またしても天女効果 八幡平
                        超最高後生掛温泉

05.08.19

八幡平(1,982m)

八幡平は見返峠からわずか20分の遊歩道であり、
99%この見返峠からの登山?と思われる。
(ハイキング以下ではあるが)

しかも頂上からの眺望もないと聞いていたので
期待はしていなかったのであるが
短い周遊路に散らばる池・沼の数々と眺めは
予想以上のものであった。

それよりも八幡平に関しては
ガスで眺望がなかったという報告が多いのであるが
「天女」効果は抜群であった。



どうやって行くの?
旧渋民村の啄木記念館で青年時代の感傷に浸った錆鉄人であったが、自らが立てたハードなスケジュールに従い、次は八幡平への移動となり、下道を約40kmほぼ西に向かって走る事になる。
行く手左側には頂上部を雲に遮られた岩手山が、振り返ると優美な裾野を広げた姫神山が印象的であった。

見返峠は午後5時からは無料になるとの情報を得ていたが、このままでは30分近く早く到達しそうだったので、なにせ「金無し」錆鉄人迷わず数キロ手前の路側帯に駐車して一眠り。ちょうど睡魔に襲われていた事もあり、駐車料金セーブとの一石二鳥であった。
見返峠駐車場
という事で、5時5分頃に駐車場に到着。数百メートル手前にも駐車場があり、数台の車が駐車していたが、恐らく登山者のものだろうと思われます。
見返峠駐車場は入口にはロープが張ってありましたが、まだ駐車している車もあるので出口は開放されているので、そちら側から駐車場に入りましたた。
遊歩道とは知っていましたが、一応我々は登山者のつもりなので、ちゃんと「登山靴」を履き、ザックもフル装備ではありませんが1つ担ぐことにし、さらに雲行きを見ると今にも雨が降りそうだったので、傘を持って出発しました。
やはり、ザックも担がずに頂上を踏んでも、百名山に登ったと胸を張って言いにくいですから。(八幡平自体が「登った」とは言いにくいのですが・・・)

17:17見返駐車場を出発
観光客と思われるマイクロバスが通過
遊歩道案内
駐車場から道路を横切って遊歩道に進みます。遊歩道は、下の写真のようにコンクリートで固められた石畳で、道路から100m程進むと周遊路の分岐です。

どちらを回っても頂上まで20分です。
今晴れているなら反時計回りを推奨
(八幡沼の眺望を確実にゲット)
ガスっているならどちらでも
見返峠
遊歩道なので傾斜は緩やかですが、何故か天女は結構息が荒くなっていました。遊歩道の脇にはまだ花が残っていたので鑑賞しながら進みました。
17:25見返峠に到着。右に写っているのは立派なトイレですが、普通は駐車場にもあるので不要でしょう。ところが我々が駐車場のトイレに入ろうとすると鍵が掛けられていました。午後5時以降に八幡平に来られる人はこのトイレを利用して下さい。

17:25
八幡沼
期待していなかったので八幡沼の眺望に感激しました。立派な展望台が整備されています。

ガマ沼
左側はガマ沼です。同じように立派な展望台が整備されています。


ニッコウキスゲ
ガマ沼の奥右側斜面にはニッコウキスゲ?の群落がありました。今時なのでニッコウキスゲではない可能性が高いかもしれませんが、黄色いやや大きな花だったのでニッコウキスゲではないかと思いました。

頂上
ということで17:34、はるばる(昨日家を出発してからでは約950kmほぼ24時間ですから!)感激?の八幡平頂上です。

頂上
ところが、
実は、
すぐ横はこのようになっていて、都市のなかにある公園の中のような雰囲気で、みなさんがおっしゃいますが、「ガッカリ」というか「興ざめ」というか・・・
しかも展望台に上っても眺望が良いわけではなく何の感激もないのでした。

メガネ沼
2つの噴火口に水が溜まったのでメガネに例えられたとの事です。なぜは水が黒っぽいのが印象的でした。ガスっていたからでしょうか。
解説
という事です。

駐車場に戻る
という事で17:51駐車場に戻りました。
駐車場に戻ると同時に、急にガスが下りてきて視界は数十m以下になってしまいました。
天女が車に戻るのを待っていてくれたに違いありません。今回の「みちのくヒコヒコ旅」はいつもこのような状況でした。天女効果としか言えないと思いました。
この後は、後生掛温泉です。

