甲斐駒ケ岳(2,966m) この秋の登山目標として赤石岳と甲斐駒を考えていました。 しかし、9月末ともなると考えてた以上に暗くなるのが早く コースタイムが長い小渋川ルーからの赤石岳日帰りは まだ錆鉄人も通った事のない事もあって リスクが大きいと判断しました。 という事で甲斐駒ケ岳に行く事としたが、 本当は土曜日に登って 日曜日は天使達に逢いに行きたかったのでしたが 土曜日は天女の用事があったので1日しかなかったのでありました。 甲斐駒、いい山です! |
地 点 | 駒ヶ岳神社 | 刀利天狗 | 屏風小屋跡 | 七丈小屋 | 御来迎場 | 甲斐駒ケ岳 | 七丈小屋 | 屏風小屋跡 | 駒ヶ岳神社 | 合計 |
時刻 | 5:32 | 8:03 | 8:36 | 9:23 | 10:06 | 11:00 | 12:40 | 13:14 | 15:28 | 9:56 |
休憩 | − | 0:05 | 0:10 | 0:05 | − | 0:28 | 0:05 | 0:10 | − | 1:03 |
コースタイム(休憩除く) | 2:33 | 0:28 | 0:37 | 0:38 | 0:54 | 1:10 | 0:29 | 2:04 | 8:53 | |
標準コースタイム | 4:30 | 1:10 | 1:00 | 1:00 | 1:30 | 1:30 | 0:40 | 3:30 | − |
どうやって行くの | ||
甲斐駒黒戸尾根の登山口は北杜市の竹宇駒ケ岳神社です。 錆鉄人は前回は中央高速を使って長坂ICで下りて(カーナビもなく一時迷子になりましたが・・・)竹宇駒ケ岳神社に向かったと思います。国道を右折してから少し行くと、分かりにくい狭い道路だったと記憶していますが、新しい道路が出来ていて標識も分かりやすく、簡単に到着しました。(カーナビがあるのが一番大きな差かもしれませんが・・・) ただし、駐車場直前の200m程は道路が狭いのでご注意下さい。) と言う事で、今回も長坂ICで下りる事を想定していたのでありますが、地球の為に少しでもガソリンを使わない短いルートはないかと考え、高山経由で行きました。 というよりも、折からのガソリン高騰ですから、ガソリン代と高速代の節約が目的ではありますが・・・ 戸隠・高妻の帰りに美ヶ原に寄って安房峠トンネルで帰った事もあり、松本から我が家までは案外時間がかからない事を実感したので、計算してみたのでありました。 |
計算の結果、中央高速で行く場合よりも時間は片道1〜2時間かかりますが、天女は午後4時半には帰ってくる筈なので、金曜日の夜に出発する場合と比べて2時間は早く出発出来るので、睡眠時間に影響もありません。 計算結果は、往復で約100kmも短く、高速代とガソリン代の節約分の合計は8,000円以上になりました。 という事で、その分を食事代に回して、一人5,000円位の飛騨牛を食べて帰ろうと張り切っていたのでありました。勿論、「山よりだんご」の天女に依存はありません。というか、飛騨牛に引っ張られて登山したのかもしれません・・・ ところで、9月19日の夜中に天使達が帰って来たので、天女は世話に一生懸命だったので、帰ったあとはどっと疲れが出て、急に冷え込んだこともあって風邪気味で寒い寒いと言ってだるまさんのように着こんでいたのです。しかし27日はほぼ回復したので登山にも行けたのでありました。 |
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駐車場 |
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駐車場は尾白渓谷の観光客も駐車する為か、100台位が停められそうな広い駐車場です。10台以上の車が駐車していたので、七丈小屋泊まりの登山者がたくさんいると思いましたが、この先のキャンプ場のお客さんがほとんどだったようです。 この駐車場は広いけれど駐車スペースの区画がやや狭いので、隣の車との間隔が少なくなるのが難点です錆鉄人は一度バックで駐車しましたが、その狭さが気になって、左右に余裕がありそうな場所を探しました。 という事で、何処に停めようか迷ったあげく、とりあえずは安眠できそうな駐車場の奥のほうに駐車しました。 しかしながら、車上荒らしの恐怖にとりつかれた錆鉄人は、奥の方は車の出入りが少ない分、車上荒らしにあう可能性が高いから、出発前には入口付近に移動しようと考えていました。 もう、カーナビは新型になっていますから、もう一度新型になってもうれしくないからです? しかしながら、駐車した場所は端の車が白線ギリギリに駐車している事もあって、車間が確保出来ているので、そのままで出発する事にしました。動かせばそれだけでガソリンの無駄遣いでもありますから・・・ |
5:25 駐車場を出発 左のCR-X?の向こうに駐車 |
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竹宇駒ケ岳神社 | ||
3年前は拝殿は工事中でしたが、新築がなった事は知っていました。信心深い天女と錆鉄人は、登山の前にちゃんとお参りしてから出発しました。 ここで拝殿の横に登山道に降りられる通路がある事を知らずに戻ってしまいましたが、これをご覧になった方は拝殿のすぐ左に回って少しでも楽をして下さい。 |
いつも丁寧に祈ります |
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吊り橋 | ||
さて、拝殿のすぐ横よりも少しだけ行った所で尾白川にかかる吊り橋があります。吊り橋にしてはいかめしいコンクリートの大建造物が立っていて、そこから吊り橋が伸びています。観光客でにぎわってたくさんの人が一度に渡ろうとして事故が起きないように安全策を取っているのでしょうか?でも、観光客が多いなら、向こうから来る人とのすれ違いで苦労しないでいいように、もう少し広ければ良いのにと思う錆鉄人でした。 地図ではこの吊り橋が出発点 5:32 |
