大雪渓と露天風呂 白馬岳・白馬鑓ヶ岳

05.07.14〜7.15

白馬岳(2,932m)

白馬岳は標高は3,000mに満たないが
その名前や大雪渓の魅力から人気ベスト5に入る百名山である。
錆鉄人は約30年前と1990年に家族登山で登っているが
何れも猿倉からの往復であった。

今回は取引先の人との年に1回の山小屋ミーティグであり
(今年が4回目であった)
日本一高所の温泉というキャッチフレーズの
鑓温泉を回る1泊2日のコースを選択した。

錆鉄人以外の2人は
現在はほとんど登山をされていないので
このロングコースは大丈夫かなと懸念したのですが
「日本一高所の温泉」で「まったり」して
その後は結構お疲れでしたが
無事下山する事が出来ました。

白馬駅で別れた錆鉄人は
途中小矢部SAでトイレ・給油をした以外はノンストップで帰り
連休で帰って来ていた娘達とバーベキューをし
翌日は裏山から竹を切り出して
井戸水を使って手作りの流しソーメンをしました。


どうやって行くの?
糸魚川ICで下りて国道148号線を一路南下して白馬村から西進して猿倉の無料駐車場まで走ります。
今回は当初計画では自宅に泊まってもらって早朝出発する計画でしたが、お二人は前夜に急用が出来たという事で、当日新幹線で長野まで来て、バスで白馬駅まで来る事になりましたが、出発時間が遅くなるので長野駅まで迎えに行って猿倉に向かう事にしました。
当日は3時に起きて2時30分には家を出発しました。心配していた雨も降らず、糸魚川手前では雪を頂いた山が見え、時間もあったので白馬岳の様子を見る事にして糸魚川ICで下りました。(高速料金も安くなる)しかし、ほとんどトンネルの148号線を抜けたら山はガスっていて見えませんでした。それでもまだ時間があったので、長野市手前の道の駅で30分余り仮眠をして迎えに行きました。
西から長野の駅裏(東口)へのアクセスは悪く、8:55到着のギリギリ前の到着となりましたが、タクシー乗り場の手前に停車して、携帯で連絡して無事合流出来ました。なお、長野駅裏には30分無料の駐車場があるので、通常はそこに停めたほうが良いと思われます。
猿倉の駐車場
駅裏からは国道19号線を走り(途中コンビニで昼食を購入)途中から通称オリンピック道路を走って、国道148号線の上を通って八方口まで一直線です。
八方口付近には無料駐車場があって、猿倉が満杯の場合はマイカーの通行が規制されてバス又はタクシーで猿倉に入る事になりますが、勿論平日とあって規制はありませんでした。
八方口から数キロ進むと、途端に道幅は狭くなりすれ違いが困難になりますが、バス1台とすれ違っただけで済みました。(100m程バックしてすれ違いました)

駐車場で手早く準備をして10:37出発しました。

駐車場はガラ空き
10台もありませんでした
帰りを考えて一番手前に駐車しました
猿倉
猿倉山荘下の駐車場は、山荘に泊まる人専用ですが、無料駐車場からは100mほどしか離れていません。


道路は左奥です
猿倉山荘
駐車場の奥から登った所左手にトイレと給水所があり、ここで2人は給水しました。(錆鉄人は家でペットボトル3本に入れてきていましたので不要です)

記念撮影をして出発。山荘の左側から登山道に入りますが、数百メートルで林道歩きとなります。

10:42 記念撮影
鑓温泉分岐
山荘から10分程歩くと、林道の左側に鑓温泉の分岐があります。
さらに歩いていると、林道を谷川が横切っていて石の上を歩く所もありました。まだ雪が多くて雪融け水でしょうか。

(下山時に撮影)
白馬尻
やがて、やや登りが急になり石もゴツゴツしてきて、しばらくすると白馬尻です。
最初に村営の山荘があって、その上に白馬館グループの山荘があります。11:31到着しました。

