百名山全山日帰り用自動車
(車中泊登山を中心とした考察)


百名山全山日帰り用自動車

百名山全山日帰りの為には早朝登山が必要であり、
登山口または近辺での宿泊が必要となる。
しかしながら、そういう所は山の中なので
タクシーを呼ぶのも大変であり運賃も1万円以上になる事も多い。
従って車中泊が必然の条件となり、
百名山日帰り用自動車とは車中泊が快適に出来る車という事になる。

【車中泊用自動車(登山用)の定義】
1.車中泊が快適であること    
2.山道・林道の走行性が良いこと
3.経済的であること(燃費など) 
4.日常の利用にも適していること


何故車中泊をするのか
サラリーマンが県外の山の登山をしようと思うと、少なからず生活を犠牲にしなければなりません。
多くの人が目指す日本百名山を登ろうと思うと、普通なら最低でも1泊2日かかってしまいます。長野県や岐阜県まで行く交通費も馬鹿になりません。(とはいえ、登山はそれ以外はあまりお金のかからない趣味ではあります。)
忙しいのは錆鉄人だけではないと思いますが、「山登りはしたいけれど時間が・・・」という人の解決策が「前夜出発・車中泊・早朝登山開始・下山・帰宅の日帰り登山」なのです。
子供が小さい間は、家族旅行でも車中泊は大いに便利です。やはり行動時間が長く取れるので、観光地をたくさん訪れることが出来ます。何といっても宿泊費がいらないのも大きい、親子4人で最低2万円はかかりますから。
【車中泊のメリット】
登山口を早朝に出発出来る事以外にも、たくさんのメリットがあります。
1.前日夜間到着なので駐車場が空いている
2.狭い林道で対向車に遭遇する可能性が低い
3.1日の総行動時間が短縮できる
  →登山用行動時間の確保
4.登山道が空いている
5.ガスがなく眺望の良い午前中に登頂出来る


【登山口以外での車中泊の場合】
登山口にはトイレがない事が多く、あっても非常に汚れている事が多く、このトイレが一番の問題点です。
今は各地に「道の駅」が出来ているので、事前に調べていけば大抵の場合は30分〜1時間以内の所にあります。ただし、道の駅は道路に隣接していますから、幹線道路沿いの場合、一晩中自動車騒音に悩まされることになります。
また長距離移動の場合、ETCの深夜3割引は非常に有効なので、高速を下りる手前のSAやPAでの車中泊がお勧めです。
車中泊が快適なミニバン
車中泊を行う=フルフラットシートと安直に考えるのは間違いです。シートを折り畳んで荷室としたスペースに布団を敷いて寝ることも出来ます。
フルフラットのシートのほうがクッションもあって寝心地が良いかというと、そうとは限りません。シートはあくまでも「座る事を前提で設計されています」から、そのままで快適に寝られる車はほとんどありません。
フラット度が高いと評判のステップワゴンに布団を敷いて寝ても、ほぼ100%腰が痛くなります。凹凸は少ないほうが良いのは勿論ですが、それでも座布団やタオルなどで修正する必要があります。(2代目ステップワゴンは寝心地が良くなりましたが、3代目は悪化しました。)
錆鉄人の経験では寝心地最高の車は先代のボンゴワゴン(いまだに商用車として販売中)です。シートの厚さと均一な柔らかさ、凹凸の少なさで良かったと思います。89年から5〜6年間使用していましたが、子供が小学生の間は親子4人で寝ることが出来ました。
○フルフラットシートの快適性
(平成18年現在)

No.1はボンゴフレンディ(H18生産中止)です。人気がなくてミニバン車の比較記事には出てきませんが、先代のボンゴワゴンに匹敵する快適なベッドです。自分も新車購入時に買いたかったのですが、4WDを買うと予算を大きくオーバーするので(さらに燃費等維持費も高い)FRであるボンゴフレンディは雪の降る福井には適さないので断念したのでした。(平成9年夏)

No.2はご存知ステップワゴンです。上記理由でFFである初代ステップワゴンを購入しました。2代目は錆鉄人の現在のマイカーになっていますが、さらに寝心地がアップしています。尚、平成17年5月にモデルチェンジした3代目はシートの凸凹が大きくなり、寝心地は少なからず悪化しています。

