伊吹山(1,377m) 1月20日に荒島岳に登ったが 2ヶ月半ぶりという事もあって足は攣る、そう速くもないのにヘロヘロになる と「登山力」の衰えを感じ、少なからずショックでありました。 従って、天気が良ければまた山に登ろうと思っていたのでした。 福井県内の山なら日野山や鬼ヶ岳などが手ごろですが 何回か登っているので登る気持ちが湧いてきません。 という事で 近くにあって冬でも安全に登れる山 という事で伊吹山に目星をつけたのでした。 |
どうやって行くの? | ||
伊吹山はドライブウェーが頂上近くまで通じていますが、勿論冬場は閉鎖されています。という事で、一般的な正面の伊吹スキー場から登るコース(錆鉄人は他のコースを知りません)なら登山者もいて、ある程度雪があってもトレースがあるだろうと考えました。 28日は地区の門徒総会がありますがサボるつもりでいたのですが、朝から雪なのでしょうがなく総会に出席しました。ところがお寺から出ると青空が拡がっていたので、慌てて家に駆け戻り、10分で準備をして出かけました。自宅を出たのは10時40分、途中にある天女の職場に寄って伊吹に行く事を告げました。 金無し錆鉄人なので、伊吹山みたいな近い山は当然下道で行くのですが、なにせ出発時間が遅く、下道を走っていたら登山開始は午後1時をかなり回ってしまいそうでした。慌てて出発したので、地図を忘れたばかりか、標高やコースタイムさえ確かめていなかったのでした。 |
という事で、武生ICから高速に乗り100km+でぶっ飛ばしました。長浜ICまでで抜かれた車は1台のみでした。 という事で、伊吹スキー場の駐車場に到着。ロープウェーは動いていますが、斜面にはほとんど雪がありません。車で行けそうだなと思い、ロープウェー代をセーブするために林道に突入する錆鉄人でありました。(mappion地図参照) 狭い林道を通って1合目(2年前にここが終点かと思って駐車して登山開始した地点)から、さらに進みました。ここから先も狭いですが道路は舗装されていました。 標高が上がるにつれ日陰に雪が現れ、ついには道路にも雪があるようになりました。最初は轍の部分は雪がなくなっていましたが、やがて轍部分も雪に。しかも急カーブの勾配のある地点なので慎重にアクセルを抑えて通過すると雪のない路面に。それを何回か繰り返して3合目が目の前に見える地点に到着。その先は一面の雪でしたが、轍に勇気付けられて進むと車が3台駐車している地点に到着しました。 |
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駐車場 | ||
駐車場の先からリフト駅を望む。登山道へはこの林道沿いに進んで真ん中から右折して、真直ぐに頂上のほうへ進みます。 12時11分、駐車場を出発。 |
錆鉄人は一番下に駐車しました。積雪は20cm〜30cmでしょうか。もう5年も使っているかなりくたびれたスタッドレスなので、帰ってきたらスリップして動けないのでは困るので、前進後退を繰り返して地ならしをして発進し易くしてから登山の準備に取り掛かりました。 |
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5合目 | ||
登山道を歩き始めてしばらくすると右に上がる道路があり、ちょうどそこにいた夫婦の登山者に確認。真直ぐ行ってリフト下り場の所からのぼったほうが短いですよとの事。(冬でも同じみたいです)しかし、この2人こんなに遅い時間から登って大丈夫かな?というスピードでした。 5合目の小屋に12時23分到着。下山してきた一行が10人ほど休憩していました。 |
5合目から頂上方面を見上げると、頂上はガスの中です。でも素直な錆鉄人は天気予報を信じていたので、頂上に着く頃には晴れているに違いないと思っていたのでした。 雪の状況はここまではほとんどない状態で、あってもグズグズの雪なので歩き難く、出来るだけ地面の上を歩くようにしていました。 中央に6合目の避難小屋が見えています。 |
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6合目避難小屋 | ||
6合目の避難小屋には12時32分に到着。 どうしてこんな近い所に建っているのかなと考えますが、理由は分かりません。広い緩斜面なのでガスが出た時など避難出来るようにかな?と思いますが、登山道はしっかりしていて迷いそうにはありません。 小屋に着く直前に20人近いパーティが下りてきましたが、錆鉄人を無視してズンズン下りてきます。登り優先でしょうと言いたい所ですが、多勢に無勢。横に避けてやり過ごしましたが、お礼も言わず無言で通り過ぎていきます。 前回もそう思いましたが、伊吹山で出会う登山者はほとんど挨拶はしないし、登っていても道を空けてはくれません。伊吹山はマナーの悪い百名山のトップのような気がします。 |
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下山する登山者達 | ||
斜面にはまだいくつものパーティがいて、下りてきていました。 写真は小学生2人を連れたパーティで滑落防止でしょうか、それぞれ大人の登山者とロープで繋がれていました。(2〜3mほどの長さなのに何故か繋いであるのが気になりましたが)彼らはすれ違う時に避けてくれました。大きなパーティほどマナーが悪いような気がします。 |
頂上ははるかに高く感じます |
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8合目 | ||
8合目には12時53分に到着。錆鉄人は信心深いので手を合わせていつも通りたくさんのお願いをしました。そして写真を何枚か撮影しました。 ここはこの小さなお堂の両側にベンチがあり、登山道の足跡をみると、ほとんどの登山者はここでアイゼンを脱着しているようでした。でも凍結している訳でもないので、錆鉄人は必要性を感じずそのまま登りました。 この先は結構急斜面なので、足を踏み外さないように注意が必要です。9合目はまだまだ先だと思っていたのですが、すぐに到着。そのまま頂上まで進みました。 |
