ボッカ訓練で天女をしごく 白山平瀬道

2010年9月11日

白山平瀬道


福井に住んでいる錆鉄人なので、
とりあえず山に登ろうかと考えた場合、白山となります。
北縦走路の日帰り(大汝の麓迄で退却)や
中宮道日帰り(お花松原手前で断念退却)などおバカな挑戦を除けば
全て一番近い市ノ瀬・別当出合からの登山です。

今回は23日から予定の裏剣幕営山行まで
期間が開きすぎる事と幕営装備を担ぐ訓練が必要
と考え、手軽な白山に行く事にしたのでありました。

しかし、市ノ瀬からはマイカー規制があるので面倒
ならば、アクセスが片道150kmと遠いけれど
これまで登った事のない平瀬道から登ってみようか
という事になった訳でありました。
観光新道は




どうやって行くの?
池田町〜旧美山町〜大野市を経由して、油坂トンネルまでは、新穂高へ行く場合と同じです。
一番速いのは、高速に乗って荘川ICで下り、世界遺産の白川郷に向けて北上し、平瀬に向かいます。が、高速区間は僅か21.9km料金は半額となっても350円、しかも荘川ICからは牧ノ戸まで4km程戻る必要があります。

戻るという行為の嫌いな錆鉄人は(率直に言えば350円をセーブしようと)、白鳥から牧ノ戸迄は信号もなくスイスイ走れるので156号線で行く事にしました。


という事で、我が家から大白川の登山口駐車場までは約150km、夜間の山間部走行なので対向車もなく、快適に走って3時間で到着可能です。
となると車中泊するまでも無く、3時に出発して6時頃に登山開始すれば良いので、ステップワゴンではなくムーブで行く事にしました。

天女のムーブなら小さいので、駐車場が混んでいても停めるスペースがみつかり易いからであります。(って、ムーブはリッター18kmは走るので、ガソリン代が1,000円安くなるという計算が先ではありますが・・・)

登山口

という事で、アラームを2時半に合わせて10時過ぎにはなたのでありました。
が、「お父さん、もう3時よ!」という天女の声で目を覚ましました。時間だけ合わせて鳴るようにするのを忘れていました。
という事で、速攻で冷蔵庫から凍らせた肉やビールをクーラーバックに詰め込んでザックに押し込み(カセットコンロや鉄板、その他の装備は前日のうちにザックに入れて準備万端)大慌てて3時20分過ぎに出発。
しかし、これがアクシデント(後述)の原因になったのでありました。




という事でしたが、「ワープ」して駐車場には2時間半で到着。曲がりくねった道路をぶっ飛ばしていたのですが、天女はいつものようにぐっすりお休みでした。ただ、左カーブでは遠心力でシートからずれてくるので、錆鉄人は天女を支えながらハンドルを切るという高等技術を駆使しながらの走行でした。

駐車場には今にも出発という人達の群れ、その人達がトイレは下の大きな駐車場の三角屋根だと教えてくれたので、車で移動して戻ってきました。

という事で、6:04 登山開始です。
登山口休憩所

登山口から50歩位の所に休憩小屋があります。


こういう事は事前に調べておきましょう。
登山道

勇ましい格好の天女
そんな急な登りではないのですが・・・



ブナの巨木が次々に現れます。
登山道が東斜面なので日光が気になっていたのですが、
太陽は木の葉に遮られて快適でした。

出発して10から5分位経った頃
「お父さん、焼肉のタレ持ってきた?」
「えー!それはお母さんでしょ!」
(焼肉の材料を準備したのは天女ですから)
「御免なさい、ビールや肉と
一緒に入れようと思って忘れてしまったわ。」
天女は何回もごめんなさい、ごめんなさいと謝りますが
錆鉄人はそのたびに
気にしなくてもいいよと優しく言うのでありました。
北アルプス

富士山も見えるかも・・・

天女はその後も悔やんでいたようですが
済んでしまった事はくよくよしない錆鉄人。
実は「秘策」を胸に秘めていたのでありました!


いつ見ても素晴らしい御嶽山の存在感

トムラウシの山頂部と感じが似ているように思うのですが
槍穂

頂上で見えるとは限らないので何枚も撮りました。


ずっと雲の中に山頂が隠れていて、
最初はそれが白山かと思っていました。
樹林帯を抜ける

相変わらず勇ましい天女のお姿

聞くと錆鉄人の理論を意識していたとの事
(重心と慣性の理論)



なあんだ、白山はこっちだ!
という事はあれは別山だろう。
(姿を見れなかったので・・・)
白水湖

エメラルドグリーンの湖面が美しい白水湖


下界は残暑が厳しいですが山は秋の花
大倉山避難小屋

「山」なのでその後の下りが損した気分になりましが、
ここはほとんど下りません。

避難小屋には 7:46 到着
登山口から1時間42分、予想よりかなり速く
コースタイム2時間半のほぼ2/3
(という事は、裏剣はコースタイムの3/4で計算しようか)

本当は天女に15kg位担がせてシゴく必要があるのですが・・・
愛妻家の錆鉄人は無理をさせません。


ここにトイレがないのが難点です。
(室堂までありません)
ここで小休憩しておにぎりを食べました。

天女が肩が痛くてパンパンと言うので見ると・・・
錆鉄人が肩ベルトだけは適当に縮めておきましたが
ザックの調整を全然せずに担いでいたのでした。
という事で、ウエストベルトを締めて
ザックは腰で担ぐんだよと優しく教える錆鉄人でした。
なにせ、天女なので
地球の常識をしりませんから。
樹林帯を抜ける

避難小屋で日焼け止めをもう一度塗って出発
(でも、鼻の頭を塗り忘れていて
又しても赤いお鼻の錆鉄人になってしまいました。)



撮影高度が上がった為か
空気が澄んで先ほどよりもクッキリ見えますが
雲が上がってきたので頂上では見えないかも?
大カンクラ雪渓

大カンクラ雪渓も今は消えていました。
室堂まで1.2kmの表示です。


錆鉄人の重心理論を実践する天女
単にへたばっているだけのような・・・

階段を登り切れば、室堂まではほぼ平坦になるのですが
天女は階段登りが苦手です。


という事で、苦闘?の末、平坦路に到着

ナナカマドの実が花のようにきれいだったので
写真を撮ったのですが・・・
室堂へ

やっと室堂が見えてきました。
天女の左もナナカマドの実で真っ赤です。


鳥居の一直線の先が奥宮
秘策!

天女がトイレに行きたいと言うので、
錆鉄人が秘策を伝授!
それは室堂で
何か調味料を分けてもらえないかと
頼んでみる事でした。
それは錆鉄人が頼んでもきっと無理で
やはり天女しかいません。

という事で・・・
天女は容器ごと借りて戻って着ました。
またしても「天女効果」でした。
室堂のスタッフの皆様、有難うございました。
これで晴れて焼肉が食べられます。
でも、だんだんガスが上がってくるから
頂上から戻ってからにしよう、と言って
ペットボトルに少し頂いて容器をお返ししました。


うれしそうな天女!

本当に真爛漫な天女です。


しかしながら、
アクシデントはこれに留まらなかったのでした。

波乱の第二部へ続く

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