鷲羽岳 水晶岳 裏銀座にそびえる鷲羽岳と水晶岳 百名山日帰りでは最難関の山である。 男もすなる鷲羽水晶日帰りといふものを、 女もしてみむとてするなり。 それの年(平成二一年)の葉月の二十日あまり二日の、巳の時に門出す。 そのよしいさゝかものにかきつく。 (実はこれ以上は記憶していないものですから・・・) |
地 点 | 標高 | 距離 | CT | 計画 | 休憩 | 計画 | 実績 | 時間 | 休憩 | 備 考 |
新穂高バスターミナル | 1,100 | * | * | * | * | 0:00 | 0:00 | * | * | 小池新道分岐まで6.2km |
わさび平小屋(水) | 1,400 | 3.5 | 1:15 | 0:50 | * | 0:50 | 不明 | (0:55) | 0:02 | 笠新道分岐0:42 給水 |
鏡平山荘(水) | 2,280 | 5 | 4:00 | 2:30 | * | 3:20 | 2:39 | (1:42) | 0:08 | コースタイム長すぎる? |
双六小屋(給水) | 2,540 | 3.5 | 2:20 | 1:30 | 0:10 | 4:50 | 4:07 | 1:20 | 0:13 | 巻道で15分休憩/御来光 |
三俣山荘(給水) | 2,550 | 5.5 | 2:20 | 1:30 | 0:10 | 6:30 | 6:00 | 1:35 | 0:10 | 小屋過ぎた所で休憩 |
鷲羽岳2924m | 2,924 | 1.5 | 1:20 | 0:45 | * | 7:25 | 7:02 | 0:52 | 0:03 | |
水晶岳2986m/13:45 | 2,986 | 4 | 2:30 | 1:45 | 0:10 | 9:10 | 8:36 | 1:31 | 0:12 | 水晶小屋10分休憩含む |
鷲羽岳 | 2,924 | 4 | 2:15 | 1:45 | * | 11:05 | 10:20 | 1:32 | 0:02 | 実績は黒部源流 |
三俣山荘(給水) | 2,550 | 1.5 | 1:00 | 0:30 | 0:30 | 11:35 | 10:44 | 0:22 | 0:23 | ビーフカレー |
双六小屋(給水) | 2,540 | 5.5 | 2:30 | 1:30 | * | 13:35 | 12:47 | 1:40 | 0:18 | 牛丼+生ビール |
鏡平山荘(水) | 2,280 | 3.5 | 1:50 | 1:30 | 0:10 | 15:05 | 14:20 | 1:15 | 0:10 | 逆さ槍! |
わさび平小屋 | 1,400 | 5 | 2:40 | 1:30 | * | 16:45 | 16:02 | 1:32 | 0 | |
新穂高バスターミナル | 1,090 | 3.5 | 1:15 | 0:45 | * | 17:30 | 16:50 | 0:48 | * | 5:15/9:15=0.57 |
合 計 | * | 46 | 25:15 | 16:20 | 1:10 | * | 16:50 | 15:09 | 1:41 | 16:10/25:15=0.64 |
どうやって行くの? | ||
ここは前編を参照願います。 | 土曜日は無料駐車場への駐車は難しいかも?と思いましたが、天女の天通力で無事最奥の駐車場に駐車スペースを確保。錆鉄人は幸せな人間であります。 |
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水晶岳へ |
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この写真は再掲かも知れませんが・・・ 平坦な所を歩いていると、凄い勢いで歩いてくるひとがいたのいで、登山マナーに従って先に行ってもらおうと天女に道を譲ってあげてというと、その人はもう限界がからそのまま言って下さいというので、そのまま天女に先行させましたが・・・ こういう岩場は天女の苦手な所、かなりご迷惑をおかけしたと思いますが、追い越そうとはなさらないのでそのまま進みました。 |
槍ヶ岳 奥穂高岳 鷲羽岳 焼岳 乗鞍岳 御嶽 笠ヶ岳 7つの百名山が見えます |
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山頂からの眺め | ||
例によって天女は新道開設に熱心なので 後にいた錆鉄人のほうが先に頂上に到着 何て凄い眺めでしょう! |
黒部五郎岳の向こうに見えるのは白山! 手前は雲の平 |
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水晶岳 | ||
