三山登山で散々な目に 鳳凰三山

04.12.11 撮影

鳳凰山(2,840m)

12月はもう百名山登山は無理だと思っていたが
11月末になっても福井でも初雪が降らない暖冬であった。
そこで表日本側の山なら冬型の天気の場合晴れていて
12月なら雪も少なく登れるのではないかと考えた。
天女の12月の土日の休みが11、12日と決まってから
年賀状用に富士山を背にした写真を撮ろうと
鳳凰山に登る計画を練った。

鳳凰三山をマイカー利用で登山する場合
青木鉱泉〜ドンドコ沢〜三山〜中道〜青木鉱泉
が最も都合が良いように思った。
しかし調べてみると
ドンドコ沢は悪路で大変だと書いてある。
だが、さらに調べていると別の事情もあるようで(下記)
ルートとして避ける必要はないと考えた。

それよりも重要な事は12月でもあり
降雪や気温など気象条件であった。
これに関しても、2週間前程からリサーチして
積雪はほとんどないという確信を持って出発した。

気象は問題なかったが
道路で泣かされ続けた鳳凰三山登山であった。
鳳凰三山だからさんざんな目に遭った
という落ちがつきそうである。

以下に関して錆鉄人夫婦は
通常コースタイム15時間位までは日帰りしている
という事を前提でお読み下さい
(夏でもこのコースの日帰りはお勧め出来ません)

どうやって行くの?
中央道八ヶ岳PAで車中泊して長坂ICで下りたが国道20号線の標識に従って進むと、後は標識が無く迷ってしまった。ナビが得意の天女は室内灯の灯りでは地図が見えないと言うので、国道に出た後もそのまま走っていたら韮崎に着いてしまい、大きく引き返したが青木鉱泉への進入口が分からずまたまた大幅に通り越し、再度Uターン、今度は慎重に交差点ではスピードを緩めて確認しながら進んでやっと「→青木鉱泉」の標識を発見。この道路標識の不親切は最後まで着いて回った。
曲がった直後から狭い道路が交差してどちらへ行けば良いのか迷う。おかしいと思って戻るとそこに見逃した標識が出ていたりして、苦労して林道に侵入。
やれやれこれで青木鉱泉まで一本道だから安心だと思っていたら、行けども行けども青木鉱泉の標識がない。工事現場の横を通って林道を登り詰める。とても車がしょっちゅう走っていたとは思えない道路となり、遂にはスィッチバックしないと登れなくなったので高度計を見ると何と1,380mを示す。
苦労して上ったスィッチバックを苦労して戻り、荒れた林道を下回りを打たないようにゆるゆる下ると、上っている時には見えなかった「青木鉱泉→」の標識が下山者に見えるように出ていた。どうやら中道から青木鉱泉に戻る人用の案内標識のようだった。
そうして1時間近いロスをして、予定より大幅に遅くなってしまったがやっと青木鉱泉に到着。
何故案内標識を隠しておくの?
林道を走っていて、青木鉱泉の入口が気付かなかった訳は、その標識が隠されていた事であった。

工事看板の横に青木鉱泉の標識があると思われるが、布でカバーされているので来た事のない錆鉄人は何の疑いもなく通過して行ったのであった。
横を通過したときは暗くて橋の存在も分からなかったが、林道を戻ってきた時は山の上に陽が当たっていた。工事用のコーンをどかして進み、また元に戻しておいたが、山から戻ってきたらどけたままになっていた。

標識さえ隠されていなかったら・・・
ドンドコ沢の悪路風評
「ドンドコ沢は超悪路なので登山路に使うのは避けるように」という言い伝えがあるが、Webで青木鉱泉を検索していて以下のような内容の記述を発見した。
曰く、「御座石鉱泉と鳳凰小屋を某兄弟が経営しており、鳳凰小屋と御座石鉱泉のルートを利用させるために、青木鉱泉のルートは悪路で時間がかかるという「嘘」を長年にわたって誘導した結果である」という内容であった。
ちなみに、実際にドンドコ沢を歩いた人の登山記を見ると、「悪路だと聞いていたがそんな事はなく、実際にはいくつもの滝が見られる良いルートだった。」というような記述がある。ドンドコ沢を登り鳳凰三山を回って中道から青木鉱泉に戻るルート(あるいはその逆)はマイカー族にとっては最高の周回コースであると思う。勿論標高差が1,700m(累積では2,000m位になる)あるので、それなりの覚悟は必要である。
鳳凰小屋の妨害工作は熾烈を極めるようである。右はWebの書込みからの引用です。(どこまで真実かは分かりませんので、そのつもりでお読み下さい。全て嘘かも知れません。)