その他の車は特に評価するに当たらない寝心地と思います。ノア・ヴォクシーはステップワゴンに対抗してシートの平面度をアップさせましたが、フルフラットにした場合、座面と背もたれ部の段差が大きく、相当な対策が必要です。

車中泊が快適なワゴン
○荷室の快適性
これは積載性に優れたバン・ワゴンの中で、シートを収納した時に長さ1.8m程度のフラットなスペースが出来るものであれば、布団を敷けばどれもほぼ同じ寝心地かと思います。ただし、フラットといっても畳んだシートの段差が出来るものは、クッションその他によって段差をなくす必要があります。(ただし数cmの段差でも膝より前の部分ならばそれほど気になりません。)
ワゴンの場合は、後輪サスペンション部分が室内に膨らんでいるので、その部分の室内幅がどれだけ確保出来ているかが重要です。この場合、布団もこの部分をカットした専用の布団を準備する必要があります。
軽ワンボックスタイプのバン・ワゴンはこのサスペンションの出っ張りがありません。従って最も優れていると言えます。
かつて妻の車が軽自動車のスクラムワゴン(スズキエブリイのマツダへのOEM)だったので、何度か車中泊に使用しましたが、布団を敷いて寝るとステップワゴンのフルフラット以上に寝心地が良かったです。
軽ワンボックスワゴンは車幅が狭いので道幅の狭い山道でのすれ違いも容易で、さらに普通車では駐車出来ないスペースでも駐車出来るので、錆鉄人的には最高の日帰り登山用の車だと思います。
定義その2 山道・林道の走行性が良いこと
これは一般に言われる走行性とは違います。
登山口までの山道は一般的に非舗装道で急坂・急カーブがありますから、そういう不整地の走行性が重要です。走行部分がえぐれ中央部が膨らんだ轍を走らなければならない場合が多々あります。路面に落石があってまたいで通る場合があります。(車を停めて手で取り除かなければならない場合もあります)
こんな時、カッコの良いエアロパーツをした車はガリガリガリと見るも無残な結果になります。最近ではノーマルで最低地上高が140mm位の車種も出ています(特にニッサン車!に多いので注意)が、重要な部分を傷めて廃車になってしまう危険性をはらんでいます。

山道は道路幅が狭く(一般に1車線しかない場合が多い)幅の広い車同士のすれ違いは困難です。5ナンバーサイズ(車幅1,700mm以下)や軽自動車が運転しやすいと思います。
たまに非常に大きなキャンピングカーで乗り込んでいるのを見ますが、苦労が多い事だろうと推察しています。
○最低地上高
最低地上高は大きければそれに越したことはありませんが、一般には155mm程度の車が多いようです。そういう車でも大抵の場合はどうにか通過しています。従ってそれ以上あればどうにかOK、以下は乗って行くのは蛮勇以外の何者でもありません。自分の場合、最低地上高が165mm以上の車を選択したいと思います。(ステップワゴンはせっかく寝心地が良いのに、走行性を売り物にするため最低地上高が低いのが残念です。)
前述のニッサン以外にも、ホンダも走行性能を優先するために、最低地上高を低くしている車が多く注意が必要です。
○車幅
何故オフロード車は車幅が大きなものが多いのでしょうか。1,800mmを越える車が多く、これは主な市場が海外だからであり、実際には国内での使い勝手を無視して幅広になっているのです。
錆鉄人は幅広の車では山へ運転して行きたくないばかりではなく、はっきり言って他人の迷惑になると思います。運転の下手な錆鉄人にとって、車幅は狭ければ狭いほど楽だと思っています。
○全長
狭い場所での転回や駐車スペースを考えると、全長も短い車のほうが使い勝手は勝ります。
定義その3 経済的であること
年間10回以上県外に出かけるとすれば、その走行距離は5,000kmを楽に越えると思います。そして、その車は日常的に通勤・買物等でも使うことになりますので、年間1.5〜2万キロ程度走ることになります。リッター8kmと10kmの車で比較すると、年間3〜4万円以上違ってきます。従って燃費はとても重要な検討項目です。
10.15燃費がカタログに記載されていますが、実際の走行燃費との差がかなりあります。一般的に、トヨタとホンダは燃費が良いと言われていますが、運転の仕方でかなり差が出ますので、急加速・急ブレーキは避けるとともに出来るだけ低回転を使った走行を心がける必要があります。
○燃費
カタログと実際の走行時の燃費ではかなりの差がでるものです。当然、走り方でもかなりの差が出ます。自分の場合、平成9年型ステップワゴンでは、いつも燃費運転を心がけて常時10km±0.5kmを保っていました。2代目ステップワゴンは全燃費データをホームページにアップしていますが、5万km100回給油時点で平均11.5km/Lを記録しています。(約7割は高速)またオイル交換直後は、オイルの粘度が高いので燃費が落ちるように思います。
○高速料金
普通車と軽自動車の場合、高速料金は軽自動車は2割安くなっています。例えば富山でも往復1,400円違います。当然長距離になるほど差が出てくるので、日本山岳耐久レースの最も近いICである八王子なら往復3,800円もの差になります。
ハイウェーカードがなくなってポイント制になったので、ETC取り付けは必須です。特に深夜利用は3割引なのでお得度がさらに増します。武生IC−鹿児島ICは21,000円なので片道で6,300円も安くなります!(錆鉄人は屋久島行きで往復利用しています。)
【裏技】
ETCの通勤半額が使える時間帯に走行するなら、通勤半額が適用される100km未満のICで一旦下りて、再び乗る事で料金の低減が可能です。
しかも距離が200km未満で100km未満2回に区切られる場合は、ETCカードを2枚持って使い分ければ高速料金がほとんど半額に出来ます。(99km+99kmの料金より、198kmの料金のほうが若干安くなっているので、残念ながら半額にはなりません。)
○駐車料金
登山口の駐車場は一般に無料である事が多いのですが、駐車料金を取られる場合は、一般の駐車場同様、軽自動車でも同じ金額です。

