天女孝行 焼岳

07.07.01

焼岳(2,455m)

このところめっきり「疲れた」を連発する天女に
錆鉄人は運動不足で体力が低下したためと判断
休みの日には天女の好きなジョギングでもしたらと助言する愛妻家の錆鉄人でした。

しかしながら、
それくらいで体力が向上するはずもないので
趣味と実益を兼ねて山登りを計画する「どこまでも愛妻家」の錆鉄人でありました。

もちろん、天女は「お父さん一人で行ってくれば」とつれない返事ですが
「一人では遊べないんだから来て!」
と懇願して、さらにおいしいポイントを追加

それは露天風呂が9つもある「ひらゆの森」(女風呂9箇所、男風呂は7箇所)と
「飛騨牛」のお昼でした!

天女は往復4時間程山登りをするだけで
往復8時間の車中では
寝ていようが助手席でCDを聞いていようが「御気の召すまま」
何て幸せな天女でしょうか!
(と、相変わらず「洗脳」に勤める錆鉄人でした!)


どうやって行くの?
錆鉄人には通いなれた国道158号線のルートです。平湯まではほぼ185km、そこから安房峠を越えて少し下った所が新中ノ湯登山口ですから片道約200km。平湯から旧道で安房峠を越えるルートはすれ違い困難な狭い所が繰り返す難路ですが、安房トンネルのおかげでほとんどの車はそちらを通るので、昔ほど苦労しなくて済みます。
トイレを考えて平湯のバスターミナルで車中泊し、早朝登山口に移動する計画にしました。

百名山12ヶ月連続制覇の夢潰える
1月から5月まで毎月違った百名山に登っていたので、12ヶ月連続登山を考えていましたが、6月は農家組合の仕事や法事(家の中の片付けや庭の草取りなど)で忙しく、錆鉄人一人では登山する気になれなかったので、あえなく6月は登山無しとなってしまったのでありました。しかるに、天女の7月のカレンダーで1日が休みになったので、早速登山を計画したのでありました。

もともと、それほど拘っていた訳ではありません。
錆鉄人のモットーは「無理をしない」でありますから、12ヶ月連続に拘っていると、悪天候の中を登山しなければならないとも限りませんから。
錆鉄人は暑がりなので、カッパを着て山に登る人の気が知れません。
ひらゆの森
上述のように、平湯には「ひらゆの森」という日帰り温泉施設(宿泊も可で、料金も2食付1万円なのでお勧め!)があります。
平湯には他にも日帰り入浴可能な旅館や露天風呂(たとえば神の湯など)もありますが、国道沿いで駐車場完備(100台)、500円で内湯と9つもの露天風呂、森林浴も一緒に出来るという施設は他にはありません。
無料の露天風呂を除けば、日本でも一番のコストパフォーマンスの高い日帰り温泉ではないかと思われるので、コストパフォーマンスに目のない錆鉄人は外せません。
もっとも、別に必ず立ち寄る必要もないわけで、入らなければコストは「0円」ですが・・・。金無し錆鉄人も、残り少ない人生なので、ヒーヒーハーハーばかりではなく、少しは楽しみたいという事でありました。(天女と2人で毎日楽しく暮らしているのですが)
ここには無料休憩施設があるので、そこで先に上がったほうが待っていて(たぶん錆鉄人)、それからレストランに行って「飛騨牛」のお昼を食べようという計画でありました。(ロース焼肉定食2,200円)
なお、この日は夕方までに家に帰って、最近「ど田舎」の錆鉄人の集落に家を建てて引っ越してきたWさんを招待してバーベキューをしようと思っていましたが、アクシデントがないとも限らないので延期しました。


ひらゆの森HPより

登山開始は5時12分
ひらゆの森には10時に到着
Kで寝湯が気持ち良かったです!
新中ノ湯登山口
旧道の10号カーブの少し手前(高山方面から来た場合)に10台程度の駐車スペースがありますが、足りないので路側に駐車する車であふれるようです。
松本方面からは、有料の安房トンネル入口手前で右折して旧道に入り、180度の急カーブを繰り返した後にあります。尚、カーブには1号、2号・・・と標識が着いています。これは、渋滞や自己があった場合に素早く位置を特定したり、退避場所を無線で連絡するためについていたのではないかと思われます。(昔、上高地へのバスに乗った時、無線を使っていたように思います)

