志津の宮口からの 男体山

撮影日 04年6月6日

男体山(2,484m)

男体山は中禅寺湖を従えて聳えている姿が有名で美しい。
守り神は二荒山で、正面の登山口である登山口の二荒山神社から登る場合
入山料が一人500円取られるらしい。
Webで調べると裏側に志津登山口があって
こちらは入山料も不要でしかも近いとの事であった。

本来なら由緒正しき二荒山神社から登る所であるが
金無し暇無しの錆鉄人としては
志津登山口から「急ぎ働き」をして次の山を目指すと言う事になる。

男体山から沼田インターに戻る途中、
車で30分ほど走れば日光白根山登山口がある。


どうやっていくの?
北陸方面からは、関越道沼田インターで下りて国道120号線を「尾瀬・日光」方面に走ります。道路は片品村に入る前にかなり曲がりくねった所があります。尾瀬方面と分かれ金精峠に向かってかなりの登りとなり、菅沼を過ぎるとトンネルがあり、今度は今まで上がった分を一気に下ります。かなりエネルギーの無駄をしています。
国道120号線から志津登山口への入口は夜になっていたので分かりづらく、優秀なナビが付いていたにもかかわらず通り過ぎてしまいました。おかしいな、さっきのが入口かもしれないと思いながら進み、やはり通り過ぎたと分かる程走ったので、戻ろうと思いましたがUターン出来るような所がなくかなり走ってから戻りました。
夜だったので、林道への入口では車を止めて表示を確認して進みました。行く時は、狭い林道は舗装してある所が一部しかなく、いたる所に穴があって大変な道だと思っていましたが、帰りに通ったら平均1.5車線位あり、舗装はしてあるし????。きっと睡眠時間1時間余りだったので、記憶が曖昧になっていたものと思われました。
駐車場
駐車場は10台位停められそうで、1台だけ駐車していました。登山口のほうにも道路が続くのでそちらに駐車場があるのかと思って100m程進んでみましたが、ないのでUターンして戻り、駐車していた車の横に車を入れました。
クタクタで途中で買ったビールとチューハイを飲んですぐに寝ました。
寝たのは8時半頃と思いますが、目が覚めたのは何と11時でした。隣には1台車が増えていました。
志津登山口の問題はトイレがないことです。駐車場にもありませんし、志津の宮の立派な避難小屋にもありません。頂上にもありませんでした。これはかなりのもんだいだと思いました。

夜中は何回も目が覚め結局余り眠れませんでしたが、朝明るくなったので起きることにしました。隣の停まった車は日産のキューブでしたが、中から若い夫婦が出てきました。どうやって寝ていたのだろうかと不思議な気がしました。
男性のほうはおしゃべり好きでいろいろと話をしました。自分達が百名山のハシゴをしていてたいていの山は日帰りしていると言うと、北アルプスの山のことをいろいろと聞いてきました。早月尾根からの剣は大した事なかったと言ったら登りたそうでした。毎週のように山登りをしているが、スタミナが切れる時があると言っていました。
登山口 5:21
国道120号線のほうから来た場合、駐車場から直角に右に入る道路がありますが、そこを50mほど進むと登山口の標柱が立っています。
妻は元気一杯です
志津の宮
登山口から100mほど進むと、志津の宮があり、鳥居や社があり、側には立派な避難小屋が建っています。小屋の向かいには、トタン屋根で覆われた水場がありますが、単なる溜まり水なので飲用にはならないと思いますので、水は準備して来ることをお勧めします。

安全登山を祈願する妻

志津の宮にあるお地蔵さん

この右のほうから登山道に入ります。
15分程進んだ所で
中年の単独行の女性を抜きました。
4合目
志津の宮からしばらくは、赤土の登山道がえぐれていて、所々迂回路が出来ていて選択に苦慮します。
でも、妻は経験値がアップしたのか、今までよりはルートファィンディングが出来て、かなりうまく登山路を選択していました。

