野坂山 錆鉄人は百名山以外は滅多に登山をしませんが 天女が日常生活であまりに疲れたを連発するようになった為に 天女サイボーグ化計画を発動したのでありました。 第1回は5月18日の白山登山で 今回は第2回でありますが、 なぜか登山のグレード(行動時間)が少なくなっているのが気になりますが 天女をその気にさせるのはなかなか大変なのでありました。 地球外生命体の天女ではありますが 地球環境の為に二酸化炭素を排出しないように 単なる買い物には出かけない天女の為に 帰りにミツワで買物をして、さらに割引券のある某店で食事するという 豪華絢爛・一石山頂ならぬ三鳥の登山計画が出来上がったのでありました。 |
どうやって行くの | ||
ガソリンも遂に170円突破するとアナウンスされている6月1日です。金無し錆鉄人はちゃんと30日に満タンにして帰宅しましたが、野坂山へは勿論、お金の為ではなく地球の為に燃費の良い天女のムーブで行く事にしました。 我が家から登山口の青少年旅行村までは往復110km程度、ムーブだと6リットル程度で済みそうなので、ステップワゴンとは4リットル600円のセーブです。そして、浮いたお金で帰りにごちそうを食べてきたのでありました。 さて、国道8号線から敦賀で27号線バイパスに乗り換え、敦賀を抜け出るトンネルの手前の立体交差の所で下におりましたが、国立病院から先の道路が分かりません。目のまえに野坂山は見えているのですが・・・。 地図は印刷して持ってきたのですが、狭い道を走りながら見る余裕はなく、かといって天女の高性能ナビは旧式なので起動しても立ち上がりに時間がかかるので、迷いながらでも先に到着してしまいそうです。「青少年旅行村という標識がないか見ていてね」と頼みながら走っていました。 そのうちに広い道路に出たので、うろ覚えですが右に走って行きました。野坂山がだんだんと左に移って行くので、心配しながら走っていると、「あのおばさんに聞いてみたら。」と天女が助言してくれましたが、時すでに遅くムーブは通り過ぎているので、あと戻りの嫌いな錆鉄人はそのまま進みました。 やがて、標識が出てきたので一安心。途中、舞鶴道の工事中の立派な道路の下をくぐって山を登って行くと、山の中には不釣り合いな(といっても、日本中どこにも林立していて全然利用されていない)立派な施設が出現。原発で入ってきたお金をこういう事で無駄に使ったという見本のような施設で、職員もおおぜいいるような・・・ |
手前の広場が登山口(撮影場所)に一番近く1台文のスペースがあったのですが、下のトイレの所で登山者の駐車場の位置を尋ねたおじさんが仁王立ちしていて入れてくれません。 という事で錆鉄人は奥に車を停めましたが、そのおじさんは1日中見張りをしていたわけではないので、下山してきたら別の登山者が駐車していました。 |
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登山口 | ||
という事で、登山口です。頂上まで2時間30分と書かれています。 登山口からしばらくはこのようにカラー塗装された林道が続きます。(ちょっと滑りやすいので注意)写真で見えるよりも実際は急で、錆鉄人は「五竜の黒菱のような急な登りやな。」というと「そうね。」と答えるので、聞いてみると、案の定覚えていない天女でありました。(実際は黒菱のほうがはるかに急な道路でしたが・・・) |
錆鉄人も夕方に敦賀市内から野坂山を眺めると、南西の山に美しい紫色の雲がたなびき、まばゆいばかりの光が輝いている様子をご覧になるかもしれませんが、仏像は発見出来ないでありましょう。 |
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天女伝説 | ||
