片道8kmの林道を歩いて 蓮華温泉

2010年6月6日

蓮華温泉


蓮華温泉には憧れていましたが
蓮華温泉ロッジのHPを見ると
6月末までマイカーは通行止めで
片道8kmの林道を歩かないと行けないとの事

普通の人はこれを見て
「それじゃあ、6月末に道路が開通したら行こう!」
と計画するのですが、錆鉄人は違います。

なになに、片道8kmの林道歩きか
そんな事をしてまで日帰り温泉に入りに行く
「おバカな人間」はいないだろうから
露天風呂を貸切出来る!
行こう!

と考えるのでありました。




とりあえず写真のみ!

どうやって行くの?
蓮華温泉に行くには、午前2時に起きて、まずは雨飾温泉の都忘れの湯に入ってから、姫川温泉ホテル朝日荘の大岩風呂に入って、引き続いて、小谷温泉の無料露天風呂に入って、山田旅館・熱湯館に入ってからでないと行けません!
って事はありません。




一番近い高速道路は糸魚川ICです。我が家からだと鯖江ICで北陸道に乗って226km、国道146号線を南下し、姫川温泉の案内に従って左折し、数百メートルで蓮華温泉の標識があるので右折します。
数キロ進むと、おばあさんが車を停めさせて「何処に行くのか」と聞くので、「蓮華温泉です」と言うと、通行止めだよと言うので、「知ってます、歩いて行きます。」と言うと、「歩いて3時間はかかるよ」とたしなめるように言うので「僕らはマラソンはしていたし百名山も登っているので、半分の時間で行けますから。」と会話して、やっと行かせてもらいました。どうやら山菜採りの人から入山料を取っているようです。
その先、道路わきにはたくさんの県外ナンバーの車が駐車して山菜を採っていました。(採っている姿は見えませんが・・・)
おバカ者たち
「おバカ者たち」

君の行く温泉は 果てしなく遠い
だのになぜ 歯をくいしばり
君は行くのか
そんなにしてまで


あれれ?
本歌取りになりません。
シンプルな歌詞なので、変えようがありません。
という事で、おバカな事はせずに本文へ。


君の行く道は 温泉へと続く
空にまた 陽がのぼる前
おバカ者はまた
歩きはじめる


「若者たち」
      藤田敏雄作詞・佐藤勝作曲

君の行(ゆ)く道は 果てしなく遠い
だのになぜ 歯をくいしばり
君は行くのか
そんなにしてまで

君のあの人は 今はもういない
だのになぜ なにを探して
君は行くのか
あてもないのに

君の行く道は 希望へと続く
空にまた 陽(ひ)がのぼるとき
若者はまた
歩きはじめる
空にまた 陽がのぼるとき
若者はまた
歩きはじめる

駐車場

駐車場に着くと富山ナンバーの車の人が山菜採りのしたくをしていました。こちらの姿を見て何処へ行くのかというので、指しほどのおばあさんと同じような会話をしました。「その馬力で山菜採りをしてくれんかな」と言われながら出発。
時間は12時11分、まさに暑い最中の出発です。駐車場のすぐ先に車止めのゲートがありましたが、かなり頑丈で人力では開けられるような代物ではありませんでした。


ゲートを少し進むと道路脇にはこのように雪が残っています。この辺りでもこんな状況だから、トレッキングシューズで来て正解だった!と思いましたが・・・
結局、蓮華温泉の駐車場まで車が走れないような箇所はありませんでした。
というか、歩いていると2台の車が下ってきました。最初は若い女性の運転する軽、きっとバイトの女の子だろうと思って歩いていると、今度は大型の四輪駆動車。この車はロッジで受付していると戻ってきて、金沢の老夫婦を下ろしました。
見えた!

錆鉄人はタッタと歩きますが、天女は脚力が衰えてしまったのか、全然着いて来れません。愛妻家の錆鉄人は諦めて、天女の後を着いていくのでありました。
1時02分、やったー!向こうにロッジが見えます。ヤッホー平というらしいのですが、ヤッター平と名前を変えたいような・・・
天女は遅くなったと思ったけれど、案外早かったなぁ、と思ったのが大間違い。
林道は延々と左に進むばかり・・・

ヤッホーと叫んで、迎えに来てもらった所から付いた地名じゃないかと思いました。



1時17分、橋を渡ってようやく折り返しです。
大駐車場

1時30分 駐車場に到着


駐車場から数百メートル先が目的の蓮華温泉ロッジです。
蓮華温泉ロッジに到着

1時32分 到着

「温泉とは苦しいものなのね!」
羽衣を持たない天女は悟りました。


階段を上って受付をしてもらおうと思いましたが、誰もいません。
こんな時に日帰り入浴するおばかな人間はいないと油断していたに違いありません。外に出て探して関係者を探し出して入浴を申し込みました。
「内湯は掃除したばかりだから、入れるのは3時頃になります。」と言われましたが、ちょうどいい感じです。HPでは生ビールがあると書いてあったので、申し込みましたがまだやっていないとの事で、缶ビールを買って出発。
三国一の湯のほうはかなり高い雪渓が蓋をしていたので、右のほうから行く事にしました。
露天風呂巡りに出発!

まずは登山口のお堂にお参り!


やはり、おバカな人間は我々だけだ!

でも威張って良いのか、悲しむべきか・・・
黄金の湯

黄金の湯に入ってスーパードライをグビッ!
8kmの林道歩きが報われた瞬間です。


わぁー、いい気持ち!
仙気の湯

まさしく天女が舞い降りてきても不思議ではない絶景露天
(ザックが邪魔でした)


「温泉って素敵ね」
天女は悟りました。
薬師の湯


ここにも天女が!



沈殿している湯の花をかき混ぜて撮影!
地獄

薬師の湯から仙気の湯に戻ります。
左手はガスを噴き出す地獄です。


下に仙気の湯が見えます。

三国一の湯

という事で、三国一の湯に入ってから内湯に行こうと反対側を下っていきました。
黒っぽい湯の華が浮いているなと思いながら近づいて、すぐに服を脱ぎましたが、良く見ると黒っぽいコケのようなもの、湯温も水ではないという程度なので入るのは諦めました。
この段階では、「三国一ひどい湯」という状況でした。


蓮華温泉ロッジ

という事で温泉ロッジに戻って着ました。
玄関にストックを置いて内湯に行きました。
総湯(内湯)

腰掛も桶もきれいに積み上げられていて
本日の一番風呂は間違いありません。


わー!いい気持ち

男湯

こちらは男湯

女湯とは左右対称な造りです。


湯口の所から外を見ると・・・
見飽きません。
新鮮!

角の所に白い幕のようなものが浮いています


食堂だけじゃなく、内部は何処もきれいでした。

遥かな戻り道

15時35分
「おバカ物達」はまた歩き始めます。
8km先の駐車場まで



今度は上流側を撮影
もっと遥かな戻り道

道路脇にはミズバショウが咲いていました。

もう急ぐことはありません、のんびりと歩きます。


美しい新緑に心が洗われます。

退屈なので、道路に落ちている木を
ストックで道路わきに飛ばしながら歩いていたら
天女からほめられました。
展望台から



17時03分
やっとゲートに戻ってきました!

天女もガッツポーズです。

駐車場のヒワ平からの眺望





帰路

展望台よりも
駐車場からのほうが眺めがいいなんて・・・


駐車場から少し下った所の白池にて

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