(帰りに撮影) 吊り橋を渡った先を右に20mほど進み、左に登るのが正式の登山ルートのようですが、暗かったこともあって橋から真っすぐ登る踏み跡のみをヘッドランプの明かりの中に見て、そのまま10mほど直登して登山道に合流しました。最初はかなりの急登です。 すぐに空が明るく明るくなりましたが、森の中なので6時近くまでヘッドラインプを点けて進みました。 トイレの前に車を停めていた3人組に日帰りですかと聞いたらそうですと言っていましたが、彼らは我々より10分程先に出発して行きました。30分ほど歩くと彼らが前に見えました。すると追いつかれたと思って飛ばしたようで、登山道が掘り込まれた曲がりくねった道である事もあって見えなくなりました。 でも、30分ほどすると一人の男性に追い付き、別の人かと思いましたが、バテて離れたようで、後で先行していた2人に追い付きました。 |
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山岳宗教 | ||
最初に見つけたお地蔵様です。 天女は必ずおじぎして通り過ぎます。 |
黒戸尾根の前半は普通の登山道です |
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刃渡り 7:44 | ||
横はスパッと切れ落ちていますが、 右の写真のように割れ目を通れるので 天女も全く怖がりません。 まあ、戸隠を登った後ですから、 こんなものは朝飯前というものです。 |
余裕の天女 |
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梯子場が始まる | ||
刃渡りから眺めた八ヶ岳 |
ハシゴというか階段というか・・・ 足を乗せる所が水平ではないので 梯子という表現が正解と思われます。 こんな所、手を着いて登らなくても・・・ |
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刀利天狗 8:03 | ||
大きな岩を回り込むと・・・ |
刀利天狗に到着 ストックの上の所にコケが供えてありました。 |
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五丈小屋跡 8:33 | ||
下山道が登っていて、登山道は下っていて、今は頂上に向かっている天女が下山道と書かれた所を下っている、とここまで書いて、我ながら混乱しました。 |
五丈小屋跡にはテントがひとつありました |
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屏風小屋跡 | ||
五丈小屋跡からもう少し下ると、鞍部に到着。ここは屏風小屋があった所で、廃材がいまだに残っています。直前の標高からほぼ100mも下ります。 五丈小屋にしても屏風小屋にしても、ほとんどの登山者は北沢峠から甲斐駒に登るようになったので営業を続けることが出来なくなったのでしょう。現代の登山では位置的にも中途半端だし水の問題もあったのかもしれません。右の小さな社の屋根に、上の岩から雫がポタリ、ポタリと落ちていましたが・・・ |
いつも通りの長いお祈り |
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石仏 | ||
社の右側にはたくさんの石仏が安置されています。 江戸時代に安置されたのだとすると、その割には風化していないように思いました。(岩木山の三十三観音はものすごく風化したのもありました。) |
赤ちゃんを抱いたお地蔵様 天女のリクエストでズーム撮影しました。 |
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長いハシゴ | ||
屏風小屋跡からは長いハシゴの登りです。 |
確かに屏風のような登りです! この後も急な登りが続きます。 病み上がりの天女はこの辺りでバテ始めたようでした。 |
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橋 | ||
これは橋です。 どうせなら屏風小屋の向こうの山に渡して! |
至る所に石仏や石碑が・・・ |
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垂直のハシゴ | ||
ほぼ垂直のハシゴ もう少し身体を離したほうが登り易いよ! |
天女は鎖があればどんな所も安心 |
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七丈小屋 9:23 | ||
快適?な空中トイレ |
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七丈第二小屋 | ||
小屋の手前のハシゴを登ります |
第二小屋から少し登るとキャンプ場です。 テント撤去中の人が一人いました。 キャンプ場の上まで来ると、 地蔵岳の横に富士山が出現! |
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霜柱 | ||
八ヶ岳 |
中央辺りは霜柱なんですが・・・心眼! 天女の足取りが重く 少し進んでは休憩の繰り返しでした |
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御来迎の場 | ||
丸い石の柱は鳥居の残骸 鳥居があったらさらに素晴らしい構図です。 ここより手前でトレランの人が戻ってきました。 時間を聞くと3時間11分だったとの事 凄いですね! |
鳳凰三山と富士山 我々が登るにつれて富士山が昇ってきました |
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紅葉 | ||