上と同じように思うかもしれませんが 槍穂と笠が写っている所がミソです。 頂上から笠を見ると あんな所まで戻るのか! と挫けそうな気持になります。 |
誰もいなければ、ここまで頑張った天女と抱き合いたい所ですが・・・ 一緒に到着した男性に写真を撮ってもらいました。(済みません、邪魔にしている訳ではありません) どちらの方ですかと聞くと勝山との事。この時、錆鉄人はあの自転車の人だとは気付いてなかったのです。その人は、錆鉄人に「丹南の方でしょう。」と言ってさらに「笠・槍の日帰りをした時にHPを参考にしたでしょう」という意味の事を言われたのですが、この日は北風の強風で寒かったのに、錆鉄人は手袋を持ってこなかったので手がかじかんでいたばかりでなく、やせ我慢をしてカッパも着なかった為に「脳みそも凍えていた」ようで、その人が有名な「ひろろとろろさん」だとは気が付きませんでした。ああそうですか、とかトンチンカンな返事をしたように記憶しています。 |
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下山 | ||
お花畑と目にはさやかに見えれども 写真にはうまくうつらざりけり |
天女には頂上に未練はありません。 早く戻りたがるので下山開始です。 |
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水晶小屋 | ||
小屋に戻る途中、食欲のない錆鉄人は天女に「液体燃料を補給してもいいい?」と聞くと、やさしい天女からお許しがでました。(決して作戦ではありません) 前回は、水晶小屋で生ぬるい缶ビールを飲んで、絶体絶命の黒部源流の雪渓を何度も這って渡ってドキドキ続き、そこから三俣天場への登りで生まれて初めて心臓の不調を覚えた錆鉄人だったので、「純粋に学術的見地」から、「ビールを飲むと登りは苦しくなるのか、それとも食当たりで体調が悪かったからなのかを究明したい」という思いからビールを飲んだわけであります。 |
戻ってきたら富士山の笠雲は上がっていました それにしても、いつ何処で見ても 富士山は素晴らしいですね 水晶小屋には赤ちゃんをおんぶした人が 仕事をしていてビックリしました。 赤ちゃん好きの錆鉄人ですが 残念ながらお昼寝中でした |
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裏銀座 | ||
高瀬ダムへ続くルート。 水晶小屋からかなり激しく下り、 その後のアップダウンが続きます。 やはり、こっちから来なくて正解だったかな? 水晶小屋で液体燃料の補給を終えた錆鉄人は快調そのもの (天女はふらつくのではないかと心配していたようですが・・・) |
水晶小屋直後の下りを終えて平坦になる頃、 トレールラン姿の人とすれ違いました。 どちらから? 新穂高から! 僕らと一緒ですね。 前回の悪夢がトラウマとなっていた錆鉄人は 帰りも鷲羽岳経由と思っていましたが さすがにこの時期では谷には雪もなく、 ワリモ岳・鷲羽岳のルートを戻るよりは 迂回ルートだから安全で楽で 天女も違ったルートのほうがいいだろうと考え 黒部源流ルートに行く事にしました。 |
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黒部源流へ | ||
という事で、ワリモ岳分岐から黒部源流へと下ったのですが・・・ 前のおじさんが変に頑張って道を譲ってくれません。 ようやくちょっと広くなった所で天女が追い越すと、諦めたのか着いてきませんでした。 |
あの時はこの辺りかでは一面が雪渓で 何度も往復したような・・・ 雪渓が崩れたら富山湾に浮かぶのかな・・・ と考えながら匍匐前進していました。 |
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黒部源流 | ||
水晶小屋〜三俣山荘のルートは、やはりエスケープルートの黒部源流コースのほうがはるかに楽な感じでした。(錆鉄人の場合、前回は体調もコースも異常だったものですから・・・) |
という事で、 錆鉄人的にはもの凄く長い時間が掛かって 谷の底まで下りた感じがしていたのですが・・・ 案外あっけなく谷底に下りて、 少し歩いた所で黒部源流の碑に到着。 前回も思いましたが・・・ ワリモ岳分岐から下って この谷を下ればすぐに水流があるのですが・・・ これこそ黒部減流だと思うのですが・・・・ 偉い学者さんが決めたのだと思いますが・・・ ここは黒部減流なんかじゃありません! 偉い学者さんて信用出来ないのは いまだにクマが里に出て来ると 山の乱開発で・・・と言っているのと同じです。 昔は山の奥の奥にしか住んでいなかったのですが 誰も山仕事をしなくなったので 今や山全域が獣の棲みかとなってしまい 人間の住む里に近接したからなのに! 水晶岳の缶ビールは自覚症状なし 快調に登れました。 という事で 前回は最悪体調のせいと思われます。 |
