秘湯を探して 決死の山ん城温泉

09年3月21日

山ん城温泉


霧島の温泉は何処がいいのかな?
と思って検索していたら偶然見つけた山ん城温泉
何でも数年前にガスで死者が出た為に通行止めになっているとか。
でも、その後も秘湯に入りたいと
多くの人が自己責任で温泉に入っているらしい

情報を探しまわって
どうやらここがその場所に行く林道の入り口らしい
という所までは分かったが
はたして辿りつけます事やら・・・






どうやって行くの
まさしく、山ん城温泉は「どうやって行くの?」が最重要課題であります。地図を探しても記載されていません。
という事で、ここに写真入りで詳しく解説致します。



林道の取り付き
霧島温泉郷から新湯温泉に向けて走って行く(かなりの上り坂です)と、ホテル霧島(凄く大きなホテルです)があり、ほぼ180度に左に急カーブして100m程走ると左に入る道路があります。そこをどんどんと道なりに走って行きます。道路は舗装されています。
新湯温泉のほうから下ってくる場合は、林田温泉の霧島いわさきホテルを過ぎ、左手がバスの駐車場になっている所の反対側に林道の入口があり、先ほどのホテル霧島からの道路とやがて合流します。(錆鉄人は高千穂峰登山の後だったので、こちらから侵入しました)
この道路はゼンリンの地図で確認する事が出来ますので、ホテル霧島を中心にして林田温泉も入るサイズにすると、この林道が確認出来ます。
林道なので曲がりくねっていますが、ずっと舗装されていて道なりに走って行くと(分岐もありますが、ゲートがあって通行止めになっているので1本道のようなもの)、やがて舗装が終わって、そのうちに10台以上が駐車できそうな広い駐車場のような所に出ます。(地図では右下に分岐していて、その林道はやがて川を越えて伸びています)錆鉄人のカーマビではこの林道も表示されていました。
基本的にすれ違い不可能な林道なので、対向車を事前に察知して、お互いにすれ違い場所に退避するようにしましょう。



ここに駐車します。

左方向から走ってきました

手前の林道にはゲートがあり・・・
立入禁止!

このようなゲートがあります。
立ち入る場合は自己責任でお願いします。錆鉄人は決して立ち入る事を奨励してはいません。下手をすると「死ぬ」という事を肝に銘じて下さい。(特に無風の日はガスが滞留している可能性が高く、一呼吸でも呼吸困難となる可能性があります!)
この時点で17:50、往復を考えると、17時頃までには到着したい所です。どんな所を歩くのか分からないので、登山靴で出発、勿論遅くなるのでヘッドランプを持って行きました。一応、イノシシとか猿などと遭遇する可能性も考え、武器としてストックも持って行きました。


右の方から乗り越えて行きます
山ん城橋

10分ほど林道を下ると橋があります


橋のすぐ上流に砂防ダムがあります。
川の水は硫黄泉の混ざった色をしていて胸が高鳴ります。この堰堤の右側に踏み跡が認められたので、この先に違いないと思って進みました。
しかし、すぐには見つかりません。岩伝いに向こう岸に渡ったりしながら数百メートル河原を歩いて行くと、着替え中の浴客を発見!
(この砂防ダムからは登山経験のある人でないと遡行困難です。でも別のルートがありますので、後述を参照下さい。)
ここが!

18:10 遂に到着

河原からは湯気が立ち上り、
流れているのは硫黄泉そのもの


まずは登山靴を脱いで・・・
当然、脱衣所などありません
入浴!

先人の苦労に結晶
石で囲んだ浴槽がここかしこに・・・
しかしながら、不用意に足を突っ込んだら
錆鉄人の温泉卵が出来る所でした!
慎重に手で測温から入りましょう!

先客(1人は外人)から温泉卵をもらい
後で食べましたが完全なゆで卵になっていました!


