天女憧れの山 八ヶ岳

07.11.23

赤岳(m)

錆鉄人は過去2度赤岳に登っている。
1回は杣添尾根からの日帰り
もう1回は友人と赤岳天望荘に泊まり硫黄岳を回って下山した。
この時の登山は天候・小屋・花に恵まれて良い思い出になっている。
ここで紹介した天望荘のバイキングが食べたいと切望する天女であるが
相変わらず金無し・暇無しの錆鉄人と天女には
揃って天望荘に1泊出来る余裕がないのであった。

しかしながら、天女の百名山コレクションの為にはいつかは登る必要があり
11月3日に飯豊山の日帰りを達成した勢いで
新雪に覆われた神々しいまでの山々を眺められると思い
この月にもう1回あった天女との共通の休みである23日の登山を提案した。
天女はもう今年の登山は終わったと思っていたようであったが
天気が良かったら山、悪かったら優美ちゃんの所へ行くという事にして
天気予報を眺めていたのであった。

八ヶ岳は表日本側の天気の為に11月の晴天率は高く
週刊予報では18日辺りでは曇りで諦めかけていたのであったが、
翌日には晴れ時々曇りと回復
錆鉄人は喜々として登山の準備を始めたのであった。



どうやって行くの?
実は、登山ルートを何所にするかでかなり迷いました。
南の真教寺尾根なら雪も解けていて登り易いのではないかと思いましたが、地図を見るとコースに「危険」のマークがあり、百戦錬磨の天女でもならどうってことはないと思いますが、この時期なのでその危険地帯に雪や氷雪があった場合は危険性が高いと判断し、断念。いかなる時もリスクを冒さない錆鉄人なのでありました。
杣添尾根からのルートはコースタイムや難易度では有利なのですが、登山口までの距離が長く往復の時間も考えると優位性は低下、地球環境の為にも懐の為にも最短登山口で赤岳の登山口としては一般的な美濃戸口から地蔵尾根を登り文三郎尾根を下るルートに決めました。(地蔵尾根は何故かガイドブックでは案内されていません。昭文社の「日本百名山に登る」で「地獄」尾根と誤植されていたのも一因かもしれません。実は錆鉄人はこの表記を見てビビったものでした。)

という事ですが、何所から登るにしても福井からは諏訪湖を回って八ヶ岳に取り付くことになります。
美濃戸口から地蔵尾根コースの場合、コースタイムは往復9時間程度であり、美濃戸口を6時出発でも余裕で戻れるので、時間優先で走る必要はありません。
という事で、金無し錆鉄人は地球環境の為に出来るだけ走行距離が少ない(=セーブマネー)白鳥−安房峠トンネル(さすがにこの時期に安房峠を走るは不安な上に、時間も30分位余分にかかるので・・・)経由で美濃戸口まで走ることにしました。
走行距離片道約300km、中央高速に乗る場合とは約80km短くガソリン消費では5リットル、白鳥西〜高山西は高速に乗っても通勤半額で600円青望峠トンネルが750円(ちょっとお高いですが、安房峠経由の何路と距離の長さと通過時間を考慮するとよほどの時間的余裕がない限りトンネル経由となります)、武生IC−諏訪南ICの深夜3割引5,100円と比べて3,750円安くなり、片道で4,500円位懐に優しいのでありました。その分、おいしい物を食べたいと思うのでありました。
ただし、道路の積雪等で時間がかかった場合、通勤半額時間帯に間に合わなくなる可能性がありますが、その場合でも高速利用するつもりです。(+600円)
準備
美濃戸口付近は温度が低いだけで雪がない可能性が高いと思われますが、途中の油坂や平湯峠〜平湯などは積雪がある可能性が高いと判断し、19日の天気予報で天気図も確認してほぼ間違いなく登山可能だと思えたので、帰宅後スタッドレスタイヤに交換しました。(20日以降、福井の天気は雨の予報なのでm交換するならこの日しかなかったからです)
22日にはいつも通り後席をフルフラットにして布団を敷きました。塩尻峠の道の駅小坂田公園で車中泊の予定ですが、気温は−5℃を想定、敷き毛布に寝袋、毛布に掛け布団としました。(錆鉄人は暖房の為のアイドリングは絶対にしません)

