天女18年ぶりの 槍ヶ岳

09年9月6日

槍ヶ岳


天女の槍ヶ岳登山は1991年でした。
恒例となったお盆の登山は
「親子でホノルルマラソン挑戦」の訓練もかねてロングコースを選択
槍ヶ岳に登って山荘に泊まり、
翌日は南岳まで歩いて新穂高に戻り
中尾温泉の露天風呂付キャンプ場(合掌の森)で幕営
という豪華版でした。

素泊り小屋から小槍が見えていました。
何よりも、翌日優美ちゃんが中岳辺りで高山病になって
錆鉄人も泣きながら歩いたのを思い出します。

例によって天女は
槍からの眺めをすっかり忘れているに違いなく
新鮮な感動に浸れるに違いありません。





輝かしい今日の誕生の瞬間
どうやって行くの?
例によって、新穂高からのピストンです。

新穂高の駐車場はほぼ満車、でもいくつか空きがあったので滑り込みました。槍から戻ってきたら、すごい混雑ぶりでした。

18年前
長女が4年生、二女は2年生でした。
お盆休みが3日あって、仕事を終わってから夜に自宅を出発。この時は、新穂高の無料駐車場を知らずロープウェーの有料駐車場に駐車して車中泊していましたが、朝方に林道を登って行く車が何台かいたので、錆鉄人もそれに続き、ゲート前の道路脇に駐車して車の後に駐車しました。
明るくなってからの出発で、午後3時まえには槍ヶ岳山荘に到着し、素泊まり小屋に荷物を置いて、槍の登りました。子供達は案外簡単に登りましたが、下山は危険だと言って、頂上にいらっしゃった静岡県の人が天女と長女の下山の指導をして下さいました。錆鉄人は二女の先に降りながら、足を着く場所などを指示しましたが、案外簡単に下りたように思います。
素泊り小屋はお盆期間だというのに空いていて、とても快適でした。食事はラーメンばかりでしたが・・・



翌朝は、山荘前で御来光を眺め、朝食後、南岳に向けて出発しました。
大喰岳から槍ヶ岳を振り返り、途中に残っていた雪渓で遊んだ辺りまでは良かったのですが、中岳辺りで二女が頭が痛いと言って泣き出しました。ちょうど中間みたいな所で、戻るにしても、進むにしても時間がかかる場所でした。
錆鉄人は家族みんなの着替えなどを担いでいたので、ザックは20kgは軽く越えていて、天女に担いでもらって、二女をおんぶする事も出来ません。一緒に涙を流しながら、歩くしかありませんでした。
やっと南岳避難小屋に到着して、牛乳かジュースを買ってやりましたが泣くばかり。小休憩後、下るしかないので、促して下り始めました。そうして、数百メートル下ると、何と二女の頭痛が治ったのです。やはり、高山病だったのでした。
槍平小屋について、「良く頑張ったね」と言ってみんなで牛丼を食べました。それまで泣きながらの行進だったので、予定よりもかなり遅れていて、「新穂高に着くころには暗くなるから、もうキャンプは無理かもしれない」と言うと、子供達はほとんどを走って戻り、無事にキャンプが出来たのも思い出です。
穂先にて(速報)

大満足の穂先

頂上ってこんなに広かったかしら?
前は怖くて立てなかったけれど
ちっとも怖くないわ!



槍の影

薬師の上には白山もクッキリ(心眼)
6日(日)0:05出発
前回、パンやおにぎりは食べ飽きていて食欲がなかった反省から、今回は朝食(夜食)用に、そばと冷やし中華を購入。ヘッドランプも忘れずに持って来ています。

23:25分にアラームを鳴らし、まずは食事。起きた時はいつも食欲がないという天女ですが、そばと冷やし中華を半分ずつ食べられました。
着替えをして、登山靴を履いて・・・ちゃんと食べた為でしょうか、案外時間がかかって、23時50分頃でしょうか、駐車場からバスターミナルへ。

到着がちょうど0時頃、トイレに行って、登山センター前で記念撮影。
今回は登山届は省略です。日帰りでも簡単・安全なコースなので、余計な手間をかけさせないでおこうという老婆心でありました。

出発は0:05


今回も魔法のマフラー着用
暑くないのかしら?
白出沢小屋跡
時間はたっぷりあると考えていた錆鉄人は、ちょっと遅いかもと思いながらも天女の後を黙って着いて行きました。勿論、テレパシーも発信しません。
天女は足元しか見ていないので、先を照らしてクマがいないかとか戒を怠りません。
車止めゲートを0:20通過、TZ-7のAIモードで撮影した写真は何故かピントが全く合っていませんでした。

夜露に草が濡れていて、錆鉄人と天女の安物の登山靴ではびしょ濡れになるだろうと考え、今回も近道はパスして林道を歩きました。

0:44 穂高平避難小屋前に到着。ここもAIモードだったのでボケボケの写真。

1:12 白出沢小屋跡に到着。ここまで1時間だと見積もっていましたが、まあ、時間はたっぷりあるから・・・。水もたっぷりあるので、給水せずに通過しました。

白出沢は工事中の看板が出ていました。これまでは単なる河原の石ころだらけの所を歩いていましたが、工事で通路を作ったような感じでした。


白出沢の分岐
槍平小屋

2:05 滝谷に架かる橋を通過

なんと、今年はこの先にもう1本川が出来ていて
岩の上を渡渉しました。


2:43 槍平小屋に到着
ここまで2時間半と計画していましたが
まあ、時間はたっぷりあるのでユックリ
2:49 出発

小屋の先は標高100m毎に表示がありました。
最終水場

最終水場は標高2,300m地点の少し手前


最終水場を過ぎた辺りから天女に変調が・・・
「私、自分でも遅いと思うけど進まないのよ」
「まあ、時間は充分あるから」
飛騨乗越

5:13 飛騨乗越に到着

おかしい!
もういつ太陽が登ってきても良い雰囲気です


調子の上がらない天女を先に進ませて
撮影を続行
でも、似たような写真ばかりでした
御来光

立ち並ぶ人々からの歓声と共に今日が生まれてきました
御来光



心が明るく照らされるような・・・
御来光



御来光に祈る

厳粛なこの瞬間

祈る少女(昔の・・・)


祈るお坊さん
前と後

明るくなった槍沢


西鎌尾根はまだ陽が射しません
笠ヶ岳

月と笠ヶ岳
笠ヶ岳もまだ陽が射しません


やがて陽が当り出しました
続く

以降は後編で・・・




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