登らない百名山(1)美ヶ原
(撮影平成14年10月12日)


美ヶ原(2,034m)

奥多摩で開催される全日本山岳耐久レースは13日午後1時スタートです。
例によって車で行って車の中に寝ることに決めましたが
土曜日1日がまるまる余っていて、
途中に登った事のない百名山が転がっています。
大菩薩峠とか蓼科山とかたくさん。

しかし翌日は山岳耐久レースであり、
完踏する為に無用な登山をして足を疲労させる訳には行きません。
そこで、わざわざ目的地にして行く事は絶対になかったと思いますが
ほとんど歩かなくて済む美ヶ原と霧ヶ峰に寄る事にしたのでした。

どうやって行くの?
中央高速道で行った方が1時間以上早く着いて楽な事は分かっていますが、娘2人が県外の大学に在学中であり、錆鉄人家の家計は日本経済を上回るピンチ状況です。セーブタイム・セーブ体力よりも
「セーブマネー」を優先して、油坂を旧道で越え白鳥・高山から平湯に行き車中泊、安房峠も旧道で越えるという涙ぐましい努力で松本を通って美ヶ原林道へ向かいました。
渋滞は嫌いなので、翌朝は目が覚めると同時に出発しようと考えていました。5時頃目が覚めて、もう少し寝ていようかと思っていると、数台横の車の窓ガラスを叩いて「ここは駐車禁止ですからアカンダナ駐車場へ移動して下さい。」との声が聞こえたので、トイレに行って出発しました。
安房峠
福井の人で、はるばる安房峠(トンネル)を越えて松本に抜ける人は滅多にいないと思われます。しかし武生インターから名神・中央道経由で松本インターまでは334km7,350円、時間にして約4時間ですが、この下道経由では距離約255km、信号も少なく夜間走行なら案外スムーズに通り抜け可能であり休憩を除けば5時間程度で到着可能と思われます。

安房峠からの下りは道幅が細い上に180度の急カーブの連続で、トンネルが出来る前は休日は大変な渋滞でしたが、早朝でもありほとんどすれ違う車はなくスムーズに通過しました。
釜トンネル入り口の信号を右折してしばらくすると対向車が急に増え出しました。沢渡の駐車場はほぼ満杯の様子でしたが、松本に近づくに連れ車は増え、渋滞となっていました。

安房峠からの北アルプス
25年以上前
初めてこの景色を見た時の感動は
今も忘れられない
(その時は初夏で残雪が鮮やかでした)
美ヶ原林道
どうも長野県の交通標識は不親切な気がします。案内に従って曲がると細い道に行き当たって、その先を何処へ行けば良いか分からなくなる場合が度々ありました。(単に自分の不注意か勘違いで違う所で曲がった場合もあったとは思いますが・・・)

美ヶ原林道から行くのが地図で見る限り最も近いルートだと思ったので、少しでも「足」を使わない為に美ヶ原林道から行く事に決めていました。しかも昨年辺りから有料道路が無料になっています。
道に迷って美ヶ原温泉内から細い林道を通って美鈴湖に向かいましたが、狭い林道の両側はロープが張ってあり、所々に車が停まっていました。松茸の盗掘の監視でしょうか。
美鈴湖から美ヶ原林道に入りました。まだ時間が早い為か出会う車はありません。
武石峠茶屋跡
美ヶ原の駐車場
美鈴湖から林道は結構な距離を走ります。駐車場には2代車が駐車していただけでした。駐車場入り口の先に看板があり許可車両以外は通行出来ませんと書いてあるので、駐車場に車を停めましたが、特に通行止めはしてありません。
早朝だった為か駐車場の奥のドライブインも閉まっていました。駐車料金は常時無料ではないかと思われます。
ここから頂上までは写真でも分かるように近く、15分〜20分位しかかかりません。

アンテナの林立している所が頂上
展望抜群の頂上 王ヶ頭(2,034m)
頂上に近づくと、野生動物が入るのを防ぐ為か、柵に囲われていて、互い違いになった通路を通ります。舗装道に合流する所で「下から登っってきたのですか」とびっくりしたように聞かれた。何の事はない、ほとんどの人は看板を無視して車で上がってきているのでした。10台近く駐車していました。
標識に従ってテレビ塔の建物の後ろへ行くと、美ヶ原の頂上「王ヶ頭」でした。テレビ塔は若干邪魔ですが、360度周囲の山々が見渡せます。
早朝でもあり、空気が澄み切っていて、来て良かったと思わせる絶好の眺望でした。
北アルプス、中央アルプス、御嶽山、南アルプス、富士山、八ヶ岳・・・百名山が20ヶ位数えられるのではないかと思われました。

岩とケルンの間に北アルプスが横たわる
すぐ向こうの山が王ヶ鼻です。
眺望の山(1)

中央に富士山(心眼!)

北アルプス連峰の勇姿
眺望の山(2)

蓼科山と八ヶ岳

中央アルプス(と思う)
紅葉と北アルプス
戻る途中、登る時にグループが記念撮影していた場所に行きました。舗装道から山道への登り口辺りから見た下の山腹の紅葉が綺麗で、数人のグループが記念撮影をしていました。

  →拡大写真(1,600×1,200 125KB)
下山
駐車場から美ヶ原林道を少し下った所にビーナスラインの方へ降りる道路があると地図にあったのでそこを降りようかと思いましたが、崩れたような舗装もされていない道路だったので敬遠し、元来た道をはるばると戻りました。
松本市へ降りてから、ビーナスラインへの入り口が分からずに1時間位は市内をうろうろさせられました。地図を見て近回りしようと思ったのが原因かもしれませんが、途中にあった標識もいいかげんで、狭い住宅街に誘導されてしまい往生しました。
次は霧が峰

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