天女のチャレンジ 鷲羽水晶日帰り

09年8月22日予定

鷲羽水晶日帰り


百名山全山日帰りの定義の中で、
椹島からの赤石岳、悪沢岳の日帰りを認定しているので
全山日帰りの中での最難関は鷲羽水晶の日帰りとなる。

コースタイムは25時間強
往復の距離は45km
累積の標高差は3,500m

錆鉄人の記録をご覧になった人の中で
このコースにチャレンジする人が出てきたようです。
今まで誰もしようとしなかっただけで、
錆鉄人に出来たのだから、出来ないはずはないのです。
これにチャレンジすることは
単なる「おバカな登山」を越えた崇高な挑戦だと思います。

登山とは極限への挑戦だとしても、
自分でコントロール出来ない悪条件(冬山の縦走など)に突っ込むのは
単なる蛮勇でしかないと思っています。

極限に挑戦したいという人間のロマン
それを比較的安全に実現出来るのが
ロングトレールだと思います

【 注 意 】
このコースは通常なら2泊3日以上を要するコースです。
周到な準備・シュミレーションを行ってから
自己責任で挑戦して下さい。



詳細な計画案

地  点  標高   距離   CT   計画   休憩   時刻  備  考
新穂高バスターミナル   1,100 * * * * 0:00 小池新道分岐まで6.2km  
わさび平小屋(水) 1,400 3.5 1:15 0:50 * 0:50
鏡平山荘(水) 2,280 5 4:00 2:30 * 3:20 コースタイム長すぎる?
双六小屋(給水) 2,540 3.5 2:20 1:30 0:10 4:50 4:50/7:35=0.64
三俣山荘(給水) 2,550 5.5 2:20 1:30 0:10 6:30 トラバース道通過
鷲羽岳2924m 2,924 1.5 1:20 0:45 * 7:25 最悪8:30
水晶岳2986m/13:45 2,986 4 2:30 1:45 0:10 9:10 最悪10:30
鷲羽岳 2,924 4 2:15 1:45 * 11:05 黒部川源流には行かず
三俣山荘(給水) 2,550 1.5 1:00 0:30 0:30 11:35 6:15/9:25=0.66
双六小屋(給水) 2,540 5.5 2:30 1:30 * 13:35
鏡平山荘(水) 2,280 3.5 1:50 1:30 0:10 15:05
わさび平小屋 1,400 5 2:40 1:30 * 16:45 約2時間の余裕
新穂高バスターミナル 1,090 3.5 1:15 0:45 * 17:30 5:15/9:15=0.57
合  計 * 46 25:15 16:20 1:10 * 16:10/25:15=0.64

どうやって行くの?
通い慣れた新穂高へのルート。
無料区間が高山ICまで伸びたので、通勤半額を利用して白鳥(実際は油坂)から高速乗れば、我が家から3時間余りで到着出来るようになりました。



【注意】百名山全山日帰りの定義に関して
これに関しては、これまで誰も唱えた事も考えたこともない百名山の新しい登山概念であり、発案者の錆鉄人が定義する権利を有していると考えます。
定義に際しては、「日本の何処に住んでいようと、同じ条件で百名山全山の日帰りに挑戦出来る」ように配慮しました。
詳しくは、錆鉄人の超絶!百名山全山日帰り五輪の書を参照願います。

計画
コースタイム25時間強。
錆鉄人が実行した時は、食当たりで前半がメロメロでしたが(後半も、水晶小屋で飲んだ生ぬるいビールで酔いが回ってフラフラでしたが・・・)、実行動時間は往復12:24(メロメロのせいもあって、休憩がたくさんだったので出発から到着までは13:56)

問題は「かよわい」女性である天女が実行出来るかという事です。
しかしながら、過去に山岳耐久レースを完走した経験や、今年に入ってからも飛越トンネルからの黒部五郎岳日帰りをしても、それほどくたびれず、さらに8月8日には椹島から赤石岳を日帰りし、翌9日には午前1時半起きで椹島から悪沢岳の日帰りを実行し、2日でコースタイ30時間越え、標高差延べ4500m越えの登山を実行出来たので、早朝出発、コースタイムの長さ、標高差の不安をほぼ解消し、十分可能と判断。
場合によっては、体調を見ながら途中の小屋に泊れるのも、このコースの利点です。(ほぼ2時間置きに小屋がありますから!)