蒸ノ湯
見返り峠から5km程日本海側に降りていくと、立派なトイレがありました。見返峠のトイレが閉まっていたのでここを利用しました。駐車場の下一帯はさかんに蒸気を吹き上げています。看板には蒸ノ湯と書いてあり、露天風呂のようなものも見えました。無料ならはいろうかと思いましたが、左側には建物が見えたので行くのはやめましたが正解でした。

サイコー!後生掛温泉
何故、正解かというと、この後生掛温泉がサイコーだったからです。ぜひ、後生掛温泉のホームページをご覧下さい。
県道23号線に標識があり、左に曲がり200m程で駐車場がありますが、ほぼ満杯の状況でした。19:00までなので急いで行きました。建物の手前を下りた所が温泉の受け付けと書いてあり、そちらに行きました。


立派な建物
後生掛温泉の言われ

(観光ガイドからの書き写しです)
300年前、三陸生れの若者九兵衛が地獄谷の尻に牛を飼って住み着いていたが、3年目の夏に生死をさまよう重病に冒された。その時恐山に向かう若い巡礼が通りかかり佛心を込めて看病したので九兵衛は全快し、同情と敬慕に結ばれた二人は幸福な3年を過ごした。

然し九兵衛には三陸久慈に許嫁があった。出発後生まれた子は七才になっていた。子供のため、夫を迎えに妻は故郷を後にした。やっとたどりついた地獄谷で見合う三人の夜が、夫々の苦悩と鶏鳴に明けると巡礼の姿が無かった。
妻は予感をたどり地獄谷大石の側に草鞋を見つけた。女として女を知る妻は号泣した。そして妻も又夫の声を後に聞きながら、後生を掛けて地獄谷に身を投じていた。その後地獄谷を訪れる人はオナメ(妾)モトメ(本妻)と呼びこの地を後生掛と呼ぶようになった。
  後生掛けて逝きにしオナメに又モトメ
      香りはつきぬ岩の石楠花


湯治客が多い後生掛温泉
後生掛温泉の温泉いろいろ
「箱蒸し風呂」・・・超オススメ!
木箱に座って首だけ出して温まる箱蒸し風呂は、前の扉を閉めたとたんに前身から汗がたらたら流れ出し、サウナの数倍の発汗作用があるのにビックリしました。
「火山風呂」
気泡は自然の温泉ガスなのでしょうか?肌を美しくする効果があるとの事です。
「泥風呂」
泥は細かい砂のようなもので、下に沈殿しています。従っていわゆる泥の濁り水につかるのとは違います。全身湿布作用で美肌効果抜群との事です。
「神経痛の湯」(大きい湯船)
いわゆる普通の温泉です。全身が温まります。
「サウナ風呂」
自然の蒸気を利用したサウナもあります。
「打たせ湯」(滝湯)
マッサージ効果抜群
「露天風呂」
体が火照ったら開放的な露天風呂へ。(あまり広くはありません)

こんな素晴らしい
7つの温泉浴が楽しめてたったの400円とは!40分しか時間がなかったのが残念でしたが、この後生掛温泉は今までで最高でした。天女も同感で、早速来年も来る約束が出来たのでした。

【日帰り入浴のコツ】
たくさんの車に混雑を覚悟していましたが、午後6時過ぎというと食事時なので、温泉は閑散としています。次の日の八甲田温泉でも同様でした。この時間帯が狙い目です。

温泉の案内図

館内
殺人スケジュール
しかし、これで終わらないのが錆鉄人のスケジュール。
この後、夕食を食べる所を捜して八幡平ドライブインに入りました。ドライブインとは名ばかりで、田舎の食堂そのものでしたが、食事はボリュームもあっておいしかったです。錆鉄人と天女はいつも分け合って両方を食べます。(錆鉄人だけが高いものを食べているのではありません、念のため!)
ここからさらに碇ヶ関を目指して走り、道の駅に付いたのは22:00頃でした。

「岩木山三十三観音御参り登山」に続く


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お腹ペコペコの天女

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