カッコイイ岩山 瑞牆山



瑞牆山2,230m

この付近には岩山が多いみたいであるが
瑞垣山はその中でも飛び抜けてカッコイイ!
登山雑誌でその写真を見た時、一般登山者が登れる山とは思えなかった。
瑞牆山の写真を見せれば
山を知らない人は一目も二目も置いてくれるに違いない。

果たして実際の姿を眺めたが
これからあのテッペンに登るのだと思ったらワクワクしてきた。

登山道は岩にロープのある箇所もあり
総じて急な登りであるが、普通の登山者が楽に登れる山である。
この日は小学生を含んだ家族連れから単独行まで
たくさんの登山者が下りて来るのに出会った。

どうやって行くの?
瑞牆山荘までは、金峰山と同じなので、金峰山の項を参照願います。
2日で百名山4山登山
雲取山大菩薩峯金峰山瑞牆山
富士見小屋分岐
金峰山に登って引き返す時、(前日駐車場に着いた時にすでの駐車していて)高速代がもったいないから下道で帰るので瑞牆山にだけ登ると言っていた茨城県の夫婦が登ってきた。「余りに近くに見えたので登ることにしました。帰りは高速で帰ります。」と言い訳をした。
そんな事もあったが、富士見小屋に戻り、ここから右に進んで瑞牆山を目指す。小屋の前からは少し登ったあと、天鳥川の河原まで下る必要がある。登りきる少し前辺りにほとんど唯一と言って良いと思われる瑞牆山のビューポイントがある。そういえば、富士見小屋から少し来た所で大きなカメラを抱えた人に会ったが、ここで撮影していたのではないかと思った。
(その後、Webで見つけたが、登山道と林道の合流地点で林道を歩いて、里宮の所からが絶好のビューポイントであると知った。)

大きさがわからないので
この凄さが伝わらないのが不満
天鳥川
ビューポイント付近からかなり大きな川音が聞こえていたが、天鳥川の渡渉ポイントには水はなかった。
上の写真で分かるように、瑞牆山は撮影ポイントからそれ程高くないように思えたので、ここからは30〜40分で頂上に着くものと思っていた。(例によって地図は持ってきたがザックから出しもしなかった。)しかし、実際はかなりの標高差とかなり険しい登りなので時間がかかった。

天鳥川を越えた所のベンチ
(下山時に影)
桃太郎岩
河原を越えた所の広場のすぐ奥に、2つに割れた大きな岩があった。桃太郎岩である。
ここから桃太郎が飛び出してきたとすると、身長は5mにもなるのではないかと思われる。それなら鬼退治も簡単だっただろうなどと考える。
岩のしたには無数の木が支えるように差し込んである。この岩は転がり落ちることはないと思うが、登っていく途中にはあの支えに木を取ったら滑り落ちるかもしれないと思うような大きくせり出した岩もあった。

手前の妻と比較
(妻の身長161cm)
登山道
登山道はハシゴがあったりロープが下がっている所があったりする総じてかなり急な登山道であった。
この時間には登る人はいないが相当数の下山者に出会う。小学生のいる家族連れや20人位のグループもいた。向こうは人数が多いのでこちらが道をあける場合が多かった。
天鳥川からはすぐに頂上と思い込んでいたので、まだかまだかと思いながら進んだが、ヤスリ岩が見えた所でまだかなりの標高差があることに気が付いた。
稜線を回り込む辺りから、北側になるので雪が残っていた。恐らく4月初めごろから相当数の人が登っていると思われる。ヤマケイの山岳情報にも、頂上の直下30m程はアイスバーン状になっているのでアイゼンが必用と書いてあったが、横のほうには白い雪が残った部分もあり、妻も何とかアイゼンなしで登ることが出来た。慎重な妻は登るのに時間がかかるので、折角持ってきたピッケルでステップを切ったり、岩が出るまで氷を割ったりとお節介をしたが、1週間ほどで全部溶けてしまっただろうと思われる。
頂上まで後わずかの所の高さ3mほどの岩棚に丸太が立てかけてあった。手がかりになるように枝が10cm程残されていたが、我々が登ろうとする寸前に1人の中年の男性がその丸太に跨って、不恰好にしがみついて滑り降下りてきたのでビックリした。(妻でもそこを下りる時はもう少しカッコ良く下りた。)

