究極の日帰り 笠〜槍その4 槍から新穂高へ

08年7月26日

ここまで(新穂高〜笠ヶ岳〜双六小屋〜槍の肩)
新穂高を午前2時に出発し、笠新道経由で笠ヶ岳には4時間05分の6時05分に到着。頂上はガスで何も見えないので記念撮影をして小屋に戻りました。

小休憩の後、ガスの中アップダウンと雪渓が次々と現れる稜線を辿って双六小屋に9:41到着。
26分の休憩で、10時07分初めての西鎌尾根に取り付きました。

西鎌尾根は想像以上にアップダウンがあり、疲れの溜まった錆鉄人はまだかまだかと思いながらも、千丈乗越に11時57分到着。しばらく休憩して、槍の肩に12時43分到着し、石の上に腰を下ろして休憩した錆鉄人でありました。
疲れが溜まっているはずなのに、コースタイム5時間45分の西鎌尾根を何故か2時間26分で歩いた事が理解出来ず、まだまだ計画とは大幅に遅れていると思いこんでいました。

登頂開始


西鎌尾根を歩いていた時からは想像も出来ない槍の「晴れ姿」(錆鉄人が運んできたのかも?)に、山荘前の広場は大勢の人であふれ、槍には山頂目指して登る人の列が出来ていました。
ここで5分位休憩して、錆鉄人の登山者の列の後ろに並びました。


 こんな感じです
信号待ち

ピンクのおばさんの場所が渋滞個所
登り優先とはいうものの下らないと登れません。
それにしても錆鉄人は短パンなのに
皆さん何と言う厚着でしょうか
(錆鉄人こそ何て言う格好なの!と言われそう)



動かないので下を見ると
そこにも登山者の列が・・・
ルートを外すと危険なので
おとなしく待ちましょうね!
頂上渋滞中

という事でやっと登った頂上も渋滞中
皆さん、祠の前で撮影の順番待ちです


槍はこれで4回目なので
祠の前の写真に未練のない錆鉄人は
ここで記念撮影
下山開始

東鎌尾根だったかしら?


当然、下山も渋滞
下山

ここが登り下りが合流している渋滞地点です


焦らず景色を見る余裕の錆鉄人
槍ヶ岳山荘に戻る

という事で、1時間もかけて頂上に登って来たのでありました。
すぐにカフェ?に飛び込んで生ビールを注文。錆鉄人は日帰りばかりなので宿泊費も使いませんから、辺境の地で頑張っていて下さる山荘の為に寄付をしただけですから。
(1,000円ですから、普通レストランでも630円から800円位はするので、缶ビールと比べるとお得感が高い所がミソです。)


このビールを飲むために、
ここ迄のコースタイム19時間15分の区間を歩いた
と言っても過言ではない錆鉄人でした
下山開始

生ビールを飲みながら、持ってきたサキイカを食べて大満足の錆鉄人でしたが、まだまだ帰りが待っています。
ところで槍ヶ岳山荘に着くまでは、新穂高に戻ったら温泉に入ってさっぱりして、一眠りして睡眠不足を解消してから帰ろうと思っていたのですが、槍ヶ岳の登りで足止めをくらっているうちに気が変わってきて、すぐに家に帰ろうという気分になっていました。
行程が少なくなるにつれ、すぐに天女のもとに戻りたいという「帰巣本能」が目覚めてきたに違いありません。それほど天女の魔力ならぬ「引力」は強いのでありました。


右のトイレは有料だったのでパスしました


槍ヶ岳山荘を2時ちょうどに出発
飛騨乗越

飛騨乗越


ガスの中に見えるは常念岳でしょうか?(心眼!)

下山中すれ違った人にはおしゃべりして
笠槍日帰りです!
驚かせて喜んでいる錆鉄人でありました。
千丈分岐

一昨年もここにあった救急箱。
小屋の人に感謝です。


ガスの中に頭を突っ込んだ笠ヶ岳
槍平

凄い感じの写真です


最後(最初)の水場

今年は残雪が豊富なので水も長い間あるでしょう


雪崩で亡くなった人のテント設営場所は
どの辺りだったのでしょうか・・・
錆鉄人はそういうリスクの高い時期に登山はしません!
槍平小屋 15時20分

毎日のように残雪や登山道の状況をレポしてくれていた槍平小屋。
錆鉄人は感謝の気持ちを伝えようと中に入り、伝えました。するとおやじさんらしき人が受付にいて、その人(レポートをアップしていた人)は今は食堂にいるとの事。別にお逢いしてまで言おうと思っていたわけではないので感謝していますとお伝えくださいと言いました。
感謝は言葉だけでは駄目!といつも天女に言っている錆鉄人なので、ここでお金を使わなくてはなりません。本当は値段の高いビールを買いたい所ですが、2時間ほど後には車を運転するので飲めません。400円のCCレモンを買いました。


