観光もヒーヒーハーハー 奥入瀬

05.08.21

奥入瀬

大町桂月がその渓谷美を見出したと言われる奥入瀬ですが
錆鉄人は当初は十和田湖に注いでいるのだと思っていました。
暇無し錆鉄人なので貸し自転車で奥入瀬を遡りながら観光し
帰りはスイスイ下りましょうと考えていたので
八甲田山を下りて酸ヶ湯に入った後は
車で十和田湖まで走る計画を立てていました。
しかし奥入瀬関連のWebを見て逆だと気がつきましたが、
どうせ奥入瀬の横を走るルートなので
現場へ行ったら分かった事ではありました。

奥入瀬が貴重なのは流域の景観もありますが
人工的な堤防がないという所だと思いました。
それは、十和田湖という大きな水がめが豪雨の緩衝材となり
奥入瀬の水量が劇的に変化することがないからだと思います。

何はともあれ貸し自転車は2時間630円
時間中に戻らないと追加料金がかかりますから
金無し「錆鉄人と天女」は時間内で奥入瀬観光を済ませるために
ペダルを漕ぐ足に力を込め
ここでもヒーヒーハーハー銚子大滝まで登ったのでした。

本当に錆鉄人の嫁さんは天女以外は勤まりません。
感謝あるのみです。


奥入瀬とは?
奥入瀬は右の写真で左側の十和田湖から右側のY字の部分までの約14kmです。渓谷美で有名で、特に紅葉の頃は大渋滞になるとか。
車道はこの奥入瀬を縫うように走っていて、遊歩道もありますが、自転車専用道路はなく、貸自転車は車道を走ることになりますが、道幅も狭い上に観光名所では道路沿いに駐車した車が並び、かなり危険ですので注意して走行してください。
おいらせ渓流観光センターの駐車場に車を止めレンタサイクルを借りようとしたら、車を200mほど離れたホテルの前に移動するように言われました。つまり、駐車場は満杯近い状態なので長時間駐車するなら邪魔にならない所に置いてくれという事です。
奥入瀬渓流ガイドマップ
三乱(さみだれ)の流れ
貸自転車を借りた観光センターは上の案内図で黄色い道路の右端の部分です。貸自転車は5〜6台しかなかったので、遅くなると借りられないことがあるかもしれません。日よけの帽子とペットボトル、余ったパンを持って出発しました。

最初の見所である三乱の流れまでは数km道路を走った所です。貸自転車は普通のママチャリ(右の写真)なので変速もついていませんが、滑り出しはそれ程急な所はありません。

とりあえず看板がある所に止まって
記念撮影しました。
石ヶ戸の瀬
石ヶ戸に関しては後述参照。
石ヶ戸には駐車場があって売店もありすごい人がいましたが、少し上ったこの標識の所は人影まばらです。とはいえ、デイパックを担いだ家族連れがたくさん汗を流しながら遊歩道を歩いています。
それに引き替え、自転車を洗濯したのは大正解でした。道路はほとんど木陰で、自転車を走らせれば風を切るので暑くありません。なんといってもすごいスピード差です。往復25kmはあるので歩けば1日がかり、上に着いたらバスで帰るにしても4時間以上かかかるでしょう。

お澄ましの天女
阿修羅の流れ?
ではないかと思います。
有名な「奥入瀬」に憧れて来ましたが、超田舎者の錆鉄人と天女にすると、我が家の周辺とたいして変わらないのじゃないかとボルテージが下がり、看板ポイントでも写真撮影するほどでもないと思いました。


画家
阿修羅の流れ?の所で絵を描いている人がいて野次馬が何人もいました。
ヒーヒーハーハー動き回ることしか知らない錆鉄人はちょっぴり羨ましく感じました。

絵のほうが綺麗です
激流
飛金の流れ?でしょうか。忘れてしまいましたが、天女はマイナスイオンが一杯と言って喜んでいました。
2時間で戻らなくてはならないので、とりあえず一番上の銚子大滝まで行こうと途中を飛ばしたりしながら進みました。

雲井の滝
道路から少し左に歩いて行った所に雲井の滝があります。観光バスが路上駐車していたのでここは必見の場所に違いないと考えて行きました。柳の滝のほうが良いみたいな気がしましたが・・・

白布の滝
結構上りが急なこともあって、休憩を兼ねて写真撮影したのかもしれません。
銚子大滝
銚子大滝の手前はかなりの急坂が続きます。さすがの天女もくたびれたのか、私はもう行かないと言い出す始末でしたが、錆鉄人は「もうほんのちょっとで最後の銚子大滝だから頑張って。」と奮起を促しました。
最後なら・・・と頑張ってしまう所が天女です。(ここまで来て最後を見なかったら「もったいない」という考えです)
足がパンパンになる程頑張って漕いで、上り詰めました。バンザーイ!
ヒーヒーハーハー、ヒーヒーハーハー。天女にしか錆鉄人の妻は務まりません。
さらに20m程上った所から
下に降りる道がありました
銚子大滝