○その他
その他の維持費や税金・保険料なども、軽自動車なら当然安くなります。自動車の選択理由は様々ですが、山登りに利用する場合の経済性にのみ着目すれば、総合的には軽のワンボックス車が圧倒的に有利です。
車種別の考察
以下は、これまでに錆鉄人が購入対象として検討した車種について、独断と偏見に基づく考察である事をお断りしておきます。
なお、購入金額が200万円を大きく越えると思われる車種は「経済的ではない」ので対象として考えていません。

ステップワゴン(ホンダ)
ボンゴフレンディ(マツダ)
ノア・ヴォクシー(トヨタ)
WISH(ウィッシュ)(トヨタ)
アトレー7(ダイハツ)・・・廃盤
アトレーワゴン(ダイハツ・軽)
エブリィワゴン(スズキ・軽)
バモス(ホンダ・軽)
モビリオスパイク(ホンダ)
フィット
ファンカーゴ
【経済性優先・親子4人】
子供は小学生の4年生位までとすれば、軽ワンボックスカーがベストです。
【家族4人(大人4人)】
子供は小学生の高学年以上とします。この場合、オートフリートップがあって2階に寝られるボンゴフレンディが一番ですが、非常に高額(300万円以上)です。
運転席も含めた3列シートのフルフラットが可能な二代目ステップワゴンなら、前後を頭にして4人の就寝が可能です。
ただし、この場合は前席の凸凹を埋める対策と、4人分のザッなどの置き場が問題になります。サイドにあるフックを利用して吊り下げると良いと思います。
ステップワゴン(2代目)・・・錆鉄人も2代目を愛用中
採点簿(5段階表示)
1.車中泊快適度・・・4.5
2.山道走行性・・・3.5
3.経済性・・・3
4.買得度・・・4.5
5.その他(コメント)
装備の充実からノア・ヴォクシーより買得度は高く4.5と評価しました。錆鉄人の場合、スライドドアが1枚しかないのは大きなマイナスとは考えません。家族や大人4人での車中泊を考えた場合は、3列フルフラットのステップワゴンしかありません。年に数回でも4人就寝が出来るステップワゴンを選ぶか、4人乗る場合にちょっとだけ便利な両側スライドドアを選ぶかです。
2代目は最低地上高が145mmしかないのが大きな不満であり、林道走行時は相当慎重な運転が必要であり、出来ればワンサイズ外径の大きなタイヤを履きたいと思います。
初代ステップワゴンは、それまで8人乗りワゴンが200万円以上したものを、180万円に引き下げた功労車であったと思います。
その精神を受け継いだ2代目も、装備内容からみた車両価格では一番お買い得で、トータルな性能・機能でも一番でしたが、ノアやセレナは後ドアが2枚あるのに対して、ステップワゴンは1枚しかないという事で販売台数が伸びませんでした。
錆鉄人的には装備を簡略化して、もっと安いグレードを出して欲しいと思っていました。別にウィンドーは手で開け閉めしてもかまわないし(でも今時貨物車以外、そんな車種はないかも?)オートエアコンでなくても・・・と思ったのですが。
エアーバッグにしても、相手が原因で正面衝突されて死ぬ人は年間百人程度だとすると、確率的には百万年に1回であります。今は安くなりましたがその99,99%は廃棄物になるだけであり、本当に必要なのかと思うのですが・・・
でも、3代目が出る直前に、寝心地優先で2代目を購入しました。
ボンゴフレンディ
採点簿(5段階表示)
1.車中泊快適度・・・5
2.山道走行性・・・3
3.経済性・・・2
4.買得度・・・2
5.その他(コメント)