右端が槍 |
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鎖場 | ||
柔らかい石だからかもしれませんが・・・ そんなに大勢が登ったのかしら? |
細腕天女ですが・・・ 腕力で登りました! |
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一番の難所 | ||
数年前登った時は懸垂で登るしかないような感じでしたが、 下に石を積んでくれたので簡単な場所になりました。 |
あんな所どうやって登るのだろう?? でもちゃんと登山道があるんですね! |
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剣の刺さった岩 | ||
2人目のトレランの人が登ってきました。 ここまでの時間を聞くと、時計を持ってないと言って時刻を聞くので、告げると2時間半だと言っていましたが、頂上に着いた時も頂上の人に2時間半だと言っていたとの事だったので、どちらも信じられません。 登山は時間を競うものではありませんが、トレランは時間勝負なのでしょうか。嘘までつくことはないと思うのですが・・・ |
右側の斜面の紅葉が綺麗でした |
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氷雪 | ||
雪かアラレの消え残り |
山水画のような景色です。 いよいよ富士山がかなり昇ってきましたね。 |
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駒ヶ岳神社本社 10:55 | ||
本社でお参りを済ませて頂上へ |
頂上が見えたので天女も元気が出ましたよ! ここを左に下ると北沢峠からのルートです。 |
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甲斐駒ケ岳登頂 11:00 | ||
病み上がりの天女は完全にスタミナ切れ やっとの思いで登りました。 |
最初は富士山 雲が傾いていたわけではありません! |
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山!山! | ||
北岳 |
仙丈ヶ岳 |
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八ヶ岳 | ||
八ヶ岳 |
駒ヶ岳本社 |
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記念撮影 | ||
危険はありませんが ここで腰を下ろさないで下さい! |
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北アルプス | ||
遠くに北アルプス |
ズームします |
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年賀状用写真? | ||
なかなかいい写真 年賀状の候補にしましょう! |
日本第一位と第二位揃い踏み! |
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ビール | ||
寒くないですかと回りの人から言われて そういえば寒いと長袖シャツを着ました。 来ていたのはメッシュのTシャツですから・・・ ここでやっとビールを持ってきた事に気が付いた うっかり錆鉄人!でした。 |
北岳の右側は塩見岳ですよね? 一番向こうは悪沢岳でしょうか? 山座同定がからきし出来ない錆鉄人です |
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名残尽きない山頂ですが | ||
11:28 下山開始 1分足らず下った所が北沢峠への分岐 2年前戸台からバスで来て 仙丈と甲斐駒の2山日帰りした時は こちらに来ないでまっすぐ下ろうとして 死にそうな目に遭ったのでした。 |
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紅葉と北アルプス | ||
登る時は礼をしただけだったので 今度は長々とお願いをする天女 |
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見納め | ||
天女を岩の上に立たせればよかった |
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紅葉 | ||
下りは得意な天女ですが 急な下りは遅いのです |
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何回も何回も写しましたが・・・ | ||
岩場を下る | ||
こういう所は苦手な天女 鎖さえあれば! |
もっと綺麗な色だったと思うのですが・・・ |
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飽きずに・・・ | ||
北岳は薄いガスに包まれました |
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黒戸尾根 | ||
中央の白っぽいのが七丈小屋 尾根の向こうまで行って そこからの下りが長い・・・ |
登りでも同じような写真を撮りましたが・・・ |
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聖なる剣と聖なる山 | ||
絵になりますね! |
天女も下りなのですっかり元気回復 |
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慎重に下る天女 | ||
相変わらず下手くそなので 鬼コーチの錆鉄人が叱責すると 怒りんぼう!と言われました。 慎重に慎重に無事に降りられればOKだよ。 |