【装備】
数年前の12月の鳳凰三山でも長袖下着に長袖シャツで寒さは感じませんでしたが、今回は防寒対策をちゃんとしようと思いました。(飯豊の後、身体が冷えた為か数日咳が続いた事もあって)
アイゼン装着を前提にメレルの革製登山靴を取り出し、アイゼンのサイズ合わせも行いました。(しかしながら、ベルトの装着方法を忘れてしまっていて、あせっているのですが・・・、錆鉄人的にはアイゼンは不要だと思っているので、持って行くだけ、どうしても必要な場面では何とか出来るでしょう)
登山ズボンの下はタイツ着用(登山用ではなく量販店で980円で売っているもの)、ゲリラ帽子(目出帽)にシンサレートの手袋を準備、日中は日光が当たって暑い位かもしれませんが・・・薄手のセーターも持って行く予定です。
水は凍結し易いのでアクエリアスとコーヒー(テルモスに入れて)にしました。
天気予報と山の状況チェック
22日昼の天気予報、例によってウエザーニュースは悪目の予想で23日は曇りで始まり8時以降晴れ。Yahooと天気jpは本日午後以降晴れの予報であり、最高の登山日和と思われます。
帰宅後、最終チェックして出発する予定。

雪山の晴れなのでサングラス必携。
スタッドレスタイヤなのでグリップ力が劣るので走行スピードは1割減で安全運転、従って白鳥西ICまで通常なら1時間半以内ですが、15分の余裕をみて6時15分出発を目標にしました。

山の情報最終
ライブカメラ
八ヶ岳ライブカメラ(一番見易い)
山小屋情報
八ヶ岳最新登山情報(硫黄岳山荘さん)
【道路の情報採集】
雪道情報ネットふくい
岐阜道路凍結・積雪情報
長野;LCV道路状況(霧ケ峰で類推)

21日のライブカメラでは上のほうは白くなっているが、特別に積雪量が増えたようには見えない。22日は快晴の予報なので日当たりが良い部分は溶けるのではないかと考えられるが、アイゼンは持って行く必要がある。
1年程前から木曜日に情報が更新されるようになった山と渓谷の登山情報の「赤岳鉱泉」からの情報では
本日の状況
11/20(火)曇りで風が強かったです、最低−12℃、最高4℃。
小屋の周辺
積雪が10cmほどあり、真っ白です。稜線は全体的に真っ白です登山道
稜線は積雪が15〜40cmほどあります。スリップなどしないように注意が必要です。先々週崩れた南沢の道は、途中橋が落ちている所があり、通行止めです。
装備
冬山の標準的な装備、手袋やフリース、冬用帽子などしっかりした防寒着を持って来てください。稜線に行かれる方は、必ずアイゼン、ピッケルをお持ちください。

恐怖のアイスバーン
22日会社を17時34分に出て6時過ぎに帰宅すると、天女は「お客さんが遅くまでいて気が気でなかったわ。」と言いながら出発の準備をしています。錆鉄人は自分の装備は全て積み込んでいたので着替えるだけ。携帯と充電していたデジカメを忘れずに入れて、18時14分に出発。驚異的な新記録でした。
少し走った所で、天女が膝掛けを忘れたと言いだしましたが、「戻る」という行為が嫌いな錆鉄人なので、運転中は着ないフリースを天女に渡して代用。
路面は乾いていましたが、ドライのブレーキ性能が落ちるスタッドレスなので慎重に運転して、いつもより1割程度スピードを落として走行しました。
しかしながら、白鳥ICには19時半に到着。ひるがの高原SA辺りからは雪が降り出し、やがて路面にも積雪が見られ気温はマイナス4度、今年初めての雪面なので慎重に走行して進みました。すると、今まで高山西で下りていたのですが、高山ICまで無料走行区間が延びていたので、そのまま高山ICまで走行、国道41号線を少し北上して標識に従って高山方面に右折しました。おかげで家を出発して2時間25分で丹生川役場前を通過するという快挙。心配していた平湯トンネルの手前も問題なく通過し、安房峠トンネルに到着しましたが、何と「凍結の為16km先で通行止め」と表示されています。ガーン!VICSが情報を拾っていなかったのか、山間部なのでVICSなどなかったのでしょうか。
天女も心配して起きてきました。係員に聞くと「通行止めは朝5時まで、迂回路は高山まで戻って中津川に出て松本に行ってください」との事です。そんな気の遠くなるような遠回りなど出来ません。一番寒い午前5時に通行止め解除とは変だな〜と思いながらも、最悪通行止めの前で車中泊し、通行止め解除で出発しても良いからと、とりあえず行ける所まで行く事にしました。
という事で、安房峠トンネルから先は貸切状態で通行止め箇所まで走行しました。
通行止めのゲートの前に置いた車の中で寝ている係員を窓をたたいて聞くと「スタッドレスをはいているのなら山越えになるけれど、迂回路は2km程戻って白骨温泉に向い、そこから乗鞍高原経由で1時間ほどでこの先に下りられる。」との事です。狭いガードレールもないような道路との事ですが、行くしかありません。

