ダイヤモンド富士! 竜ヶ岳

06.12.16

竜ヶ岳(1,485m)

「富士山の頂上から昇る21世紀の初日の出が見られる」
と言う事で一躍脚光を浴びた竜ヶ岳は
その後も初日の出スポットとして絶大な人気らしく
広い頂上広場が人垣で埋まるらしい。

初日の出を見るためにわざわざ山梨まで430kmも走って行く
という程の物好きな錆鉄人ではありません。
しかし、調べてみると
12月7日に富士山の丁度真ん中から太陽が昇る事が分かりました。
という事で、
10日(日)は天女も休みなので撮影に行こうよ!
という事になったのでした。

勿論、物好きな錆鉄人ではありませんから
横浜にいる娘夫婦の所へ行くというのが第一の目的であり、
ダイヤモンド富士を見に行くというのは
単なる「ついで」である事を銘記下さい。
(という事で10日は娘夫婦の都合が悪く16日になったのでした。)


どうやって行くの?
いつも通り、金曜日には車に布団を敷いた状態で会社に行き、定時で仕事を終えて家に帰り、娘夫婦へのおみやげや野菜を山ほど積んで(勿論天女も乗せて)18時40分に自宅を出発。
何故か名神も混んでいないのでスイスイ走り、車中泊予定の双葉SAに22時40分頃に到着。天女は名古屋を過ぎた辺りから助手席で寝ていました(走行中は上下の振動などがあるので、助手席で居眠りするほうが良いらしい)が、後席に移動して車中泊。
錆鉄人はSA出発が4時半予定だったので、6時間あるから大丈夫だろうとチューハイを飲んで寝ました。

夜中に2回目が醒めましたが、比較的良く眠れた錆鉄人は、4時に腕時計のアラームが鳴る前にしっかりと目を覚まし、トイレに行った後レストランでうどんを食べて出発。
この時点で、天気予報では晴れのはずが曇っていましたが、回復が遅れているだけだろうと考え、予定通り竜ヶ岳登山口に行く事にしました。
中央高速の甲府南ICで下りて、本栖湖に向かいます。地図では山越えの険しい道路のように見え、積雪なども危惧していたのですが、16日早朝は気温が高くて凍結の恐れもなく、道路も急カーブもなくて走り易かったです。という事で、予定より早く目的地の本栖湖キャンプ場に到着しました。
竜ヶ岳のダイヤモンド富士
竜ヶ岳はダイヤモンド富士で有名ですが、太陽に位置は日々変化していますから、天気が良ければいつ登ってもダイヤモンド富士が見られるというわけではありません。
一応富士山の頂上のほぼ水平な所から太陽が上る場合と限定すると、今年の場合は11月30日に左端から登り、右側(南)に移動して12月16日が右端、それからは冬至に向かって右側に少し移動して(冬至付近となると移動のボトム付近なので変化は少なくなります)、また左側に移動して元旦にはほぼ右端から上り1月15日頃に左端から上ることになります。従って、竜ヶ岳頂上からダイヤモンド富士が観測出来る期間は、12月後半を挟んだ前後約半月で、ほぼ1ヶ月間という事になります。

ダイヤモンド富士に関しては以下のページが詳しく、錆鉄人も参考にさせて頂き、竜ヶ岳に行く日を決めました。夕日のダイヤモンド富士を含めて、様々な場所(勿論平地を含みます)からのダイヤモンド富士の観測データがあります。

     山尾先生の筑附通信
登山道
竜ヶ岳への登山道は本栖湖キャンプ場から尾根伝いに石仏を経由して行くルートと、本栖湖周回道路を少し西に進んだ地点から直登気味に竜ヶ岳山頂を目指すコースの2つがあります。(尾根コースは竜ヶ岳を越えて縦走出来るようですが、それは違った目的になるので割愛します。)
甲府南からあっさりと本栖湖キャンプ場に到着したので、車で登山口の様子を見てから駐車しようと、周回道路を車で進みましたが、200m程走った所でゲートで通行止めになっていました。
右側に10台ほど駐車できるスペースがあったので、ここに車を停めて出発する事にして、車に中で少し時間調整をしました。勿論、エンジンは切ったままです。
車から出て空を見上げると、一部に月や星も輝いていて、だんだんと青空が拡がっていました。やはり天女の神通力は大したものです。