オートフリートップが欲しいならフレンディしかありません。一般にこの装置だけで100万円はするので、常時4人での車中泊を考えるなら非常にお買得です。
しかしながらFRなので、冬道を考えて4WDが必要です。となると車両価格が3,293,000円、ディーゼル2,500ccしか選択出来ないのも、かなり問題と思われる。ディーゼルでも10・15燃費は9.0kmと良くなく、経済性はかなり劣ると言わざるを得ません。(一般にマツダは燃費が良くないと言われています。)
先代のボンゴワゴン4WDは、日常は妻の通勤用でありましたが、89年の富士山登山から95年のヨーロッパ旅行時の関空往復まで、ボンゴには家族の思い出がいっぱい詰まっていました。
しかし、走行距離も十万キロを越え、だんだん調子が悪くなったので買い替える事になり、マツダの担当の人がいい人であったこともあり、錆鉄人はボンゴフレンディが欲しいと思っていました。
しかし、FFでない事値段が高い事(四駆なら300万円超)、子供たちは2人とも中学生になっていて「もう一緒に出かけて車中泊する事はないわよ」という天女の声に断念したのでありました。
という事ではありましたたが、子供達が武生高校に通うようになれば、帰りに自転車を載せたり、冬は送り迎えをしなければならないだろうからと、軽ワンボックスを買うことになり、親しくしているマツダからという事で、スクラムワゴンを購入したのでした。
ノア・ヴォクシー(07年モデルチェンジ前の車種)
採点簿(5段階表示)
1.車中泊快適度・・・3.5
2.山道走行性・・・3.5
3.経済性・・・4
4.買得度・・・4.0
5.その他(コメント)
両側スライドドアがあることによって、人気では2代目ステップワゴンに大きな差を付け圧倒していましたが、さすがにステップワゴンやセレナがフルモデルチェンジしてからは、モデル末期でもあり販売が低下しています。
全長が10cm短いのですが、最小回転半径は逆に5.5mと0.2m大きい。最低地上高は155mmとステップワゴンより10mm高く、充分とまではいかないがやや安心か?
フルフラット時の段差とシートの凹み対策が必要です。
トヨタの車作りのうまさは定評がありますが、他社の売れている車への対抗車種の出し方を見ると、恐ろしいほど徹底的です。
ノア・ヴォクシーも販売絶好調だったステップワゴン対策としてモデルチェンジし、圧倒的な販売台数を記録し、二代目ステップワゴンの販売台数を数分の一にしました。
ユーザーレポートを見ると、燃費は若干ステップワゴンよりは良いのではないかと思われます。ステップワゴンが全車1.5トンを越え重量税が高いのに比べ、1.5トン以下に押さえたところも偉く、経済性でステップワゴンよりはかなり優位です。そこが販売台数で大きな差となっている理由の一つではないかと思われます。(勿論、トヨタの強大な販売力だ一番の理由ですが)
WISH(ウィッシュ)
採点簿(5段階表示)
1.車中泊快適度・・・3.5
2.山道走行性・・・3
3.経済性・・・4
4.買得度・・・4.5
5.その他(コメント)
2・3列目シートを折り畳んで出来るスペースは長さ1.8m程度あり、フラット度は高く布団を敷いた場合の寝心地は良いと思われます。
対抗のストリームは、フルフラットにした場合の長さが少し足りなく、前席との隙間に物を詰める必要があるのではないかと思われます。(実際はザッグなどがあるのでどちらの場合も埋まることになります。)