という事で、白骨温泉まで進みましたが、その先が良く分らず、どこかの温泉ホテルの駐車場に突っ込んでしまったりしてウロウロしたあげく、やっと道路を発見。
急なアイスバーンの坂を慎重に登ると立ち往生した車が2台見えました。こんな急な坂で停まって発進出来るかしらん?と思いましたが、前の車を押す為に停車。2台目の男性が押していましたが動かなかったようです。錆鉄人が得意の怪力を発揮して押すと、激しくスリップしながらもどうにか進み始め、5mほど先はアイスバーンではなく雪なので進めるかと思いましたが、そこでもスリップ。ちゃんとスタッドレスは履いていましたが、「これではこの先危ないから戻ったほうがいいですよ」とアドバイス。
2台目の人に、ここは走ったことがないのですが・・・と様子を尋ねると、その人は1回だけ通った事がありますが・・・との事。その人の車はチェーン装着なので平気で急坂を発進して進み始めました。
錆鉄人はギヤを2速にして慎重にアクセルを踏むと、少しスリップしながらも進みだしました。その後も急坂の急カーブ(当然積雪しています)もありましたが、錆鉄人の神業的アクセルワークで難なく走破!(ひたすらゆっくり走っただけですが・・・)
延々と続く狭く曲がりくねった山道を走りましたが、こんな状況・時間帯なので対向車がないのが救い、乗鞍高原の2車線道路に出た時はほっとしました。
それにしても、ガリット30!素晴らしい性能(大拍手!)ではありませんか。シーズン初めだし、今までのスタッドレスをもう少し履こうかとも思ったのでしたが、思い切って新品にしてきて良かったと思いました。これも天女の思し召しかもしれません。
美濃戸口
という事で1時間以上ロスしましたが、無事通行止めの向こうに到着。カーナビの指示に従って(一般道選択)158号線から途中で南右に曲がり、松本空港の横を通って国道20号線に合流。
奥穂に登って横浜に行く途中に食事した道の駅小坂田公園に到着したのは12時近くなっていました。
ここで簡易カーテンを装着して車中泊しました。簡易カーテンはアルミ蒸着の保温シートなので、保温と防音効果がある優れ物、マイナス5℃を超える冷え込みでしたが、ぐっすり眠れました。
4時15分、アラームで目を覚ますと窓ガラスは霜で真っ白。トイレに行って出発し、6時前に美濃戸口に到着しました。駐車場には数台のみ、係員もいないので帰ってから料金を払えば良いだろうと考え、登山靴をはいて6:05出発しました。ところが100mほど歩いた所で、テルモスにホットコーヒーを買って入れるのを忘れたのに気がついてユーターン。缶コーヒーは130円、ちょうど2本分入りました。

と、そこへワゴン車が来て、そのまま美濃戸への林道へ入って行きました。この様子では雪はないだろうから錆鉄人のステップワゴンでも行けるだろうと考え、歩くのはやめて登山靴のまま車を運転して突入しました。

美濃戸
こんな時間なので対向車はなく、轍や石を絶妙なハンドリングとアクセルワークでかわしながら、6時20分頃、美濃戸に到着。もう明るくなった駐車場には係員がいて、駐車場所を指示していました。
という事で、駐車料金1,000円をおじさんに支払いました。防寒着も着ずスパッツもしていない我々初心者と見られたのか「無理をしないように」と忠告を受けて出発しました。(まあ、山岳会に入って学んだことはない我流ですから、初心者と大差ないと思いますが・・・だから決してリスクのある登山はしないのです)
という事で、6:27駐車場で記念撮影して出発。気温はマイナス10度近いと思われましたが、それほど寒くは感じませんでしたが、天女はゲリラ帽のものものしい出で立ちでありました。
美濃戸山荘までは200mほど進みますが、道路を流れた水が凍っていました。

南沢は通行止め

凍りつつある川を見るのは初めてでした


南沢は「橋が流され通行出来ません」と表示
UFO発見!

