冬の通行止めで静かな尾瀬 至仏山

05.11.13

至仏山(2,228m)


金無し暇無し休憩無しのヒーヒーハーハー登山がキャッチフレーズの錆鉄人にとって
至仏山は燧ケ岳と一緒に登るのが最も効率が良い。
しかし、愛妻家の錆鉄人が「嫁さん孝行」名目で
尾瀬のミズバショウ鑑賞をメインテーマ
1日で鳩待峠から尾瀬に入って燧ケ岳に登り大清水に抜けた時
(04年6月5日、でもこの行程では嫁さん孝行とは言えずだまし打ちかも?)
至仏山は高山植物保護の為に
登山禁止だったのでした。
従って、この時は翌日に男体山と奥白根山を登って帰ったのでした。

という事で何故か登りそびれていた至仏山です。
11月3日に飯豊山を日帰りした後、
5日か6日に登ろうと思っていたのですが
飯豊の疲労困憊ぶりに、天女から登山禁止令が出されてしまいました。

しかたなく1週間
謹慎していたのですが
13日は絶好の好天になりそうな天気予報に抵抗出来ません。
久しぶりに帰って来た二女と金曜の夜に食事に行っただけで
土曜日の夜には登山に出かける事にしたのでした。
(二女はワンゲル部なのでこの辺は理解が良いので助かります)
さりげなく二女の卒業記念家族旅行を決めて
天女対策もバッチリ!



どうやって行くの?
これは鳩待峠に行くしかありませんから、北陸道の長岡JCから関越道に乗って沼田ICで降り、一路戸倉を目指します。沼田ICから戸倉まではほぼ40kmです。
錆鉄人の出発に合わせて、天女が大急ぎで帰って来てくれて二女と一緒にこの冬初めてのすき焼きを食べました。勿論、白菜は我が家の庭で育ったものです。ビールを飲めないのが心残りでしたが、我慢して6時半過ぎに出発しました。慌てて車中泊用のビールを持ってくるのを忘れましたが、車の中の冷蔵庫にチューハイが残っていたので良かったです。
塩沢石打SAで車中泊して4時に起きて、トイレに行き顔を洗ってコーヒーを買って出発しました。昨日高速に乗る前に菓子パンではないからと思って買ったレーズンパンでしたが、やっと2個しか食べられません。すっかりパン拒絶症になってしまったみたいです。一緒に買ったポテトチップスで腹を満たしました。
沼田ICを下りた所のコンビニでおにぎりを4個と懲りずにあずきパンを1個買いましたが、ビールはなかったのでその先のコンビニで買いました。走りながらおにぎりを1個食べ、レーズンパンを1個押し込みました。


我が家からは往復1,025kmでした。福井北ICから沼田ICまでは438km9,300円です。往きは夜間3割引を使って6,500円としても往復15,800円+ガソリン代10,700円(85L×125円)の合計26,500円となります。金無し錆鉄人には大きな痛手でありますが、今年最後のチャンスと思われたので一大決心(というほど大げさでもありませんが)して出かけたのでありました。
通行止め
ところが、1週間の謹慎をくらって自宅軟禁状態のうちに、鳩待峠までの道路が通行止めになっていました。
勿論、慎重な錆鉄人ですから事前にWebで確認したので知りましたが、駐車場に車を停めて準備していたら通行止めなので引き返す車があったのにはびっくりしました。何処から来たのか分かりませんでしたが、それなりの準備をして、はるばる来たに違いありません。勿体ないことです。
冬が目前というか、このような山間部の道路ではもう冬そのものですから通行止めとなっても当然です。冬季通行止めにならない道路でも積雪や土砂崩れ・工事などで通行止めとなる事があるので、出発前の確認は重要です。

さて、通行止めになっているのは、尾瀬戸倉スキー場から津奈木橋までの7.3kmと、そこから鳩待峠までの3.5km合計10.8kmです。(片品村観光協会HP参照)普通に歩けば往復5時間はかかります。