錆鉄人も購入対象として真剣に検討しましたが、Aピラーを極端に寝貸せたスタイルによって右前方の視界が極端に悪い為、購入対象から外しました。
WISHもまたホンダのストリーム対抗として出てきたが、その長さ・幅・高さまで寸法が一緒な所から「パクリ」として評論家から眉をひそめられているが、1購入者としては同じ金額ならより良い車が出てくるのは大歓迎です。ストリーム対策としては、ステップワゴンに対するノア・ヴォクシー以上の大成功を収めたと言える。
そういう面で、ストリームは別項で挙げる程の選択枝ではなかったのですが、モデルチェンジして相当良くなったので別項で取り上げます。
トヨタ対抗としてスポーツ性を売りに出さざるをえない所がホンダの弱み(というか、トヨタの強み)です。今時、スポーツ性で車種を選択する人は少ないからです。(これはトヨタが一番理解していると思いますが、「普通の車を作ったらトヨタに勝てない」所が他社の辛い所です。)

WISHは2・3列目シートを畳んで車中泊も可能です(ストリームはこの麺でも見劣りします)が、登山用とした場合にザックの置き場等の絶対スペースの狭さに対して工夫が必要です。総合的には、値段も安く高燃費でもあり選択肢としては大いに有りだと思います。
アトレー7(絶版車)
採点簿(5段階表示)
1.車中泊快適度・・・4.5
2.山道走行性・・・4.5
3.経済性・・・4.5
4.買得度・・・5
5.その他(コメント)
採点はWISHと比べて記入したが、フラットスペースは幅・長さ共勝っています。2列目シートに段差はありますが、寝た場合膝より前になるので問題は少ない。
山道走行性は、若干パワーに問題がありますが、幅が軽自動車とほぼ同等なので良好です。全長も4m以下であり、普通車の駐車不可能な狭いスペースに潜り込める利点もあります。
経済性も、通常走行ではWISHを上回ると思われます。(貴重なマニュアル車がある)
買得度に関しては、7人乗れて4WDが142.3万円(マニュアル車、Lは132.3万円であるがハイダウェイシートでない)であり、買得度は満点だと思います。勿論、錆鉄人は車格とかステータスとかを論議する人間ではありません。(とは言いながらも、軽では近所の人に言い訳しなければならないかもしれないと考え、結局ステップワゴンを買ったのでしたが)