瑞牆山
そんなこともあったが、雪がなくなったらもうそこは頂上である。頂上一帯は案外広いスペースで、三人パーティがお弁当を広げていた。
我々も写真を撮った後、腰を下ろして食事?をした。とはいっても、食料は須玉町にコンビニがなかったので、甲府で買ったパン5個のみで、すでに金峰山で2個食べていた。妻が買ったのは1個88円(の2割引き)とかいう安いパン、自分はカツサンドなどうまそうなパンを買っていたが、半分位食べた所で妻と交換。「たまに山で食べるんやで、もっとおいしそうなのを買えばいいのに」と言ったら、「おいしそうなのを選んだのよ」と答えたが、自分には値段優先にしか思えなかった。お菓子なども食べて食料の少なさをカバーした。

2m程向こうは断崖絶壁
覗き込みたくもない
金峰山
三人パーティと話をしたが、金峰山に登って富士見小屋から登ってきたと言ったら、もっと近いコースがあると説明してくれた。帰って地図を見たが良く分からなかった。

遠くの山は見えなかったが、方位盤は手前の少し低い所にあるので、山名の確認には不便ではないかと思った。

金峰山のほうを眺める。五丈岩もはっきり分かり、あの夫婦でなくても行ってしまおうと思う近さである。
もう富士山は見えなくなっていた。
ヤスリ岩

頂上からのヤスリ岩の威容
この岩は数十mの高さがある
本当に短い区間であるが、妻の下山にアイゼンを付けた。金峰山とは比較にならないような本当の氷に近い状態であるが、気温も高く柔らかくなっていて980円のアイゼンはちゃんと用を足した。丸太の所で妻は後ろ向きになったが、ちゃんと体を離して下りた。汚れるのを極端に嫌う性格がそうさせたのかもしれないが、基本技術が身に付いているという事にしよう。
富士見小屋に戻ったら、偶然あの夫婦と一緒になった。おそろいの青いスパッツをはいていたが、例によって僕らは持って行ったがしなかった。「首都高が混むので増富のラジウム温泉に入って時間を遅らせて帰る。」と言っていた。
帰りの車を運転しながら、「あの夫婦は最初は瑞牆山しか登らない計画だったのに、僕らの話を聞いて金峰山も登ったけれど、普段よりかなりの疲労状態になったに違いないから、帰りに事故を起こさなければいいけれど・・・」と妻と話した。このような登山スタイルを真似るのは非常に危険ですので、やめましょう。(錆鉄人は慣れているので特に危険とかはありません)
瑞牆山荘
瑞垣山荘が林越しに見える所で、左手100mほど向こうにに駐車場が見えた。きっとここを横切って駐車場との間をショートカットしている人がいるだろうと注意をして歩いていると、明らかにわかる踏み分け道があった。しかし、駐車場にはトイレがないので駐車場の周辺はトイレがわりになっているに違いなく、さらに山荘の売店でアイスクリームでも買って食べようと思ったので、真っ直ぐ山荘まで行った。しかしレストランは閉まっていた。
トイレに行って駐車場に戻り着替えをしていると、例の夫婦が林の中を横切って戻ってきた。しかし、あの踏み分け道ではなく、もっと下のほうを苦労しながら歩いてきた。
予想通り、駐車場のアスファルトの外には、たくさんのチリ紙が散乱していた。妻はそんな所を歩いたら、もう一度水のある所まで戻って靴を洗うに違いない。
帰りは須玉インターから高速に乗ったが、そこまではすごく深い谷で向こう側とは区切られていて、大変な所に人が住んでいるんだなと感心した。
サービスエリアででみやげ物を買ったが、計算するとガソリンは余りそうだったので給油はせずに帰った。八王子で50リットル給油しただけで、1,180kmを走破した。中央道の80km制限もあって、総合燃費は11kmを越えていた。

瑞牆山荘前
ここが登山口、左手前が駐車場への道路
駐車場への近道は100m程手前
(お勧めしません)

2日で百名山4山登山
雲取山大菩薩峯金峰山瑞牆山

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