ここで登場するのが数年前に買った折畳自転車です。
これは、かつて北岳・間ノ岳を日帰りした時に、北沢峠から自転車で来た外人さんに会ったのを思い出して、「広河原から自転車を引っ張って北沢峠に行って、甲斐駒と仙丈を1日でやっつけて自転車で広河原まで戻り家に日帰りする」という壮大な計画を思いついた時に買ったもので、その後ほとんど使わずに蔵にしまっておくだけという本当のお蔵入り自転車です。
普段近所に出かける時は天女の自転車(といっても、これは二女が小3の頃に買った24インチの自転車で、もう12〜13年も使っているという年代物です。後輪のタイヤのゴムが磨り減って中のコードが見えてきているので、さすがに買換えようと考えています。実は一度錆鉄人が嵌め替えているのですが、後輪は内蔵の変速機があるので調整が難しく、変速が時々抜けるようになっているので、もう買換えてもいいかなと思っています。タイヤを外す工具も何処かにいってしまったし、タイヤも買えば2,000円位すると思いますが、新品が5,980円で買えるのですから。以上、環境の為に物を大切にする錆鉄人でした。決してビンボーなだけではありません。)に乗るので、玄関が狭くなるので仕舞っておくことが多いのでした。(自転車の説明だけで何て長くなるのでしょうか!)

駐車場
戸倉交差点から左折して200mほど行った所にある駐車場(春から秋まで鳩待峠に行く人のための駐車場)は、ゲートが開いたままになっていました。帰りに見ると2台駐車していました。
この駐車場の所で通行止めかと思っていたのですが、戸倉スキー場はもう少し先なので、そこまで通行出来たので進みました。


自分勝手な運転手が2人いました。
ゲート
戸倉の駐車場から約1kmほど進むと左手に駐車場があり、車が4台駐車していました。そこから100m程先で頑丈なゲートが道路を遮っていました。
右に上がると尾瀬戸倉スキー場なので、そちらのほうに進んでみましたが、駐車出来ても道路からは遠くなるだけのようなのでUターンして先ほどの駐車場戻りました。
そしておにぎりを1個食べ準備をしているうちに明るくなって、6時丁度に出発しました。
【装備】ザック25L
10本爪アイゼン!、ピッケル!、ゴアテックス雨具(防寒具兼用の予定)、レスキューシート、ストック、細引き、非常食、(ホッカイロは持ってくるのを忘れた)、オーバー手袋、予備靴下(軽登山靴でしかも防水スプレーを忘れたので濡れる事を予測)・・・以上全て使用せず。熊除け鈴
【食料】
レーズンパン(残りの5個位)、あんパン(粒餡)、おにぎり2個、アーモンドチョコ(明治)10個程、水500mL×2、スーパードライ350mL1缶
【服装】
ブレスサーモの長袖シャツ(薄手)毛100%ボタンシャツ(夏も着ているもの)、ブレスサーモのブリーフ、登山ズボン(薄手の夏に使用しているもの)、耳付帽子、ブレスサーモ手袋


戻ってきた時の写真(錆鉄人の自転車)
津奈木橋
6:53 津奈木橋に到着。ここまでゲート直後の下りとゆるやかな上りは自転車を漕いで来たので、7.3kmを53分で来ましたが、慣れない自転車漕ぎで足がパンパンになって山登りが大丈夫か気になりました。
自転車は20インチの変速機のないタイプです。これは折りたたんで運搬する事を想定していたので変速機なしのほうが軽いと思ったからです。(変速機付は1万円以上したので・・・)変速機付ならもう少し自転車に乗って進むことが出来たと思いますが、足が持つやら?


白く見える部分は流水が凍っています
鳩待峠
津奈木橋からは上りが急になるので、自転車はほとおんど押すだけですが、橋が架かっている所はやや下り気味の所があるので、少しでも乗って時間短縮に努めました。
という事で、予定では2時間みていた鳩待峠に、7時半に到着。頑張って自転車に乗った成果ではありましたが、足が疲れ果ててしまいました。しかし、鳩待峠まで自転車で来る事が出来たのは予想以上でした。これで帰りがすごく楽になりました。(地獄が待っていたのでしたが・・・)
鳩待峠でまずは自転車を隠して・・・と考えて、建物の裏に回ってチェーン錠を掛けました。これは自転車乗って通行止めの道路を戻ろうと考えて2日前に買ったものです。(498円でした。もっと頑丈なものもありましたが5,970円+消費税で買った自転車ですから・・・。この類のものは100円ショップでも売っているそうで、金無し錆鉄人でもわざわざ回り道してまで買うほどのものではありません。)
建物の前に回って、屋根の下のコンクリートの所で腹ごしらえをしました。パン類も持っては来ましたが、胃が受け付けそうにもないのでおにぎりを1個食べました。
それから至仏山への登山口の様子を確認に行きました。若干積もっている雪に残っている足跡は古くて今日登った人はいないようでしたが、それでも足跡があったことで心強く感じました。