同様な7人乗りとしてスズキのエブリイランディがありますが、シートのフルフラットは不十分で、折畳時のスペースも狭く車中泊適性は低く対象外としました。
現在の自分の足であるステップワゴンは走行距離も15万kmを越え、16年8月に車検を取れば、次回の車検までには20万kmを越えるので、タイミングベルトの交換も必要になる。車検の前にブレーキシューの交換が必要になるかもしれない・・・という状況であり、車検はせずに買い換えようと考えた時、なにを隠そうこのアトレー7が購入の第一候補でした。
今度は4WDを買いたいと思っていましたが、これなら天女も運転出来るマニュアル車があり、値段も安い。長女が結婚したので5人以上で食事に出かける機会があっても安心です。
モビリオなどと比べて、軽自動車ベースだから走行安定性が悪い・・・という評論家の試乗記もありますが、錆鉄人は、軽規格拡大前のスクラムワゴンで河口湖まで往復900kmを走ったことがあるので怖くはありません。新規格となり、タイヤが前に出てホイールベースが大幅に長くなった事により、直進安定性は大幅に改善しています。また、同じ軽ベースのワンボックスの中では、走行安定性に関しての評価は高い。
【後日談】
16年3月見積を取ったが値引きは少なく、ステップワゴンと比べた場合30万円程しか違わない。そうしているうちに蔵の屋根の雨漏りを発見し、瓦の載せ換えで車代200万円が消え、新車購入は夢と消えたのでした。従って5月現在17万キロになるステップワゴンですが、車検を取って20万キロを目指す事になったのでした。2年後にはもっと良い車中泊用の車が出ていることを願いながら。
【さらに後日談】
ステップワゴンのフルモデルチェンジ予想記事によると、顔つきが気に入らなくなり、寝心地が悪くなる事が予想されたので、2代目ステップワゴンを購入したのでした・
(軽)アトレーワゴン4WD(ターボ)
採点簿(5段階表示)
1.車中泊快適度・・・4.5
2.山道走行性・・・4.5
3.経済性・・・4.5
4.買得度・・・4
5.その他(コメント)
軽だから保険や税金などの経済性は良いと思われますが、ターボ車の燃費は良くないと定評なので4.5であるす。
軽ワンボックスの中では走行安定性、乗り心地に関しての評論家の評価は最も高く、新穂高までの曲がりくねった下道を走る上では良いのではないかと思っています。
買得度が4と低いのは、アトレー7と比べた場合、排気量が半分なのに車両価格に差がないからです。アトレー7が約10万円高いが、デュアルエアコン+3列シートであることを考えるとむしろ安いのではないかと考えます。
アトレーワゴンも次期購入の対象でした。軽でもいいかなと思うのは、やはり新規格車となってから、安全性や走行安定性が大幅に向上しているからです。
安全性に関しては、普通車と比べれば劣るかもしれないが、5〜6年前の普通車以上の安全性は確保されています。もちろん、物理学の法則上、質量の小さな軽は正面衝突の場合は不利です。(地球と隕石の衝突を考えれば良い。隕石は粉々であるが、地球に住んでいる人は少し離れていたら衝撃さえ感じない。)
ダンプやバスが車線を越えて暴走してきて、相対速度100km以上で正面衝突する場合を想定するなら、普通車でも助からない可能性が高い。戦車にでも乗るしかない事になります。
アトレーワゴンに関しては、毎年マイナーチェンジで車種や装備の変更を行っていますが、だんだん選択肢を狭め魅力がなくなっているように感じるのが残念です。

16年末にフルモデルチェンジで、軽としては圧倒的な広さになりましたが、ワゴンとしての華がありません。(インパネの貧弱さ!)さらにマニュアルシフト車がなくなるなど、さらに選択肢を狭めたのは残念です。
(軽)エブリイワゴン
採点簿(5段階表示)
1.車中泊快適度・・・5.0
2.山道走行性・・・4.0
  (絶対的パワー不足)
3.経済性・・・4.5
4.買得度・・・5.0
5.その他(コメント)
旧型エブリイワゴンの走行性に関する評論家の評価は低かったのですが、錆鉄人はマツダへのOEMのスクラムワゴンで長距離も走行しましたが、特に不満はありませんでした。
新型は平成17年のモデルチェンジによって軽No.1の走行性になったとの評価です。
ワゴンタイプでもマニュアルシフトが選択すれば、一般道の燃費は相当良いと思われます。
旧型アトレーワゴンが運転席重視のシートレイアウトにより、荷室長がやや短かく(1.7m程度)車中泊がギリギリだったものを、モデルチェンジで軽最大の広さにしましたが、エブリイワゴンも新型では十分な広さを確保し、車中泊快適度は高く、2列目シートを折り畳んだ場合の段差も改善されている様子です。さらに走行安定性に関する評価は、軽ワンボックスカー中最高です。