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展望食堂 | ||
三俣山荘展望食堂 ここで1度は食事をしてみたいと憧れていました。 予想通りの展望でした! カレーはすぐに出てくると思ったのですが 遅いので聞くと後10分位待って下さいと言われ 「えー!カレーってすぐに出来るんじゃないですか?」 と思わず叫んだ錆鉄人でした。 |
(こちらは反対側の窓) もうほっぺたが落っこちている天女! (写真を撮る前に食べたからです) 錆鉄人と一緒に食欲がなかった天女でしたが ビーフカレー(1,000円)には食欲が湧いたようで良かったです。 半分づつ食べました。 |
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三俣峠へ | ||
三俣テン場の水場 ここで3本のペットボトルに水を汲みました。 (他に2本あったので) |
山荘から200m近い登りです。 鷲羽の山頂が近くなったような・・・ |
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三俣峠 | ||
いつ何処で見ても感嘆! |
あんな遠い所から来たけれど もっと遠い所まで戻らなければなりません・・・ |
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三俣峠 | ||
ここで、水晶の頂上で写真を撮って貰った男性が休憩していました。挨拶をして進みました。 歩きながら天女からその人が自転車の人だと言われるまで、錆鉄人は違う人だと思っていたのでありました。なにせ、愛妻家の錆鉄人は天女以外は目に入らないものですから? 巻道は天気も良くなって暖かく、錆鉄人の脳みそが解凍されたのか、水晶岳の山頂で言われた言葉から、その人はひろろとろろさんだとやっと気が付いたのでありました。 |
本当は花の写真もたくさん撮ったのですが・・・ |
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巻道でまきパパと出会う | ||
巻道を歩いていて遭遇した男性に今日はどちらまでと聞くと、三俣山荘までとの事。我々は鷲羽水晶の日帰りですというと、錆鉄人さんですか?と聞かれ、はいと答えましたが、凄く喜んで下さって一緒に写真を撮りました。 まきパパさんは娘が相手してくれないと嘆いていましたが、素晴らしいお父さんをちゃんと分かっていらっしゃると思いますよ。(娘さんは18歳だというのに、「まきパパ」ってHPの名前を付けているのですから、ものすごく大事にしているのが分かります!) |
巻道分岐 三俣岳も双六岳も 天女は興味がありません |
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双六小屋 | ||
巻道のちょっとした登りもヘロヘロの天女でしたが 相変わらず下りは強く、スイスイ下ります |
相変わらず食欲のない錆鉄人は 天女のお許しを貰って高級液体燃料(ハイオク)を購入。 愛妻家の錆鉄人は、天女がトイレに行っている間に 同じく食欲のない天女の為に牛丼を注文しました。 |
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牛丼 | ||
天女の戻りが遅いので 先に一口食べてしまいましたが・・・ 800円と良心的な金額 とてもおいしかったです |
小屋の中 きれいです 生ビール(800円)はここで購入 牛丼などもここで注文してお金を払います |
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雷鳥と遭遇 | ||
天場を過ぎて木道を歩きだすと、天女が「これ何?」と言うので、横から覗くと、天女の足元に雷鳥が5羽もいました。ほぼ同じ大きさだったので、全部今年生まれた雷鳥でしょうか。 |
短い脚でスリップしながら登る姿も愛らしい 元気で子孫を増やしてね! |
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見納め | ||
ここで鷲羽岳と水晶岳は見納めです。 双六小屋からは時間的に余裕が出来たので、 事故らないようにのんびり戻る事にしました。 |
天気予報通りですが すっかり良い天気になっていい気分 |
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花見平 | ||
もう花の季節は過ぎています |