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頂上 | ||
頂上には13時08分に到着。着雪がきれいなので撮影してから正面に回りこみました。 |
ヤマトタケル像は南を向いているので、正面は着雪していません。ここでもしっかりお願いをする錆鉄人でありました。 |
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頂上その2 | ||
下のベンチには青年のグループが食事中でした。錆鉄人も隣のベンチに座ってパンを食べ、どちらからですかと聞くと京都や奈良・大阪?とバラバラでした。 |
ここから出てきた人がいたので、トイレがあるのかなと錆鉄人も間に入ってみましたが、トイレは閉鎖されたまま。向こう側に回り込むと、そこにも登山者がいて下山しようとしていました。 |
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下山開始 | ||
今回は伊吹山をよく調べないで来てしまい、コースタイムは3時間位かと思っていたので、夕方寒くなってくる前には下山したいと思って、結構頑張って(錆鉄人モードまでは回復していませんので、「天女モード+」位だったでしょうか?)登ったので汗をかいていました。展望もないし、じっとしていたら寒くなってきたので下山する事にしました。服装はブレスサーモの長袖シャツ(下着)にウール100%のボタンシャツ、下はタイツに夏用の登山ズボン(これしか持っていないからですが)で登り、そのまま下りました。 登山口へはこの標識の間を右斜め方向に下っていくのですが、一人右のほうに歩いて行く人がいて大丈夫かな?と思いましたが、下を歩くパーティが見えているはずなので、間違っているのではないと思って声を掛けずに、13時21分下山開始。 先行パーティの3倍位のスピードで歩いてたちまち追い越して、9合目で下界を撮影。それから雪が踏み固められた狭い急斜面を大股・早足で一気に下りました。雪は温度が下がったのか、表面がパリパリになってきていました。 |
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9合目から3合目を望む 13:24 | ||
ここから下を見るとビビってもしかたがないかもしれません。登山道は急斜面にへばりつくようにジグザグに作られています。 |
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8合目に戻る | ||
13時29分、僅か5分で8合目に到着しました。もう一度お願いをして、すぐに下山しました。途中で登ってくる夫婦連れとすれ違いましたが、この時間なら大丈夫かなと思いました。他には登山者がいないので快調に下れました。 | ||
5合目より頂上を見上げる | ||
この写真ではそれほど急に見えませんが、実際はそそり立って見えます。 |
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5合目 | ||
という事で、5合目に13時42分に到着。 軽く結んだだけで登ってそのまま下山したために、雪の柔らかい部分で何度か足を踏み込んで登山靴が脱げそうになりましたが、踵が飛び出しそうになった程度ですみました。(勿論、コケたり、滑って尻餅をついたりという事は一度もありません。) ここまで一気に来たので、ちょっと水分を取ることにして小休憩しました。手前のパーティの人達と話をして「ここまで20分位で下りてきました。」と言うと、「若いから」と言われたので「53です」と言うと、「40位だと思った」と言われました。若く見られるのは喜ぶべきなのでしょうか。数分立ち話をして出発しました。 |
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リフト下り場 | ||
しばらくすると一番上のリフトの下り場に到着。勿論、雪がないのでリフトは停まっています。登山道はフェンスの手前を下りていきます。 | ||
スキーリフト | ||
3合目に下りてきました。スキーリフトは動いていましたが、あまりに登山者が多かった(100〜120人位いたと思います)ので、スキー客より登山者で稼いでいるのではないかと思いながら下って来ましたが、案外リフトに乗っているスキーヤーも多かったです。写真には写っていませんが、少し下のほうで造雪機が雪を吐き出していました。 登山者も何人かゲレンデを横切って歩いていました。 |
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3合目 | ||
上の写真の中央にある道路の右手にトイレがありますが、閉まっていました。上のリフトも動いている時は開いているのでしょうか? |
再度、頂上を見上げる |
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駐車場に戻る | ||
という事で、13時56分に駐車場に戻ると3台の車は消えていて、錆鉄人のステップワゴンだけが残っていました。結局1時間55分で戻った事になりますが、普通はこの2倍かかると考えてください。また、この林道も一般人が通って良いのかどうかやや疑問であります。(と考えながら、車止めがしてないのだから走ってしまった錆鉄人でありました。) 雪のある斜面は慎重にゆっくりと下り、長い林道を走って無事一般道に戻りました。そこからは金無し錆鉄人なので一般道を走って帰りました。 途中「ホームセンターみつわ」買物をして、5時少し前に帰った事を告げようと天女の職場に寄ってみましたが、他のメンバーは事務所で立ち話をしていましたが、天女は売店にもいませんでした。天女は今の職場に行って以来、ほとんど毎日一人でトイレ掃除をしているのです。本当に天女はすごい人間、じゃなかった天女です。 走行距離212km(燃費は飛ばしたので10km/Lとして約2,500円)高速代2,000円の合計4,500円でした。 |
駐車場がこの当りでは一番雪が多かったです |