装備の充実度も含め、エブリイワゴンの買得度は軽ワンボックスカーNo.1と思われます。
錆鉄人も2代目ステップワゴンの買換え時には(リタイヤ生活も考えて)、エブリイワゴンのマニュアルシフト車(燃費はリッター15km程度と想定)にする可能性が高いと思います。
バモス
採点簿(5段階表示)
1.車中泊快適度・・・4.5
2.山道走行性・・・4
3.経済性・・・4
4.買得度・・・3
5.その他(コメント)
バモスは軽ワンボックスカーの中では人気随一でした。そのスタイルが評価されていましたが、装備等から考えるとエブリイワゴンと比べて10万円は高く、買得度は3と低評価にならざるを得ません。(お買得度はエブリイワゴン>アトレーワゴン>>(大差)バモス)
重量も1トンを越えるので重量税も高くなります。さらにバモスを始めホンダの車はギヤ比が低く、高速で100km/h走行をすると5,000rpm以上になるのも問題だと思います。(ただし、その割りに騒音が低く、燃費も良いと書かれているのが不思議ではある。)
という事で、錆鉄人は今のバモスに大きな魅力は感じません。ダイハツやスズキとは既に2年遅れているモデルチェンジを早急にすべきだと思います。その時、タイミングが合えば購入するかもしれません。(期待大!なのですが・・・)
バモスはそのスタイルと低い荷室高さなどが人気で、登録台数では他の軽ワンボックス車を圧倒していました。
走行性に関してバモスの評価は高いのですが、軽ワンボックス以外の車種も含め、自動車雑誌の評価は皆レーシングカーのように暴走する場合の走行性を評論しているので、信用する必要はないと考えます。
また、ちょうちん記事も多いので眉唾で読む必要があります。典型はホンダZの評論であり、出た当時は軽NO.1という評価がなされていましたが、錆鉄人は実用性もない中途半端な車が何故?と感じたものでした。だまされた読者もいたのか、当初はかなりの台数が売れていましたが、すぐに売れなくなり、評論家の評価もされなくなりました。このような当てにならない評論というより、読者を欺く評論家は粛清されるべきだと思うのですが。(ほとんどの評論家がそうだったりしそうですが)
「外車ばかりを評価する徳大寺こそ間違いだらけ」と思うのは錆鉄人だけでしょうか。200万円と400万円の車を単純に比べたら、200万円の車が劣るのは当たり前です。その他、論理にもおかしなこじ付けがあるように思います。
バモスの評価とは違う内容になってしまいましたが、評論家よりは実際に乗っている人の意見を聞いたほうが良いと思います。
モビリオ
もうかなり前になりますが、この項を書き始めている時に、モビリオが出るという情報が雑誌に載り、経済性や山道走行性などで非常に期待出来ると考えましたが、結果は車中泊は絶望的なレイアウトのシートでした。あらゆる意味で中途半端な7人乗りでしかありません。

採点簿(5段階表示)
1.車中泊快適度・・・2
2.山道走行性・・・4
3.経済性・・・4
4.買得度・・・3
モビリオを追ってキューブキュービックやシエンタが出てきましたが、状況はほぼ同じで車中泊適性はほとんありません。
錆鉄人としては全長4.3m程度で(当然車重は1.5トン以下になる)初代ステップワゴンの居住性・車中泊適性を備え、燃費は2割程度良いワンボックス車を出して欲しいと思います。(と言っていたらクロスロードが出来てきたのですが・・・)