実は実際に行くまでは、鳳凰小屋・御座石鉱泉=悪玉、青木鉱泉=善玉だと単純に思っていたが、この青木鉱泉の標識隠しを見ていると、どちらもどちらだと思えてきた。真実は何処に?
【以下はWeb書込みの引用です】
小屋の内部にドンドコ沢は悪路なので御座石鉱泉に下りるように貼り紙をするばかりではなく、小屋の横を通り下山する人を呼び止めて御座石鉱泉に下りるように説得するらしい。さらに、御座石と青木鉱泉の分岐の部分に雪を積み上げて青木鉱泉への下山路を封鎖する。雪が消えれば焚き火をして歩きにくくする。分岐から青木鉱泉の下山路へ放尿する・・・.
更には以前は御座石温泉までバスが入っていたが、送迎客を奪われた温泉側の嫌がらせで1km手前までしか入らないようになったとか。長い御座石温泉までの下山路を下りてきて、さらに1kmといわれても歩く気力のある人は少なく、半強制的に温泉に入れて駅まで送り数千円を取られた・・・との書込みがあった。

ヤマケイ山岳ガイドを見ていると、青木鉱泉からの情報欄に、ドンドコ沢は悪路ではないとか、林道歩きが10kmもあるとかいうのはデマです云々の記述がいつも出ていたのは、そういう訳だったのかと初めて理解した。(4月頃から青木鉱泉からの情報が出るようになると思うので、以上のような情報を知ってからだと来年のヤマケイ山岳情報が非常に楽しみである)
尚、錆鉄人は御座石鉱泉のルートを通った事がありませんので、論評は出来ません。どちらも似たような標高差なので大差はないのではないかと考えます。ドンドコ沢は沢のアップダウンがありますが、御座石ルートも地図を見ると小ピークの登り下りがあるようです。)
天気予報の追跡
2週間ほど前からヤマケイ山岳ガイドの山岳気象情報で、一番近い塩見岳と甲武信岳の天気を毎日確認し、気温と風力、降雪があったかどうかを確認した。11月20日頃から4日までは10日以上晴天が続き、4日〜5日の雨は気温が高かったので雪にはならないかと思ったが、6日昼にB&B白州の南アルプスライブカメラ(これはお勧めです、特に甲斐駒の映像が美しい)を見ると冠雪していた。その後は雨の予報がなかったので徐々に雪は消えたであろうと考えた。
それと同時にYahooの天気予報で麓の南アルプス市と川上村の天気予報をリサーチ。さらに、川上村にメールで問い合せた所、8日朝に最低気温はマイナス2度位で雪も日陰を除いて消えたという返事を頂いた。
土日の天気は木曜日までは曇りがちのあまり良くない予報だったが、9日夜には11日が晴れ12日は晴れのち曇りの予報に変わったので登山を決定。ステップワゴンのシートをフルフラットにして布団を敷いて会社に出勤。帰宅後、最終的に天気予報を確認した所、11日はどちらも晴れ、12日は南アルプス市が晴れ後雨、川上村が晴れ後曇りの予報に変わっている事を確認。予定通り鳳凰山を11日に登り、甲武信岳は12日に登る事にして出発した。

冬山装備について
錆鉄人は家族が大事なので(単に臆病なだけかも)、本格的な冬山は登らない事にしている。低体温体質なので、低温環境が苦手なことも大きな理由である。(暑いのも苦手なのは何故だろうか?)
従って冬山装備といってもあまり持っていない。一応、凍結と低温・強風の対策をして行く事にした。