天女はダブルストックでのんびりと歩いています。 「前はヒーヒーハーハー登っていたのに、もっと早く登ってよ!」と錆鉄人が言うと「そんなことを言うならもう登ってあげないわよ」と反撃されました。 しかたなく後ろを着いて行きましたが、「あー気持ちがいい、お母さんと一緒に登山が出来て幸せだなァ。」というと「今さらそんなことを言っても遅いのよ。」と取り付くシマもありません。 それでも、10分ほど歩いたら暑くなってきたようで、「服を脱いでもいい?」と聞くので、本当は登り始めたら1秒でも無駄な時間を費やすのが嫌いな錆鉄人でありましたが、機嫌良く「いいよ」と答えました。なにせ、天女様には機嫌良く登山して頂かなくてはなりませんから! 天女は、ザックを下ろし帽子を脱ぎ、日焼け防止ではめている軍手を脱ぎ、やっと上着のボタンシャツを脱ぎました。が!「これ、ちょっと小さめで窮屈なのよ。」と言って、Tシャツまで脱ぎ素っ裸に・・・ 羽衣伝説の影響でしょうか、錆鉄人は反射的に天女の衣類を隠すという衝動にかられそうになりました。しかし勿論、今は錆鉄人の妻である天女ですから、上下から登山者が現れないかと気が気ではありませんでしたが、無事着替えは終了。 再び天女流登山作法に則って「、帽子を被り、ザックを担ぎ、ウエストベルトとチェストベルトを締め、軍手を履いてストックを握る」という一連の動作を美しく?順番に行って、めでたく再出発となりました。 |
天女が行水するには小さすぎますが 今後、ここを羽衣川と呼ぶ事にしました。 |
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トチの木地蔵 | ||
8時16分、トチの木地蔵に到着。天女はひたすら足元を見つめて歩いているので、お地蔵さんに気付かずに通り過ぎようとしたので、呼び止めてお祈りしました。 ここは水場ですが、たくさんの飲料を持ってきたので必要はありません。写真だけ撮って進みました。 |
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登山道 | ||
登山道は良く整備されていて急な段差もなく 非常に登りやすい山でした |
頂上まで2km地点 登山道は右斜め下から登って来て、右斜め上に折れ曲がるのですが、天女はそのまま奥へと歩いて行きました。錆鉄人は「お母さん!」と言って呼び止めて「相変わらず新道開拓に熱心ですな!」と言うと「皮肉っぽいわね」って、皮肉そのものなんですが・・・ 天女と一緒にいると、なにかと楽しい事がたくさんあるのでした。 |
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一の岳 | ||
8:40到着 この少し下で、女性の単独行とジョギング姿の男性が立ち話をしていました。男性は水も持たないジョギング姿そのものです。トチの木清水もあるので、確かに水も必要はなく走れると思います。 錆鉄人が「どれ位で登るんですか?」と聞くと「45分位です」と答えたので、「凄いですね」と言うと、話をしていた女性のほうがうれしそうな顔をしていました。 でも錆鉄人的には30分位かなと思っていたのでした。というのは、そこまで45分かかっていなかったし、残りは30分位だろうと思っていたからでした。 充分離れて声が聞こえないだろうという所まで進んでから、「45分は大した事がないんじゃなかな。距離も短いし登り易いから、慣れれば30分位じゃないかと思うよ。あれでは富士登山競走は完走出来ないんじゃないかな。」と言って、「もう1回富士登山競走に行こうか?」と誘いをかけましたが、天女もさすがに富士登山競走の辛さだけは忘れていないようで、即座に「厭です!」と言われてしまいました。 「お父さんだって行く気がないでしょうに!」 と見透かされていました。いえ、天女が行くと言うなら天国の果てまでも!(地獄ではありません!) |
小さな祠に手を合せて進みました |
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山頂に到着 | ||
頂上まで数分の所で、先に歩いていた人(我々より5分程先に登り始めた人じゃないかと思います)が道を譲ってくれましたが、その人はほとんど遅れずに着いてきました。 先に歩く天女が「着いた!」と言ったのは避難小屋(写真の右に屋根が見えています。)でしたが、小屋の左を通って、ほんの1分足らずで野坂山の山頂913.5mに到着。9時4分、途中の着替えを含んで登山口から1時間10分でした。 天女のゆっくりモードでしたから、本当の天女モードなら1時間は楽に切っていた筈です。という事で、ジョギング姿のお兄さん、もう少し精進願います。 先に行かせてくれたおじさんは、少し遅れて頂上に現れ、標識の写真を撮っているので、「撮ってあげましょうか。」と言いましたが、「結構です」と言ってすぐに下山しました。どうやら良く野坂岳に登っている人で、単なる証拠写真を撮っただけではないかと思いました。 |
