絶好の展望に恵まれた薬師岳
(撮影9月25日)

ナナカマドの紅葉と槍ヶ岳
薬師岳(2,926m)
その昔、
山奥のまた山奥にある
薬師岳に登るには
何日も要したとの事であったが、
有峰林道(普通乗用車1,800円、6時〜20時のみ通行可)で折立まで行けば
簡単に頂上に立つことが出来る。
3連休は丹南産業フェアで休みがなかったので、
25日代休を取って薬師岳の日帰りをした。
どうやって行くの?
北陸自動車道の富山インターで降りて、立山を目指して標識に従って走れば、有峰の標識が出ますので、それに従って下さい。ただし、戻る場合は、標識に従って走ると遠回りをさせられるようですので地図を確認願います。
本当は、笠ヶ岳の時に下山道を間違えて行けなかった鏡池に写る槍を撮したかったが、新穂高から槍に登って西鎌尾根経由で行くとコースタイムは20時間位になってしまい、前回の剣で疲労困憊して体力に自信をなくしていたのと、お盆に死んだ父の7日参りが夜7時半に行われるのに戻れそうもないので断念しました。
有峰林道入口のゲート
ゲートは朝6時までは閉まっています。自分の場合、福井を午後9時前に出発したので、11時半頃ここに到着し、この右手に十数台駐車出来る駐車場があったので、そこに駐車して寝ました。
夜の間に何台かの車が来て駐車しました。5時半頃にはダンプ等がもう並んでゲートの開くのを待っていましたが、排気ガスを吸うのは嫌なのでそのまま寝袋に潜り込んでいました。6時になってゲートが開いたので自分も車を動かして、列が通り過ぎるのを待っていたら、1台のダンプが先に入れてくれました。
林道は2〜3kmを除いて舗装してありますが、路面のデコボコは少なく、結構走りやすかったです。尚、工事区間も多く、またすれ違い不能な道路幅の所も数キロありますので、走行には注意願います。

撮影15:15(帰りの時)
有峰湖
せっかく先を譲ってくれたダンプには申し訳なかったけれど、湖の展望所があったので寄りました。
タクシーで来た人が運転手から説明を受けていました。折立へはこの少し先から左手に曲がり、山へ登っていきます。

撮影6:21
登山口
駐車場は工事中の為か路側に車が止めてありました。自分も路側の車が抜けた場所に駐車して、朝食を食べながらここで登山準備をしたので出発は遅いほうになりました。

登山口には立派な指導所の建物(左手)とトイレ(右手)があります。
1日良い天気が予想されたので、鏡を見ながら日焼け止めクリームを塗りました。

登山口出発 7:03
いつものペースで1分も歩かないうちにハーハーゼーゼーとなったが、前回の剣で疲労困憊したのでややセーブモードで登った。
三角点
1,871mの三角点は、広場になっていて丁度良い休憩所になっています。(7:46 到着)
ここへ来るまでに数パーティを抜いて先頭になったので、途中から誰とも会わなくなりましたが、この先からは下りてくる人と出会うようになりました。
氷・霜柱

日陰の所に霜柱が残っていました。メガネと比較してください。(太郎平小屋の少し手前にて)

波のように見えますがこの秋初めての薄氷です。
(太郎平に向かう途中)
太郎平小屋(2,320m)
三角点からは、あまり急な登りはなく、高原を進むような感じです。所々、石を敷き詰めた所がありますが、石が傾斜と同じ角度になっているのでかなり歩きにくい感じがしました。

      太郎平小屋から薬師岳を望む

太郎平小屋へは、8時30分に到着しました。1時間半もかからずに到着したので、コースタイムの5時間はかなり甘いと思いました。ここで頂上から下りてきた人が生ビールを買ったのを見て、帰ってきたら飲もうと思いました。(大カップ900円)
キャンプサイト
太郎平小屋から木道を進み、やや急な階段を100m程下りるとキャンプサイトに到着します。ここにはトイレがあります。
テントは1つだけあり、30歳位の男性が1人いました。1人だけでキャンプは心細くて自分にはとても出来ないと思いました。
ここからは、沢添いに結構急な登りが続きます。マークを確認しながら登る必要があります。雨の時は鉄砲水などの注意が必要と思われます。

薬師岳山荘
薬師岳山荘はちょっとした鞍部にあります。
ここからの登りは小石の斜面をジグザグに登っていきます。写真のピークはまだ頂上ではありません。
ここは写真を撮っただけで素通りしました。最近、記念にバッジでも買おうという事もなくなりました。

到着 9:56
頂上

         頂上のお堂
石で鐘をたたいたら澄んだ良い音がした。たった10円のお賽銭を入れて1ダース程お願いをした。

頂上到着 10時31分
頂上には着いたばかりの金沢の夫婦連れと50代の男性2人連れの2組だけだった。金沢の男性は金沢大学の遠征でネパールの何とか言う未踏峰を登った事があると言っていた。夫婦そろって年期の入った日焼けをしていた。
頂上からの展望(右回りに続く)

 槍ヶ岳・立山、その後ろは白馬岳?


右端から1cm位の所に富士山も見えていたのですが、210万画素デジカメでの手持ち撮影ではうまく撮れませんでした。→拡大写真

山の名前を教えてもらいながら地図と見比べたりして飽きることなく1時間近く頂上にいました。

薬師岳山荘とその向こうの太郎平小屋
紅葉

    一番黄葉が進んでいた斜面
(薬師岳山荘から少し下った所から撮影)     

ナナカマド越しの槍ヶ岳
下山(10時20分下山開始)

        三角点 13:25
元気な中年おばさんの4人組が登ってきた。後3時間頑張ろうとリーダーの人が言っていたので、ここのコースタイムは甘いからもっと早く着きますよ、と教えてあげた。しばらく話をしたが、彼女達は滋賀県から電車で来たとの事で、薬師ではなく雲ノ平へ行くとの事だった。露天風呂ですかと言ったら「そう!」と嬉しそうに答えた。
自分の場合、2日かけて山へ行くのが不可能に近いという事もあり、山と喧嘩しているような登り方ばかりであるが、いつかは妻と二人で花や草や鳥や風や光をめでながら、ゆったりと山を歩く日が来る事を祈りたい。(性格もあるので無理かもしれない?)

登山タイム表CASIOプロトレック

        登山口到着 14:01
2時には戻り、そのまま家に急いで戻って畑でもしようかと思っていたが、三角点でおばさん達とちょっと長話をしすぎた為、ちょっぴりオーバーしてしまった。車へ戻ってビールを飲んだらうとうとしてしまって、出発が遅くなり、家に帰った時は薄暗くなっていた。
薬師岳はこの前の剣と比べかなり楽な山だった。ただ、短パン・Tシャツ姿のまま、太郎平小屋で生ビール(涸沢ヒュッテはジョッキだったが、ここはプラスチックのコップ。水がないからか?)を飲んでいたら(少し風があってやや寒かった)クシャミが10回程出て風邪をひいてしまった。家に帰る途中も帰ってからも(今も)鼻水が止まらなくなった。一昨年11月中頃白山に登った時もこの格好でなんともなかったのに、もう歳かもしれないと思った。

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