ここまでの行程 | ||
天女ボッカ訓練をかねて、白山で焼肉をするという素敵なアイデアを思いついた錆鉄人は、登山用のコンロではなく家庭用のカセットコンロとセットの鉄板を(勿論、肉や野菜なども・・・)喜び勇んで担いで出発したのですが、10分ほど経った頃に、天女がタレを忘れてきたと衝撃の告白。 しかしながら、愛妻家の錆鉄人は(天女のドジには慣れているので)少しも怒らず、いつも静かに笑いながら(って「雨にも負けず」じゃなくて、「アクシデントにも負けず」の心境ですから)何度も「ごめんなさい」「ごめんなさい」と繰り返す天女に「気にしなくていいよ」と言いながら、「秘策」を考えていたのでありました。 それは、室堂で味噌か醤油か何か調味料を分けてもらえないかと頼んでみようという事でした。 きっと「いちがいな」(って、福井の方言かもしれませんね?融通が利かないほど馬鹿正直な、というような意味です)天女の必死のお願いが通じたのでしょう。スタッフの方のご厚意で焼肉のタレを分けて頂き、天にも昇る気持ちで頂上に登り、焼肉、焼肉と思いながら室堂に戻ったのでありました。 が・・・ |
さあ、火をつけましょうと思ってコンロを出すと、なんとカセットのガスが空っぽです! 天女に確かめると、この前使った時に新品に入れ替えた所だったので、そのままでいいと思ったとの事でしたが、カセットを付けたままだったので、ザックに入れる時にコンロのツマミが回ってしまい、徐々にガスが抜けてしまったのでした。そういう事は想定外で、確かめもしなかった錆鉄人のミスでした。 という事で、ガスが無かった悲しみは金麦2本で紛らわし、失意の中でおにぎりを食べ(中原中也風に・・・)それでもいい登山が出来たと満足して、下山したのでありました。 さて、登山のあとは温泉です。 今回、平瀬から登ったのは、駐車場に併設の大白川露天風呂に入りたかったからでありましたが、ここでも予期せぬ出来事が・・・ 白山ボッカ訓練その1へ 白山ボッカ訓練その2へ |
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大白川露天風呂へ |
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という事で、登山口から下の駐車場まで車で移動し 温泉の受付をしました。 一人300円です。 |
温泉へはロッジの前の林道を 左に200m位歩いていった所にあります。 |
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何と! | ||
「男風呂の方が、景色が良さそうで不公平だわ」 こんな所まできて別々に入浴して、何となくさびしい」 大阪のおばちゃん(って決め付けないで!) あなたは偉い! 貴重なご意見有難うございます! お蔭様で、望外の混浴をさせて頂きます。 |
実は温泉に向かって歩いていると 戻ってくるアベックに出遭ったので 「混んでますか?」と聞くと 「貸し切りですよ!」 「混浴もOKって書いてありましたからいかがですか?」 と言われたのでした。 |
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予期せぬ混浴 | ||
またしても天女効果! 何故か、いつも混浴貸し切りです。 もう焼肉の恨みは忘れています。 |
石の上にカメラを置いて記念撮影 |
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源泉掛け流し! |
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勿論、源泉掛け流しです。 白い湯の華も浮かんでいます。 |
真ん中の岩に腰を掛け 涼風にさらされていい気持ちの天女 向こうに立てば湖の眺めも格別、 アブも2人を邪魔しにきませんでした。 |
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女風呂 | ||
30分ほど貸切でしたが 途中で追い抜いた登山者が入ってきたので 天女は女風呂に戻りました。 女風呂のほうが高いので眺めもいいんじゃないかな? でも、向こう側で立てば男風呂から丸見えです。 (右下が男風呂) |
登山後の身体に塩気の利いた温泉がおいしく 2杯もおかわりをしました。 |
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ロッジ周辺 |
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予想外の混浴に大満足の錆鉄人でありました。 |
ちょっとしゃれたトイレ、水洗です。 左後ろに登山口の駐車場が見えています。 |
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白水の滝 | ||
林道を下っていると滝の駐車場がありました。 滝には目がない錆鉄人なので行こうとすると 天女は「私はここにいていい?」と聞きます。 「私けっこう疲れたの」 車が1台止まっていて、 老人と老婦人が滝から戻ってきたので 「滝まで遠いのですか?」と聞くと 「行きは4分、帰りは3分ですよ」との事。 天女もしぶしぶ車を降りました。 |
落差72m 想像以上に素晴らしい滝でした。 |
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遊歩道 |
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滝のように細い天女! せめて45kgになってね。 |
トチの木 下にたくさんトチの実が落ちていたので 拾って帰りました。 |
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庄川桜 | ||
今まで横を通り過ぎていた庄川桜 庄川桜の伝説はよく知っていましたが これまで何処にあるのか知らなかったのでした。 快調に走っていると桜の巨木が見えたので ユーターンして公園に行きました。 |
移植する時はほとんど枝を切って 丸坊主だったそうですが・・・ |
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伝説 |
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もちろん、国道は映画で有名な「さくら道」ですから 桜並木が続いています。 |
「進歩の名のもとに、古き姿は次第に失われてゆく だが、人の力で救えるものは、なんとかして残してゆきたい 古きものは古きがゆえに尊いのである」 この後、天女はぐっすりお休み 九頭竜湖でしつこい車をブッチギリした時は 遠心力で傾く天女を支えるのに必死でした。 |
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やっと焼肉! |
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ありがたい「室堂のタレ」です。 感謝!感謝! 「実は白山へは解凍の為に肉を持って行ったんだよ!」 と負け惜しみを言いながら、 またまた金麦を4本飲みました。 |
白山のカタキは我が家で! やっと焼肉にありつけた錆鉄人 という事で、 また、楽しい思い出が出来ました。 白山ボッカ訓練その1へ 白山ボッカ訓練その2へ |