山に急行する予定です。

18日は滝桜のライトアップをしているので、夕方6時頃が車が少ない狙い目じゃないかと思っていましたが、その頃にははなり散ってしまっているかもしれませんから。
福島花見山
カメラマンの秋山庄太郎氏(だったと思うのですが・・・)が「福島に桃源郷有り」と言って毎年撮影に通ったという花見山。
その美しい風景はJRのポスターの中でも群を抜いていました。それは、他がピンクの桜一色なのに対して、花見山は赤や黄色と色鮮やかな事もありましたが・・・


花見山は、一人のお百姓さんが自分の山に花の咲く木を植え続け、美しさで評判の観光地になったとの事です。桜のようにほんの1週間程だけが見頃で観光客もその時だけ来るというのではなく、たくさんの種類の花の咲く木があるので見頃は長く楽しめるようです。
しかし、この頃はやはり桜を兼ねた花見山の花のピーク。混雑嫌いな錆鉄人は朝一番に駐車場に行って、早く帰る計画なのでありました。

錆鉄人も今年は3本桜苗木を植えました。花咲か爺さんならぬ花咲か錆鉄人になれるかも?(といいつつも、花よりダンゴの天女と花より実益の錆鉄人なので、我が家の屋敷の山菜園化が進行中です。)

沼尻元湯
その後は折角福島市まで来たので、2月に入れなかった高湯温泉吾妻屋のリベンジを考えましたが、激混雑が予想されます。2月に一応高湯温泉は入浴出来たので、違う温泉はないかと調査しました。
霧島の山ん城温泉で野湯の気持ち良さを満喫したので(無料っていうのが一番大きな動機だったりして・・・)福島にはないだろうかと考えていると、天女があどけない話を始めたのでありました。


あどけない話

天女は福井に温泉が無いといふ、
ほんとの温泉に入りたいといふ。
錆鉄人は驚いてるるぶを見る。
桜若葉の写ったページに在るのは、
切っても切れない
昔馴染みの芦原温泉だ。
どんより煙る温泉に入れば
うすもも色のかすかなぬめりだ。
天女は遠くを見ながらいふ。
阿多多羅山の山の麓に
毎日出てゐる白いお湯が
天女のほんとの温泉だといふ。
あどけない温泉の話である。


        (錆鉄人【天女抄】より)

久々に出ました本歌取り!
何と言っても、東北は啄木や茂吉など好きな作家がいるので、本歌取りが出来易いのでありました。勿論、このあどけない話も40年前には暗記していた詩なのでありました。(もっと入試の為になる事を一生懸命やれば良かったのですが・・・。今は暗誦出来なくなってしまい、悲しみに打ち沈む錆鉄人であります。)

【お断り】
うすもも色というのは創作で、実際はほぼ無色透明です。つるつるになるという泉質ではありません。


(本物の) あどけない話 

智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。

          (高村光太郎【智恵子抄】より)


という事で、錆鉄人は天女の為に阿多多羅山の麓を掘って(検索して)、沼尻元湯を発見したのでありました。
(妄想の世界と現実が混在してしまっている自分自身が怖い錆鉄人でありました。)
会津駒ケ岳
会津駒ケ岳は錆鉄人の登山記にもありますが、終始ほぼ一定の登りが続き、快適に登頂出来る(登山口から1時間10分で頂上に到着しました)のですが、そういう訳で急傾斜の所がなく、日本海側でもないので豪雪に見舞われる事もないためか、1年中登山可能な山との事です。(勿論、冬山装備と天候の見極めは必要です。さらには檜枝岐まで行くのがもっと大変ではありますが・・・)
という事で、天女が未踏の会津駒ケ岳を花見のついでに登ってしまおうといういつもながらのコストパフォーマンスとタイムパフォーマンス最大化作戦になったのでありました。




なるべく雪の締まっている早朝に登山開始して、昼頃には下りてしまおうという計算です。従って登りは登山靴(天女は+軽アイゼン?)のみ、下山は雪が腐ってくる可能性もあるので、天下の宝刀スノーシューを持って行こうと思っています。(おそらく使わないと思いますが・・・)

【順番の変更】
天気予報を毎日見ていると、16日から17日にかけてもかなりの降水で、会津駒ケ岳では雪の可能性が高く、18日朝一番ではルートが分からない可能性があります。さらに、滝桜は15日に満開宣言、18日夕方ではかなり散ってしまうかもしれません。という事で、滝桜を18日の朝一番に見て、花見山、19日朝一番で会津駒ケ岳に登ることにしました。

会津若松観光
それでもまだ時間が余るので、会津若松城でも観光して帰ろうかと思っていますが・・・時間が読めませんので・・・
喜多方ラーメンはもう結構です。(錆鉄人も天女も喜多方ラーメンはあまり好みではないと分かりましたので。)




帰宅
ETC1000円になったので、深夜半額になる時間を考えて走る必要はありませんが、タイムパフォーマンスを考えると深夜帰宅は譲れません。

こうして、走行距離約1,400km、予算20,000円の遠征計画が出来たのでありました。(食費を除く。そのうちに鍋釜持って行くようになるかも・・・)




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