冬の恒例登山 荒島岳

07.01.20

HP 錆鉄人の感動人生へ
荒島岳(1,523m)

昨年の11月3日、仙丈ケ岳・甲斐駒ケ岳の日帰りを行って以来
全く登山をしていなかった錆鉄人は
ショッキングな人間ドックの結果もあって
少し体を動かさなくてはと考え腹筋運動を始めたのでした。

という事で、
久しぶりに登山をしようかと思っていた所
19日夜の天気予報が晴れだったので登る事にして準備をしたのでした。


どうやって行くの?
過去の荒島岳の記述を参照願います。

我が家からは荒島岳に登る時は、県道1号線の清水谷トンネルを通って池田町に行き、美山町経由で大野市に入り荒島岳登山口のカドハラスキー場に行くのですが、この清水谷トンネルまでが急カーブの連続する悪路でした。
しかし昨年11月末に、最奥集落の西河内の先から真直ぐに行ける新しいトンネルが出来、今回初めて通りましたが本当に楽になりました。片道で10分位短縮出来たような感じでした。
我が家からたった3km、トンネルを出たら景色が一変。まさに「トンネルを出るとそこは雪国だった。」。池田町が国勢調査の度に2割位人口が減っているのもうなずける気がしました。

8時頃から登りたいと思っていたので、6時過ぎには起きました。いつも通り、天女がおにぎりとお茶を作ってくれ、先日のお葬式のお手伝いでもらったペットボトルもあったので、コンビニで買出しする必要もありません。
しかし、走り出して考えてみると日焼け止めを忘れていた事に気が付いたので、大野でコンビニに寄って買いました。(でも、結局稜線に出てもほとんど日が差すことはなく、必要ありませんでした。)
駐車場
カドハラスキー場には8時頃に着きました。雪が少ないので営業はしていないようでした。という事で、下のリフト乗場の駐車場ではなく、登山者用の駐車場に上がりました。
車は5台位あって2台で登山準備をしていました。トイレに行って準備をしているうちに彼らは出発しました。トイレの横の流れた水でツルツルに凍っている所で奥さんがスッテンコロリと転がりましたが無事だったらしく歩いて行きました。
【注意】
新聞を見ると、スキー場の情報欄にカドハラスキー場が掲載されていません。でもリフトは装着され駐車場も除雪されていて、下のゲレンデは利用されていた形跡がありました。従って雪さえあれば今年も営業していると言えると思いますが、正面の山の上から滑り降りるコースは今年もススキなどが刈り払われていなくてコースに林立し、1m以上積雪がないと滑走可能にはならないように思いました。
何れにしても、来年も営業出来るかどうかは微妙だと思います。リフトが利用出来ないとなると、リフト下り場までゆっくり歩いて1時間近いアルバイトが必要となりますが、この日の登山者数を見ても天気さえ良ければ登山者がいてトレースはあるのではないかと思われます。営業しなくなった場合の問題点は駐車場が確保出来るかどうかという事になると思われます。


真ん中のリフト支柱の横に福井の夫婦。
錆鉄人も滑らないようにゲレンデに出た所で
車のロックが心配になってもう一度戻り
8:06登山開始
右に折れるスロープの所で追いついて
しばらく話しをしながら歩きました。
リフト下り場

単独行の男性も途中で追い越して、リフト下り場に到着。足跡はそのまま登山口に続いていましたが、錆鉄人はいつもリフト下り場から写真を撮ることにしているので横にそれて上がりました。
どんより曇っていて撮影意欲tが湧きませんでした。


反対側、登山口方面
積雪は20cm程度でしょうか。
登山口道標
右上の写真にも写っていますが、登山口の道標です。「→荒島岳」となっていますが、勿論真直ぐ進みます。
今日の足跡も何人分かあって安心して進みます。

樹氷
道標からしばらくは風向きの関係でしょうか、樹氷で木が化粧しているようです。しかし雪はべったりした雪で、今年の暖冬がうかがえます。
しゃくなげ平案内標識
しばらく行くと「しゃくなげ平へ2km」の標識がありました。錆鉄人は初めて見たのですが、ここ数年荒島岳は冬にしか登っていないので雪に埋まっていたのかもしれません。という事で、これも今年の暖冬、雪の少なさを示しているものと思われます。
これを書きながら、外は明るい日差しに満ち溢れていて「残念、今日登ればよかった・・・」とちょっぴり残念な錆鉄人でありました。
しかし、リフト下り場からは30分位でしゃくなげ平に着いていた感じでいたので、2kmってホントかな?と思いながら歩きました。
そう思って歩いていると、しゃくなげ平までは結構あって、ホントかもしれないと思いました。
一度結構きつい登りがありますが、それはしゃくなげ平の登りではありません。この辺りからワカンの足跡に変わっています。
その先にもう一度急な登りがありますが、その手前にトラバースの踏み跡が出来ていました。ここ数年はしゃくなげ平直登リートしか見ていなかったのでしたが、今日の登山者は全員しゃくなげ平を回避して行ってました。
錆鉄人はしゃくなげ平からの眺望を期待して登りました。トレースはありますが、薄っすら雪が積もっていて今日歩いた人はいません。