林道を歩いていると、川の中にまあるい氷が出来ていて、クルクル回っていたので、「UFO」と命名しました。


帰り時は氷が拡大していて
UFOの回転も止まっていました
林道の終わり
林道には雪はなく、汗をかかないようにのんびり歩いていきました。かなり寒かったのに防寒着を着ていないのですから(錆鉄人はブレスサーモの長袖シャツにデパートで買ったウール100%のボタンシャツに薄手のセーター着用)汗をかくどころではないと思いますが。
林道は錆鉄人の記憶とはかなり長く、しかも硫黄岳のほうに近づいているので何所かで分かれ道があったっけ?と訝りながらも地図を見ないズボラな錆鉄人でありました。
しかしながら、赤岳鉱泉のものと思われる発電小屋が現れると、その先で林道は終わり、北沢の表示が現れてほっとする錆鉄人でした。


ディーゼルエンジンの音と匂い
北沢

橋を渡って北沢の河原沿いを歩きます


やがて大同心が見えてきました
赤岳鉱泉1

赤岳鉱泉に8:04到着。噂の人造氷壁はまだまだ製造中でした。


行者小屋−地蔵尾根−赤岳の予定
赤岳鉱泉2

赤岳鉱泉は営業中です。


記念撮影して出発
行者小屋

行者小屋へは、ほとんど登りもなく8:34に到着。美濃戸の駐車場から2時間7分でした。



地蔵尾根の取り付き、足跡があるので安心する錆鉄人でした。天女はまだアイゼンはしなくても良いといいましたが、休憩ついでにここで装着しました。
地蔵尾根1

少し登ると北アルプスの山並が見え、すかさずカメラを取り出しました。


横岳かな?
地蔵尾根2

この辺りはまだ傾斜もゆるやかです。肩に付けたPROTREKがマイナス9.7℃を記録したのはこの辺りでした。足の指先が冷たく感じたので、一生懸命指を動かしながら登りました。
しかし、両方ともカカトの部分に大きな穴があいた靴下だったのですが、カカトは冷たく感じませんでした。(錆鉄人が持っている中では一番暖かそうだったので、この靴下にしたのですが、下にもう1枚はいてみたら窮屈だったのでそれだけにしました。カカトが凍傷したという話は聞いた事がないので、大丈夫じゃない!と思ってはいてきたのでした。)


中腹から
阿弥陀岳が美しい
地蔵尾根3

やがて階段、鎖場の連続となります


天女を待ちながら
槍穂をズームアップ
槍の穂先は小さくて
何処にあるのかな?という感じでした
心眼!
地蔵尾根4

文句も言わずに登る天女


いつも通り
長々とお地蔵様にお願いする天女
もう地蔵の頭はすぐそこです。
地蔵の頭に到着

9:39 地蔵の頭に到着しました。さすがに風が強く、おなかが空いたと言って天女は、お地蔵様の後ろに回り込んで風を避けてパンを食べました。その後ゲリラ帽を装着。錆鉄人も耳当て付の帽子をかぶろうとしましたが、ザックの中に見当たりません。前日に入れたのは確かですが、出発時に食糧を詰め込む時にでも出してしまい忘れたに違いありません。天女はすかさず首に巻いていたタオルを渡し、「お父さんは頭に巻いた姿が似合うのよ」と言うので、錆鉄人は「頭の薄いのが見えないからかな?」と邪推しましたが、天女は本当の事しか言えない性格です。素直に頭に巻いたのでありました。


いつ、何所から見ても
印象的な阿弥陀岳
今回の登山では
一番撮影枚数が多かったです
天望荘1

地蔵の頭から天望荘は目と鼻の先です。富士山を入れて構図を工夫しました。


9:47 天望荘に到着
天望荘2

横岳への稜線の険しい様相。


風力発電のプロペラが回っていました。
向こう側を回りこんだ所のベンチでもう一度食事。風もほとんど避けられて、日光が当たって暖かい位でした。
山頂への最後の登り
  
錆鉄人的には雪があったほうが夏よりも滑らず、登りやすかったように感じました。(勿論アイゼン無しでです。差美鉄人もアイゼンを持っては行きましたが、ベルトの装着方法を忘れてしまっていて、どうしても必要な場面に出たら何とか装着しようと思っていたのでした。)



