登山装備を極める

装備に関しては、「重量削減」が最も重要な課題ですが、
コストパフォーマンス重視の錆鉄人は「装備費の削減」も重要な課題だと考えています。

一般に登山用品店で売られている装備は
「日本の百名山の一般道を登山シーズンに登る上では「機能オ−バー」であり、
コストパフォーマンスで厳選すれば、費用は半分以下で済む」
と考えられます。
勿論、そのような超高級素材、材質の超高価な登山装備が必要なシチュエーションが
全く現れないとは断言出来ません。
日本人は「不安」にかられて、このような超高級装備や大量の不要な装備を持って山に登る割には
悪天候が予想されても、リスクを考えずに平気で登山に突入するというおかしな傾向があるからです。
それは別項で述べますが、「集団登山、ツアー登山の落とし穴」なのでありますが･･･

【錆鉄人の百名山全山日帰り装備の鉄則】
１．コースと自分の能力、天気を総合的に判断し、必要最低限の装備にします。
２．雨具は携行しますが、基本的に着ません。
　　ハイスピード登山は発汗量も半端でなく、
　　着ると汗でベタベタになるだけなので夏山で着る意味がありません。
　　万が一の場合の防寒着と考えます。
３．登山靴の減り・経年変化に注意
　　タイヤの宣伝のように、登山靴は自分の命を運んでいる大切なものです。
　　高い登山靴を惜しんで長く履くのは危険です。（ソール剥がれにも注意！）
４．高級装備を揃えれば「自分の実力以上の困難な登山が可能になる訳ではない」
　　一般登山者はそういう「高級装備を必要とする極限登山をしない」ことが重要です。
　　たとえ、高級装備があっても、正しく行動出来るわけではないのです。
５．山で調理をしない
　　軽量化と時間短縮の為に必然ですが、山で調理をしない事が重要です。
　　これが一番の楽しみだという人も多いのですが、百名山日帰りという目的優先です。
　　食糧は本質的にはなくても、人間は1日位は歩き続ける事が出来ます。
　　（パン1個で飯豊山日帰り）
　　が、そこまで装備を計量化しなくても全山日帰りは可能ですが、
　　食べずに歩き続けるという経験をしておく事は、登山以外においてもサバイバル能力の向上に繋がると思います。

以下は錆鉄人の持っている登山用装備を、最軽量・最低限に絞った場合の表です。
コースタイム10時間以下なら、下表でも十分だと思います。
　（実際には下記以外にかなり余分なものを詰め込んで登っているので反省しています）