【防寒対策に関して】
一般に登山者は行動中に厚着をしすぎているというのが錆鉄人の見解である。秋山を登っていても、行動中なのに何故あんなに重装備なの?という登山者に出会うことが多い。あれではすごく汗をかいて、高性能のゴアテックスの上着を着ていても意味がない事に気付かないのだろうか?
錆鉄人の登山スタイルは普通の倍近いスピードなので発熱量が大きいという事もあるとは思われる。従って、長時間行動をしない幕営ともなれば同じ装備が必要だと思う。
【今回の冬用装備】太字は使用したもの
1.アイゼン(10本爪、天女用は簡易6本爪)
2.目出帽、耳宛付き帽子
3.手袋(ブレスサーモとフリースの2組)
4.ホッカイロ(4個)
5.サーモス(自販機で買った紅茶を入れる)
6.タイツ(天女のみ)
7.自家製梅酒(ザックに入れ忘れ)
8.レスキューシート
9.補助ロープ
10.雨具(防寒着兼用として)
【服装】
1.ブレスサーモ長袖シャツ(下着)
2.ウール・ボタンシャツ(量販店で購入非登山用)
3.ブレスサーモブリーフ
4.ベルグ登山用ズボン(薄手の夏用)
登山開始から戻るまで、このままで済ませました。1ヶ所で15分以上留まらなければ、そんなに寒くは感じません。(稜線は気温0℃風速10m前後だったと思われる)休憩中はシャツから湯気が立っていました。天女も上は中間にTシャツを1枚着ていて、下はタイツを余分に履いていただけでした。
駐車場
前置きが非常に長くなりましたが、ここからが鳳凰三山登山の本題です。
青木鉱泉の少し下の駐車場に1台車が停めてあった(縦に乱暴に停めてその向こうにテントが張ってあった。)ので、その下に駐車しました。橋から戻って来るので上に停めるより良いと思いました。
駐車場に着いた時は既に7時を回っていて、計画では6時出発だったので明るいうちに戻れないのではないかと内心焦っていました。
天女もそれを察したのか(実は登山の格好のまま寝ていただけ)テキパキと登山靴を履いてあっという間に準備OK。錆鉄人は装備のチェックなど忙しく、タイツを履き忘れていたが(ザックにも入れず)、登山には支障なかった。


7:20 山に朝日が当たっている
青木鉱泉は少し上を左に進む
青木鉱泉
数分で青木鉱泉に来て、周囲を撮影。Webで青木鉱泉の建物は見ていたが、こんな山奥とは思えない立派な建物であった。建物の前は広場になっていてベンチが並び、シーズンには大勢の登山者がたむろすることがうかがえた。周辺にはキャンプ場の設備もあり、トイレもあったが使用可能かどうかは確認しなかった。(恐らく使用不可と思われる。)
7:23 写真だけ撮って出発

川沿いのコース
青木鉱泉の上でコースは2つに分かれているが、川沿いのコースのほうがアップダウンがなく楽だろうと思って進んだが、砂防ダムの乗り越しなどでアップダウンがあり、案外山のコースのほうが早いかもしれないと感じた。

河原の巨岩の間を進む

案外歩きにくい所もあった
渡渉
ドンドコ沢は滝めぐりのコースなので小さな渓流を何回も渡渉しながら進みます。その度に下降してまた登り返すことになるので、少し損をした感じになりますが、夏の登山シーズンの時は汗を拭いたり出来て気持ちが良いことでしょう。
南精進ヶ滝

南精進ヶ滝の標識
左50mと書いてあるので行ったが、見えたのは右の写真。出発が予定より1時間以上も遅くなっていたので、これ以上は滝に近づかずに戻った。

南精進ヶ滝
氷結部の渡渉
何回か渡渉をしていたら、1ヶ所だけ大きな岩の表面がツルツルに凍っている所がありました。錆鉄人が熊対策を考慮して持って来たピッケルでカッティングを試みましたが、かなり面倒だったので諦めて飛び越えました。天女は怖がって飛び越えられなかったので、延ばしたピッケルにつかまって何とか渡りました。
今考えると、岩を流れの向こうに投げ込めば良かったかなと思います。

1m程の岩の表面が氷でツルツル
1.5m飛べれば問題ない
白糸滝

次は鳳凰の滝であるが、200mと書いてあったので上記理由で立寄るのをやめた。
次の白糸滝までは結構長い。途中小さな崩壊場所があり、そこの迂回ルートで道に迷いそうになった。

白糸滝 かなり凍っている
五色滝
次は五色滝である。これは案外近い所から滝の全景が望める。登山道から少し進むと滝が見えた。かなり落差の大きな滝で、下まで下りるルートがあったが尾根からの撮影で済ませる。
地蔵岳が初お目見え
やがて林が途切れたと思うと、真っ青な空に印象的なオベリスクを聳えた地蔵岳が現れ、立ち止まって見ほれた。
甲府盆地からも見えるというけれど、オベリスクなんて日本語じゃないから、昔の人は何て読んでいたのだろうか。地蔵と呼んでいたから地蔵岳かな?何て考えながら進んだ。

