ニッコウキスゲがお出迎え冠山
(撮影6月23日)

日本の自然百選の冠山
(朝日新聞・森林文化協会選)
冠山(池田町 1257m)
いかにも烏帽子(冠)のような山容で名前がぴったりの冠山。
ニッコウキスゲの咲き乱れ涼風の気持ちの良い草原「冠平」と
そこからは岩山の気分を味あわせてくれるチョッピリ急峻な岩肌の登り
天気が良ければ山頂からの眺めも格別です。
 
どうやって行くの?
武生インターからいったん国道8号線に出て敦賀方面に進み、2つ目の信号を左折して池田へ向かうのが分かりやすいと思います。池田に入ったら冠山林道をひたすら進みます。
温泉のある冠荘から数キロはまだ2車線の立派な道路が続きますが、トンネル工事をしている所からは1.5車線となり、さらに2キロ程で1車線の曲がりくねった山道となります。(前面舗装ですが所々落石もあります。)道路の片側は数百メートルの断崖です。注意して運転して下さい。
日本の自然百選には、福井県では他に「気比の松原」が選ばれています。
冠峠
延々と山道を上り詰めると冠峠に到着します。
ここは舗装も広くなっていて、駐車のペイントもあり、数十台の車が止められます。
この日は午前中は小雨でしたが、昼ご飯を食べていると空が明るいので、急にどこかに登ろうと思い、準備をしながら「今頃ならニッコウキスゲが咲いているだろう」と考えて冠山にしました。自宅(今立町横住)を12時30分出発し、峠には13時15分頃に到着しました。
駐車場には数台の車があって、下山したパーティがバーベキューをしていました。登山靴を履いていると「自分達は雨の中最悪の時に登ったけれど今からなら良いかも知れないね。」と言われた。岐阜の人との事。「エッ、岐阜側は通行止めではないのですか?」と言ったらその人は「福井側が通行止めだと思っていた。」との事でした。

冠山峠の登山口よりの冠山
13時20分出発
登山道
かっこいい冠山を眺めながら尾根道を進みます。コースタイムとしては1時間余りと思われますが、尾根道の為、案外上り下りが多く、なめて歩くと息が切れます。
途中1〜2ヶ所ぬかるんだ所がありますが、回り込むか敷いてある木の上を歩けば大丈夫です。
冠平分岐より頂上へ
樹林の中の登山道からいきなり目の前に草原が現れます。ここが冠平で左へ100mほど進むと広場があります。
登山道はここからやや崩れやすい性質のかなり急峻な岩肌の登りとなります。一部ロープも張ってありますが、あてにせず足場を確認しながら登ったほうが良いと思われます。初心者の方には、念のため3点確保の基本を教えて上げておいて下さい。特に下りは、初心者の方は怖がるかもしれません。

頂上との分岐よりの冠平
頂上

頂上からの冠平(頂上を少し過ぎた所から)

頂上は狭く10人位で満杯となる感じです。
(13時55分頂上着)
ビールはかなりぬるくなっていた。
頂上で適温のビールを飲むのは難しい。
冠平
下山しようとしたら、冠平にいた2人連れが戻っていった。何か話しをしようと思ったのに残念。
慎重に岩場を下山して冠平へ行く。
中央は福井銀行パーティの慰霊碑。
手前の黄色花がニッコウキスゲ。
また中央から右上に続く斜面には数百本のニッコウキスゲが咲いています。ニッコウキスゲの寿命は1日との事ですから、恐らく延べ数千の花が咲くものと思われます。登山口でバーベキューをしていた人は咲き始めと言っていたので、来週末はもっと花が多いかもしれません。


拡大写真
慰霊碑
昭和三十年十一月六日株式会社福井銀行行員二十四名此処冠山に紅葉を・・・
(二十数年前と比べ慰霊碑の風化が進んでいるように感じた)
悪天候の為、二名の男性行員の方が遭難されたとの事。この頃の冠山は麓から丸1日がかりの登山だったものと思われる。決して山を甘くみていたのではないだろうが、大パーティ故の遭難かとも思われる。ご冥福をお祈りします。



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