1日で百名山3つ登頂にチャレンジ(2) 
浅間山



浅間山(2,568m)


浅間山は現在も活動中の火山であり
噴火口周辺は立入禁止区域になっている。
しかしWebを見ると
禁止をかいくぐって山頂に立った記事が山積している。

どうしようかと考えていたが
禁止には従わなくてはいけないと考えた。
というよりも、いつ爆発するかは分からないし
風向きによっては死の危険がある山頂まで無理して行く必要はない
という結論であった。
早い話、自分で制御出来ない危険には近寄りたくないという事である。
ここらへんは元技術者らしい発想であるが、
もっと簡単に言えば「怖がり」と言える。

従って、昭文社の「日本百名山に登る・上」で
浅間山の代わりと紹介されている黒斑山に登る事にした。
浅間山の頂上まで行っていると
この日のうちに草津白根山に登ることが困難になるという理由もあった。


どうやって行くの
福井から行く場合、上越から長野道に入り小諸ICでおりれば登山口の車坂峠は近い。
我々は四阿山からなので、どう行ったら最も効率がよいか地図で研究した。結果は表側からではなく、鳥居峠から群馬県側に出て、裏から車坂峠に上れば10km以上距離が短く、信号もなさそうなので早いという結論であった。
唯一の気がかりは、地図にはこの裏側
から車座か峠に通じる太い道路がないので、迷わずに行けるかという点であった。

果たして、地図を見て標識を確認しながら国道144号線を下ったが、車坂峠の標識はなく、進んでいると「右折・軽井沢」の標識。完璧に進みすぎているので、戻ったがやはり分からず、再度144号線を下り、この辺りではないかと思う所で右折して進んだ。適当に太い道路を選んで進んでいると、「右折・車坂峠」の標識に出会った。この道路は結構広かったが、少し進むと非舗装道路に変わった。しかし、轍はなくほぼ時速30km程で走れる道路であった。道幅も1.5車線程度はあり、すれ違いにもそれ程神経を使わなくて良さそうだった。
やがて舗装道路になって数キロ進むと車坂峠に到着。ドライブインの前には観光バスが駐車していた。きっと山登りのツアーだろうと思った。ドライブイン前の駐車場は30台程停められる広さで、半分ほど埋まっていた。
登山口
登山口は道路をはさんでドライブインの反対側にある。ここは表コースの出発点であるが、案内板には時間短縮が出来るはずの中コースが書かれていないので、そのまま登ることにした。
11:03 記念写真を写して出発。
少し進むと一旦陸を下るようになるので損をした気分になり、帰りはこんな所を上らずに中コースを戻ろうと考えた。

何故かご機嫌な出発前の妻
噴火避難小屋
一旦下った所で夫婦の登山者を追い越した。その少し先で女性2人の登山者が2つだけ咲いていたシャクナゲの写真を撮っていた。

11:47 噴火避難小屋に到着。噴火して火山弾が飛んできたら入りましょうという小屋だと思うが、鉄板製である。「ガンガン」音が響いて気が狂いそうなほどの不安に陥ること必定である。その点、阿蘇三はちゃんとコンクリート製で信頼性も高いように思われる。

トーミの頭
  
避難小屋からは数分でトーミの頭が見える場所に到着。トーミの頭への斜面を登っている一行の嬌声が聞こえる。本当に団体さんになるとこうなっちゃうのかなと思った。すぐに追いつきそうなので少しここで時間を取って出発した。
    
12:00ちょうどにトーミの頭到着。数人が昼食を食べていた。先ほどの団体さんは浅間山のほうへ下って行った。下までは結構な標高差で、その向こうの何処まで登るのであろうか。今頃こんな所にいて、この団体さんの歩きで最高到達点まで行って戻れるのかなと心配に感じた。
我々は黒斑山を目指して尾根沿いの道を進んだ。
黒斑山
トーミの頭から黒斑山は一団と高くなって見えるが、もうそんなには遠くなく、あっという間に到着。12:10。登山口からは1時間もかからないだろうと思っていたのでちょっとショックだったが、妻には言わなかった。「遅い」とか「早く」と言うと途端にご機嫌が悪くなるからである。