錆鉄人は平湯バスターミナルで車中泊して、早朝に移動しましたが、まもなくステップワゴンの右のカローラワゴンが到着。朝食のざるそばを食べていると左端の車が上がってきて、一番奥まで行って駐車場所を探していたので、こっちがいいよと教えました。そしたら、戻ってきて駐車したのですが、1.5mほども空けて駐車したので、「まだまだ来ると思いますから、もっと詰めてください。」と言って寄せてもらいました。

登山口
PROTREKでは5時12分でしたが、デジカメの時刻は6分も遅れている事に気がつきました。従って以下の時間の記録はデジカメの時刻+6分で記入します。
15分か20分前に石川県のグループ4人が出発して行きましたが、駐車場の車の様子から、さらに数組の登山者が出発済みだと思いました。

この頃は空も晴れていて、さすが天女だなと思っていたのでしたが・・・

車の残骸

登山口からしばらくは林道があったようで、2m程の幅がありますが、草がはえて歩ける部分は狭くなっています。すぐに裏返った車の残骸があります。こんなものが空から降ってきたら、どんな装備をしていても遭難確実です。(天女は気付かずに通り過ぎたとの事、足元だけじゃなく、ちゃんと周囲を見てね!)


近くにはこんな花が咲いていました
登山道
登山道は写真のように、笹原の中をゆるやかに登っていきます。
ブナの大木
冬も登る人が多いのでしょうか。かなり高い所にテープが下がっていました。

尚、林業もしている錆鉄人として一言!(もう20年以上、自分の山の世話に行っていないので、本当は林業をしているとは言えませんが・・・)
左の木ように、木の幹にテープを巻くと、木の生長をテープが阻害して、その部分だけ太くなれません。そうなっても構わない枝にテープを付けるようにして下さいね。

岩まじりの登山道
やがて岩交じりで、それなりの登りとなりますが、焼岳は登りの厳しさよりも、「虫の攻撃」のほうが厳しい山です。天女は昆虫にも好かれるのでしょうか、何十匹ものブヨ?が天女と一緒に登山をしようと群がっていました。

下山時に逢った女性が一人だけ、虫除けの帽子をしていました。恐らく数千円したのではないかと思われますが、ホームセンターで虫除けネットを買ってきて、帽子に縫い付ければ(面倒ならホッチキスで留めても良いと思われます)5分と数百円で出来ますから、検討する事をお勧めします。(錆鉄人は2回も虫を吸い込んでしまいました!)

尚、錆鉄人は事前調査で虫がひどいことを知っていたので、いつもの短パンスタイルにならなかったのですが、一人だけ短パン姿の女性が登ってきてました。念入りに虫除けスプレーをしたのでしょうか、刺されてボコボコになっていなければ良いのですが・・・(刺された腕を掻きながらシミジミ思う錆鉄人でありました。)

釜トンネル分岐
という事で、釜トンネル口からの登山道の合流点に6:28到着。中の湯からは真っ直ぐに続くので間違いそうにはありません。
森林から脱出
6:29 やっと森から脱出して大きなガレ沢沿いの登りとなり、何箇所か階段があります。ここからは風が通るので、虫の攻撃も少し弱まります。
この辺りから、登山道の脇に高山植物が現れます。一番多いのはイワカガミ(コイワカガミ?)です。というか、大半はこれでした。

登山道の花

登山道の花

登山道の花

登山道の花

ガス
だんだんガスが濃くなってきました。さすがの天通力も、俗世にいるうちに衰えてきたのでしょうか?(帰りに温泉で汚れを洗い流したので、次は大丈夫に違いありません)
花を撮影しながら登っていたら、単独行の男性が近づいてきました。でも、なぜか追い越して行きませんでした。

稜線

幻の火口湖


心眼にて観よ!
噴気孔
ゴウゴウと音が聞こえていて、さすがに火山だなと思いながら登っていると、頭上に噴気孔が現れました。登山道はその5mほど右側を通ります。「危険」と書かれていますが、途中までは踏み後もあるので行ってみました。


感動した天女は近寄って記念撮影
噴気孔まで2〜3m程ですが
天女は酸素無しでも大丈夫?
普通の人間は危険ですので近寄らないで下さい
接近
しかしながら、さらに近づいて撮影しようとする探究心が深い錆鉄人でありました。熱気でメガネは曇りましたが、有毒ガスを吸わないように息を止めて接近、うまく風向きが反対だったので1m位まで近寄りました。
頂上

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