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頂上広場 | ||
頂上の方位盤というか地図をはめ込んだもの |
若狭湾や琵琶湖まで見える筈ですが モヤが濃くて敦賀湾がうっすら見える程度でした。 |
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避難小屋 | ||
避難小屋の中に嶽権現が安置されていました。でも、弘法大師が発見されたという仏像は、麓のお寺にあるそうです。 日除けを兼ねて小屋の中で昼食を食べようと思って戻りましたが、小屋の中はカビ臭く、頂上のベンチのほうが気持ちがいいという事で、頂上に逆戻り。 |
ベンチに並んで腰を掛けて昼食です。 梅干しと昆布のおにぎりが3個ずつ 出発前にお隣にあげたので 1個だけになったホウ葉飯を分けて食べました。 ポットにはコーヒーもある豪華?な食事でした。 |
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ブナの木 | ||
という事で、9時35分下山開始 頂上から少し下のブナの木 |
ブナの緑が瑞々しく 天女に似つかわしい登山道でした |
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三の岳・二の岳 | ||
三の岳 9:39 林の中の登山道なので、このようにほとんど日光を浴びません。 |
二の岳 9:46 |
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花 | ||
行者岩 | ||
帰りに行ってみようと言った行者岩 (登山道の分岐 10:00) |
岩の下に行くだけだろうと思っていましたが、岩の手前にロープが下がっていて、登ると行者岩を回り込んで岩の上に立つ頃が出来ました。天女も登ってきましたよ。 高度感を出すために、登山靴も写しましたが、岩にすぐ下にも木が生えているためか、全然大した事がありません。ぜひ、すぐ下の木はなくしてほしいと思いました。 |
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行者岩からの眺め | ||
行者岩からの眺め でも行司岩より少し下った地点からのほうが 眺めは良かったです。 |
途中の登山道から敦賀湾を見渡す 従って、行者岩は行かなくても良いような・・・ |
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トチの木清水 10:23 | ||
敦賀の名水になっているとの事 錆鉄人は水を汲んだら天女に先に飲ませますが 愛情深い天女は先に毒見をしてくれます |
おいしいわよ!と言って 足取りも軽く戻ってくる天女 横の木に柄杓が掛けてありましたが 潔癖症の天女は他人が口を付けたものは使いません |
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帰路 | ||
手前から一の岳、二の岳、三の岳、頂上 電柱に「野坂」という地名の標識があったので、わざわざ錆鉄人の嫌いなあと戻りまでして野坂山を写したのでありましたが、標識が切れているとは弘法大師さえも気がつかなかったに違いありません。 |
という事で、10時40分、駐車場に戻りました。出会った登山者はほぼ30人位でしょうか。結構暑くなった10時頃から登る人がいるのは驚きでした。 帰りは今庄経由で戻って敦賀まで国道8号線とどちらが短いか計ろうと思っていましたが、バイパスから降りる所を間違えて通過してしまったので、帰りも8号線で戻りましたが、天女は海がきれいよ!と喜んでいました。しかも、お陰でまだ値上がりする前の価格で給油出来ました。(といっても、13リットルしか給油出来ませんでしたが・・・) という事で、越前市に戻り、まずは「みつわ」でお買い物。天女は山のようなお買いもの「ほとんどはお父さんのおつまみよ!」錆鉄人は、床下乾燥大作戦用に塩ビ管を買いました。 それから某店に行き、数年前の1,000円の割引券が使えるかを確認するとOKという事だったので(天女は使えなかったら、そのまま帰ると言っていたのですが)食事をしました。錆鉄人は天丼と稲庭風うどんのセット、天女はかつ丼と讃岐風うどんのセットを食べました。割引券のおかげで1,000円も必要なかったのでありました。 |