天望荘を見下ろす
赤岳頂上小屋

10:26 頂上小屋に到着


頂上は100m先ですが、ここでも写真を10枚ほど撮影してから行きました。
赤岳山頂

10:30 遂に頂上到着。美濃戸から4時間3分ですが、実際に歩いた時間は3時間半以下でした。


頂上小屋
展望1

まずは富士山を撮影


南アルプス
展望2

中央アルプス


御岳山
展望3

たびたびの阿弥陀岳
後ろの御岳・乗鞍・槍穂


たびたびの槍穂
(コントラストを強調)
天望4
蓼科山から続く山並


ほぼ左と繋がっています
硫黄岳のケルンが見えました
県境尾根と真教寺尾根

ここを登ろうかと迷ったのですが・・・、天女の岩場のスキルが予想よりもアップしていたので良かったです。


富士山のアップ
ぐる〜んと時計回りに1周
記念撮影

頭の向こうが槍穂です!

頂上小屋に着いた時、途中で追い越した単独行の男性が地蔵尾根から天望荘に向かって歩いてくるのが見えたので、彼が来るまで待って2人一緒の写真を撮ってもらおうと思って待っていました。
という事で、彼が頂上に着くなり写真を撮ってもらいました。話しをすると横浜の人でした。(何か横浜の人によく逢うような・・・)
そのうちに1人、また1人登ってくるのが見えたので下山する事にしました。
文三郎尾根に下る

10:52 文三郎尾根へ下山開始
予想以上に険しい岩場続きでした。


こんな凄い所を下ったのよ!
真教寺尾根分岐

真教寺尾根の分岐


下を見ると・・・
滑り落ちたら止まりそうにありません
鎖場の連続

鎖があるから怖くないの!
と天女は言いました。
(腕力には自信があるみたい)


ポジションが定まらずへっぴり腰の天女
ここには鎖がなかったからです
天狗岳と南アルプス

何所もかしこも撮影ポイントです


凄い所を下ってきたものです
分岐

天狗岳方面の分岐だったでしょうか?


まだコルが見えてきません
中岳との分岐へ

岩場も終わり中岳とコルが見えてきました。


11:16 鞍部まで下る途中から右に下ります
行者小屋へ下る


相変わらず
鎖に全幅の信頼を置く天女でした
鉄の階段

またしても阿弥陀岳


最初の鉄階段
下に2人の登山者がいます
鉄階段終わる

メッシュ状の鉄階段は、クッションがあって足に優しい感じでした。天女はアイゼンを着けたままでしたが、穴に引っかけることもなく「歩き易かったわ。」と言っていました。(写真は逆光で眩しく手を当てています)

行者小屋

11:51 ちょうど1時間(正確には59分)で行者小屋に戻ってきました。
ここで錆鉄人のHPをご覧になっているという福島県の方にお逢いしました。百名山は幌尻を残すだけとの事、11月3日の飯豊山もブログで見たので行こうかと思っていたとおっしゃっていました。記念に写真を撮って下さいました。


赤岳をバックに
赤岳鉱泉

12:24 赤岳鉱泉に戻りました。たくさんの登山者がいました。

大同心

大同心の姿に感動した天女は、大同心をバックに記念撮影


手を合わせて拝んでいますね
北沢

すれ違う人の中にはヘルメットを下げた人も多かったです。

カモシカに遭遇

林道に戻る直前の場所にカモシカがのんびり草を食んでいました。登山道のすぐ横なので襲ってっこないか心配でしたが、全然気にしないで食事に熱中していました。


振り返えると
後ろに子供のカモシカがいました
林道に戻る

林道の始点(終点)には系トラックが止まっていて、男性が2人話をしていました。


林道に雪があったのはこの辺りだけです
凍結もありませんでした
美濃戸に戻る

という事で、13:45美濃戸山荘に到着
のんびり天女モードで7時間15分でした


駐車場は200mほど下った所です。
金持ち自慢と貧乏自慢の対決!