黒斑山の頂上にも20人程の団体さんがいて、昼食の最中であった。傍若無人に頂上の標柱を占拠していて、登頂してきた我々に場所を譲ろうともしない。これだから団体さんは嫌われるんだと思った。余程一言言ってやろうかと思ったが我慢した。代わりに誰も飲んでいないビールを取り出して、聞こえるようにビールを飲もうと言って2人で飲んだ。何人かが羨ましそうにこちらを見た。こんな気分の悪い所に長居は無用で数分で立ち去った。
10歩ほど歩いた所で聞こえるように「マナーの悪い団体やな」と言った。

傍若無人な団体
浅間山の怒りが爆発しなければ良いが・・・
浅間山はこんな団体を見るのも嫌なのか
顔を隠したままだった。
中コース登山口
下来た道を歩いていると中コースの標識があった。こっちのほうが早いよと妻に行って、中コースを下った。中コースは何もない所を歩く感じでつまらないコースである。ただ歩いてみるとアップダウンがない分表コースとは楽なはずで、ガイドブックにあるように登りは中コースを登って下りに表コースを使うのが正解だろうと思った。
中コースの登山口には、13:04に到着。表コースの登山口から100m程はなれた所にあった。
ドライブインに戻って着替えをしてから、駐車場の脇にあったテント店を覗いた。高山植物らしきものを鉢植えで売っていたので、思わず700円のシャクナゲを買ってしまったが、こういう行為が高山植物を絶滅させることになるのかもしれないと反省した。ここでくるみ餡と野沢菜餡のお焼きを買って食べたが、くるみ餡はとても甘かった。1個200円だったのでシャクナゲと合わせて1,000円にしてと言ったらまけてくれた。妻が上手ねと言った。
 
        中コース登山口
ここから駐車所までは1分もかかりません。

草津白根山へ向かう
次は草津白根山に向かうのであったが、一旦反対側に走ってしまい、数キロ走った所でおかしいと引き返した。基本的に元来た道を戻るのであるが、国道144号線という表示はなく、また適当に走って国道に出た。
従って、こちら側からはどこから入れば車坂峠に行けるのかは説明出来ない。ただし、行く前に分からずに国道を往復していた時に「しゃくなげ園」の標識があったが、非舗装道路の途中、結構峠に近い所にしゃくなげ園があったので、その標識の所を入れば自然と車坂峠に行けると思われますので、このコースから車坂峠を目指す人は参考にして下さい。

さて、国道をある程度走って、今度は左に曲がって草津温泉を目指し、そこから草津白根山の登山口へと進む事になるのであるが、草津温泉の手前で「○○大学・本草津白根山登山口」という標識が出ている。本草津白根山登山口はご大層に赤い字で書いてある。地図にはないが最近そういう道路が出来たのだろうと左折した。結構走っているとまた右折「○○大学・本草津白根山登山口」と出ていて、そちらに進んだ。○○大学はあって、それを通り過ぎると間もなく舗装は終わって、山の中の心細い道路に変わっていく。でも他に標識は出ていなかったとそのまま進むと一方は行き止まり、一方もほとんど車が走った痕跡がない荒れた山道となり、ユーターン。曲がる所があって見逃したのかと慎重に探しながら戻ったが、他には分岐もなく、後のほうの標識の所に戻ったので、怒りが爆発した。
群馬県さん!標識位しっかり出してください!
結局、草津温泉まで行って登山口に向かったが、途中から道路脇に雪が現れ、ガスが濃くなった。
本白根登山口の標識があったので、入るとそこはロープウェーの駅で、ここでも騙された。(ここは最初から違うと思ったが、念のために入った。)ここから登山口までは想像以上に長い距離・標高差があった。
草津白根山へ

福井から1泊2日で5百名山に登る!
四阿山浅間山(黒斑山)草津白根山赤木山武尊山

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