蘇鉄山 大阪の高峰とは必ずしも「高い山」をいうのではありません。 「高名な山」とご理解願います。 それは前回登頂した「登山者憧れの山 天保山」でご存知でしょう。 天保山は標高たったの4.53mという日本一低い山でした。 (干拓された八郎潟には標高3,776mmのミニ富士山があるそうですが・・・) 「金無し暇無し休み無しヒーヒーハーハー登山」を標榜している錆鉄人ですから 百名山以外の山に割く予算も時間もありませんが 何とか蘇鉄山には登りたいと機会を狙っていました。 すると、大阪で10時から開催される予定だった会議が13時からに変更になりました。 切符はすでに購入済みで変更出来ない訳でもありませんでしたが 会社へ出ても1時間位で駅に出発しなければなりません。 ここぞとばかり蘇鉄山登山の計画を立てたのでした。 |
どうやって行くの? Webで登頂者の情報を確認し、蘇鉄山の登山電車は南海本線で山頂駅は堺駅である事を確認しました。南海本線には大阪から環状線で新今宮に行き乗り換える事も調べました。なにせ、田舎物ですから、電車にのるのは数ヶ月ぶり、登山電車ですから、1時間に1本もないかもしれないので、乗り過ごしたら大変なことになると時刻表も調べましたが、10分置き位には発車しているようで安心しました。 |
大阪往復切符を買ったのですが、環状線もそのままの金額でのれる切符は何と言って買えば良いのか分からなかったので、大阪〜新今宮の料金170円を払い改札を抜け、南海本線の堺までの切符250円を買いました。登山電車では幸い荷物料金は撮られませんでした。 改札を入ると登山者が多いからでしょうか、地下へ下りる踊り場に立ち食いのそば屋があります。食料が不安な人は、ここで腹ごしらえして行くのが良いと思います。 【装備について】 標高の高い山ではありませんが、まだ3月です。突然の天候変化にも対応して、こうもり傘とコートの準備は必要です。(家を出た時雨だったからですが・・・) |
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山頂駅からのアプローチ | ||
南海本線はそれまでの環状線とくらべて空いていました。どうやら、登山道で順番待ちという事もなさそうです。 さて、堺駅を下りましたが、案内標識もなく前方には巨大な山(ビル)が立ち並び、目指す蘇鉄山は見えません。MapFanで印刷した地図によると、電車の進行方向の右側斜め前方なので、そちら方面を目指して進みました。 アプローチといえども深い峡谷(川)に注意が必要です。錆鉄人は尾根(道路)を一つ間違え、目指す登山口の近くまで行ったのですが、前方を遮るフィヨルドに妨げられ途方にくれましたが、親切な女性が「何処へ行かれるのですか」と言って、そこから登山口への近道を教えて下さいました。登山者ではありませんが、親切な人でした。 |
フィヨルドに渡された橋に登る 下からは歩道があるかどうかは分かりません 前方の森が目指す蘇鉄山らしい |
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アプローチ | ||
アーチ型のフィヨルドの堤防を急いで進みますが、のんびりと老人車を押した人も歩いています。 いよいよ、めざす蘇鉄山が近づきましたが、登山口の前には落石注意の赤信号があります。ちゃんと青信号になるのを待って渡りましょう。 |
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地図 | ||
崩壊地を通りすぎて少し進むと、やっと地図がありました。もうここまで来ると迷うこともありません。一息つけようと思いましたが、近くに水場(自動販売機)はありませんでした。 |
さて、左の現在地から下の方にすすむと、案内標識もありました。ここから先は道幅急に細くなり、木立にも囲まれて鬱蒼としてきて、登山雰囲気が高まります。 周囲にはお花畑もありますが、高山植物保護の為に登山道以外をあるかないようにしましょう。 |
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登山口 | ||
遂に登山口に到着です。「蘇鉄山登山口」と彫られた立派な標識が建っています。 ここからは、本格的な登りとなります。登山道はさらに狭くなりますので、下山する場合は登山者を優先させて下さい。錆鉄人の場合、御来光には間に合いませんでした(11:00)が、運良く1人の登山者にも遭遇せず、頂上への期待を膨らませて上りました。 |
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頂上 | ||
いつもヒーヒーハーハー登っているおかげで、蘇鉄山は疲れることもなく頂上に到着しました。さすがに眺望が良く、隣のプールが見渡せますが、この時期ですから誰も泳いでいません。 |
日本一低い一等三角点です。 普段はしませんが三角点に乗って撮影。 標高6.83mです。 |
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ご案内 | ||
認定書をもらうつもりで MapFanの地図を頼りに神明神社を探しましたが ビル工事をしていて見つかりませんでした。 |
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頂上広場 | ||
頂上は結構広く、幼稚園児が遠足にきてお弁当を食べるのにちょうど良い感じです。登山者が多いためか芝生がかなり痛んでいました。春先だからかもしれません。 反対側には名前通り「蘇鉄」が植えられていて、その向こうは岩場になっています。岩場に飛び乗り、頂上広場を撮影しました。 |
撮影地点のほうが標高が高いのですが、最高点に三角点がある訳ではない事はよくある事です。 |
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縦走路 | ||
錆鉄人はいつもマイカー登山なので、いつも登山口と頂上のピストンです。今回は車がありませんので、蘇鉄山を縦走しました。 しかし、こちら側の登山道は踏み跡はありますが、正式の登山道でない可能性も高く、ガスが出ると下山路を見失い可能性があります。また整備されていないので、スリップする恐れがありますので、雨の日にはビジネスシューズでの下山はやめたほうが良いと思われます。 さて、後は元来た道戻るのではつまらないので、駅のほうを目指して違うルートを通りました。外国人の像がある橋などを通って堺駅に到着。登山認定書をもらおうと地図を頼りに歩き回りましたが、ビル工事で移転したようでした。諦めて電車に乗りましたが、売却して巨利を得たのでしょうか? この後、会議に出席する為に電車・地下鉄を乗り換えましたが、乗る地下鉄を間違えて違う方面に行ってしまい、乗り換え・乗り換えして戻って、ヒーヒーハーハーになって走ってやっと会議の時間に間に合いました。 |
頂上が見えますが、案外急な下山道です |