天女の最近のコースタイムを見ていると、錆鉄人単独の場合のほぼ2割増し程度なので、12時間24分を1.2倍すると14時間53分。休憩は同じ程度取ることにして、合計16時間半で戻れると計算しました。


錆鉄人は明るいうちに戻るのをモットーにしているので、午後6時には戻るものとして、午前1時に出発しようと考えました。(16時間半なら午後5時半戻り)
林道歩きが1時間はありますから、最悪午後7時に林道に戻れば、バスターミナルへは午後8時到着となりますが、危険性は高くないと考えられるので、1時間半の余裕があると考えられます。

となると問題は、我が家を18:30頃に出発したとして、新穂高の駐車場に到着するのは22:00近くなるという事。すぐに寝たとしても、0時半には起きる必要があるので2時間半程度しか睡眠時間が取れない事です。天女の忠実なるしもべである錆鉄人はアッシー君だけではなく、天女の登山のサポートもしなくてはならないのですが・・・

天女にはうんと昼寝をしておいてもらい、新穂高に向かう道中も極力眠ってもらえば、天女の睡眠不足はないと思いますが・・・。

錆鉄人も午後を休みにするとか、2時間程早退するとか考えられない事もありませんが、2日連続の寝不足で笠ヶ岳・槍ヶ岳の日帰りをした時と比べればマシだと楽観的に思う事にしましたが、天女は性格的に昼寝をするはずがありません。この残暑厳しい中で、毎日田圃や畑など外仕事を遅くまでしているので、それも心配です。錆鉄人は田圃禁止令を打ち出したのですが・・・
ここは午後1時には強制的に拉致し、早めに睡眠出来るようにしてあげるしかありません。という事で、21日午後は仕事を休んで新穂高には夕方までに到着する事にしていました。
しかし、天気予報を3社検討しましたが、22日は朝方まで雨は間違いなさそうなので翌日に延期する事にしました。(22日も普通の登山時間帯は雨が上がっている筈なのですが、なにせ午前0時出発の計画ですから・・・)

いつ?
錆鉄人が実行した時は、7月後半でしたが、例年になく残雪が多い中、所々でルートが分からなかったり、雪渓のトラバースで歩くスピードが制限されたり、さらには黒部川源流越えでは、ゴウゴウと轟音の轟く雪渓の上を何度も這って歩いたので、かなりのロスがあったとは思います。
7月に実行したのは、日没が遅いので時間的に余裕があるという事でしたが、今回は前例があるので行動時間の予測もある程度可能です。
という事で、8月後半、比較的山が空いている時に実行することにしました。(って、北海道遠征とかで、それまで実現する余裕もなかったのですが・・・) 

上述のように、場合によっては小屋泊まりという可能性も考えると、土曜日に実行するしかありませんでしたが、日曜日実行になったのでそういう甘い事は言ってられません。

あとは天候次第です。風雨・雷は避けますが、曇りならOK、かえって涼しくて良いかもしれません。 
天気jpの山の天気では、23日の槍ヶ岳は曇りか霧となっていますが、かなり良い天気になるのではないかと思っています。

【駐車場】
錆鉄人が土曜日実行を計画していたのは、駐車場問題があるからです。土曜日の夜に駐車場に行っても全部塞がっている可能性が高いので、午後4時頃までには到着して、山から帰って来た人の車の場所に駐車する作戦を考えています。
最悪は有料駐車場にいれます。6時間毎に500円なので、出発直前に入れれば1,500円で済むと思われます。

最終計画案
土曜日の午後に新穂高に行く事にしたので、睡眠時間は十分に確保出来るます。時間的にはさらに余裕をもたす為に、午前0時出発にしました。

という事で・・・

一応8月23日予定
実行するかどうかは、22日朝の天気予報で決定しようと思っています。


詳細は冒頭表を参照。

【計画】歩行時間16時間20分 休憩1時間10分
0:00  新穂高バスターミナル出発(夜間なのでゆっくり歩く予定)
4:50  双六小屋
7:25  鷲羽岳
9:10  水晶岳
11:35 三俣山荘(昼食休憩30分)
13:35 双六小屋
17:30 新穂高バスターミナル

装備
ここは愛妻家の錆鉄人の出番!
極力、天女の装備も担いで、天女を楽にしてあげたいと思っています。
前述のように、2時間程度歩けば次々に山小屋があり、しかも水が無料で給水出来るという利点があり、水の量を少なく出来るのは有りがたい所です。(2人分で2リットル持って出発の予定です。)

例によって食糧はコンビニのおにぎりとパンが主体ですが、気分を変えるために三俣山荘で食事をしようと思っています。
なおビールに関しては、前回黒部源流からの登りで酔いが回って苦しんだので、今回は双六小屋までは我慢しようと思っています。三俣で飲んでも大丈夫のような気もするし・・・

装備は通常の日帰り装備に、万が一の場合の小屋泊まりの装備を若干プラスする予定。まあ、そんなに弱気になる必要はないのですが・・・
ヘッドランプの電池は3時間程度持続すると考え、夜遅くなった場合も考え、予備電池を2セット持って行こうと考えています。(昨年の笠槍日帰りでちょっと危ない経験もしたので・・・)
これまで天女は単三1本のGTR(0.5W)、錆鉄人は単四3本の3Wでしたが、煩雑になるのでホームセンターで980円で売っていた単三1本で0.5W(本当かな?信頼性も?なので毎日使って信頼性をチェックしました。)のヘッドランプを購入しました。

もう、何個目のヘッドランプかはアインシュタインでさえ分からないに違いありません。

工事中
という事で、時間的な余裕があるのが今回の強みです。




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