小屋の右手には大雪渓を眺められるベンチがあり、ここで休憩しました。錆鉄人は1990年に家族で来て以来なので懐かしかったです。小屋の付近はスノーブリッジやクレバスだらけなので、さらに数百メートル右岸を登ってから大雪渓歩きになります。

ガスが残念でしたが、ここからでも十分
大雪渓の展望が楽しめます
大雪渓
大雪渓に入った所でアイゼンを着けました。Nさんは元本格的登山部でしたが、簡易アイゼンを買ってきたとの事でした。Wさんは北海道の山で鳴らしたのでいらないと思っていたようでしたが、やはりあったほうが楽に歩けて疲労も少ないので錆鉄人の簡易アイゼンを貸してあげました。という事で錆鉄人は数年前に買って以来、一度も装着した事がなかった10本爪のアイゼンを付けることにしました。(これは靴のサイズに合わせて調整しているので、他の人に貸してあげられないのです)

初めて10本爪を装着!足元が土色なのは、ルートを示したベンガル(赤色の粉)です。尻餅を着くと真っ赤になるので注意が必要です。

やはりアイゼンは効果的

【簡易アイゼンの歩き方】
簡易アイゼンは
靴底の中央部にのみ装着されるので
足底全面を雪面に押し付けるような
歩き方が必要となります。
足を進める場合も足底を回転させず
そのまま持ち上げるようにします。
足首を回転させないのは
普通の登山道でも重要なテクニックです。
大雪渓その2
雪渓はほとんど真っ直ぐに雪渓を登って行くので、ぐんぐん高度を稼ぎます。振り返ってみると結構な高度感があります。
上に登るに従って傾斜は強くなり、雪渓の上にはたくさんの落石があり、登山中も落石の音が聞こえましたが、横の斜面を転がっているだけで滅多なことはありません。とはいえ、落石で怪我をする人もいるそうなので注意は必要です。
途中ベンガルのマークが2つに分かれていたので中央の方を通りましたが、幅1.5m程のクレバスが横切っていて迂回させられました。
大雪渓の上部のほうで、真ん中が露出している部分があったので、そこで昼食を食べました。ちょっと遅く13:00を回っていたと思います。


大雪渓の終わりは近い
前方の登山道を登る人が見えました
大雪渓を見下ろす
大雪渓が終わる所は葱ヶ平といわれますが、まだ雪にしたなのか標識の類はありませんでした。
雪渓から登山道へ移る部分は氷結を繰り返した為か地面がグズグズ崩れそうになっています。まだ登山者が少ないせいでもあると思われます。
この上に小雪渓があるはずなので、アイゼンを着けたまま登り始めましたが、ちょうど、ここで登山道を整備する人が2人降りてきて、「小雪渓はずいぶん先だし、ステップもあるのでアイゼンはなくても行けますよ。危険だと思ったらそこで装着して下さい。」とのアドバイスを受けたので外しました。アイゼンはそんなに重くないはずですが、すごく足が軽くなった感じがしました。
彼らは雪渓の最後の部分にロープを張り出しました。
登山道の脇には高山植物がちらほら咲いていて、写真を撮りながら登りました。(花の写真は最後にまとめています)

遥か見える限り登山者「0人」
貸切状態の大雪渓でした。
小雪渓
かなり急な登りを続けると、やがて小雪渓です。手前の大きな岩に「白馬尻−小雪渓−白馬岳山頂」と彫られたペナントが埋め込まれています。
(14:12到着)

小雪渓のトラバース
小雪渓には言われた通りにステップというか、ほぼ水平な道が出来ていて、アイゼンを着けなくてもよほど油断するかふざけて足を滑らせるなら別ですが、スリップして転落する可能性はないと思われます。
とはいえ、小雪渓のトラバースはかなりの急斜面でもあり、慎重にストックを突きながら足を進めました。