という事で、ここが適温で深さも十分
動くと夥しい湯の花が浮かび上がります

先客はすぐに帰って行ったので
天女も生まれたままの姿で
自然の中の温泉を満喫出来ました!
まさに天女伝説そのまま!
本当の入口

夕暮れが近づいたので入浴を切り上げました。
薄暗くなってきましたが、登山者の強み、ヘッドランプ持参です。来る時は河原をさかのぼって来たので、このルートは初めて歩きました(先客の人に聞いておきました)が、ほぼ明瞭な踏み跡があり、間違いなく林道に到達しました。


「有毒ガス発生中につき立入厳禁」

これが林道からの本当の入口のです
河原までは100m程でしょうか
ここから入れば戻るのは訳ないと思います
駐車場に戻る
という事で、駐車場に戻ったのは、18:57!
日没の遅い鹿児島ですが、森の中でもあり辺りはすっかり暗くなっていました。


さてこの後は、昨日の朝からまともな食事をしていない我々ですから(19日の昼もおにぎりとパンだけで走っていて、夜に宮島SAでまともな食事をしたきりでしたから・・・)愛妻家の錆鉄人は天女のために思いっきり豪華な食事をしようと計画したのでありました。(錆鉄人は1週間位コンビニのおにぎりとパンでも済ませる事が出来ますが・・・)
霧島温泉中心街へ
思いっきり豪華な食事をせんと霧島温泉中心街に下って行きます。途中、霧島ホテルの急カーブはオーバーランしないように減速して走行しましょう。
という事で、信号をそのまま南下していくと、焼肉屋さんがあり、駐車スペースも空いていたので、駐車場へ。
ちょっと高級そうなお店なので、思いっきり豪華な食事をとい決意も忘れて、「何か高そうだな・・・」という事で、値段を調べてから入るかどうか決めようと、駐車場の入口で天女を下ろして下見に行ってもらう金無し錆鉄人でありました。天女の報告で2,000円位から食べられるという事が分かったので、入る事にしました。(思いっきりって、2000円かよ!って言わないで・・・)



時間は19時半頃でもう夕食には遅い時間だと思いましたが、順番待ちという事で名前を書いて、左の「わきもと」と書いた看板の後の明かりが点いている所にある足の湯に入って時間待ちです。
隣りにきれいな女性が2人いましたが、観光の方でした。その後足湯に来た若いアベックさんと話しをしましたが、ここから1時間ほどの所の宮崎県の人でした。我々は福井から来て屋久島で山登りをして温泉に入って・・・と説明したら、まだ屋久島には行った事がないとの事で、面白がってくれました。
注文

天女が注文したのは「ヘルシーセット」
2,100円だったような・・・



注文その2

錆鉄人の注文はこれにビビンバと味噌汁が付きました
合計4,600円だったので2,500円だと思います


後ろにサラダバーがあったので
ボウルに3杯も食べてちゃっかり元を取る我々でした
新湯温泉
これで終わらない所が錆鉄人の錆鉄人たる所以(愚の骨頂!)
鹿児島最後の思い出に新湯温泉に入ろうと、下りて来た道を戻りました。アクセス道路に入って行くと上にも駐車場があり、ここから歩くのかなと思いながら進むと、温泉宿の見える所にも駐車場があって、数台分空いていたので駐車して受付へ行きました。
「日帰り入浴出来ますか?」と聞くと「出来ますよ、料金は500円です。」というのでお金を払いました。時間は10時までと思っていたのですが、実際は9時までとの事。この時点で8時50分近く!でも、9時15分頃までいいですよ!と親切に言って下さったので、安心して入浴できました。
温泉は入口の反対側をちょっと下りた所で、男女別の脱衣所の奥に内湯があり、脱衣所を出た所が露天風呂でした。
露天風呂には宿泊客が数名いるだけ、おしゃべりをして適当な時間に上がりましたが、時間はうまく9時15分頃だったように思います。

この後は、発泡酒を2本買って、道の駅霧島に行って車中泊しました。2日連続の寝不足ですぐに爆睡しました。車中泊の車は数台と少なかったです。


霧島で一番という人もいる泉質
写真の入口は男性用脱衣所

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