4合目の標柱
かなり風化が進んでいた。
なくなっているものもあるようで
頂上までで半分も確認出来なかった。
崩壊場所
やがて、左側が大きく崩壊している場所に出ました。でも登山道はこの崩壊場所を通るわけではありませんので、危険はありません。
ここからは頂上が見えるので、かかっても後30分位ではないかと妻に言いましたが、見えているのは頂上ではありませんでした。

頂上の小屋が見える
やがて頂上と思われる稜線が見え、避難小屋のようなものが見えました。その手前が頂上のようでした。「ここからは、本当に30分もかからんよ」と妻に告げました。
この付近で、昨日から気になっていたので妻に聞きました。「なんで、ストックを突いて松葉杖みたいな格好で登るの?」と言ったら、「こうしたら膝が痛くならないかと思ったから。」と答えましたが、言われてみて自分でも変だと気が付いたのでしょう。ストックを2本突いて、それから腕で体を持ち上げるような登山スタイルは怪我人の松葉杖姿そのものでしたから。それからは普通に足で登るスタイルに変わりました。
錆鉄人は昨日の燧ケ岳でもそうでしたが、妻の1歩の間に3歩は進めるのではないかと内心ではイライラしながらも、「もっと早く」と言ったら妻から「もう山登りはしない」と言われそうで、我慢をして足を持ち上げたまま待ったりしてタイミングを取っていたのでした。
それからは、普通の速さで登る事が出来ました。

頂上の小屋が見えた。
ここからは見渡す限りに
枯れ木が白く散在していて
印象的な風景だった。
頂上
遂に男体山の頂上です。妻は変な登り癖が解消し快調そのものでした。それもその筈です、昨日からほとんど足の筋肉は使っていないのではないかと思われるような登山でしたから。さらに、一昨日、昨日とあんなに良く寝た筈なのに、途中までは眠かったのと言っていました。
頂上かやは大きな太刀が天に向かって突き立っています。決して避雷針ではありません。

元気一杯の妻
二荒山神

避難小屋かと思った(右)のは神社の社務所だった。夏の間は神主さんがいてお札を売ったりするようだ。中禅寺湖からの登山道は、最後に鳥居を潜って奥の院にと導かれる。



二荒山神
中禅寺湖
ここからは眼下に中禅寺湖が拡がっています。手前の茶色っぽい所から登山道はつながっていて、写真を撮っていると一人の青年が登ってきました。「皇海山に登ろうと思ってきたら林道が通行止めだったので、こちらへ来たが3時間で登ってきた。」と言っていた。栗原川林道は崩れ易いのでしょっちゅう通行止めになるから、ちゃんと調べてこなくてはいけない。「実は、僕らも先週登ろうと思っていたけれど、Webで調べたら通行止めだったので赤城山から武尊山に登った」と答えました。

ややガスっていたが
やはり中禅寺湖の眺めは素晴らしい
大太刀の岩に登る
さて、大太刀のある頂上にもどると、一人の青年が写真を撮って欲しいと言って一眼レフを手渡し、大太刀の所へと登っていく。写真を撮ろうと構えたが、もう一眼レフを使わなくなって久しいので、シャッターの位置を間違えてしまった。こんなに重いカメラをいまだによく使っているなと感心した。
我々も真似をして大太刀の所で写真を撮ることにして、その人に撮ってもらった。
それが右の写真であるが、なんとブレブレでこのサイズまで落としてどうにか見える程度であった。高いカメラであったが、カメラの腕をもっと磨く必要があるのではないかと思った。

ここに登る前に隣の車の夫婦が登ってきた。結構早いなと感心したが、妻も最初から普通に歩いていたら下山中に逢ったはずであった。

下りはそれなりのスピードで下りた。頂上に着いた頃から曇ってきたので、もし雨が降ってきたら日光白根山に登るのはやめようと話ながら下った。


折角の写真なのに残念
この太刀は刃先が赤城山のほうを向いている
昔、赤城山と男体山の神様が
戦争をしたからと思われる。

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