ひっそりとした鳩待峠

鳩待峠からの至仏山
案外雪が多そうです・・・
山の鼻へ出発
至仏山への登山ルートは2つあり、鳩待峠から直接登るルートと、山の鼻まで下って至仏山に登るコースです。
錆鉄人は「折角ここまで来たのだから初冬の尾瀬に足跡を残したい。」と考え、山の鼻から至仏山に登り鳩待峠に下りてくる三角ルートを行くことにしました。(まあ、最初からそうしたいと考えていたのですが・・・)それと山の鼻への入口部分には昨日入山したと思われる足跡がかなりあったので、山の鼻から至仏山にトレースがあるのではないかと考えました。
ちなみに、このコースを逆回りするのは、山の鼻への下りは滑りやすい蛇紋岩のルートとなり、危険なので避けたほうが良いとの情報を得ていたのもその理由です。
という事で、7:45鳩待峠を出発しました。入口付近には戻った足跡もあったのですが、少し進むと山の鼻に向かう足跡だけになっていました。その数3人分、うち1つは小さいので女性でしょうか?予想より少ないのでやや不安になりながら進みました。


尾瀬への入口
かなりの足跡がありました
至仏山の雪煙
木道の途中から左手に至仏山が見えました。青空は拡がっていますが、頂上付近は強い風に雪が巻き上げられているのではないかと思われる雲行きでした。
木道
足跡は2人か3人かよく分かりませんでしたが、橋の上で3人であることが分かりました。交通ルールを守って基本的には右側通行していて、左側には動物の足跡が続きます。錆鉄人は短い足を精一杯伸ばして普通の人の歩幅の3割り増し位で歩くので、足跡があると逆に歩き難い幹事がしたので左側の獣道?のほうを歩きました。
木道は風向きや木の下で雪が積もっていない所もあり、そういう所はツルツルに凍っていることが多く注意しながら歩く必要があります。また、雪が積もっていても足を取られる事が多いのでこれも注意が必要です。

ミズバショウの芽
木道沿いの湿地はまだ凍っていませんでした。湧き水などで吸い王が温かいからでしょうか。ミズバショウの芽がもう伸びている事を初めて知りました。
山ノ鼻に到着
8:17山の鼻に到着。この辺りで腹の調子がおかしくなりトイレに行きたいと思いましたが、閉まっていたので我慢しているうちに回復しました。
テント
水場の屋根の下にテントが一つ。2人用でしょうか?良い場所があったものです。
自分の足音で出てこなかったので、尾瀬ヶ原方面へ出かけていたのでしょうか。

至仏山登山案内図
ここから至仏山へは鳩待峠からよりもかなり近くなりますが、写真にもあるように標高差が大きくなる分(出発標高が1,591m→1,400mになる)登り・下り共30分多く設定されていて、
山の鼻-(3:30)-至仏山−(2:00)−鳩待峠
となっています。鳩待峠の登山口にあった地図には時間が入っていませんが、逆に「蛇紋岩のためすべりやすいので注意」と記載されています。
   


ルートはソフトクリームみたいな形
登山道入口
山の鼻にいる間は腹の調子が悪かったのですが、我慢しながら顔に日焼け止めを塗りました。それからピッケルにしようかどうか迷いましたが、必要になった時に出せば良いと思って、それまでサイドポケットに差していたのをザックの真ん中に差し直しました。ついでにおにぎりを1個食べて8:30ちょうどに出発しました。

山ノ鼻からの燧ケ岳
最初はやや広い原っぱの中の木道を進みます。半分位進んだところで、いつ見えなくなるかも知れないと思い、振り返って燧ケ岳を撮りました。(右の写真)

