那須岳(1,915m) 百名山の那須岳は一般には茶臼岳と認識されていて標高は1,915mです。 那須有料道路からロープウェーを利用すれば手軽に茶臼岳に登れます。 (往復700) しかし那須連山の中で最も高いのは三本槍岳1,917mであり、 百名山制覇を目指している人は、心配だから両方に登ったという人が多いようであります。 金なし暇なしの錆鉄人は百名山のすぐ横に良い山があっても登る事はまずありませんが 茶臼岳は往復2時間程であまりにもあっけない事もあり 三本槍にも登ろうと思っていました。 さて、27日の天気予報では 29日に前線が日本列島を通過するので日本海側から雨になる予報でした。 という事で新潟の湯沢の予報は朝から雨模様なので、越後駒ケ岳や巻機山は断念。 しかし、那須岳に近い白川の3時間毎の天気予報は 9時までは晴れ又は曇りで12時からは雨でした。 前線が通過した後は冬型の気圧配置となるので 南アルプスのほうは30日は天気が回復する見込みでした。 そこで雨を避けて朝のうちに那須岳を下りてしまい 雨が降っている時間は山梨までの移動として 30日は黒戸尾根から甲斐駒ケ岳をやっつけようと計画を立てました。 |
どうやって行くの? | ||
福井から行く場合は、新潟から磐越道に乗ってさらに東北道を南下して白川ICで高速を降ります。勿論、1区間先の那須ICが最も近いのですが、少し戻り気味になるので、金なし錆鉄人は高速料金と走行距離の削減(地球温暖化の防止の為です。・・・って8ヶ月で24,000kmも走っていて言えませんが・・・)の為に白川ICで下ります。 錆鉄人は28日(金)会社を午後6時頃に出て一路北上して、安積PAで車中泊しました。ここはちょっと変わったPAで入り口の所にトイレがあってその先に駐車場がありました。PAなので狭くすぐ向こうが走行車線なのでうるさいかと思いましたが、ドアを閉めた状態では案外音が聞こえず寝る事が出来ました。 ここを4時に起きてトイレに行った後、駐車場を目指しました。 |
那須有料道路は早朝(といっても暗い間でした)は無料で通貨が出来ました。登山口へはロープウェー乗り場に向かって進み、さらに上へ進むと、約1km程の所に広い無料駐車場があります。 駐車場に着いたときは青年のグループが日の出を待っていました。 |
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駐車場 | ||
駐車場は相当に広くおよそ100台位駐車可能と思われます。下の写真の斜めの道路が登山口だと思った錆鉄人は入り口付近に駐車しましたが、トイレは奥のほうにあるし、登山道も奥のほうからつながっていて、そのほうが近いのでした。 | ||
登山口 | ||
駐車場の入り口から斜めに舗装された道路があり、その先には数軒の土産物屋さんが並んでいます。 ここから5:52に出発しました。 |
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登山指導所 | ||
200m程歩くと登山指導所の建物があり、写真の標識のようにここから駐車場への近道がありました。従って駐車は奥のほうに停めたほうが便利です。 | ||
狛犬 | ||
登山指導所の建物のすぐの所に小さな橋があり、その先の登山道の両脇に狛犬が立っていました。珍しいので写真を撮りました。登山道は良く整備されています。 | ||
登山道 | ||
登山道は最初のうちは階段があってやや傾斜がありますが、その後はそれほど傾斜がありません。 登山道の途中から茶臼岳を望む |
やがて小屋が見えてきました(中央) 登山道は緩やかに続きますが お腹の調子が悪くピッチが上がりませんでした |
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峰の茶屋避難小屋 | ||
小屋からの茶臼岳は噴煙も見えて勇壮です |
お腹の調子が悪かったので トイレがあるかと思ったがなかった その後歩いているうちに回復した |
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茶臼岳に向かう | ||
避難小屋から左に向かうと茶臼岳、右に向かうと朝日岳・三本槍岳となりますが、那須岳という頂上はなくてこの三山を総称して那須岳と呼んでいるとの事であり、最初に書いたように茶臼岳だけ登るのでは百名山完登に不安があるので、茶臼岳を登った後、ここまで引き返して三本槍岳を目指すことになります。 ここからの登山道はロープウェー駅からの登山道(遊歩道?)との合流地点まで、右の写真のように火山岩を利用して?階段が整備されています。 ただし、合流地点(右の写真の鞍部)から頂上への道は基本的に岩のゴツゴツした所を登るようになります。 |
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茶臼岳頂上 | ||
頂上付近はこのような岩がゴロゴロしています。鳥居を潜って6:40頂上に到達です。ロープウェーを使っても待ち時間など考えると大差ないかもしれません。 |
小さな那須岳神社の社 石造りの賽銭箱は珍しい |
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茶臼岳 | ||
信心深い錆鉄人はいつも通りたくさんのお願いをしました 噴火口を回りこんで反対側からの頂上です。直径200mほどの案外小さな噴火口です。 |
噴火口の周回路から噴気孔を見下ろす 中央の鞍部に峰の茶屋避難小屋 一番奥の三本槍岳が意外な程遠く感じます |
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避難小屋から朝日岳へ | ||
頂上の反対側で写真を撮った後、何故かルートを踏み外して変な所に降りてしまいました。しかし、右に回り込めばもとの登山道に戻れるだろうと思って岩の上を飛びながら進むと登山道に合流できました。 朝日岳へは前の小ピークの右側を巻いて行きます。 |
