去年と同じコースですが幕営でのんびり
 
白馬岳と白馬鑓温泉

2011年7月22日

白馬鑓温泉


連日暑い日が続きますが天女は田圃や畑を頑張っています。
愛妻家の錆鉄人は天女の為に素敵な夏休みをプレゼントしようと考えました。

温泉
涼しい
けれどもお金がかからない所
「All in one」な所・・・
博識?の錆鉄人はすぐに答えが出ます。
 

という事で、
去年8月22日に日帰りで回った猿倉〜白馬岳〜白馬温泉槍〜猿倉を、
今年は豪華に!(?)1泊幕営で回る事にしたのでありました。








どうやって行くの?
24日は町内の社会奉仕の日で、律儀な錆鉄人は欠席するのは忍びません。というのは、錆鉄人の住んでいる集落は限界集落で65歳以上の老人が大半なものですから、十万馬力のの錆鉄人は貴重な戦力なのであります。
作業は半日以内で終わるので、罰金(出不足金といいますが・・・)を4,000円を払えばいいので、完全な奉仕活動と違って休んでも引け目は感じないのですが、あえて22日の金曜日に有給をもらって22日〜23日で行く事にしたのでありました。

我が家から猿倉までは、北陸道に乗って糸魚川ICで下りて南下して白馬村から猿倉の駐車場へ、というルートで片道約280km。
高速1,000円は終わりましたが、深夜半額はまだ継続しています。しかしながら、深夜時間帯を利用して猿倉に行こうとすると、我が家を21時頃に出るか、途中のサービスエリアで数時間寝て高速を下りると言う事になりますが、今や「時間持ち」気分の錆鉄人は高速半額には拘りません。

という事で、いつも通り前日に車中泊の支度を整え、18時を回った頃にタイムカードを押して急いで帰宅。着替えをして18時45分頃に出発しました。

時間持ちは気分だけで退職するのは2年後ではありますが、金持ちには永久になれない錆鉄人なので、高速1000円の時と違って鯖江ICではなく福井北ICから乗ります。距離にして約6km、高速代は300円安くなると言う地球にも錆鉄人の懐にも優しい選択です。
という事で、福井北ICに19時15分頃に乗りましたが、糸魚川ICまでは208kmしかありません。22時以降の3割引を利用する為には、これを2時間45分かけて走る必要がありますが、錆鉄人の黄金の右足はピタリ80km弱をキープして走行し続けました。
エアコンを掛けながらでありましたが、ガソリンの減らない事!
いっそ糸魚川で下りるのをやめて夢の無給油1,000kmに挑戦したくなる程でありましたが、天女の幸せそうな寝息を聞きながら、22時4分に糸魚川ICを下りました。
途中トイレ休憩をして、猿倉の無料駐車場には23時15分頃に到着。駐車台数はまだ半分以下という所でした。早速エンジンを切って缶ビールを飲む錆鉄人。SAでの車中泊ではなく猿倉直行を選んだのは、実は到着後のビールの為でありました。3本飲んで気持ち良く就寝しました。


出発
今回は、これまでの8cm厚の低反発クッションではなく、コメリで買った1,980円の3つ折りの安物のシングルクッションの真ん中の部分を犠牲にして両側のクッション(約64cm×91cm)を切り取り、2つ分で4ピースを取り出し、それを敷布団の下に敷いた(128cm×182cm)ので寝心地が気になりました(試しに寝てみて大丈夫という感触は得ていました)が、今まで通りというか、それ以上の寝心地でした。3本のビールのせいではなく、天女もそう言っていましたから!

という事で、4時出発の予定でしたが、ぐっすり眠って目が覚めたら4時半を過ぎていました。準備をしていたら、「昨日、そこを工事の車が出入りしていたからまずいんじゃない」と言ってくれる人がいたので、慌てて移動しました。着いた時は1台分だけ空いていたので駐車したのですが、数台がゲートの邪魔な所に駐車していました。注意書きは分かりにくくて駐禁のコーンでも置いてないと、錆鉄人の出た所に又、駐車する車が出てくるのじゃないかと思いました。

ちなみに、この駐車場の数百メートル下の第二駐車場はロープが張ってあって入れないみたいでした。

速報版を作るとそれっきりになりそうなので、最初から豪華フルバージョンでアップしますが、どうなる事やら・・・


という事で、4:51 駐車場を出発
猿倉荘

猿倉荘のトイレは駐車場の奥を上がった所(撮影場所の後ろ)にあります。
5:11 ちゃんと登山届を書いて出発
(だって、2人で見ているものですから・・・)


