仙人池 紅葉の池に写るいくつもの険しい峰々 錆鉄人が初めてその写真を見た時 そこが日本だとはとても思えませんでした。 それ以来、いつか行ってみたいと思っていましたが 百名山とは関係のないルートで (剣岳とか立山に登ってから行く事は出来ますが・・・) 立山黒部アルペンルートで室堂に行き 黒部峡谷鉄道の欅平駅まで2泊3日はかかるルートで 紅葉の頃となるとトロッコにちゃんと乗れるのかの不安もあります。 という事で夢のまた夢でありましたが 結婚20周年は紅葉の涸沢日帰り 結婚25周年は紅葉の五竜岳日帰り ときているので、 愛妻家の錆鉄人は今回は「豪華」に裏剣を2泊3日の幕営で (って、どこが豪華なの!ってツッコミされそうですが・・・) 仙人温泉や阿曾原温泉を楽しみながら欅平に戻るゴールデンルート! と、ずっと前から暖めていたのでありました。 しかしながら・・・ 22日の天気予報で欅平回りは断念 仙人池から室堂に戻る事にしました。 |
どうやって行くの? | ||
鯖江で高速に乗り、富山ICで下りて立山駅の無料駐車場に車を停めて、まずはケーブルカーで美女平へ。そこからは高原バスで室堂まで、ケーブルカーとバスの接続がよければ約1時間ですが、お盆の時期や紅葉シーズンともなれば2〜3時間待ちとなります。 しかしながら、24日は平日。 3時に起きて3時半には自宅を出発。車中泊しないので天女のムーブで行きましたが、高速も100km+αで走行し、6時ごろには立山駅前の無料駐車場に到着。 すぐにザックを担いで切符売り場に行くと、10人ほどの列。という事でめでたく7時の始発ケーブルカーに乗り、1番の高原バスで室堂へ到着しました。(称名の滝はガスで見えませんでした。) |
22日の天気予報が今一なので、欅平まで行くのは中止し 24日池ノ平 25日仙人池ヒュッテ 26日室堂に戻って帰宅 という計画に変更の予定しました。 22日〜23日の大雨で雪渓の状況が不安定化していて、24日には仙人池には向かえない可能性も考慮し、予約を25日にしたのですが、これが幸いして絶好の朝焼けを撮影する事が出来ました。 |
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天気予報 | ||
錆鉄人は1週間の天気図が見られるウェザーニュースの天気予報をメインで調べます。ただし、ウェザーニュースは悲観的な予報の傾向が強いのと、1日前になってがらりと予報を変える事が多いので要注意です。 17日夜の天気予報(富山) 23日曇り時々雨、24日曇り時々晴れ。 天気図を見ると、23日は22日に日本海にあった前線が太平洋へと南下し、24日は大陸から高気圧が張り出して来ているので、錆鉄人は願望も込めて25日、26日と高気圧の覆われて好天になるのではないかと予想しています。 |
21日朝の天気予報 23日曇り時々雨、24日、25日曇り、26日晴れ時々曇り 20日の予報では24日も曇り時々雨だったので少し好転の予報。天気図では前線通過後は、大陸の高気圧が張り出してきて冬型の気圧配置となる影響で曇りがち。25日は移動性高気圧となって晴れる、天気図では24日から晴れでも良いように重われるが、北陸の予報は新潟が基準なのでその影響で悪目になっているのではないかと期待する錆鉄人であります。 休みを取るために明日には決定する必要があるのですが・・・ 23日朝の天気予報 幕営時は弱い雨で夜半には上がり24日は曇り、降水確率30%、25日は曇り時々晴れで20%、26日は晴れ時々曇りで10%。天気jpは全般にもう少し雲の多い予報であるが、ウェァーニュースを採用。 |
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装備 |
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すき焼き用の野菜・肉・卵などを除いて、今回持って行った食料です。 左下のラーメンはそれぞれ2人分です。 天女がたくさんおにぎりを作ってくれたので、 1日目の夕食はすき焼とおにぎりで済んでしまいました。 |
【装備】 ザック:2.4kg(タトンカ・アクシス60って錆鉄人のような幕営初心者向きで、いろいろ機能が充実している分、重いんです!) 寝袋(モンベル#3):1.3kg マット:0.7kg アイゼン:2人分(簡易アイゼンはやめて、どちらも10本爪) コッヘル(Mサイズ新規購入)0.5kg ガス(Lサイズ) 金麦4本+缶詰2.4kg 食料(すき焼材料除く)約4kg 着替えのシャツ・ズボンに下着、セーター(天女はフリース) (小屋泊まりなので、汚れた服では悪いかなと思って・・・) という事で、錆鉄人は20kg強、天女は10kg弱となりました。 ちなみに、美女平から高原バスに乗り換える時、 ザックが10Kg以上だと300円の荷物料が必要になります。 (バスの横腹に入れてくれるので座席で楽が出来ます)) |
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1日目(9月24日) | ||
予定通り一番のケーブルカーとバスで室堂に到着し 先頭を切って別当出合を目指したのですが・・・ いきなり大チョンボ 詳しくは後日 (札幌のAさんから電話を頂いたのでお話ししてしまいましたが・・・) |
剣沢雪渓を下る天女 |
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1日目(9月24日)その2 | ||
仙人峠から池ノ平に向かう |
山で初めての豪華なお食事! すき焼です1 |
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2日目(9月25日) | ||