槍穂(下)を眺めてのんびり休憩する登山者たち |
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花見平にて | ||
滅多に写せない構図なので・・・ |
飽きる程写した槍ですが・・・ |
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鏡平山荘 | ||
弓折岳分岐 赤いのは鏡平山荘 すっかり天気が良くなって、風も収まって来たので 鏡池を楽しみに下ります。 |
鏡平山荘 |
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鏡池 | ||
心眼!逆さ槍 何と誰もいません! |
そこへ登山者が到着し大騒ぎ 写真を撮ってあげたついでに撮ってもらいました |
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石積みの登山道を下る | ||
さあ、後は天女の得意な下りだけだよ。予定よりかなり早いから、怪我しないようにゆっくり下りてね。 と言っても、天女の下り足は快調です。前方に鈴音が聞こえましたが、なかなか追いつきません。早い人だなァと思いながら、やっと追いつくと、天女が指先が痛いから靴を締め直すと言って停まりました。其のひとは進み、あっという間に鈴音が消えました。 |
少し進むと、その人が痛そうな顔をしてストックから手を離していました。見ると腕に1cm程の傷があって血がにじんでいました。どうやら、こけて手を突いた拍子になったみたいです。 大丈夫ですか?と天女が声を掛けると大丈夫ですというので、横を通って進みました。(手なら折れていたって下山出来るはずですから?) 追いつかれると、無理して追い越されまいとする人がいますが、慣れていないと注意力が続かないので危険だと思います。我々は滅多に追いつかれることはありませんが、追いつかれた場合は必ず先に行ってもらうようにしています。 |
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秩父沢 | ||
秩父沢ってこんな高い所だったっけ? |
もう林道はすぐ先です |
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小池新道分岐 | ||
ひろろとろろさんの自転車がありました。 追いつかれなかったので、やはり稜線に回られたのかな。でも、そのうちに自転車で追い越されるよ、などと話しながら林道を下りました。 |
駐車場からこんなに近い小屋に泊るなんて? 天女は20年ぶりに泊った椹島登山小屋の 大いびきを思い出して言いました。 |
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新穂高バスターミナル 16:50 | ||
舗装道路を歩いていると、予想通りひろろとろろさんが「お疲れ様!」と言って気持ち良さそうに自転車で下って行かれました。 「着いたら下山届を出すから、お母さんはトイレに行って先に車に戻って」と言って記入していたら、天女が「記念写真」と言って歩いて来ました。もう終わったと思っていましたが、最後の撮影を忘れていました。 本当によく頑張ったね、お母さん。すごい人だよ、こんなに細い足で。 |
駐車場はさすがに車が少なくなっていました おかちゃんさんの車ももうありませんでした。 天女は撒いたニンジンに水遣りしたいというので 結局、温泉にも入らずに直帰する錆鉄人でした。 |
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帰宅 | ||
帰りは、日曜日なので高速1,000円を利用して富山ICに出て鯖江IC経由で帰る事にしました。平日の158号線のおじいさんスピードに巻き込まれたくなかったからです。ところが、前を観光バスが走っていて車が繋がっているので60km以下でしか走れませんが、おとなしく着いて行く遵法精神の錆鉄人。途中、ネズミ捕りをやっていましたが、バスのおかげでゴールドカードは無傷で済みました。(今度通る時もおとなしく走らなくっちゃ!) 高速に乗って走っていると、飛騨清見〜白鳥間渋滞19kmの表示!どうなっているのでしょうか。錆鉄人には天女がついているので渋滞に巻き込まれずにすみました。 |
【天女の疲労】 足の筋肉通はあまりありませんでしたが、背中がかなり疲れたようで、25日からは頭が動かせないというので、愛妻家の錆鉄人は毎晩マッサージ。 錆鉄人は、内蔵が疲れているのは分からないからと言って、毎日田圃や仕事をしちゃだめだよ!と言い渡して仕事に行ったのですが・・・ ちゃんと守ってくれたのかしら? |