ちょうど50分で白馬尻山荘に到着

白馬尻山荘

案外雪渓が短いな・・・と思いました。


キヌガサソウ
雪渓の取り付き

何とヘルメットをかぶった一行がいて、ガイドが「しっかり装着しないと石が当たった時、ヘルメットが飛んでいって役に立たないですよ」
傾斜のゆるい大雪渓で頭に当たるような落石が飛んでくるとは思えない錆鉄人ですが・・・トムラウシの遭難以来、ツアー主催者側の責任が問われるので過剰防衛でしょうか。そのうちに防弾チョッキも着るようになるかもしれません。


相変わらず勇ましい天女のお姿

天女のアイゼンはワンタッチですが
たっぷり時間をかけて装着。
しかしながら歩き出すとすぐに余ったベルトがゆるんで
踏みつけてそうになったので3回も直しました。

大雪渓

雪渓の状況は写真のようにスプーンカットになっていて
アイゼンなしでも登れない事はないと思いましたが
慎重な錆鉄人は天女と一緒にアイゼンを装着しました。
という事で、
ヘルメット軍団や先行の人を
あっという間に追い越して進みました。


7:40
1時間ちょっとの雪渓歩きで秋道取り付きに到着
みんなここでアイゼンを外すのですが
土日は大変な混雑だろうと思いました。
秋道

結構ザレた所もある秋道です。
時々、ガスの向こうで落石の音がしていました。
落石というより小規模な崩落という感じでした。


ちょうど家族で白馬岳の日帰りをしたのは20年前でした。
当時は橋はなく、
この場所だけ子供たちをおんぶして渡った事を思い出し
懐かしかったです。




花・花



もっとたくさんあったのですが
錆鉄人のHPはお花中心ではありませんので・・・
小雪渓

小雪渓のトラバースです。
かなり広く雪を水平にカットしてありました。
すれ違い出来る広さでないと
土日は大混雑で危険だからでしょう。


避難小屋
パトロールの人が休憩していましたが、
頂上小屋までで何人もの人に出会いました。
稜線

避難小屋の先で、今咲いている花の名前を書いた黒板の横にも自然観察員?の人がいました。写真を撮るのを忘れましたが辺りは色とりどりの花が咲いていて、「きれいですね!いい時期に来れました。」と声を掛けるとうれしそうでした。「早いね、先に登ってきたのは5〜6人だよ。何時に出発したの?」と言われました。


何故、写真を撮るのを忘れたかと言うと、天女の調子が悪くて、愛妻家の錆鉄人は心配だったからです。「ほら、小屋が見えたよ!」と言っても天女の元気は回復しません。
水場

最後の水場で、プラティパスに2L、ペットボトルにも給水して、白馬岳から鑓温泉までのルートに備えました。


もう少しなんですが・・・
息も絶え絶えの天女ですが、
声を掛けると条件反射で写真に納まります。
稜線間近

液晶への移りが変だな・・・と思っていましたが
この辺りで撮った写真は何枚かうまく写っていませんでした。
お母さん、そろそろ買い替え時期かも?
って、天女のカメラはさらに前の物ですが・・・



村営頂上小屋

途中、何度も立ち止まって休憩して、やっとたどり着きました。
細い身体の天女にはザックが重すぎたのでした。
いいえ、万札さんがおっしゃるように
人間界の害毒のせいで
天女の神通力ばかりか体力まで
すっかり弱ってしまっていたのでありました。



白馬山荘
しかしながら、天女は頂上小屋には立ち寄らず、白馬山荘まで頑張って歩きました。
そこからの山荘までの長い事。
目と鼻の先にあるのですが・・・

という事で、悪戦苦闘の末、白馬山荘に到着。
「私ここに寝ているから、お父さんだけ登って!」と言ってベンチに横になる天女でした。しかしながら、愛妻家の錆鉄人は天女を放っておいて登る事は出来ません。「一緒じゃないと駄目なの!」と言って天女の回復を待ちました。

そして、ようやく登る気になった天女でした。
これまでザックを置いて登った事はない我々ですが、ここにザックを置いて頂上を目指しました。「これも持って」というので、錆鉄人は天女のウエストバッグを腰にしましたが、ベルトを伸ばして伸ばしてギリギリでした。


しばらく横になってからパンを食べる天女
白馬岳頂上

10:35

ヘロヘロで頂上に到着


記念撮影

それでも笑顔の天女です
頂上

何を思ったか、ロープを越えて行き、その先から下を覗き込もうとする天女を慌てて呼び戻しました。頂上のすぐ横はいつ崩落してもおかしくない程、垂直に切り立った崖になっています。


これから行く杓子岳と白馬槍ヶ岳は隠れていました。
見えたら、天女は行きたくないと言ったかもしれません。
白馬山荘を出発

山荘に戻って、トイレを借りました。去年は右側の建物の奥のトイレを使うように言われましたが、今年はこの左側の建物の中のトイレを使うように言われました。
何れにしても登山靴を脱がないといけないのでちょっと面倒ですが・・・

11:06 山荘を出発しました。


頂上小屋のキャンプ場は窪地になっているので
風がなくて良さそうでした。
続く

後半に続く



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