木道の先に燧ケ岳
登山口
木道の先が本当の登山口です。ここにある標識は鳩待峠と同じ地図のような気がしました。
至仏山は2,228m、ここは地図の山の鼻の標高と同じと考えると1,400mなので標高差828mとなります。木の階段を登るとそこから先の登山道は階段にはなっていても谷川のように水が溜まっているので足の置き場を選びながら登ります。登るにつれて水は凍り出し雪も増えてきました。


登山者のカウンターにはカバーがありました
9:09
30分余り登ると森林限界を抜けます。そこからさらに少し登ったところから振り返ると、尾瀬ヶ原と燧ケ岳が見えたので、ここでもいつ見えなくなるかもしれないと考えて写真を撮影しました。



一方、登りはこんな感じです
中間地点
9:14中間地点に到着。この標識にも標高差828mと書いてあります。
ここへ来る前がったと思いましたが、足が滑って前のめりに手を突いた時に、ザックのピッケルが慣性で後頭部にぶつかってきて痛い思いをしたので、ザックのサイドに収め直しました。

燧ケ岳
さらに登って9:23燧ケ岳を撮影。さっきよりは少し良くなっているのではないかという思いです。雪の量も増えてきていて、所々登山ルートが分からない所が出てきましたが、10〜20m先にはルートがあるのが分かるので迷う心配はありませんでした。とはいえ、戻ることもありました。
風紋
9:35 階段が現れました。高度が高くて寒いためか雪の表面には風紋が出来ていました。雪を踏むとのいかにも低温という音がしましたが、PROTREKは腕に付けていた上、まだマニュアルを見ていないので、温度測定の仕方を知らないのでした。(方位と高度の測定方法はボタンを押すだけだったのでマニュアルを見ないでも分かった)
階段
9:49階段は続きます。風が強いのでほとんど雪が積もっていません。板の上が凍っていないのが幸いです。

階段その2
少し階段を登ると延々と階段が続いているのが見えました。そしてその先が頂上だと思いました。時間は9:54、これなら余裕で10時には頂上だぞ、と思いながら登りました。
が、階段が終わった所は雪が深く、頂上も考えていたよりも先にある様子でした。慎重にルートファインディングをしながら進みましたが、ルートだと思って進んだ所は吹き溜まりでいきなり腰まで潜ってしまいました。10m程先に見えた登山道に手・膝を使ってなんとか前進してたどり着きました。単に吹き溜まりになっていただけで正しい登山ルートだったのかも知れません。
ここを超えたら、案外雪が」少なくなっていました。頂上の近くなので風が強いからでしょう。

頂上
ということで、それなりに苦労して10:11頂上に到着しましたが、何と!真新しい足跡があるではありませんか!新雪の頂上に足跡を印すものだと思っていたのでちょっとガッカリでしたが、逆にこれで鳩待峠に戻るのは楽が出来ると安心もしました。

墓石と表現する人もいますが・・・
頂上からの展望
少しガスってはいますが、360度の展望があり、左回りに燧ケ岳、会津駒ケ岳、平ヶ岳・・・(良く覚えていないので省略)、男体山、日光白根山が確認出来ました。(山頂の標識の上に方位盤があったので確認出来たのです)

頂上からの展望その2

一周りの写真を撮った所で、ビールタイムです。頂上の標識と燧ケ岳とスーパードライの正に「絵になる」構図です。この後、飲みましたが冷たくて寒いのなんのって!イヤー、やっぱり山頂ではビールですね!(男は黙ってやせ我慢でありました)


頂上から小至仏岳方面を望む
(中央の白い斜面の小さな山)
小至仏岳へ
10:22寒いので行動(下山)に移りましたが、まともに風が吹き付けるので帽子が飛ばないように耳宛を下ろして顎の下で止めましたが、顔が痛い寒さの中を進みました。
焦っていた訳ではなかったのですが、足を滑らせて膝(の皿)を思いっきり岩にぶつけてしまいました。しばらくは動けず息が止まるような痛みを堪えていました。しかしながら、錆鉄人は痛みや疲れは無視する事に慣れていますので、痛いの痛いの飛んで行け!と心で叫んで歩き出しました。幸い単なる打撲でしたので歩き出してしばらくで痛みを無視出来るようになりました。


