当て逃げ事故 顛末記

05.09.24

怪しい運転手

平ヶ岳に登った後、
次は会津駒ケ岳に登る予定で福島県桧枝岐村に向かっていた。
道路は新潟と福島の県境を越えた山の中であり、
急カーブやすれ違い困難な狭い場所もあるので慎重に走行していた。

カーナビで180度の急カーブを確認し上りでもあったので
スピードも出していなかったが、目の前に車が飛び出してきた。
とっさにブレーキを踏みながらハンドルを左に僅かに切ったが(道路を飛び出すので)
避けきれずに接触した。
相手もオーバーランしたのでブレーキを掛けていたので
動けなくなるような重大な事故にならなくて済んだのは不幸中の幸いであった。

窓を開けて「何て運転しているのよ!」と言ったら
「お前がが悪い」と反論された。
「この場所でぶつかっていて、なんでこちらが悪いんですか!」
と言うと反論はしてこなかったが、相手がバックしだしたので、
慌てて「写真を撮るから動かないように」と言ってデジカメを持って車を降りた。
写真を撮っている間も後続の車が来て
ぶつかってきた相手の車の内側を通っていった。

「免許証を見せてください」と言ったら素直に渡した。
助手席にはカセットコンロが見え、ごちゃごちゃ雑多なものが積まれていた。
これは怪しいな、逃げられるかもしれないと感じたので、
免許証をメモする前に、証拠写真を撮りながら
「写真を撮ったら桧枝岐の警察に行こう」と告げた。
現場全体を写そうと離れた時、相手はバックして逃げて言ってしまった。
免許証を残したままで。

追いかけても山の中の急カーブの道が続くので
自分も相手も事故る可能性が高いので追いかけるのはやめて
桧枝岐の警察に行くことにした。


事故の状況
損傷の程度は相手のほうがひどい。衝突安全対策の甘い時代の車だろうか。
運転手は頭全体を黒っぽい布でほお被りしていた。
ぶつかった直後、窓を開けて「何て運転してるのよ!」と言っている間に相手がバックしだしたので、写真を撮るから動かないように言って、助手席側のドアから出て写真を撮りました。
相手の車は反対側の左前もつぶれていて、バックドアの右側もつぶれています。タイヤもツルツルで、それが原因でこのカーブを曲がれなかったのかもしれません。助手席にはカセットコンロ以外にもダンボールなどゴミゴミしたものが山積みになっていて、車上生活者かなと思いました。


相手の車が50cm程バックした所
現場
こんな広い現場で何で事故に遭わなければならないのでしょうか。
上の欄のような話をしているうちに、相手は逃げ出してしまった。警察に行けない理由があったのかもしれません。一応、こちらは証拠写真は撮ったし、免許証も持っているので追いかけるのは諦めて、桧枝岐の警察に行く事にしました。
桧枝岐に行って警察署はどこですかと聞くと、すぐ近くであったが、行くと「パトロール中です」と書いてあって連絡先の電話番号が書かれていました。従って、そこの派出所の警官の人につながるのかと思ったのですが、名前を言ってから、「交通事故に遭ったのですが、相手が当て逃げしていってしまいました。」と告げると、「何処から電話しているのか」と聞かれました。ここは夏の混雑する期間だけ警官が駐在しているとの子とでした。
という事で「今から行くから30分程待ってくれ」というので、その間に天女や保険会社に電話で連絡をしました。


バックして逃げ出す寸前
損傷の程度
桧枝岐の派出所の前で警官が来るのを待っている時に撮影しましたが、右フェンダーからドア、さらに後のボディにまで傷と凹みが出来ていました。
警官が来ましたが、寒いので鍵を開けて中に入って調書を書きました。そして、現場検証をするというので、はるばる30分程かて事故の現場に行き、デジカメの写真を見比べながら自分の車を止め、警官が写真を撮りました。それから、巻尺で道路幅などを測定するのを手伝って現場検証は終わりました。警官からこれからどうするのですかと聞かれたので、事故に遭って気分が悪いので明日の登山は止めて帰ろうか、それとも登ろうか迷っている所ですが、とりあえず、派出所の奥にあった温泉「駒の湯」に入ろうと思います。」と答えた。警官は赤色灯を回転させながら先に進んだが、自分はもう一度事故に遭ってはかなわないので慎重に進んで、派出所の前に着いたら、そこに警官が待っていて、何か連絡しなければならない時があるかもしれないから、携帯の番号を教えてくれとのことでした。

その後の顛末(1)
道々走りながら、せっかくここまで来たのだからと「金無し暇無し」の錆鉄人の境遇を思い出し、よほど天気が悪い場合を除いて駒ケ岳に登る事にしました。天女に電話を掛けて桧枝岐村の明日の天気を調べてくれるように頼んで駒の湯に入り、出てから電話をすると「弱い雨で午後からは曇りになる」との事だったので、ほぼ登る事に決定。天女にこれから登山口に行って寝るからと言って電話を切り、電源も切ってしまいましたが、翌日山から下りて、携帯の電源を入れると何処からか午後7時から8時にかけて何回も電話が掛かってきていました。用事があるなら、又電話があるだろうとそのまま家に帰りましたが、月曜日にも電話がないので、午後携帯で折り返し電話をすると、警察署でしたが、名前を言っても引継ぎされていないようで、用件を聞かれるので、「そちらのほうから電話があったので掛けただけですから、用事がないのなら結構です。」と告げたら、「調べてこちらから掛けます。」との事で5分位後に電話が掛かってきましたが、自賠責保険の証書を控えるのを忘れたのでFAXして欲しいとの事でした。「相手は捕まえてもらえるのですか?」と聞いたら「事件性がないですから」との返事だったので、「現場の状況をみても相手が完全に悪く当て逃げしたのですから事件ではないのですか」と言いました。