登山後は「もみの湯」に入って帰るつもりでしたが、カーナビで場所が分からず、あせっていると、「温泉はいいから早く帰りましょう」と天女は言います。天女の言葉には素直に従う錆鉄人なので、温泉は諦めて美濃戸口からほぼ1直線に下り、分岐を白樺湖の標識のほうに曲がって少し下ると、道路に車が止まっていて、ちょうど対向車が来たので、停まるしかありませんでした。
車を停めた人は横の畑の所で写真を撮っていて、みると八ヶ岳連峰が美しく連なっていました。
そこで、「写真を撮られているのを見て自分も撮りにきました。」と挨拶して横に並ぶと、聞きもしないのに、この先に別荘があって買い物をしてきた所だと話しだしました。それで、錆鉄人も、「昨日の夜、福井を出てあの車で車中泊して、今赤岳に登ってきた所で、明日は嫁さんが仕事なので帰る所です。」と説明しました。すると、「私は75だからもう登山は出来ない」と言い、車はテリオスだったのですが、「あれは息子の車で、別荘にはもっと大きな車があって、別荘も清里にあったのを、清里が混雑してきたのでこちらに移した」と弁解し、ヨーロッパに何回も行った話をするので、錆鉄人は「娘が大学生の時、1か月電車乗り放題の切符を持ってヨーロッパを旅行して、チェコかどこかで1泊300円の宿に泊まったとか言ってました。」と言うと、すかさず「息子は何年も住んでいました」と切り返されました。
さらには、越後湯沢にも温泉付きの別荘があって・・・と自慢話にきりがなく、錆鉄人は一生懸命貧乏自慢をしようとしましたが、口をはさむチャンスさえありません。天女は素直に「すごいお金持ちなんですね!」とその度ごとに合いの手を入れていました。
車を運転していたので2枚しか着ていなかったので寒くなっても来たので、貧乏自慢の反論は諦め、「寒くなったので戻ります」と挨拶して車に戻りました。
車に戻ると天女は、「お父さんも一生懸命自慢しようとしたけれど、全部負けていたわね!」と言います。
「でも、あの人、奥さんはどうしたのかな?1回も話に出てこなかったけど?」
錆鉄人には天女がいるので、この勝負、
錆鉄人の
「圧勝」
だ〜!と言っても遅すぎました。でも、面白かったです。


少し走った所で、北アルプスが大きく見えたので、もう1度車を停めて写真撮影しました。(残念ながら薄い。心眼!)
その後はひたすら福井を目指して走りました。本当は無給油で福井に帰れるはずでしたが、思わぬ迂回をさせられたのでガソリンが不安になったので途中で給油しようと思っていましたが、茅野や諏訪市に安い所はなく、閉鎖的な高山が安いはずはないので福井に戻って大野で入れようかと考えていました。
時間が早いので塩尻付近の混雑も始まる前に通過、通行止めの橋は午後8時まで片側交互通行で、ほとんど待ち時間なく通過し安房峠トンネルから平湯へ。平湯から平湯トンネルへの登りは雪があって凍結気味でしたが、がりっとは不安なく登り、トンネルを出て下りだすと、対向車は止められて滑り止めのチェックをしていました。普通タイヤであの下りは確かに危険だと思いました。
温泉に入らなかった分はおいしい御馳走を食べるつもりで、以前に入ったことがある高山の手前のドライブインへ向かいましたが、お土産屋さんは開いていますが、レストランは閉まっています。お土産屋さんの食堂はやっているみたいでしたが、全然客が入っていないので、ここでの食事は断念。
高山ICで高速に乗るべく元来た道を戻り、左折してR41へ。来る時は高山ICを出た後は狭い道を通ってR41に出て1つ目の信号で曲がってきたのですが、R41を走っていたら高速の標識が出ているだろうからと思ってそのまま走りました。しかし、なかなか高速の表示が出てこないのでおかしいなと思っていると、やっと標識があり、信号を曲がると、何と140円の看板が!JAひださん、有難う!
喜んでスタンドに入って満タンにしましたが、喜び過ぎたのか出る方向を間違えて、そのままおかしな方向へ走ってしまいました。(こういう時、天女は何の助けにもならないのでした。カーナビは曲がれと言っていたのですが、新しいインターチェンジなのでカーナビは知らないからだと思っていました。)
という事で、数キロ走って地図の縮尺を変えてみるとおかしな方向に進んでいる事が判明しユーターン、すると高山ICの標識が出てきてほっと安心。ひるがの高原SAでつつましい夕食(本当は飛騨牛のステーキを食べるつもりでした?が、カツ丼やうどん位しかなかったのでした。)を食べ、自宅には20:35分に到着。
総走行距離は610km、高速等の通行料金2,700円、駐車料金1,000円、ガソリン代は約7,700円として合計11,400円でした。

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