由布岳(1,584m) 今回の九州遠征のメインは九重連峰のミヤマキリシマ鑑賞で その後は天女の為に臼杵の石仏を鑑賞し、 翌日別府の地獄巡りをする計画であったが、 地獄巡りが始まるのが8時からであり、 車中泊で早朝に目が覚めると思われるので 時間潰しが必要と考えた。 という事で、 登山者の錆鉄人としてはもう1つ山に登ろうと考え 湯布院からの眺めが素晴らしく 往復3時間程の由布岳に登ることにしたのでありました。 確か200名山だったと思いますが 錆鉄人は100名山よりグレードの低くなる 200、300名山には興味がありません。 (時間も暇もないというのも理由ですが・・・) |
どうやって行くの | ||
我が家から九重ICまでほぼ900km、登山口の長者原までさらに約20km。定時に仕事を終わって家に帰ってすぐに出発しても18時半頃で、駐車場は夜明け前に着いた方が良いとのアドバイスを考えると、寝る時間がほとんどありません。 ところが運良く仕事で大阪に行く事になり、車中泊の準備をして天女も乗せて出発。 展示会は4時15分頃に終わって駐車場へ。天女は大阪城観光を終えて地下駐車場の車の中で待っていました。という事で、待ち時間もなく出発し、大阪市内の混雑を抜けて阪神高速に乗り、中国池田ICに直結。長距離なので100km平均で走行し、SAで夕食を食べ、九州へ上陸。 |
天気予報が思わしくなかったので、九重IC前のSAにて車中泊し、朝の天気を見て、九重登山を30日にするか31日にするかを決める事にして、午前0時半頃到着。アラームは4時にセットしてすぐに就寝。勿論、アルコール抜きです。 朝起きると、SAは霧雨状態で、トイレに行って天気予報を聞くと、30日は曇り、31日は晴れの予報だったので、九重登山を翌日に回す事に決定。 こんな天気だけど由布岳に登ってもいい?と天女に確認して、湯布院ICで高速を下り、途中のコンビニで朝食を買って由布岳正面登山口へ走りました。 |
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由布岳正面登山口 |
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無料駐車場には車が10台程、右側の2台は出発準備中でした。右側に見えるのはトイレですが、ハエがひどかったとの報告です。 |
道路の反対側、由布岳の登山口の横は有料駐車場の表示がありました。さすがに、駐車0でしたが・・・ |
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登山口 | ||
道路の向こう側が登山口です。5:43 出発。 しばらくは、草原の中を歩きますが、10分程度で林の中に入ります。この林に入る所にもトイレがありました。 |
新緑の中、気持の良いウォーキングです。天女はストックを2本一緒に動かしているので、交互に使うように指導して、やっと普通のストックワークが出来るようになりました。が、その後も時々松葉杖歩きが復活しようとするのでありました。 |
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登山道 | ||
見晴らし台になっている広場に到着。でも、ガスで何も見えないので通過しました。 |
やがて、登りが急になってきました。 登山道脇にはミヤマキリシマのカワイイ姿も |
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マタエ 6:55 | ||
西峰と東峰の分岐に到着。 由布岳は「おまけ」なので調査不足の錆鉄人、どちらが本峰かわからないので、ここで天下の宝刀「地図」を取り出しました。 滅多に見ないので、いざという時に違った地図が入っていることが多いのですが、今回はちゃんと九重阿蘇の地図が入っています。という事で地図を見ると、三角点が西峰にあったのでこちらに登る事にしました。 |
のっけから岩場があって、前途が思いやられます。 これに反して、東峰はジグザグの普通の登山道が付いていました。 |
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鎖場 | ||
鎖場なので錆鉄人は天女のストックも持って片手で登りましたが、天女は慎重に登って行きます。そして、頂上までもう5分位の岩場のトラバースを見た途端、「私、もう登らない!」との御宣言。 鎖があって、5m足らずのトラバースなので、ぶら下がってでも行けると思うのですが・・・、先に行けば付いてくるだろうと思って行きました。 |
という事で、7:12 無人の頂上に到着 写真を撮ったりして待っていましたが 登って来たのは男性の単独行 嫁さんはどうしていましたかと聞くと 登ってこないみたいだよ との返事。 愛妻家の錆鉄人はしかたなく 岩場のトラバース地点まで戻りました。 |
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岩場 | ||
戻ると、鎖場から30m程戻った岩の根元で待っていました。「登って来てよ」「私は登らない」「それなら下りない」と駄々をこねあう2人でしたが、駄々のこねあいなら錆鉄人には勝てないと思ったのでしょう。天女はシブシブまた岩に取り付きました。 |
勿論、岩にくっつき過ぎています |
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必死の天女 | ||
愛妻家の錆鉄人は上で優しく傍観してました? |
小さいけれど足掛かりはあります |
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トラバース終わり | ||
中々の高度感です | 必死でしがみついて無事通過 |
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頂上に続くフラワーロード | ||
きれいな花に包まれて御満悦の天女 登ってみたら簡単だったわ! との事です |
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由布岳西峰 7:35 | ||
すったもんだしましたが、錆鉄人の愛の力で天女も登頂。 天女効果で上空は晴れてきました。 |
「今日は時間があるからお鉢巡りをしようか」 に何故か反対しない天女。 先ほどの鎖場を下りなくて良いなら 遠回りしてでも・・・という事でした。 |
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西峰の東斜面 | ||
少し下るとミヤマキリシマの大群落が! |
まだ5分咲き以下かもしれません・・・ |
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険しいお鉢巡りコース | ||
何と!何度も何度も岩場が現れるのでありました。 |
西峰東斜面のミヤマキリシマの大斜面 中央に登山道が見えます 頂上は写真のもう少し左です |
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お鉢巡りコース | ||
ロウソク岩! (これによじ登る必要はありません) |
行く手には岩場がいくつも見えますが 天女は弱音を吐きません 戻るも地獄ですから・・・ |
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続お鉢巡りコース | ||
ポーズを取る天女 |
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由布岳東峰 8:24 | ||
(何故か白飛び) という事で、約50分の艱難辛苦の末に東峰に到着。 登山口で出発の準備をしていた中年女性3人組に写真を撮ってもらいました。聞くと島根県の浜田市からとの事で、下山後は湯布院温泉との事。コーヒー御馳走様でした。 |
石仏をスケッチする天女 |
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西峰 | ||
西峰を見ると |
今まさに女性2人がトラバースポイントに |
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トラバースポイント遠望 | ||
結構簡単にトラバースしてました。 (10倍ズームの威力) 天女も私だって!って言うでしょうが・・・ |
9:01 マタエに戻る 東峰頂上からはほんの数分でした。 |
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下山開始 | ||
今にも飛び立ちそうな天女 |
実はここから下りだして、道を間違えたのではないかと戻ったのですが、ほぼ一緒に登っていた人がこれでいいですと教えてくれたので、また下りました。その人はこの後、阿蘇に登るとの事でしたが、何と!翌日、九重でも再会したのでありました。 (広場のような所はちゃんと標識を確認すべきでした。) |
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下山 | ||
草原の中を下ります 手前の有料駐車場にもたくさんの車が・・・ |
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登山口に戻る | ||
という事で、9:59 波乱に富んだ由布岳登山が終了 |
予想外の岩場の連続に、貴重な経験が出来た天女は、これからもっといろいろな山にチャレンジ出来るかもしれません。が、絶対に嫌っていうでしょう。 次は別府地獄巡りに出発です。山登りが終わった天女はうきうき気分。 |