マッターホルンの登山基地 ヘルンリ小屋

撮影 2003年9月7日

ヘルンリ小屋

マッタホルンに憧れる人は多いが、
自分は岩はやらないと決めているので登るつもりはない。

しかし、ツェルマットから眺めるマッタホルンは気高く
途中まででも行ってみたいという気分になる。
ヘルンリ小屋まではハイキング路が続いているので
最大目標であるブライトホルン登頂の高度順化として
ヘルンリ小屋まで行くことにした。



どうやって行くの?
ツェルマットへはジュネーブ空港から電車に乗るとスイスの端から端まで移動するような感じなので結構時間もかかります。
同行して頂いた(案内して頂いたという方が正しい)Nさんは旅行慣れしているので、日本からWebでスイス国内の電車の乗り継ぎをチェックしていて、4回も乗り換えして氷河特急に乗ってツェルマットに入りました。自分は全部付いて行くだけで良く、本当に楽をさせてもらいました。
最初に弁解しておきますが、ヨーロッパへはカンファレンスに参加したので旅費は無料でした。往復のチケットで無料でスイス往復が出来るというので、有休を使ってスイスに行きました。勿論、スイス国内で使った費用は全て自分持ちです。(7日間で約20万円)
いたるところに現れる美しい湖
緑におおわれた牧場
丘の上の教会や古い街並み
峻険な山
岩を噛む激流
谷を渡る鉄橋・・・

憧れのスイスは全てが被写体であった。
シュバルツゼー
ゴンドラに乗ってフーリ駅でロープウェーに乗り換えてシュバルツゼー(2,583m)に到着。外に出ると風が強く少し寒く感じた。
ここからにマッターホルンはツェルマットから眺めるのとは遥かにダイナミックであった。まず、出発前の記念撮影をしたが、ここに立つだけでも満足感があり、ついVサインをしてしまった。
9時12分、ヘルンリ小屋に向かって出発したが、ゆっくりしたペースで歩き始める。

ヒトサシ指の1cm上がヘルンリ小屋
右の丘の上の黒くみえる小屋ではない
道端の花
9月中旬なので登山道に花が咲き乱れているという事はない。しかし、目を凝らして捜すと所々に花が咲いていた。
  
ガツガツ歩くのが癖の自分にとって、花を捜して写真を撮りながら歩いていると丁度良かったが、Nさんは先に行けというので行かせてもらった。

イワギキョウ

岩場 9:50
どうってことない遊歩道のような道が続いていたが、前方に岩場が出てきた。ルートはどうなっているのかと思って進むと、何のことはなく鉄製の遊歩道が作られていた。
すれ違うにはやや狭く
どちらかがよける必要がある
雪のシーズンにはメザラは外すのだろうか
登山道
岩場の鉄製の足場を通過すると鞍部に出た。ここからはヘルンリ小屋も近くに見える。(マッターホルン手前のテラス上に屋根が見える)
ここからは、ちょっと登山らしくなってくる。ガレ場のように見える石岩が崩れたりスリップしそうな所はほとんどなく、ほとんどはどうってことない登りであるが、ここまでは遊歩道のような感じとは違って、登っているという気持ちにさせてくれる。
お地蔵さんのおもり
小屋の手前は傾斜が急で登山道はジグザグになっていて、登りきった所がテラスの端だった。(10:45到着)
   
三脚をセットして自分撮りした。さらにビデオをセットして超望遠にしてマッターホルンの斜面を追いかけた。かなり下のほうを降りてくるパーティが見えた。30分程遅れてNさんが登ってきた。膝は大丈夫のようであった。

やはりシーズンオフか、テラスの人は少ない
中の売店で記念にTシャツを買った。
3,000円位だったと思うが
厚地のしっかりした製品だった。
マッターホルンの取り付き部
小屋から数百メートル先が岩登りの取り付き地点だったので行ってみた。
(左の写真)
中央に銅像が安置されていた。右のほうにはロープが垂れ下がっていた。岩はほぼ垂直で、取り付いてみたが数メートル登ったところでしかたがないのですぐにやめた。ここの雪が小屋の飲料水となっているようで、汚さないようにとの看板が立っていた。

ここから見ると狭いテラスの部分に小屋が建っているのが良く分かる。
ヘルンリ小屋のトイレ

帰ろうとしたら、絶壁の上にトイレがあるのが見えたので、どんなものかと撮影に入った。(11:47)

どうやって利用するのだろうか?
靴をはいたまま登るようには思えない。
そこに座るのだろうか?
シュバルツゼー
下りるのもやはり先に行って、12:40にシュバルツゼーに到着。トイレに行ってから昼食をする場所を探して、レストランに行くが人影もなく、風が強いのでこの上でガスに火をつけるのもはばかられた。トイレがあった建物の閉まっている入口の脇で一人の登山者が腰を下ろして食事をしているのが見えたので、その横に行ってコッヘルでお湯を沸かした。風が強く砂が舞っていてコッヘルの中にも入ってきそうだった。周囲には乾燥した牛か羊の糞がたくさんあり、ちょっと気持ちが悪いがしかたがない、カップラーメンにお湯を注いで食べた。食べ終わった頃にNさんが戻ってきたので、今度はNさん用にお湯を沸かした。Nさんは棒ラーメンだった。

トレッキングへ
Nさんは明日のブライトホルンの為にここからゴンドラで戻ることになったが、自分は物足りないのでトレッキングしてツェルマットに戻ることにした。
シュバルツゼーからツェルマットに向かって左のほうへ下りるルートに進んだ。そこにはすぐ下の池が見えていて、そこで逆さの山を写せないかと思ったが、風が強くて水面が波打っていて写るどころではなかった。

トレッキング

トレッキング道はマッタホルンを回りこむように進み、かなり右のほうへ来たので、格好もずいぶんと違って見えた。この辺りまではツェルマットからは逆に遠ざかっている。

羊の群れの間を進む
羊は気にもせず草を食んでいた
レストラン
シュバルツゼーからトレッキングをしている人はかなり多いようで、途中で休憩している人にも何組か逢ったが、山の中のこのレストランにもかなりの人がいた。
ルートはレストランの横を通って下っていく。

アルプスの村
やがて、いかにもアルプスという感じの村に出くわす。壊れかけた石積みの小屋や、牛の水飲み場の前を通って進む。こんなひなびた村の家の窓にもやはり花が飾ってあるのに感心した。

ツェルマットへ
ツェルマットに近づくと逆に下りが急になった。牧場の横のトレッキング道は牛の糞を敷き詰めたような所もあった。
やがて、ゴンドラの下に来ると、ツェルマットの村も近い。村の上の広場ではお祭りだろうか、大勢の人が集まってバザーなどもしていた。
ホテルに戻ったのは13時15分頃だったと思う。シュバルツゼーから2時間弱であったが、結構距離もあったように思う。

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