「大滝」って程でもないし・・・
でも頑張って一番上まで来たんだから、銚子大滝は良かったって事にしよう!
それよりも、銚子大滝に降りる遊歩道がある場所の反対側の「寒沢の流れ」(右の写真)のほうが良かったです。天女の立っている所は飛沫が飛んできてとても涼しくてよかったです。

不老の滝
ほぼ1時間で銚子大滝まで来たので、帰りは余裕で撮影スポットを巡りました。ただし、天女が先に下っていたのですが、看板を見逃して通り過ぎた所もありましたが・・・

「不老の滝」も天女が行きすぎようとしたのを呼び止めて観光しました。

天女は不老かも?
同じ写真なのですが、天女がいると後光が差しているのか後ろが明るくなっています。
   
清流
何処だったか忘れましたが、水が澄み切っていて、日差しがキラキラッと輝いていて・・・何かいい感じでした。

石ヶ戸
という事で観光客で一杯の石ヶ戸に戻ってきました。
「ヶ戸」とはこの地方の言葉で小屋を意味するので石の小屋という意味になります。
驚きは左側のカツラの巨木がこの大石を持ち上げている(支えている)という事です。木が成長して自然に持ち上がったとは思えないのですが(という事ははるか昔に誰かが仕組んだのではないかという事になりますが・・・)
さらに、昔鬼神のお松という美女がこの下に住んでいて旅人を襲ったと書いてありますが、十分寝泊り可能です。

戻る
という事で、12時45分奥入瀬渓流ターミナルに戻り、自転車を返しました。
この後は駐車を断られた渓流館で食事をしました。最後の食事なので豪華なものを食べようと行って注文しました。
料理が出てくるまでお土産屋さんを覗きに行った天女を見て、錆鉄人は天女に「食べ終わったら時間無制限でお土産を買ってくればいいよ。」と言いました。「早く!早く!」が口癖の錆鉄人の優しい「太っ腹な」言葉に天女は大感激でした。
天女が1時間以上も買い物をしている間、錆鉄人はまたこの渓流ターミナルに来て時間を潰していました。

豪華な食事

  定食「岩魚づくし」
切り身の岩魚がピクピク動いていて、天女は「ゴメンネ、ゴメンネ」と言いながら鍋に入れました。刺身や他の品もおいしかったです。お勧め!

十和田牛のステーキ
こっちの方が高かった筈ですが・・・
肉の差が分からない錆鉄人でした。
ビールが飲めないのが残念!
十和田湖
天女が大きな袋を下げてニコニコ顔で戻って来たので出発したのは午後2時半を過ぎていたと思います。カーナビで自宅に戻る設定をしたら、距離は970km余り、帰宅予定時間は午前4時でした。
という事で、計画より2時間遅れの出発となったので、十和田湖は途中で観光するのはやめて発荷峠の展望台から眺める事にしました。2階建ての展望所があり、その屋上から十和田湖を眺めましたが、天女は駐車場の横にあった売店が気になるのか景色もそこそこに下りて物色。うれしそうにプラムを2袋買って来ましたが、車の中でもう一袋買えば良かったと残念がっていました。

発荷峠 15:07
はるばる福井まで
帰途、東北道で事故による渋滞があり、帰宅したのは22日午前2時で、車の中身を家の中に放り込み、ビールを飲んで寝たのは3時少し前であった。(22日は夕方になったら頭がクラクラしてきたので定時に退社しました。)
こうして総走行距離2,368km結婚25周年記念「みちのくヒコヒコ旅」は無事完結したのでありました。

【総決算】
高速料金は往復深夜3割引を使って合計25,900円、ガソリン代は平均燃費10.5km/Lガソリン125円として2,368kmで28,190円
それ以外に観光と温泉にかかった費用は(食事代を除く)平泉寺1,600円+駐車料金400円、後生掛温泉800円、青函トンネル記念館600円(体験坑道は1人1,300円と高く、時間もなかった)八甲田温泉1,000円、酸ヶ湯温泉1,200円、貸し自転車1,260円の合計6,460円
合計60,950円+食費+お賽銭(1,000円以上)+おみやげ代(5,000円強)で総合計85,000円位だと思います。
夫婦で山歩きMLに簡単な報告を出したら、MLの管理人さんから次のようなメールがあったので紹介します。

【結婚25周年、おめでとうございます。銀婚式ですね。
「金無し暇無し休憩無しヒーヒーハーハー登山がキャッチフレーズ」の錆鉄人さんにしては豪勢な記念旅行でしたね(笑)ご報告が面白くて、またしても笑わせていただきました。
酸ヶ湯温泉、数年前に私も「混浴」してきました(笑)
後生掛温泉はまだ行っていないですが、ここに入ってこなくては「温泉」通としてはもぐりですね(^^;
それにしてもたった正味3日間で、てんこ盛りのスケジュールを楽しみつくしてこられる姿勢に脱帽しました。】

【総括】
筋肉痛が治った天女は「私、精神的にも肉体的にもリフレッシュ出来たわ」と張り切っています。またひとつ、思い出に残る旅行が出来て大満足しています。

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