しゃくなげ平

しゃくなげ平に登ってみると10人程の青年がいました。金沢大学のワンゲル部との事で、小荒島岳のほうから来てしゃくなげ平で幕営の予定でしたが、時間がかかったので下で幕営して今日しゃくなげ平に来た、との事で、もう頂上に登ったのかと聞くと、登頂せずに下山するとの事でした。ここから頂上も見えていて、「急げば1時間、ゆっくりでも2時間だよ。」と言いましたが、中に調子の良くないメンバーがいたのかもしれません。


記念撮影をするのを撮ってあげた後、自分も撮ってもらいました。錆鉄人のHPも見てくださいと言って、「愛妻家」の言葉の連発で辟易するかもしれないけど、と言ったら、「奥さんはどうしたのですか」と鋭いツッコミ。今日も天女はお仕事なのでした。
餅ヶ壁を越えて

しゃくなげ平から少し下ってトラバースの踏み跡と合流しましたが、みんなワカンで歩いているので、ツボ足の錆鉄人はズボズボ雪の中にめり込みながら歩いて行きました。
餅ヶ壁は1箇所、本当に急登の所があって、ツボ足の錆鉄人は踏み跡も崩れて足掛りもなくなりましたが、靴を蹴り込み手も使って突破。ツボ足なのでズボズボ、ズルズル歩き難かったですが、登れない事はありません。錆鉄人はもう5回位冬の荒島岳にのぼっていますが、1度もワカンを使った事はありません。持ってはいますが持っても来ません。コツは先頭で登らないという事です。先達様、ありがとうございます。


という事で、結構苦労して餅ヶ壁を登りました。
稜線に出れば雪も締まって歩きやすくなるかと思っていましたが、今年は雪も少なく暖冬の為でしょうか、それまでとあまり変わりなく、ズボズボ。といってもワカンの踏み跡から10〜15cm程しか埋まりませんから、どうってことはありません。
先行のパーティが頂上までに3つから4つ見えました。追いついて話を聞くと三国の人でしたが、男性陣は先に進んでいるとの事でした。
荒島岳頂上


祠に着いたエビの尻尾
登山者
頂上には先頭の人達に続いて到着。
直前までほとんど風も感じなかったのですが、頂上は強い風に雪が舞い上げられて頬を打ち、目を開けられないほど。皆さん、記念撮影しただけで、風のない所まで下りようとしていました。
写真を撮ってもらった人に聞くと、神戸から来たとの事。生憎の天気ですねと言ったら、これでも満足しているようでした。自分は地元なので晴れている日しか登らないのですが、遠くから来た人にとっては、これでも十分なのでしょう。

雪庇
下山途中で、ルートから少しそれて雪庇を撮影しました。勿論、踏み抜きが怖いのでそれほど端までは寄りません。
雪庇と呼べる状況まで成長していないようです。

白山遠望
少し雲が消えだして白山が顔を覗かせてきたので撮影しました。
下山

こうやってみると、こんな急な所を登ったっけ?と思いますが、餅ヶ壁はさらに向こうです。


皆さん、下山です。
トラバース道

しゃくなげ平下のトラバース分岐(右)


反対側、登り地点の分岐(左)
白山再び
この辺りまで来るとかなり雲が晴れて、木の枝の間から白山の全体が見えてきましたが、撮影出来そうな所はありません。ちょっと木の少ない所でトレースから外れて撮影しました。
リフト下り場
という事でリフト下り場に着くと、しゃくなげ平にいた金沢大学のワンゲル部の人達が歩いていました。
追いつくと最後尾の女性が道を空けてくれて、「みんな、道を空けて!」と叫んでくれましたが、全員で10人ほどもいて申し訳ないので、「済みません」と言いながら横の雪面を一気に走って通過しました。

という事で、12時2分頃、駐車場に戻りました。着替えながらゲレンデのほうを見ましたが、彼らはゆっくりしているようでした。
天女茶を飲んで車を出し、天女おにぎりを食べながら家に戻りました。

荒島岳遠望
途中の九頭竜川の端の上で荒島岳の雄姿を撮影しました。この橋は2車線ある上に、通勤時間帯を除けば滅多に車は通らないので、一時停車して撮影しました。
もう春のような風情です。(我が家でもフキノトウが食べられる大きさに育っていました。)


家に帰って
途中、大野で道路沿いのヤマダ電機に寄って商品を物色して家に帰ってからビールを飲みました。1時間ちょっとで下山してしまうので、山頂で飲んだら飲酒運転になるので持って行かなかったのでした。冷やしてありませんが、我が家は冷蔵庫よりも温度が低いので、」コタツにあたって丁度おいしかったです。

久しぶりにザックを使いましたが、取り出すとチャックが錆び付いていて使えなくなる寸前という感じでした。錆鉄人は毎回大量に汗をかくのでザックに塩分が浸み込んでいて、それがチャックを錆び付かせるのだろうと思って、遅まきながらザックを洗いました。

【1月22日】
出社して親会社の監査役をしているIさん(今立町の山の会の世話役を長年なさっています)に荒島岳登山の報告に行くと、Iさんも21日に登り北アルプスまで見えたとの事でした。風もなく頂上でお昼を食べられたとか。登山者も50人位いたのではないかとの事でした。
確かに21日は朝から晴れ上がっていて、天女も休みだったので一緒にリベンジに行きたかったのですが、この日の午後、集落の神社で餅撒き(おこない)があり、姉達を呼んで簡単な新年会をする事になっていたので、掃除や準備をしなくてはならないので行けませんでした。

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