100万本のコマクサが天女を歓迎 岩手山

06.06.30

岩手山(2,038m)

30日夜には雨の予報のため、
朝一番で早池峰山を登った後、
岩手山も登ってしまおうと計画を変更しました。

当初の計画では早池峰山に登った後、
姫神山に登り焼走り登山口に来て温泉に入って車中泊する予定でした。
しかし、早池峰山から岩手山に向かう途中
2山目なので登山の楽な馬返し登山口から登ろうと思い、
カーナビで設定しようとしましたが地図に馬返しが見当たらず
紫波ICで高速に乗ってからもどうしようか迷いましたが
道が分からずにウロウロするのが嫌いなので
当初から岩手山の登山口に予定していた焼走り登山口に設定しました。



どうやって行くの?
東北自動車道の西根ICで下りて、焼走りの標識に従って行けば10分位で到着します。ICを下りてしばらくするとコンビにもあるので食料など調達出来ます。
焼け走りには、キャンプ場やonsen施設もあり、数百台は駐車可能と思われる広い駐車場があり、勿論トイレもありますので車中泊も容易です。

駐車場
道路が右にカーブしていて、その前後に広い駐車場があり、カーブの頂点辺りが登山口になっています。
登山口に近いのは下の駐車場の奥の場所だと思いますが、我々は登山口を通り過ぎたので上の駐車場に入りましたが、入口の一番近い所が空いていたのでそこに駐車しました。
駐車していた台数は上下で20台〜30台でした。

登山口
という事で11:38 100m程歩いた所の登山口へ。登山口には年配のご夫婦がいて、「今から登るのですか?」と聞かれたので、「朝一番で早池峰に登ってきたのですが、明日は天気が悪くなるようなので今日登ってしまう事にしました。」と答えたらビックリしていました。

登山道
しばらくはこのような木立に包まれた登山道です。この頃はまだ太陽が照っていたのですが、ほとんどは木立に遮られているので日焼け止めを塗る必要はなかったです。
2.2km地点
12:12 2.2km地点。ここまで下は砂地ですが傾斜もあまりなく、会長に歩く事が出来ました。砂の流出防止の為に所々に土留めがあって階段になっていますが、手前に石が置いてあるので乗り越えに苦労することもありません。
登山道2
やがて、このような石の露出した登山道になりましたが、険しい所はなく歩き安い登山道です。
駐車場を見下ろす
やがて、下が見える所に出たので、帰りにはガスって燃えないだろうと思って写真を撮りました。
中央の白っぽく見える所が駐車場です。この辺りから写真のような砂地で傾斜の急なので結構スリップしやすくなります。たくさんの登山者が下りてきました。

コマクサ
しばらくすると、登山道の両側にコマクサの群落が現れました。結構急な登りが行けども行けども続きますが、コマクサも行けども行けども続きます。

遠くに頂上が霞んでいます。


コマクサの群落は登山道の両側各50m、長さは500m以上あったように思いますので、1u辺り20本コマクサがあったとすれば100万本ですから、100万本のコマクサは決して誇張ではありません。
4km地点
13:12 焼走りから4km地点に到達。
この辺りではもうコマクサは終わりです。その為か、この辺りで天女が「疲れた!もうい歩くの嫌!」と駄々をこね始めました。無理もありません。天女にとっては今年初めての登山なのに、いきなり早池峰と岩手山の日帰りですから。錆鉄人はもう少しだからと優しく励ますのでした。
滑りやすい砂の急斜面が終わった後は、すこし中腹を巻くように進みます。2箇所程短い雪渓のトラバースがありました。

キヌガサソウ
コマクサの後は、キヌガサソウが特に目に付きました。下のほうは花が終わりかけていましたが、やがて最盛期の群落がありました。
キヌガサソウは火打に登った時に教えてもらった花の名前ですが、天女は忘れていたかも?


キヌガサソウの群落
工事中
ツルハシって所が何処か分からずに登ってきてしまいましたが、頂上まで1.4km地点に13:36到着。
平笠不動避難小屋
13:52 平笠不動避難小屋が見えてきました。天女はこれが頂上かと思っていたようですこし」ガッカリでしたが、ここまで来てもう嫌とは言いません。
小屋の前にはザックが3つ置いてありました。小屋番の人に聞かれたので、日帰りすると答えました。


機嫌がよくなった天女

小屋からしばらくは平地ですが、やがて急な砂地の登りとなります。桜が咲いていましたが、きっと今年最後の桜に違いありません。


中腹から傘松不動を見下ろす
火口壁

14:18 火口壁に到着。ガスが濃く風邪もかなり強く吹いていましたが、ふぃ気飛ばされる程ではありませんでした。


頂上までの登山道の脇に観音様が。
岩木山を思い出します。
頂上

という事で頂上に14:22 到着。まずは恒例のお参りです。

避難小屋
頂上は強風と濃いガスなので長居は無用です。岩手山はお鉢回りが有名ですが、今日は回ってもしかたがないのでそのまま戻ることにしました。
小屋に戻って、前の石に腰を下ろして食事にしました。すると(右の写真の天女の左にわずかに写っている)小さなドアから小屋番の人が出てきて、「どうぞ中に入って休んで下さい。」と言ってくれましたが、もう店を広げていたのでそのまま食事を続けました。
天女は「あそこから中に入るの?」と相変わらずの天女ぶり。
小屋番の人は連れ立って下のほうへ行きましたが、容器に雪をたくさん詰め込んで戻ってきました。
水にするのかなとその時は思いましたが、ビールなどを冷やす為に撮りに言ったのかもしれません。
10分ほど休憩して出発しました。


軍手はやめてと言っているのですが・・・
雪渓
小屋のすぐ下の雪渓です。小屋番の人たちはここから雪を取ってきたものと思われます。
15:00 大きな岩の前に到着。祠もありました。
雪渓
雪渓のトラバースです。1週間前は2〜3m下がトラバース箇所だったようで黒くなっていました。雪渓が下がったのか、通路が下になっていたのかは良く分かりませんが、後者だろうと思います。

もうヘッピリ腰ではありません?
登山口に戻る

という事で、帰りもコマクサを愛でながら滑りやすい登山道は無理に歩かずに駆け下りて、その後もそれなりのペースで歩きましたが、クマ避け鈴を着けて来るのを忘れていたのでクマが怖く、ストックを石に当てて音を立てながら下りました。やがて下山する人を抜くようになって一安心。
16:28 登山口に戻りました。往復4時間50分でした。


上の駐車場からトイレに移動した所から岩手山を撮影。登山する前なら頂上が見えていたのですが、撮影するのを忘れていました。
後生掛温泉
下山後は楽しみにしていた後生掛温泉へ。登山口から約50kmの移動でしたが、八幡平付近は濃いガスでスピードを出せません。道路脇にはまだ雪が残っていました。

17:45頃、後生掛温泉に到着。温泉に入る前に駐車場の奥にある公衆トイレ(その先に遊歩道が続いている)に行って、温泉へ。
入浴券(400円)を買い、長い廊下を下って温泉に入りました。


右下からも噴気が湧いています。
(後生掛温泉の源泉は上流にあります)

箱蒸し風呂のポスター
横浜へ
日帰り入浴は19時までですが、天女と時間一杯という事で入りましたが、天女は時間一杯入って大満足でした。それからまた見返峠を通って戻りましたが、いよいよガスが濃く路肩の白線も見えない位で、ソロソロと走りました。対向車は1台もありませんでした。8時を回っていてスタンドも閉まっていたので、少し遠回りになりますが松尾八幡平ICから入って、岩手山SAで給油と食事をしました。

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