避難小屋

小雪渓を過ぎて5分程すると避難小屋があります。(14:20)こんな所によく建っていると関心しますが、すぐ上に巨大な岩があり、雪崩から小屋を守っています。
小屋の横でペットボトルに給水しました。すぐ上の雪渓から流れてくる水なのでとても冷たかったです。

床は張ってありませんが
中はきれいでした
村営頂上山荘

15:07 ガスの向こうに山荘が見えてきて元気が出ます。

小屋からは「お疲れ様です。休憩をどーぞ」という呼び込みがあり、引かれて入りました。Wさんはホットミルクを注文しましたが、他に2人は白馬山荘も間近なので一服しただけでした。
白馬山荘
村営頂上宿舎からコースタイム20分で、山小屋としては世界一かもしれない収容人数1,500人を誇る白馬山荘に到着します。
ガスの中から左右に広がる白馬山荘を見た2人は驚きの声を上げました。(残念ながらガスが濃かったので、白馬山荘の写真はありません。)
早速、右側の建物で受付をしました。1泊2食付きで8,700円です。
平日なので予約なしでOKしたが、シーズン中は予約をしないとギュウギュウ詰めの部屋に押し込まれるかもしれません。錆鉄人が30年ほど前、7月末頃に初めて登って泊まった時は、まだ早めの到着だったので1畳に2人でしたが、もっと後に来た人は寝るスペースがなく、膝を抱えて寝ていたのを覚えています。
下手は左側の建物の2階の旭の間でした。8畳に3人という天国小屋泊まりでしたが、部屋の枕の数は15個程もありました。

翌日出発の準備をしている所です
頂上
という事で、部屋で荷物を下ろした後は、Wさんが出してくれた500mLの缶チューハイをそれぞれ飲みました。錆鉄人は缶ビールを6本持って言ったのですが、冷えていないので部屋の二重窓の間に置いて冷却する事にしました。
それから、今日のうちに頂上も登っておこうと出発しました。頂上はガスが晴れれば部屋からもすぐそこに見えるので、5分程で到着です。


後は怖いほどの絶壁です
ガーン!遭難第一号
上の記念撮影をした後、60過ぎの男性から撮影を頼まれた錆鉄人は、カメラを構えながら後ずさりしました。
すると、何と!地球が半回転するではありませんか。乗った石がこけて転倒してしまったのです。何とかデジカメを離さないようにと思いましたが、着地の衝撃で手から離れてしまいました。(でも壊れなかったようで良かったです。)
決して酔ってこけたのではありません。(錆鉄人は500mLを飲んだ後でも、いつでも走るように下山していますから)
左手小指と中指の爪の横の皮膚が剥がれて勢い良く血が噴き出してきたので、ウエストバックの傷テープを貼ろうと思いましたが見当たらず、ティッシュを巻きましたがみるみる真っ赤になりました。
他数箇所は浅い傷で、血も大したことはありませんでした。
     (写真はありません)
錆鉄人はこんな傷は慣れっこなので放っておいてもいいと思ったのですが、小屋に戻って治療を受けたほうが良いと言うので受ける事にしました。まずは水道で傷口を洗うように言われました。結構沁みていたかったので適当にしておこうとしたら、綺麗に洗ってくださいと言われたので、、血と共に砂などを出すために痛さを堪えてしごくように指先を洗いました。(他の指も)
その後、怪我をした状況を聞き取り調査され、抗生物質を傷テープに塗って、小指とその次に出血が多かった中指に巻いてくれました。
その後、住所・使命・年齢などをカルテに書き込みました。机の上には「治療は無料ですが、来年も続けるために寄付をお願いします。」と書いた募金箱があったので、「いくらすればいいですか」と聞きましたが、「気持ちだけでいいですよ」と言われ、「小銭でもいいですか」と聞くと、「いいですよ」との事だったので500円を入れました。
済みません、少しで。なにせ金無し暇無しの錆鉄人なものですから・・・昭和薬科大の皆様、有難うございました。
どうやら本日開業したばかりとの事で、今年最初の患者になってしまいました、トホホ。
という事は、今年の遭難第一号の名誉を得たのかもしれません。みなさん、危険は思わぬ所に潜んでいるものです。注意しましょう。
夕食
食堂は左側の建物の一番奥で、その手前は談話室になっていて、ストーブが点いていてテレビも写っていました。
に8人掛けのテーブル4つと、中央のつなげたテーブルを使って合計40人余りがいただけでした。隣の席の人は、入口にあった自動販売機で買ったビール(サッポロ)を飲んでいました。我々はビールはまだ冷えていなかったのでNさんお得意のワインです。
Wさんは疲れが出たのか、ワインももう飲めないと言って、ご飯もかなり残しました。錆鉄人は出たものは食べきる性格なので、ご飯と味噌汁のお代わりをして、すべて平らげました。
この後、部屋に戻りましたがWさんはすぐにグーグー、朝まで寝ていました。