白いのは雪ではありません
鳳凰小屋
鳳凰小屋に到着。Webで見たようにドンドコ沢と御座石鉱泉との分岐の所に何か細工がしてあるかと楽しみに登っていたのであるが、何も無く拍子抜けした。



日当たりの良いベンチで昼食
この横から河原に下りて
氷を割ってペットボトルに給水したが
思いっきり手が凍えた
冬季小屋

冬季小屋の入口は1m余り高くなっている。どんなに成っているのかと登って中を覗いてみた。狭いけれど山小屋の常識からすると10人位詰め込むことも可能かもしれない。布団などもあって案外親切。そんな悪人とは思えないなと思いました。(ドアはきちんと閉めておきました。)
地蔵岳へ
小屋からは地蔵岳をエスケープして観音岳の方へトラバースするルートもあるが、我々は時間がないとは言え当然地蔵岳へ向かいました。(天女はそんなルートがある事さえ知らない)
風雨にかき消された為か、白砂の斜面のルートが分からなくなり、遮二無二オベリスクを目指してズルズルの斜面を登りました。滑ったら何百メートルも落ちそうで怖かったと天女は言いましたが、滑ろうと思っても止まるとは思います。でも、ズルズル滑るので錆鉄人も足に力を入れすぎたのか攣りそうになりました。
苦労してオベリスクの根元に到着しましたが、登れるかどうか試す時間的な余裕はありません。

オベリスク
地蔵岳直下

数体のお地蔵さんがありましたが、強風で倒れているのもありました。ここからの眺めをまず満喫。

いつ富士山が見えなくなるかもしれないから、ここで2人一緒の写真を撮ろうと三脚を立てましたが、タイマー撮影へのモード切替を忘れていて焦りました。結局分からずじまいで、別々に撮った。
賽の河原
オベリスクの根元からは少し下った所の鞍部にやぐらのようなものが見えたので、そこへ下りて行く。
たくさんのお地蔵さんがあって、担いで登る様子がNHKでも放映されたというが、自分は見ていない。
横に赤錆たパイプでくみ上げた高さ2m程のピラミッド型のものがあったが、何の意味があるのだろうか。避雷針であろうか?
さて、ここから観音岳へのルートの取り付きが分からない。このピラミッドの横に立派な標識が横たわっているが、立っていても取り付きの藪からは離れているので役には立たないとは思う。
観音岳へ直接行くルートがあるのではないかと思ったがわからず、すぐ隣のピークへ続くと思われる踏み後があったのでそちらへ向かった。シーズンならば砂の上にもクッキリと踏み跡が繋がっていて何の迷いもないのだろうが、せめて取り付き部位、案内板が欲しいと思った。

たくさんのお地蔵さんと地蔵岳
アカヌケ沢ノ頭
地図を見たがルートは1本しかないので、これでいいのだろうと入っていったが、正解だったようである。
三山以外は登らなくていいというのは錆鉄人のきままな考えであり深く反省したい。ここからのオベリスクは姿も良く、手前の藪が残念であるが、向こうの八ヶ岳も肉眼ではクッキリ見えた。もし藪で全く見えなかったとしたら、ぼやきまくりながら下ることになるだろう。
アカヌケ沢ノ頭からの北岳・間ノ岳
観音岳 2,840m
一端鞍部の下りてからの観音岳は結構登り甲斐がある。しかも途中の藪で天女が曲がるべき所を真っ直ぐに進んでしまい、そのうちに踏み跡がなくなった。50m程戻っただけで正しいルートに戻ったが、ここは迷う人が多いのか、真っ直ぐにしっかりした踏み跡があるので何か対策があっても良いのではないかと思った。(ロスは大した事ないのですが、中には突き進む人がいたりして?)
そこを含め岩場などでも赤ペンキなどのマークが少なく、錆鉄人が今まで60余り登った百名山の中では最も少ないのではないかと思いました。案外、岩を夜叉神峠方面に回り込んだ所にはあったりしましたが、地蔵岳のほうからは特に少なく感じました。
というわけで、天女もルートファインディングの勉強をしながら進みました。

三山最高峰の観音岳
観音岳からの展望
当然、超サイコー!でした。
地蔵岳を振り返る
向こうは甲斐駒ケ岳
富士山 もうこれは一幅の絵ですね!
薬師岳
観音岳から薬師岳へは高低さが少なく、距離的にもかなり近く感じます。難なく到着しました。
ちょうどその時、向こうから一人の若い男性が空身で登ってきました。小屋泊まりで荷物を置いて、観音岳へ行く途中だと思います。
これ幸いとお願いして富士山をバックに2人一緒の写真を撮ってもらいましたが、髪の毛が風にあおられてどうしようかなと思っています。

