嘗めたらあかんで〜! モッチョム岳

06.05.14

モッチョム岳(940m)

錆鉄人は決して嘗めていた訳ではありません。
しかし、今シーズン初めての登山で足腰・持久力が衰えていた所で
宮之浦岳をコースタイムの1/3でやっつけたのですから
その後のモッチョム岳では大苦戦を強いられたのでした。
一般の人が登る場合でも
モッチョム岳は登山道の傾斜が厳しく
地図のコースタイムはやや厳しいのではないかと思いました。

このモッチョム岳は
昨年一緒に屋久島に来た天女の弟さんが登りたいといっていた山です。
3日目の午前中は観光をしましたが
彼一人だけだったのならモッチョムに登っていたのではないかと思います。



どうやって行くの?
宮之浦岳に速攻で登って淀川登山口に戻った錆鉄人は、次はモッチョム岳へと車を走らせたのでした。(とは言っても、川上杉と紀元杉を見てきましたが・・・)
地図にはタクシーで淀川登山口〜安房まで1時間と出ていますが、狭い道の運転が苦手な錆鉄人はこわごわカーブ毎に先を確認しながら標高差1,200m以上をおりましたが、それでも1時間位で無事安房に下る事が出来ました。
屋久島周回道路まで下ったら(すぐ左にまつばんだレンタカーの安房支店があります)右折して機能の平内海中温泉の方向に向かいます。しばらく走ると右手に豪快な岩壁がそそり立っています。これがモッチョム岳でありました。
「千尋の滝」の案内標識に従って右折して山に登っていきます。





カッコイイ!モッチョム岳(去年の写真)
登山口
懐かしい「げじべえの里」です。(去年、サトウキビを目の前で搾ってサトウキビジュースを飲みました。)

駐車場はげじべえの里の手前に約10台分あります。ところで、この駐車場に着く手前でザックを担いで歩いている女性がいました。そのために錆鉄人は駐車場の手前に登山口があると勘違いして数百メートル山を下りた所で気がついて(実は去年、千尋の滝の展望台に行く途中に登山口があった事に)戻ったのでありました。


という事で、時間がないと焦っている錆鉄人にはかなりの痛手でしたが、登山口の写真を撮って10:31出発しました。
登山道は数百メートルはそれほど傾斜がありませんが、そこからは急登が続きます。宮之浦岳の疲れもあったのか、錆鉄人はヘトヘトモードで汗ビッショリになって登っていました。
万代杉
まだかまだかと思いながらヒーヒーハーハー登っていると、5〜6人のパーティが休憩していました。ここが万代杉でした。11:09到着。
一緒に休憩して、写真も撮ってもらいました。百名山に登っているという話をしたら、恵那山に登ったかと聞かれたので、登った時の事を話しました。一行の中の年配の方は恵那山神社の神主さんだとの事でした。身体から湯気が出ていると言われましたが、本当にヒーヒーハーハーで登ってきていたのでした。

【万代杉】(屋久島リアルウェーブから引用)
高 13.2m
胸高周囲 8.6m
樹齢3,000年
モッチョム登山道(千尋滝ルート)沿い
標高800m
モッチョム岳から鯛之川の谷に張り出した屋根のおわり、風当たりの強い険しいところに立っている。
周辺に大きな木がなく、屋久杉としては珍しく見晴らしのいいところで、根元の太い背の低い樹形は風に耐える巧みな姿である。


錆鉄人はここまで来ればほぼ半分だと思っていたので、ここで10分近く休憩したかもしれません。しかし、飛行機の時間が気になってお先に出発しました。万代杉からも結構な登りがあり、時間がますます気になった錆鉄人はしゃにむに進みました。もう、モッチョム太郎(樹高 24.5m 胸高周囲 9.4m)を見ている気分にもなりません。


きれいな女性がポーズを取っていますが
錆鉄人の為に取ってくれたわけではありません
錆鉄人がグループの撮影に便乗しただけです
工事中

やがて錆びて消えかかった案内標識がありました。モッチョム岳まで20分と出ています。先に進むと、なんとものすごい下りになっています。(右の写真)少し進んだ所で違うんじゃないかと思った錆鉄人はここまで戻ってきて、案内図を地図を見比べました。やはりここを下るんだと納得して下りましたが、進むにつれ下りは険しくなってきました。


グングン下って行くのでした
アクシデント
登山口で10時半だったのですが、まつばんだレンタカーには飛行機の1時間前の午後2時半には着かなければならなと思っていました。駐車場から車で30分以上かかると思われたので、遅くとも午後2時には駐車場を出発する必要があり、3時間半の半分の1時間45分で頂上に着かなければ戻ろうと決めていました。
しかしながら、下りながら見えたモッチョムはまだ遠く感じ、錆鉄人はさらに焦ってきていました。かさばるので登山靴を持ってこないでゲルフジを履いていたのですが、このシューズは前足部にはプラスチックのスタッドがあってあまり滑らないのですが、かかとの部分は、この木の根の急な下りでは結構滑りやすく、手足を傷だらけにしながら下っていました。
そして、倒木を越えようとした時に大きく滑って、横腹を幹に打ちつけてしまいました。手を突く余裕がなかったので、当る瞬間わき腹に力を込めましたが、効果なく数十秒間息が出来ませんでした。どうやら、あばら骨にヒビが入ったようでした。