5:48 準備を済ませ、ヘッドランプを点けて出発しました。


本栖湖周回道路のゲートからの竜ヶ岳
(下山後撮影)
登山口
ゲートから100mほど進むみ右にカーブしている地点に案内標識がありました。「竜ヶ岳登山口」とは書いて有りませんが、ここしかないだろうと考え、左に進むと写真に見える階段があり、標識が立っていました。しかし、これも「竜ヶ岳の広葉樹林」と書いてあるだけで、「登山道」「登山口」とは書いてありません。
しかし、長年の経験からこれが登山道だろうと見当をつけて、天女に登るように促しました。(決してクマが現れた時の盾にしている訳ではありません。錆鉄人が先に歩くとヒーヒーハーハーペースになってしまうので、天女のペースで歩いてもらう為である事をご理解願います。)
少し登ると左にトラバースし、そこにやっと「竜ヶ岳」の標識が出ていました。このコースは最近(ここ数年)整備されたような感じで、山腹の写真のような林の中をジグザグを繰り返しながら登っていきます。階段なしで緩やかに登るようになっているので中々高度は稼げません。コースの幅は狭く土砂などが山側に堆積して谷側に傾斜している所がありますが、スリップする程ではありません。ただし、枯れ葉が堆積しているので、枯れ葉を足で押しのけるように歩いて地面の感触を探って歩きました。


下山時撮影 8:24
ガスにまかれる
ジグザグの登山道を歩いていると、左側に台形が浮かび上がってきました。富士山です。やった!と喜んで先を急ぎたくなった錆鉄人ですが、天女のピッチはあがりません。
尾根道との合流地点付近まで登ると、なんとガスが出てきて富士山を隠してしまいました。しかし、ご来光までには晴れると信じて登りました。

一直線の階段を登ると傾斜が緩やかになり、山頂についたのかと思いましたが、山頂までは笹原の中を10分近く歩く必要があります。途中に三脚を立てている人がいたので、ここが撮影の最適場所ですかと聞きましたが、分からないとの返事だったので、我々は山頂での撮影を目指して進みました。
頂上
という事で、山頂に6:48到着。ちょうど1時間でしたが、格別急いだわけではありませんので、普通の人でも重いザックを担いでいなければ1時間位で登れるのではないかと思います。


山頂の馬酔木の木
ご来光を待つ

待っていると、だんだんとガスが晴れてきて、富士山がかなり見えるようになってきました。


三脚にはDVカメラを取り付け
さらにデジカメ2台での撮影体制です。
ガスが晴れる

いよいよガスが晴れ、ついに富士山の全貌が姿を現しました。ヤッター!バンザイ!と言った後、寒いので天女とくっついていたので竜神が妬いたのでしょうか・・・。ふたたび富士山はガスの中に沈んでしまいました。
ダイヤモンド富士(心眼!)

ガスの中に太陽だけははっきり。錆鉄人夫婦の仲の良さに富士山も恥ずかしがって姿を隠していたのかもしれません。

やっと晴れてきましたが・・・
という事で、残念ながらダイヤモンド富士の撮影は出来ませんでしたが、なんと10分位したらガスが晴れてきました。しばらくでスッキリ晴れ渡りましたが、富士山のすぐ近くに太陽があって撮影してもうまく撮影できそうもありません。
南アルプスの雄姿

頂上から少し下った地点から南アルプスを撮影。(頂上を出発した時点では西のほうはまだガスっていました。)
左から濃鳥岳、間ノ岳、北岳です。天女に「ダイヤモンド富士が撮影出来なかったからまた来ようね」と言いましたが、天女は「もういいわよ」と冷たい言葉。でも、きっと来てくれるに違いありません。何故なら優貴君に逢いに行くというおまけが付いているのですから。
車窓からの富士

本栖湖からはほぼ富士山を時計回りに半周して御殿場ICから東名に乗りましたが、様々な角度からの富士山が見られました。写真は富士吉田市付近からの撮影です。尚、河口湖から有料道路がありますが、短くて料金が高いので利用しないのが賢明です。(僅か10km余りで1,260円もかかるとか)
横浜へ
という事で、11時過ぎに戸塚に到着。お昼を食べてから優貴君の誕生日のお祝いを買いに行きました。その後は優貴君と遊んで、すっかりお友達扱いをしてもらった錆鉄人でした。

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