池ノ平の幕営所 向こう側に1つテントがあったのですが 暗いうちに出発したようでした。 朝は曇っていたのですがグングン晴れてきました。 という事で、フライは横で干しています。 |
天女がすき焼の材料をたくさん用意しすぎたので 2日目の朝はおじやにしました。 |
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2日目(9月25日) | ||
池ノ平からのチンネ 中央が「モンローの唇」 雪があるともっとセクシーだとか・・・ |
仙人峠付近に戻って (天女に角度が負けてしまった!) |
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2日目(9月25日)その3 | ||
仙人池ヒュッテには10時前に到着 かあちゃんさんから2人で入りなさいと勧められて 天国(仙人池)で極楽(檜風呂)! |
お昼は札幌の粟野さんから 30周年記念山行で食べてくださいと 送って頂いた札幌ラーメン 外でラーメンをしようとしたら かーちゃんさんが中ですればいいよと言って下さいました。 2回も吹きこぼしてしまって恐縮でした。 |
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2日目(9月25日)その3 | ||
豪華な夕食! 何と! 天女と2人で食事付で小屋に泊まるのは初体験! 勿論、ロング缶を注文(800円) あとは梅酒の水割りを飲んでいました。 向かいのプロカメラマンのTさんが 焼酎を勧めてくれて2杯飲みました。 みなさんいい人達でたのしい夕食でした。 |
この日の宿泊客は夕食前には5人 夕食中の6時過ぎに10人程が到着しました。 (非常識な遅さです!) という事で、我々は チンネが真正面に見える7峰(部屋の名前)を貸し切り! それなのに布団1枚に2人!とはこれ如何に? 広所恐怖症ではありません。 天女が寒いというので布団を2枚掛けたら 今度は重いと言うので・・・ 錆鉄人は単にホッカイロの代わりになっただけですから! |
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3日目(9月26日) | ||
朝食は5時 ここからは何処に行くにしても遠いのと 朝食後に朝焼けを鑑賞できるようにという ヒュッテ(かあちゃんさん)の配慮です。 イカの塩辛とタクアンと山菜の佃煮と梅干は食べ放題 お味噌汁もご飯のお代わりも何度も声を掛けて下さるので 錆鉄人は2杯もお代わりをしました。 |
チンネの朝焼けと月 何ともいえない静寂感 |
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3日目(9月26日)その2 | ||
毎年連泊していて かあちゃんさんと顔なじみののプロ?カメラマンのTさんも こんな条件の時は滅多にない と撮影に余念がありませんでした。 もちろん、天女効果の天女晴れです! |
かあちゃんさんに見送られて こんなに凄い景色で こんなにスタッフの皆さんの感じの良い小屋は ないと思います! (って他に泊まった事がないのですが・・・) ぜひ、仙人池ヒュッテに泊まって下さい! 今日、室堂に戻って帰宅すると言っていたので 小屋のスタッフの女性から手紙の投函を頼まれました。 (立山駅でちゃんと投函しましたのでご安心下さい) |
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3日目(9月26日)その3 | ||
仙人峠に向かう木道にて チンネと月 |
ツンツクツン! |
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3日目(9月26日)その4 | ||
9:00 真砂沢ヒュッテに到着 次の剣沢小屋までは2時間以上あるので ここで早くも昼食(朝昼食) スパゲッティに万札さんから頂いたボロネーゼです。 |
ルートを外れて大滝の上まで行ったのですが 登山道に戻るのに苦労しました。 ちなみに大滝の正面に行くのは怖かったので こんな写真しかありませんが・・・ |
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3日目(9月26日)その5 | ||
剣沢小屋から剣岳をバックに ここで2回目の昼食 (寒干しラーメンです) 運転時間を考え、 ここで最後のロング缶を注文する律儀な錆鉄人でした。 (律儀というより・・・) |
室堂に戻って 「日本一高所の温泉」みくりが池温泉に入浴 (一人600円) 白濁の温泉掛け流しで 肌がツルツルになったと天女も大満足でした。 (残念ながら混浴ではありません) |
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総括 | ||
かあちゃんさんがおっしゃっていました。 「仙人池から見る景色は1日たりとも同じ景色は無く、毎日毎日感動するのです」 錆鉄人も思いました。 天女と一緒の生活は1日たりとも無意味な日はなく(天女のドジのない日はなく)、毎日毎日もっと仲良く(爆笑しながら)暮らして生きたい。 ()の中はパロディです。 |
【決算】 高速代 鯖江IC〜富山IC往復 2,000円 立山黒部アルペンルート往復 8,380円 +荷物代(往復)600円(忘れてました!) ガソリン代 120円×25L=3,000円(ムーブ往復381km) 池ノ平幕営料 1,000円 〃 ロング缶 650円(安い!) 仙人池ヒュッテ 宿泊費1,8000円 ロング缶 2本 1,600円 剣沢小屋 ロング缶 700円 みくりが池温泉 1,200円(2人) 合計 37,130円 30周年記念山行だったのですが、 金無し錆鉄人らしくお安く済みました。 これでは・・・という事で、第2弾も計画中です。 |