あばら骨のヒビ
錆鉄人はこれで4回目です。1回目はお風呂に入っていて、浴槽に手を掛けて立とうとした時、手が石鹸で滑り勢いあまってあばら骨を打ち付けました。2日後は台湾出張だったので、病院に行きましたが湿布されただけで、出張用に湿布をもらいました。
という事で、何も「手」がない事が分かったので2回目からは病院へ行くのを止めました。これが4回目なのはわかっているのですが、残りの2回がどういう時に起こったかよく思い出せません。少なくとも1回は登山していて起きたと思うのですが。
何はともあれ、磐梯山の超ねんざでも骨がなんとも無かった錆鉄人なのに、こう何回もヒビが入るという事は、あばら骨というものはヒビが入りやすい部品なのだと思います。
モッチョム岳頂上へ
ヒビが入ったのだから痛いのは当たり前と思えばどうって事はありません。暑さに傷みが付加されて汗がしたたり落ちましたが、前進あるのみ。
やがて、大きな岩からロープが下がっている所に到着。ここが終点らしい事がわかり、ロープを一旦引っ張って大丈夫かを確認してから登りました。


高さは5m位でしょうか
頂上 12:07

登頂を断念するギリギリではありましたが、無事(でもないけど)頂上に到着。頂上は岩かと思いましたが、思いがけず土もありました。


かなりの高度感で
何となく腰を下ろしていたい気分でした。
登山口に戻る
という事で、頂上にいたのは数分で下山開始です。結構激しく下って、モッチョムの頂上よりも高い所まで登ります。でも、基本的には下りなので心の余裕も出来た錆鉄人は花の写真などを撮りながら進みました。途中で万代杉の一行と声を交わしてひたすら下ります。
やがて、滝の音が強くなり登山口が近い事がわかります。しかし、登山口のほん近くで道を間違えてしまい、滝見台のほうへ行ってしまい、途中でおかしいと思って藪を横切って遊歩道に出て、駐車場に戻りました。


案内板がある所が登山口
戻る
駐車場に戻りましたが、これから飛行機に乗るというのに体中汗でベトベトです。駐車場に近くに水場があったので、Tシャツを脱いで頭と体を洗い、新しいTシャツに着替えました。脱いだTシャツもカビが生えないように洗いました。
という事でエアコンを最大にして車を走らせました。周回道路に戻ってしばらく走った所にお土産屋さんがあって自販機もあったので、駐車して車の中で着替えをしました。さっぱりしましたが、着替えたズボンなどはカビが生えないか心配でした。

自動販売機でジュースを買って飲みながら走り、まつばんだレンタカーの空港営業所にほぼ予定通りに到着。
驚きの超燃費!
車を返す前に燃料を満タンにするために、まつばんだレンタカーの空港支店の横にある日石のスタンドに入りました。到着時間はレシートが14:30なので、14時25分頃だと思います。
給油の間も荷物の整理などをしていて、レシートを渡されてビックリ。なんとたったの4.2Lしか入っていません。右の写真のように141.7kmも走ったのに!しかも標高1,200m以上の淀川登山口まで登っています。
いくら燃費の良いディーゼルだといっても、これでは35km/Lという事になり、プリウスも真っ青という事になります。屋久島は燃料が高いので、軽油もリッター137円という本土のガソリン以上の単価ですが、そういうわけで575円しかかかりませんでした。
これが車をもらった時、燃料計が3/4近くを示していた理由かもしれませんが(だとしたら、次の客の時もまた錆鉄人と同じトラブルがありそうです・・・)まつばんだレンタカーの係員は横のスタンドで給油したのを知っているのでレシートのチェックもせず、しかも車の外観のチェックもせずに(何処も摺ってもいませんが、スタンドも同系列でチェック済なのかもしれません)、そのまま目の前の空港に送ってくれました。車を出す前に「山に行ったのに、少ししか入らなかったよ」と言ってレシートを見せましたが、「本当ですね。」と言うだけでした。
という事で、まつばんだレンタカーさんには10リッター位(1,000円以上)の損をさせてしまったかもしれません。リピーターという事で1割引してもらったのに済みません。一度、タンクを調べるべきだと思いますよ!


空港前の支店→平中海中温泉→尾ノ間のJA→
安房→荒川登山口→淀川登山口(車中泊)・・・
宮之浦岳・・・安房→千尋の滝駐車場・・・
モッチョム岳登山・・・千尋の滝駐車場→安房
→空港前の支店  の行程でした。
博多へ
という事で、ヘトヘトで屋久島空港に到着。鹿児島からは九州新幹線乗ってリレー特急で博多に入るつもりでいましたが(切符は買っていませんでした)、鹿児島空港からバスに乗って鹿児島中央駅に行って新幹線に乗って、八代だったかどこかで乗り換えるのはすごくしんどく感じました。
それで、鹿児島からの搭乗券をもらう時に、「福岡空港までの接続はありますか」と聞いたら、35分待ちであるとの事だったので、それに乗る事にしました。(16,400円!もしましたが、仕事熱心な?錆鉄人は、翌日の仕事の為に早く静養すべきだと考えました。)
これもプロペラ機だったのですが、プロペラ機は高度が低いので下が良く見えるので良かったです。しかも一番前の席だったのですが、一人しかいないスチュワーデスさん(今はこう呼ばないようですが)がタラップの上げ下げからキャンデー配りや機内での説明など、とても忙しいことがよく分かりました。
博多空港からは、地下鉄で博多駅に行きましたが、地下鉄の空港駅が遠く離れていたので、地下鉄なのに何故真下に作らないのかと疑問に思いました。許認可するお役所と既得権益を守りたいバス業者とのいつもの癒着構図でしょうか。

                      HOME

inserted by FC2 system