豪華な夕食
夕焼け
実は、夕焼けの時だけガスが晴れたのですが、なぜかデジカメのシャッターが下りず写真を取れませんでした。その後、部屋に戻ってデジカメを調べましたが、Nさんに夕焼けを告げたら見に行って、白馬槍ヶ岳がカッコ良く見えたと言いました。写真に撮れなくて残念でした。
原因は前回撮影した写真が消去してなかったので撮影枚数が一杯になっていたためでしたが、デジカメで見ると、その写真は見つかりません。ホルダーを一段階上がれば見つけられたのでしょうが、操作方法を覚えていないので、しょうがなくこの陽に撮影した写真でいらないものを消去し、撮影サイズも小さく設定して、30枚程撮影出来るようにしました。

朝食
御来光が見えるなら再度登ろうと思って、プロトレックのアラームを4時に設定しましたが、錆鉄人は例によって自宅以外では早く目が覚めてしまうので、3時過ぎには目が覚めましたが外は濃いガスでした。アラームが鳴って、一応セーターと雨具を着て外に出てみましたが、強い風とガスだったので頂上は諦めました。でも、何人かは頂上に登っていく人もいました。
朝食は5時半からで、この日のロングコースに備えて小職を食べたらすぐに出発しようと話していたので、5時に2人を起こしました。布団を片付けザックの準備などをしましたが、15分程で済んでしまいました。少し早いけれど、談話室でテレビを見ながら待って、5時半きっかりに食堂へ入って朝食を食べました。ビールを勧めましたが、2人は今はいいと言ったので錆鉄人だけ飲み、今回もご飯と味噌汁をお代わりして全部残さずに食べました。Wさんも良く寝て元気を回復したみたいで良かったです。

食べてから気が付いたので
隣の席を撮影しました。
杓子岳
という事で、朝食を食べて6時頃には出発しました。
村営頂上宿舎に着く前に分岐があり、左側に進んだ所すぐに雪渓に出くわし間違いに気付き後戻りして稜線を進みました。両側にはお花畑が広がっています。
さて、地図を良く見ていないで、杓子岳も鑓ヶ岳もなだらかな稜線歩きで着くのかと思いましたが、杓子岳の前には100m程の下降が必要でした。
杓子岳の山腹を進み始めてすぐに単独行の若い女性が追いついてきたので先に行ってもらいましたが、すぐに止まりました。追いつくと、「ここが杓子岳への登りでしょうか」と聞くのですが、我々も知りません。「時間から考えてこれが杓子岳だと思います」と言ったら彼女は稜線沿いにスタスタ登って行きました。我々中年御三家は杓子岳には色気もみせず、山腹をトラバースするのみです。
かなり歩いた所で、ほぼ直角に左側の杓子岳の斜面を登る踏み跡がありましたが、これが地図にある杓子岳の登山道だと分かりました。「済みません、いいかげんな事を言って」


