三里山(346m) 丹南盆地の中央に居座る三里山は 地元の山として多くの人から見直されてきています。 春には地元議員さんの呼びかけで 数百人が一緒に登ったと聞いています。 |
どうやって行くの? 三里山は武生と鯖江と今立の中央にどっかりと座っている独立峰で、周囲が三里あることから三里山と言われていると聞いています。標高も346mと低いためか福井の山のガイドブックには載っていません。けれども、位置からいえばまさに丹南盆地(?)の中心の山であり、大くの人に愛されている山です。 三里山は里山なので登り口は方々にありますが、今回は三ツ峯から武生へ戻る途中、川島のお面さまで有名な加多志波神社を見てみようと寄ったついでに登ることにしました。 |
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川島町の案内図 | ||
鯖江インターから河和田へ向かう途中、ちょうど武生や鯖江の市街からは三里山の裏側に当たるところが川島町です。道路を走っていると、田んぼの中の十字路に不思議な石碑が立っていて前から気になっていました。(右の写真) |
この右手の道路を集落の方へ入った所に、左の案内板があります。 |
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加多志波神社 | ||
重要文化財のお面さまがある加多志波神社は、川島町の右奥に位置し、鬱蒼とした杉林に囲まれています。 集落内の道路は狭いので、自分は上の案内図の付近に車を置いて歩いて行きましたが、この鳥居をくぐって右に100mほど進んだ所に10台程駐車出来る駐車場がありました。 |
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駐車場横のトイレ | ||
駐車場の横にトイレがありました。とてもきれいに掃除されていて地元の人が大切にしていることが伺えました。よごさないように使用しましょう。 | ||
懐かしい二ノ宮金次郎像 | ||
駐車場には、昔小学校にあった二ノ宮金次郎の像がありました。 いつごろからでしょうか、この像が学校から撤去されたのは。そして日本人は「勤勉」という言葉を忘れてしまった。かといって独創性があるわけではないのに・・・。そして現在の日本沈没へとつながっている、と言っては大げさでしょうか? 車を停めたら、駐車場にあるこの鳥居をくぐって進むと、珍しい木の鳥居があり、その先が登山口になっています。(ここに来るまで三里山に登る気持ちはなかったのですが、神社であまり良い写真が撮れなかったのと、三ツ峯に行った後だったので登山靴をはいたままだった事もあり、案内板にドツまで30分と書いてあったので、急げば10分位だろうと登る事にしました。) |
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登山口 | ||
「どつ」とはなんだろう、確かめてみようという気持ちが登ろうと思った原動力でした。 この登山口は、実際は入り口の鳥居のすぐ上にあります。登山道はしっかりしていて、坂道はほとんど擬木で階段になっていますが、雑草がはびこっていますので、ズボンや靴紐にまで植物の種がたくさんくっつきました。 |
午後3時頃だったと思いますが、太陽は山に遮られ鬱蒼とした杉林の中なので、薄暗く感じます。 |
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馬の足跡 | ||
登山口からしばらくは、滝の音が聞こえますが、道は滝からはそれていきます。しばらく行くと見晴台がありベンチが置いてありますが、それほど見晴らしが良いわけではありません。 この辺りから登りがきつくなって行きますが、しばらくすると「馬の足跡」があります。 大昔、川島の神社が火事になったとき、神様が馬に乗ってドツに避難するときについた馬の足跡といわれていると書いてあり、枯れ葉を取り除いてみましたがどれが足跡なのか分かりませんでした。 |
畳1枚ほどの「馬の足跡」があるという岩 |
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天狗松 | ||
かなりの大木である天狗松も、マツクイムシにやられて枯れてしまっています。今は天狗様も歳をとったので山道を歩いて登っていて、見晴台のベンチに腰をかけていっぷくしているのかも知れません。 | ||
木の実 | ||
階段の1段ごとにたくさんの木の実(椎の実?)が落ちていました。でもイガだけになっているものも多く、森の小動物が拾っていったのでしょうか? |
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ドツ | ||
ドツの手前は自然石の階段になっている部分もあり、ちょっと急になっています。 「ドツ」とはとはハゲ山と馬の足跡の説明板に書いてありましたが、着いてみると本当に直径50メートルほどが丸く赤土が剥き出しになっていて、所々にわずかに草が生えているばかりです。山頂まで740mの表示があります。 |
ドツから西山公園を眺める ここから頂上はすぐそこに見えます。やはりここまで来たら普通は登ってしまうでしょう。 |
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馬ヶ背 | ||
ドツからは赤土を削ったような登り道で明確な階段もなくスリップしやすいので注意が必要です。数ヶ所にロープが垂らしてありましたが、傾斜自体はそれほどではありません。 このロープの所で中年の3人のパーティが降りてくるのに出会いました。 頂上の手前に馬ヶ背の標識があります。山頂まで200mの表示がありますが、「馬ヶ背」の意味が分かりませんでしたが、しばらく進むと尾根道の両側が傾斜してやせ尾根になっている所があり、ここを言っているのだと理解しました。 |
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三里山頂上 | ||
馬ヶ背を過ぎると間もなく三里山頂上です。木に取り付けられていた板には]346mと書いてありました。 ちなみにドツは標高280mくらいではないかと思われます。(腕時計で計測) 戻る途中からのドツ、向こうは文殊山 |
三里山の頂上は、周囲に雑木が生い茂っていて展望はありません。一部色付いている木もありましたが、紅葉はまだこれからです。写真だけ撮って戻ることにしました。 |
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ドツにて | ||
ドツまで戻ると、登る途中出会った三人組が休憩していました。皆さん地元のA織物の方らしく、天気が良いので声を掛けて集まったとの事。 お茶やお菓子を頂いて、しばらくの間、山登りやマラソンの話をしました。去年の涸沢の紅葉の話をして、来年はぜひいかがですかと勧め、ホームページに出ている話をしましたが、インターネットがわからないと言うので、武生商工会館で無料IT講習会をしているからこの機会に受けたらどうですかと薦めました。 |