半分位を飲みながら、今日はお陰様で新穂高から笠・槍の日帰りが出来たと言うと、「マラソンだね!」と非難の目付きでした。

無理もありません、登山靴ははいていますが、上下はマラソンをしていた頃の格好そのままですから。
錆鉄人は弁解はしませんでしたが、日本山岳耐久レースで走った以外(って、山の部分ではほとんど走っていませんが・・・)、山では走りません。(実態は「走れません」)
平和の鐘

という事で外に出ると、前の広場の大勢の登山者から錆鉄人の異様な格好を非難の目付きで見られました。
錆鉄人は、登山界の「いわゆる常識」には囚われないので、TPO(TPOというのは常識の世界かもしれませんから、錆鉄人のほうがやはり違っているかも)というか自分の暑さ寒さの感覚に合わせた服装・装備で登山をしているのですが、「いわゆる常識」というフィルターのかかった人達からは異様に見えたに違いありません。
しかしながら、潔い錆鉄人は一切弁解もせずに、平和の鐘を小さく鳴らして手を合せ、槍平小屋を後にしたのでありました。(でも、これからはマラソンの短パンは止めようかな・・・)


藤木レリーフ
滝谷

滝谷


10倍ズームで迫力の大滝
滝谷避難小屋

今年の橋は登山道に素直な場所にあります
(2年前はもっと上で避難小屋経由でした)


橋の上からの避難小屋
林道終点(白出沢小屋跡の先)

白出沢を渡って林道数点に到着
足底はシワシワに腫れ上がって超痛くなっていました
「痛みは無視する」のが錆鉄人の極意ですが
無視出来ない言いだしっぺでした。


去年、天女と奥穂の日帰りをした時は
工事中で道路はジュルジュルでしたが・・・
どうせ工事するなら
道路を真っすぐにしてしまえば工費も安くなった筈!
頭が悪いお役人ばかりです。
足の痛みを我慢しながら
U型に付いた道路の文句を言っていました
穂高平避難小屋

ここで営業出来ている事が錆鉄人には理解できません


短縮コース
ヘビやクマに逢いたくないので避けましたが・・・
次回は使おうかな・・・
新穂高BTに戻る

林道ゲート


という事で5時28分めでたく下山。当初の計画では5時だったので30分遅れだと思っていましたが、最終計画にはピッタリで戻ってきていたのでした。それにしても、疲れが溜まってからの西鎌尾根以降でタイムを短縮するなんて・・・錆鉄人はやはり壊れているに違いありません。
登山届を出したので、ちゃんと下山届もする品行方正な錆鉄人!でした。トイレに行こうとしてここまで来て、到着の写真を撮っていなかった事に気づいて撮影。もう、戻るのが面倒だったものですから・・・
帰路

無料のアルペン浴場
錆鉄人はまだ利用した事がありません
ここまで来ると
天女の元に戻る事しか頭にないものですから・・・

という事で、駐車場に戻りました。
BTで終わったという意識があるので、痛みが余計に堪えました。


登山靴を脱いでスリッパに履き替えても、足底のシワシワは変わりませんから、痛いのは同じです。温泉に入るのは逆効果かもしれませんから、錆鉄人の帰巣本能は正解だったのかもしれません。
ここで携帯を取り出して見ました。「あっ!ここは受信領域外だったっけ」と思いながら画面を見ると、何と「着信有」が出ています。あれ、いつの間に受信地域になったんだろうと思いながら着信を見ると、何と昨日の午後11時・・・。前日一緒に飲んでいた知人からの電話でした。やっと「目覚まし誤動作事件」の真相が分かったのでありました。
なあんだ、そうだったのかと思いながらTシャツだけ着替えて、すぐに車を走らせました。足底に体重がかからない分、痛みがありませんから。いつも通り、残り物を食べ、飲みながらの運転で4時間後には家に戻りました。

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