正面は杓子岳の山腹
ガスの中に頂上があります
6:32
白馬鑓ヶ岳
縦走路と鑓ヶ岳の分岐の所で、ちょうど頂上から下りてきたやはり単独行の若い男性と遭遇しました。彼はザックを置いて登って行っていたので、どうしようかと相談しましたが、我々は担いで登る事にしました。頂上はほんの50m程先でした。
7:47鑓ヶ岳頂上に到着。ここでそれぞれの行動食を分け合って食べました。
分岐まで戻った所で先ほどの女性が到着。「頂上まで30分、下りが8分でした。」との事でした。山腹の縦走も結構長かったので案外稜線登りとの差はないのかもしれません。
濃いガスでした
鑓温泉へ
分岐から鑓温泉へは左の斜面をジブザグに下りて行きます。途中雪渓のトラバースがありますが、ここもトノ粉でルートが示されています。途中登山道をはさんだ雪渓がありましたが、Nさんは雪渓を歩くほうが足への負担が少ないのか、回りこんで雪渓を歩いて行きます。
登ってくる夫婦連れの登山者に出合ったのでルートの様子を聞きましたが、「水を浴びる鎖場があるけれど問題ないし、雪渓も登山口で脅されたけれども何でもなかった。」との事でした。
1時間程歩いた所で休憩しましたが、そこの雪渓の雪を登山靴で削ってビニール袋に入れ、さらにビールを入れてレジャークーラーに入れザックにしまいました。温泉で飲むための準備です。

分岐
岩場

岩場の下りになったらやり温泉は近い証拠です。何ヶ所か鎖場がありますが、特に危険という事はありません。しかしながら、小さな流れを何回も横切りますので、スリップに注意が必要です。しぶきを浴びながらトラバースする所もありますので、大雨の後は通過出来ない所があるかもしれません。

このような滝のような流れを
トラバースします
鑓温泉が見える
鎖場を下りると階段があり、下りきった所で前方にかなり大きな雪渓が拡がっています。左側のガスの中に小屋が見えました。
雪渓の上にベンガラでルートが示してありましたが、登山道は山腹に続いています。恐らく、小屋が組み立てられる前の下山ルートを示していたのだと思います。

中央やや左に屋根が見えます
心眼!
鑓温泉小屋
小屋には9:45分頃に到着しました。温泉に入りたいと言うと、アルバイト?の女の子が露天風呂の所にいる男性に上から聞いてくれました。「今掃除したばかりで、まだお湯が貯まっていないから、15分位かかる。」という返事だったので、先に昼食を食べる事にしました。
この時、例の単独行の女性が降りてきたので話をしました。女性用温泉はすぐに入れるという事で入っていきました。
何が出来ますかと聞くと、準備が出来ていないのでカップヌードルしかできないという返事でした。山荘で聞いてもらった時はうどん位しか出来ないという事で、うどんでもいいと思ってきたのでしたが、カップヌードルではちょっと残念、しかたなく注文しました。400円でした。でも山で食べれば何でもおいいしいものです。

カップヌードルにお湯を注いでいる所
鑓温泉配置図
実は左上の「上山口」(上山口という言葉は初めて見ました!下山口の反対語という事でしょうか。日本語は進化しています!)から下りて来た時、トイレに行きたかったので右上の小屋かと思い登って行ったのですが、「女性用」とは書いてなくて中を覗いてしまったのですが、女性が入っていなくて良かったです。

泉源はこの女性用露天風呂の上の岩のようです。(下の写真)