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足場があるのに・・・ | ||
右の最後の足場は 指示したのに見えなかたらしい |
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かつての難所 | ||
以前は段差があって難所だった場所 改善された今も ちょっと鎖に頼らないと難しいです |
鎖の頭の所から下りようとしていた天女に こっちから下りるんだよと声を掛けました。 |
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御来迎の場 | ||
天女は何か感じたのでしょうか? |
本当に拝みたくなるような甲斐駒の姿です |
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七丈小屋 | ||
やっと近くになってきました。 |
小屋は営業中ですが 管理人がいる気配がしませんでした |
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下る天女 | ||
鎖があっても岩にへばりついている天女は 足元が見えないのでおりるのに苦労しています |
垂直のハシゴ こうやって見ると怖いですね! |
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長い階段 | ||
長い階段を下る | ||
余裕のピースサイン 実は片手を離すのも必死の天女 |
お父さんはよく立ったまま降りられるわね! それが普通でしょ! |
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屏風小屋跡 | ||
もう一度お参りして |
↓登山道と書かれた標識の横を登ってきて 下山道↑と書かれた登り道を登る天女 |
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刀利天狗 13:48 | ||
下っていると補修用部品が岩陰にありました |
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下る | ||
私は鎖があれば怖くないの! |
下では学生さん達が休憩していました |
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庭園 | ||
コケが光っているような・・・ |
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霊場 | ||
分岐 | ||
真っすぐだよって言うのに しきりと右じゃなかったのと言う天女は この先の尾根道になってもここでいいの? 錆鉄人も信用がなくなったのかしら? |
イノシシに掘り返された登山道脇 これは見覚えがあるわ (何処にでもありそうな感じですが・・・) |
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ゴールが近づく | ||
右は昔の登山道の跡だと思われる窪み 下からは草刈り機のエンジン音が聞こえていました。 下りてみると神社掃除の奉仕活動でした。 秋祭りが近いからでしょう。 |
吊り橋を渡れば駒ケ岳神社 15:28 往復10時間を切って登山口に戻りました 歩いていた時間は9時間位だと思います。 |
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駒ヶ岳神社 | ||
まだ新しいですね! |
拝殿の右手前は舞台です! その後ろで休憩していた人から 早いですね!って声を掛けられました。 |
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道の駅白州 | ||
国道の信号のすぐ左が道の駅 何か食べようかと入ったのですが 天女の気に入ったものがなく出ました。 |
でも塩素消毒して提供しています! なんとも味気ないお話しです! |
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5000円の飛騨牛 | ||
帰り道で乗鞍高原温泉に入る計画でしたが、天女は「温泉には入らずに早く帰りましょう」というので、婦唱夫随がモットーの錆鉄人は、天女の声を神の声と思って温泉は潔く諦めたのでありました。 という事で、帰り道の楽しみは5,000円の飛騨牛! 飛騨牛!飛騨牛!と車を走らせていると、諏訪湖を超えた辺りで天女が言いました・・・ |
「何処かに吉野家があったわね。私、牛丼が食べてみたいわ!」 来る時に、157号線を松本に向かわずに途中で右折して20号線に出た所で、何処で食べようかと帰りの食べ物屋を探していた時に、しゃぶしゃぶの店や牛丼の店がありました。 天女の声は神の声! しかたなく従う錆鉄人でありました。でも、あったのは吉野家じゃなく「すき屋」でしたが。 「私達2人だけの時はこれで十分よ。」 「でも朝日岳登山で山形に行った時は、コロッケじゃない米沢牛を食べようね。」(詳しくは、昨年の鳥海山・月山・山寺の項を参照下さい。) 必死の抵抗を試みる錆鉄人でありました。 しかしながら、牛丼店は錆鉄人好みではあります。 早い!注文するとすぐに運ばれてきました。 安い!2人で1,190円で済みました。 うまい! というよりも、飛騨牛のせめてもの代わりに、牛肉の3倍盛りを注文した錆鉄人、今だに質よりも量に満足したのでありました。 という事で、20時30分頃に帰宅しました。 帰って片付けをしていると、結構疲れたなと思ったので、早く帰ったのは天女の千里眼だったのかもしれません。やはり下道が長いと疲れるようになったのかもしれません。 |