小屋の中は清潔でした という事でもと来た道を戻って峰の茶屋避難小屋に戻りました。お腹の調子も回復したのでベンチでおにぎりを食べていると、駐車場からの道を登ってくる登山者が見えたので少し待って話をしました。地元の中年の女性2人で茶臼岳にだけ登ると言っていました。後で雨になったので賢明な選択だったと思いました。 |
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岩場 | ||
写真では何でもなさそうですが、かなり急な岩場です。下り(戻り)時には注意が必要です。 |
このトラバースはかなり狭く、左側が絶壁になっています。特に1箇所だけ斜めの岩場があるので、そこは慎重に通過する」費と湯があります。 三本槍岳までは写真のようにいくつもの小ピークを越えて進む必要があります。 |
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工事中 | ||
朝日岳へは登山道からほんの100mもありませんが、天候が気になったので帰りの空模様で登る事にして先に進みました。 |
正面が朝日岳 |
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清水平 | ||
正面の無名峰(1,900m)から石積みの階段を下りた所が清水平で、木道が整備されています。ただし、木道は一部傾いていて歩き難い所もあります。ここは背後のもうひとつの無名峰との鞍部(1,810m)で雨季には水が湧き出る砂地があるので清水平と呼ばれると案内板に書いてありました。このもうひとつの無名峰には登らずに三本槍岳に行きます。 |
前方に三本槍岳が近づいてきました。 |
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北温泉分岐 7:51 | ||
清水平から5〜6分進むと北温泉との分岐があります。北温泉まで5.1kmとの表示がありました。ここから三本槍はすぐ目の前です。 | 真ん中に顔を覗かせる茶臼岳が遠い |
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三本槍岳への登山道 | ||
ぬかるむ道が続きます 北温泉の分岐からは簡単に着くと思っていましたが、登山道が深く掘られている所が続き、赤土がぬかるんでいています。写真は掘られていない所の写真ですが、バイクの車輪がこんな所まで続いていて、右の写真の直前までありました。途中歩いても怖い所が続いたのにすごい根性・テクニックです。山にバイクは賛成できませんが感心しました。 |
赤い布の向こうの岩の隙間が狭くて高さがあったのでバイクは引き返さざるを得なかったようでした。 |
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三本槍岳 | ||
といっても特に難儀した訳ではありませんが、三本槍岳に8:05到着。1,917m!ここが那須岳の最高峰ですが、なだらかであっけないピークです。 頂上には登山者が一人いたのでびっくりしましたが、聞くと向こうから登ってきたとの事でしたが、錆鉄人はそちらのルートは関係なかったのでぜんぜん関知していなかったので分かりませんでした。しばらくその福島県の人と話をしていました。 |
中央奥に見えたのは朝日岳? (この写真では見えません) 那須岳の位置を勘違いして最初は 磐梯山を反対方向に探していました |
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下山開始 | ||
残念ながらビールを持ってくるのを忘れていました。でも車に戻ったら山梨まで大移動があるので飲酒運転でつかまるかもしれないので飲まなくて良かったと思う事にしました。 という事で、8:15頃別れを告げて戻りだしました。 |
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朝日岳へ | ||
ここまで戻ってくる間にほとんど青空は消えていましたが、どううやらまだしばらくは天気が持ちそうなので朝日岳に寄り道する事にしました。と言っても、僅か100m程先が頂上ですが。 ほぼ全員この付近にザックを置いて登っていますが、錆鉄人はザックを置くのも面倒なのでそのまま登り、空身の人を追い越して登りました。 |
頂上には10人以上の団体さんがいて頂上に居座っているので写真が撮れません。しかし、しばらくするとパラパラと雨が降ってきたので降りてくれました。慌てて撮ったためがブレていました。 |
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朝日岳 8:53 | ||
朝日岳頂上からの茶臼岳は最高の眺めです。写真の左端からさらに少し左にロープウェー駅があります。 |
頂上からの登山道の分岐 |
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下山 | ||
雨はすぐに止みましたがいつ振り出すか分からないので、5分程で朝日岳から下山開始。下山という程もなく縦走路に着いてしまいますが。 途中にあるダイナミックな岩 |
9:14峰の茶屋避難小屋に到着。 大勢の団体さんがいました。 |
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駐車場に戻る | ||
駐車場まであと5分位の所で再び雨が降り出しました。でも、まだそれほど本格的な雨ではないので、雨具は着ずにそのまま駐車場に戻りました。登山監視所からは左に近道を通って9:30ちょうどに駐車場に戻りました。 車に戻ると雨は少しずつ本格的になりました。 |
ここから甲斐駒ケ岳の黒戸尾根の登山口がある北杜市まで延々と下道のドライブです。 |