食堂の前を通って右奥で給水出来ます。


さて、カップヌードルを食べ終わった頃、露天風呂には半分以上お湯が貯まってきていましたので、ザックは食堂の前の台の上に置いてタオルを持って階段を降り、脱衣所で服を脱ぎました。右の図には書いてありませんが、3号館の左側にも小さな脱衣所があり、自分はこちら側で脱ぎました。
露天風呂
という事で、コンクリートの上にある大きな枡(でも深さは少ない)でお湯をかけて汚れを落として温泉に入りました。底は粗いコンクリートで砂利でゴツゴツしているので、勢い良く飛び込むと足を痛めるので注意が必要です。
水面には湯の華がたくさん浮かんでいました。しばらくすると満杯になり、真ん中のコンクリートを低くした所から下に流れ出し斜面を勢い良く下って雪渓に消えていました。表面のお湯が流れ出ますので、それまでに貯まった湯の華が流れて出て行き、ほとんどない状態になりました。
「うーん、いい気持ち」と言っていましたが、何かおかしいぞと考え、雪で冷やしたビールを持ってくるのを忘れていた事に気付き、タオルを腰に巻いて上に登っていってザックからクーラーバックを出して戻りました。袋の中にはまだ雪が残っていて、ビールはほぼ0℃で、それはそれはうまかったです。(ビールは冷たければ冷たいほどおいしいというのが錆鉄人の考えです。)

まったりしていると下を
例の女性が下山していきました。
猿倉へ
露天風呂に浸かってビールを飲んでいい気持ちでしたが、猿倉まではコースタイムで3時間40分も下山が控えています。しかたなく切り上げて温泉を出ました。

10:53出発。
露天風呂のすぐ下には足湯がありましたが、勿論入らず下りました。

   中央の雪渓の上に鑓温泉が見えます
鑓温泉からすぐに高度で100mか200mほど下りますが、そこからはいくつもの谷をほぼ標高を保ちながら巻いて行きます。というか、少し下ったり少し登ったりの繰り返しです。
右のような雪渓のトラバースがいくつもありましたが、危険な所はありません。中には若干ザレ場のトラバースもありましたが、やはりどうって事はありません、ただ、いやになるほど、水平移動が続くという事です。
小日向コル
鑓温泉からもガスが薄れた時に見えた尾根が小日向のこるだろうと思っていましたが、やはりその通りでした。
かなりの広場があったので、ここが小日向のコルだろうと休憩しました。ここまで休憩なしでしたので、次は途中で休憩することにしました。(12:20頃到着)そこにはちょっとした湿地がありミズバショウが咲いていました。
ここから先は地図にもジグザグに登山道が描かれていますが、確かにジグザグになっています。しかしながら、もっと傾斜をつければ良いのにと思う程、緩やかな傾斜なのでなかなか高度が下がりません。でも、この斜面一帯にはニッコウキスゲが咲いていました。


この標識の50m程手前の広場で休憩
下山、帰途へ
小日向のコルから先もなかなか高度が下がりません。それほど長い距離を歩かなければならないという事です。
膝に持病をかかえているNさんが心配でしたが、サポーターが効果的だったようです。
途中、大長沢再接近部?とかいう標識のある所で最後の休憩をしました。それからも長かったのですが、高度計の誤差が大きかったので予期せずに林道への合流地点に出た時(14:09)はほっとしました。
そこからは10分程で猿倉に到着しました。そのまま駐車場まで行きましたが、かなり車の数は増えていました。14:55白馬駅発長野駅行きのバスがあったので、駐車場もすぐに出発し、駅には14:50に到着しました。
前日に娘達が帰って来ていて、錆鉄人が帰ったらバーベキューをすることになっていたので、小矢部SAでトイレに行って給油した以外は、ノンストップで家に帰りました。

登山道で見かけた花(1)


登山道で見かけた花(2)
登山道で見かけた花(3)
登山道で見かけた花(4)

登山道で見かけた花(5)

登山道で見かけた花(6)

登山道で見かけた花(7)
登山道で見かけた花(8)
登山道で見かけた花(9)

小日向のコルのミズバショウ

小日向のコルからのつづれ折りの
ニッコウキスゲ

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