年賀状用写真の候補
中道への下り口
もう時刻は午後2時を回っていました。改めて地図を出してコースタイムを調べても意味がありません。今から下りるしかないのですから。
問題は林道に出るまでにどれだけ時間がかかるかという事であったが、暗くならない間に林道まではおりたいねと天女と話しながら出発。
下り口のところが10m程凍結気味であったので、天女はお尻を落として恐々ズルッズルッと下った。しかし、そこから先はもう凍結している所もなく、雪も多い所で10cm以下、足跡が5つ、6つとある状況だった。
中道は子供でも下山が容易なルートだと何かで読んでいたが、最初の15分ほどはドンドコ沢よりきついのではないかと思った。しかし後は大したこともなく、天女が先に立って小走りに駆け下りた。

岩に「青木」と書いてある
林道に出る
途中で1回林道に出るが、道路の向こうに登山道と標識が立っているので、そこを下る。ここからは林の中の狭い登山道で、斜面を強引に下りて行く感じの所もある。上の林道の所で車に乗る人が多いのかもしれない。途中1ヶ所だけ倒木が邪魔をしていて迂回したが、枝の間を抜けるほうが早かったと思った。途中で天女が足が弱ってきたとこぼすが、かといって止まらずに先を小走りに進む。
やがて薬師ヶ岳登山口と書いた標識の所に到着。ここからは広い林道であり、数百メートル進むと、林道の幹線に出て、「青木鉱泉→」の標識がある。ここまでほぼ2時間であった。


←薬師ヶ岳の標識
青木鉱泉に戻る
地図の上でも林道は結構長いので覚悟をしていたが、最後の180度のカーブの所を少しだけショートカットして23分かかって青木橋に到着。青木鉱泉は橋を渡って300m程左に進んだ所にある。
橋の向こうに広い平地があるが、大きな石を並べて無料で駐車出来ないようにしているのが見える。これを見て、御座石鉱泉も青木鉱泉もどちらもどちらではないかと思えた。
甲武信岳へ
林道を少し下ったら、右折韮崎・国道20号線の標識があり、舗装された2車線の道路が続く。左は元来た悪路なので、ゆーぷる韮崎に入る予定だったので、そちらに進んだが、延々と山の上を走らされて、分岐があっても標識もない。まあこっちだろうと進んだが、今度は大きく戻るように下りて行く。最後は採石場のような所にでて、その付近だけ干そうしてなかった。どうにか国道に出て、韮崎ICの標識の所で左折して、国道141号線に出て、かなり走った左側にゆーぷる韮崎がある。八ヶ岳SAで置いてあった山梨の観光ガイドに付いていた割引券を出して、通常500円の所が300円で入れた。すごーく得をした気分だった上に、通常こういう温泉にありがちな芋の子を洗うような混雑もなく、特に露天風呂は風が気持ちよく大満足であった。出る時間を決めずに入ったので、天女が待っているといけないと思って30分位で出たが、天女は気持ちがいいから出るのが惜しかったと言って出てきたのはさらに30分以上後だった。ここは超おすすめです。
温泉でいい気分になった後は、道路の反対側の道の駅に2階にあるレストランへ行った。天女はさかんに「たんぱく質の補給」と言ってしょうが焼き定食、自分はチキンとハンバーグの何とかサービスを食べた。味も値段もまあまあ良かった。
さらに今日の泊まりの道の駅南清里に向けて、八ヶ岳の裾野を延々と登っていった。途中のコンビニでスーパードライ500mlを2本買い、そこから数キロで道の駅南清里に到着したが、何と言う駐車場の配置であろうか。駐車場は奥に2列で細長く伸びていて、トイレや売店は反対側の下にあって延々と駐車場を戻らないとトイレにも行けない。デザインだけで利用者の利便を考えないでこんな不便な道の駅を作った責任者は誰だ!と言いたい。雨の日なんか嫌になってしまうだろう。
しかし、静かなほうがいいだろうと奥の方に駐車して、ビールを1本飲んだ所で気分良く寝てしまったが、目が覚めたのが2時間後の10時だったので、残った1本も飲んで又寝た。
翌日は甲武信岳に登って下道を7時間近くかけて帰った。

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