小至仏岳の手前
中将付近を登る登山者が見えました
小至仏岳

小至仏山なので至仏山より小さい頂上の標識です。


小至仏岳からの至仏岳
鳩待峠
もちろん、頂上からも鳩待峠は見えましたが、少し近くなったので写真を撮りました。とはいえ、結構遠くに見えます。鳩待峠は右の写真の中央の白っぽくなっている所です。
こちらのルートも結構階段が整備されていました。

登山者
11:02鳩待峠からピストンの登山者に追いつきました。錆鉄人の熊避け鈴の音が近づいたからでしょうか、止まって道を譲ってくれました。そこで、「トレース有難うございます。」と礼を言ってしばらく話をしました。若い長野の人でした。
3時半に駐車場を出発した人がいたとの事で、その人ですかと聞かれたので自分は6時丁度に出発して山の鼻から登ってきたと答えると速いですねと感心したので、自分はいつのこの調子で3日に飯豊山も日帰りしていると言うと、彼は先週は剣の早月尾根を8合目まで登ったら雪が20cm位になったけれどスパッツを持って行かなかったので諦めて戻ったとの事でした。そして、来週は飯豊山に登る予定だというので飯豊山の話をしました。
川入のキャンプ場まではまだ車が入れるのではないかとか、テントを担いでいくと言ったので小屋は入れたけど確認するように・・・等々。雪の状態については、1回降れば50cm位は簡単に積もるのだろうから分からないと答えた。全体の様子は錆鉄人のホームページを見たらと告げた。
という事で10分位話をしていたかも知れませんが、お先にと告げて出発しました。それからもかなり階段がありましたが、1段飛ばしで下りました。


ダブルストックで踏みしめるように歩いていました
燧ケ岳
10:20何回目か分かりませんが燧ケ岳がきれいに見えたのでまたまた写真撮影。かなり角度が変わってきています。

足跡
至仏山から2.5km鳩待峠まで2.0kmの標識地点です。長野の青年の登りの足跡だけが続いています。
この辺りも木道が続いていましたが、やがて普通の登山道になります。それほどえぐれてはいなくて、幅も広い所が多いと思いました。

鳩待峠側の登山者カウンター
鳩待峠から少し入った所にやはり登山者のカウンターがありましたが、ナイキのマークが付いたカバーが掛けられていました。
鳩待峠
11:45鳩待峠に戻ったら小学生低学年と思われる子供2人を連れた家族が登ってきました。最初は2人かと思ったのですが、自転車を取りに行ってロックを外して戻ると、奥さんともう一人が増えていました。びっくりして「今から何処へ行くのですか?」と聞きましたが、ここまでですと言って、昼食の準備に取り掛かりました。
山を下りると天女のもとに一目散に戻る習性の錆鉄人は、すぐに彼らに別れを告げて自転車に乗って下り始めました。最初は山を下ってきた勢いで身体も温まっていたのですが、身を切る寒風に身体が冷えてきました。せめて胸の外しているボタンを止めようと片手を離したら、20インチの小径タイヤのせいでしょうか、フラフラとハンドルがブレだしてしまったので諦めました。時間が経つにつれて寒さはつのりましたが、止まるのが嫌いな錆鉄人は我慢して下り続けました。(どうも我慢が好きな性格のようです)
途中、少しペダルを漕ぐ所もありましたが、身体は温まりません。冷え切って12:18ゲートに戻りました。およそ20分の地獄のダウンヒルでした。これが今回の山登りで一番きつかった経験でした。
車に戻ったらすぐに天女に下山を報告し、温泉に入る予定だったけど止めて早く帰るから7時ごろに帰るからと告げて出発しました。


持ってきた自転車は1台だけでした
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右側に寝て、左の3列目シートを上げた所に自転車を積んでいました。2列目の補助シートを畳んだ隙間にうまく後輪が納まりました。
布団はいつも使うダブルの敷布団を2つに折り畳み、その上に毛布をやはり2つに折り畳んで敷き、寝袋と毛布を掛けて寝ました。SAで起きて走り出した時の車外温度は2度でしたが、寝ているときは寒くありませんでした。


正規の駐車場(右手)
車が2台駐車していました。
周囲の山は紅葉が見頃でした。
瓜割りの滝は観光客で大混雑
通過した後も車列が数キロ続いていました
今回もSAでカツ丼を食べようと思いましたが
なかったので肉丼を食べて
予定通り午後7時過ぎに戻りました。

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