保険会社の対応
24日に電話で話した保険会社の人から、「今後は○○第一センターの○○が担当になり、月曜日に土連絡を入れます。」と聞いていたが、月曜日の午後になっても電話がないので、聞いていた番号に電話したが、出てきた女性に名前を言ってもそういう人はいないという。事故の詳細を話した所、電話相手が代わって、やっとパソコンから検索出来たのか、引継ぎがなされて手続きの話が進みました。事故の調書などは個人情報保護の観点から保険会社には見せて当たらないとの事で、事故のようすを説明したものをFAXしてくれとの事でした。
そこで現場で写した写真2枚(上の2枚)と相手の免許証を撮影したものを印刷し、さらにマップファンで事故現場付近の地図を印刷して場所を書き込み、自分の免許証を拡大コピーしたものと合計5枚をFAXしました。
すると重要な情報だからデジカメの画像を送ってくれという事でメールアドレスの問い合わせがあり、数分後にメールが来て、「FAXで送った写真3枚を送ってくれ」という事だったので添付して返信しました。

恐らく車上生活者で住所も不定だろうから、相手が保険に入っているとは思えないことなども告げました。
自分の入っていた保険には、車両保険があるのでそれで修理することになりそうです。免責が0だったので直接の被害はありませんが、来年からどれだけ保険料が高くなるのでしょうか。(今は最高の割引率になっています。)
ホンダベルノのUさんに聞いたら、修理代は塗装が3つの部分になるので10万円ではきかないとの事で、15万円位かかるのでしょうか。
「たまには保険も使わないと保険料が丸損だから」と思うことにしました。保険のごやっかいになるのは先代のステップワゴンを買うはめになった全損事故以来です。(これは田圃のなかの一直線道路をコロナサルーンで走っていた時、横道を走ってきたアベックの車が一端停止も交差点がある事さえも見逃して、自分の車のドアから後輪の辺りに激突してきたので、自分の車はスピンしてガードレールを引き抜き、横の川に落っこちる寸前で止まりました。30kgのバーベルをもって斜め腹筋を20回して鍛えた錆鉄人の短い首でもムチ打ち症になったのでした。)
ベルノ店の対応
電話をしたら担当のUさんがすぐに来てくれました。26日は代車が出払っているので、明日にして欲しいとの事でしたので、「別に構わないけど代車は何になるの?」と尋ねたら「だいたいはインテグラかなにかのセダン系です。」との事でした。
「インテグラはシートが低くて運転し辛そうだし、山登りに行きたいのでフィットでもいいから、シートを倒して寝られる車にして欲しい。」と言ったら夕方電話があって、mobirioを持って来てくれました。しかし、mobirioはフルフラットにして寝る事は出来そうになかったと思いましたが、インテグラよりははるかにいいのでOKしました。
mobirioを運転して帰りましたが、ハンドルの遊びが少ないというか、直進性がやや甘い幹事がしましたが、燃費は1往復約40kmで17.8km/Lを示しています。これならETCがなくて深夜3割引きが出来ない分も補ってくれそうです。でもカーナビはありません。

【mobirioのシートアレンジ】
mobirioは短い全長に3列シートを押し込んだホンダらしい車ですが、後20cm長くすれば最高の車だったのでしょうが、ストリームとの競合を考えたのか、全長が足りない分中途半端な車になってしまいました。
従って、フラットシートも2/3列目または、1/2列目で、いずれも後ろ側の背もたれ部分は水平には倒れません。従ってフラットシートで寝るのは、シートの凸凹も含め困難です。
ここで会津駒ケ岳の駐車場で福岡の石川さんが教えてくれた「頭を前にして寝る方法」を試してみようと考えています。石川さんはレンタカーのトヨタパッソで車中泊していました。結構シートの凸凹があるように見えましたが、ちゃんと睡眠出来たのでしょうか。
その後の顛末(2)
28日保険会社の担当の人から電話がありました。
相手の車は平成13年で車検が切れているとの事。電話も114等で調べるが分からないらしく、自分の推定通り住所不定の車上生活者のようだとの事でした。
自分の任意保険は車両保険がついていますが、エコノミータイプなので車が衝突したという事故証明が必要であり、それには相手の認めがいるそうです。この場合は相手が逃げてつかまりそうにありませんから警察の事故調書が証拠となるのでしょうが、今は個人情報保護の観点かた見せてくれないらしいです。それで、調査員が警察に事故があったかどうかを確認に行き、調書は見せてもらえなくても事故があった事実を確認して車両保険が出るとの事で安心しました。危うく当てられ損になる所でした。というか、やっぱり当てられ損ですが・・・

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