軽ワンボックスカーが新規格に伴いホィールベースを延長したように、昔のライトエースやバネットのようなキャブオーバー型ワンボックスで、車輪を前に出してホィールベースを延長し、走行性と安全性をアップしながら抜群の居住性を生み出すという発想の車造りをどこかのメーカーさんがやってくれないか思うのですが?
モビリオスパイク
モビリオに期待していたのに裏切られた思いでしたが、このモビリオスパイクを出してきました。
採点簿(5段階表示)
1.車中泊快適度・・・5
2.山道走行性・・・4
3.経済性・・・4.5
4.買得度・・・4。5
3列シートでないので5人しか乗れないという点を除けば、モビリオスパイクは車中泊用に作られた車と言っても良いほど適性が高いと思います。
難点があるとすれば、リヤ・クォーターガラス部を目隠ししている事によって後方視界が悪い事でしょう。
錆鉄人も食指をそそられましたが、娘夫婦が帰ってきた時の事を考えると8人乗りのほうが良いし、ステップワゴンからはかなり車格が下がるので、近所の人から「○○さんは会社で何かあったのかしら・・・」と勘ぐられるのではないかと考え、ステップワゴンの2代目を購入しました。年に数回しか帰ってこない娘夫婦ですが、やはり8人乗りで良かったと思っています。ただし、次回買い換える時は、娘夫婦が新型ヴォクシーを買ったので、それで帰ってくるので、8人乗りは必要ないかもしれません。
モデルチェンジ車・新車
ガイアのモデルチェンジには期待していました。ウィッシュとノアの間を埋める車種になり、1800cc車もあって価格も180万円位からになるのではないかと言われていた通りなりましたが、ウィッシュのほうが良さそうです。
同様に日産のリバティもフルチェンジでラフェスタとなりましたが、これも中途半端な車でした。
ストリームのモデルチェンジは評論家の評価が高いようです(前述のように評論家は爆走能力のみを評価しますから・・・)が、全高を5cm低くしなければならない理由が分かりません。3列目の頭上空間は明らかに不足です。
デリカは三菱渾身のフルチェンジでD-5となりますが、重くて値段が高いので錆鉄人の選択肢ではありません。
8人乗りが必要ないと考えると、ウィングロードやカローラフィルダーなどのワゴンが選択肢になります。
錆鉄人が期待しているのたフィットワゴンでした。現状のフィットでも後席を折り畳めば長さ1.7m程のまっ平なスペースが出来、妻と2人で寝る事が可能と思われます。(実際に北海道ではレンタカーで3日寝ました)
ワゴンとなれば後輪より後の部分を延長し、荷室寸法を稼ぐと思われるので、全長2m位のフラットスペースが出来るのではないかと期待していました。3列シートの車でトヨタに圧倒的に負けているので、ホイールベースを30cm程伸ばして荷室長を確保し、その後で3列シート車も売り出す可能性もあると思いました。(20cm程度の延長では無理があるのはキューブ3で明らか)
この場合でも1500ccがメインと思われるので、金額的にも魅力的であり、再び驚異的な売上台数を記録するのではないかと考えました。ホンダさん、造りましょう!その場合でも最低地上高は165mm位にして下さいね。
という事で、出てきた車がエアウエイブでした。
相当良い出来だと思いますが、ホンダ得意の低床技術を全高を低くして操縦性を売りに出してきた所はホンダらしいと言えば言えますが、何回も述べますが、一般大衆が求める要素ではありません。販売低迷の要因ではないかと思われます。

ホンダクロスロード
またまたホンダですが(錆鉄人はホンダのファン)、初代HRVは独特のスタイルと居住性でそれなりの評価を受けましたが、モデルチェンジをせずに長期間経過したので鳴かず飛ばずとなりました。
しかし遂に復活です。
RAV-4やCR-V・・・を含めクロカン系の車は全て大型化して、横幅も1.8m以上がほとんどとなっています。それは、日本の林道などを走る事を想定しているのではなく、市場規模の大きな海外での販売を目的としてモデルチェンジしているからであり、小型車枠(幅1.7m未満)の車はビーゴ位しかないのが事実です。
たくましい走りのイメージがあって、良い車があれば売れるマーケットだと思いますが、そこに7人乗りを組み合わせたものが新型クロスロードです。(全幅が1.755mで小型車枠からはみ出したのが残念ですが・・・)
オンロードクロカン+ワゴンの融合という新ジャンルに目をつけたホンダはさすがと思いました。
車高は1,670mmと低くなり、車重も1.5トンを下回り前面投影面積も減少すると思われますので、平均燃費も良くなり、錆鉄人利用の場合13km/Lが期待出来ると思います。
最近のホンダ顔のアクの強い顔つきでなく、全体のスタイルも直線基調の機能美があると思います。
錆鉄人期待の新車と言えます。
結論
3列シートは不要と考えた場合と必要な場合でかなり違ってきます。

【3列シート車】
今後、錆鉄人も3列シートを全部使っての旅行という事はないと思います。利用するのは、娘夫婦が帰ってきて昼食や夕食を食べに行く場合となると思いますが、1台で8人が乗って行けるというのはやはり大きなメリットです。


【2列シート車】
これはモビリオスパイクに止めを刺すと言って良いでしょう。錆鉄人のリタイヤ後の日本全国放浪の足として、モビリオスパイクにするか軽ワンボックスカーにするか悩ましい所であります。
ちなみに07年現在、モビリオはモデル末期であり、06年のモーターショーで後継と噂されるモデルが参考出品されましたが、あれなら全く買う気はありません!

【経済性優先】
軽ワンボックスカーです。
錆鉄人の夢は、軽ワンボックスカーで天女と一緒に寝泊まりしながら、日本中を旅行する事です。

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