恒例の親孝行旅行は 露天風呂東日本横綱宝川温泉

08.04.18〜19

親孝行旅行

金無し暇無し休憩無しがキャッチフレーズの錆鉄人は
登山も旅行も車中泊のの繰り返しですが
年に1回はちゃんとした温泉旅行に行くのです。
それが、恒例の親孝行旅行

我々夫婦の親が天女のお母さんしかいなくなって始めました。
草津・玉造・城崎・渡鹿野に行って
今年が5回目となりました。

それぞれ楽しい思い出ばかりですが
今年も楽しい思い出が出来るように
腕によりをかけて計画しました。


計画
宝川温泉は群馬県最北部、水上ICから利根川にそって北東に進んだ山中にあります。
錆鉄人の住む越前市の旧今立町からは、鯖江ICで高速に乗って水上ICまで440km、高速料金は9,350円です。これを聞いた天女はETC深夜割引を使って行く事を提案、お母さんも午前3時半の出発に同意して下さったので、めでたく3,750円の通行料金低減と3時間ほどの時間的な余裕が出来たのでありました。(実際は伊香保まで走ったので、10,000円が6,000円と4,000円もの通行料金低減が出来ました。水上までとは400円増えたので得したといえるかどうかは疑問ですが・・・)

実は、昨年の旅行の後で、「来年は何処に行きましょうか」という話をして、お母さんは伊香保温泉にはまだ行ったことがないとの事だったので、最初は伊香保に決めていたのでした。しかし群馬で検索していて、露天風呂東日本の横綱という宝川温泉を知り、「混浴で一緒に温泉に浸かりながらというのもいいな」と思って変更しました。

という事で、宿泊は宝川温泉にしましたが、同じ群馬県、数十kmしか離れていないので伊香保温泉の日帰りもしようと考えました。という事で伊香保で日帰り入浴する所を検索していると、日本三大うどんの水沢がすぐ近くにあるという事を知り、ここで昼食にしようと考えました。

ところが、3時半に出発すると渋沢伊香保ICには9時頃には着いてしまい、日帰り入浴先と決めた天坊は11時から。ちょっと時間が早いので、他に立ち寄る所がないかを探し、みさとの芝桜公園がちょうど見頃を迎えそうだという事で決定。
さらに時間があったら、水上の水紀行館を見て宝川温泉に入る事にしました。
翌日はゆっくり温泉を楽しんで、猿ヶ京にある謙信の逆桜を見て、横浜の娘宅を見てもらい(って、アパートですが)孫と遊んで夕方出発、帰りもETC深夜割引を利用して帰るというケチケチ大作戦が出来上がったのでありました。
みさと芝桜公園
問題は天気でした。週間予報を毎日チェックしていたのですが、18日は雨、19日は雨のち曇りというさえない予報でした。

ここは天女の天通力に頼るしかありません。
果たして、17日お昼にウェザーニュースをチェックすると、午後には雨が止む予報に変わっていました。

という事で、錆鉄人と天女は午前2時45分に目覚まし時計を掛け、3時10分には自宅を出発という離れ業を発揮。天女のお母さん宅には10分足らずで到着しましたが、3時半の約束だったのに、もう玄関で待っていて下さいました。荷物を積み込んですぐに出発し、鯖江ICを3時半過ぎに通過するという順調過ぎるほどの旅立ちでありました。

車中ではいつも通り天女がかいがいしくおにぎりを渡してくれたり、お茶を入れてくれたりします。(半分は寝ていましたが・・・)
心配していた雨も、富山辺りからほとんど降らなくなりました。

榛名山の裾野を時計回りに回り込むように走り、みさと芝桜公園に到着。朝早いのと雨上がりの金曜日という事で駐車場も一番上に停められました。
入場券を買いに行くと、腰が曲って杖をついているお母さんを見て「車イスがありますよ」と言って下さいましたが、お母さんは歩きます。すると、横のゲートを開けて「ここからが近いですから」と親切にして下さいました。

芝桜は8分咲きで雨に打たれた直後なので、花もまだ下向きで鮮やかさに欠けますが、それでも十分きれいでした。天女がお母さんの手を取って公園内を数百メートル歩き、入口の所へ戻って売店でお焼きを買って食べ、芝桜やオレンジのゼラニウム(花びらの中心部分が白っぽい)を買いました。福井では298円のゼラニウムが200円だったからですが・・・


本当はもっときれいだったのですが!
R6はよそよそしい色になります。
榛名山
みさと芝桜公園の後はいよいよ伊香保温泉ですが、榛名山のほぼ裏側にあるので榛名山を見ていく事にしていました。

公園の横の道路をそのまま上がって行きましたが、上に近づくと道路幅が1車線+αと心細くなってきましたが、運よく対向車はなくて良かったです。(もう少し西の登山道路なら、2車線あったのではないかと思われますが・・・)

結構急な坂道を登り切って下ると、カルデラ湖の榛名湖で、その向こうに富士山よりも美しい富士山型の榛名山が見える筈でしたが・・・、天女効果が出るのはもう少し後だったようです。
時間がないので、ガスが晴れるのを待たずに出発。


後ろは榛名山
富士山型の山容は心眼で!
伊香保温泉天坊
という事で、榛名湖から坂を下って伊香保温泉へ。

伊香保は石段で有名で、共同の石段の湯もありますが、石段はお母さんにはちょっと無理かなと思っていたので、旅館の日帰り温泉を探し、いろいろな湯船が楽しめる天坊に決めました。一人1,100円とちょっと高めですが、太っ腹な錆鉄人でありました。(ちなみに天女は500円以上は一律に「高い!」と言います。)

到着したのは11時半頃で、温泉に入った時は2人先客がいましたが、すぐに出て行ったので貸し切り状態でした。錆鉄人は石風呂の「ねたろうの湯」が気に入りました。椅子に座るように石風呂に背中を当てて空を眺めていると、心地よい温泉の流れ落ちる音が耳元で聞こえ、とてもいい気持ちでした。(女風呂にはなかったとの事です。)
勿論、伊香保といえば「黄金の湯」も堪能しました。



水沢うどん始祖清水屋「うむどん」
車のなかでリンゴやお菓子などを食べていましたが、お昼は三大うどんの水沢の中でも一番のこだわりうどんを食べさせるという「始祖清水屋」さんに入ろうと思っていました。

恐らく1番人気があって、お昼時は入店待ちかもしれないと思っていたので、温泉で時間調整をして1時頃に行くようにしました。
伊香保のほうから坂を下って行くと水沢観音があって、道路の両側にうどん屋さんが並んでいます。天女と清水屋さんを探しながら走りましたが見当たらず通り過ぎてしまい、ユーターンしたら右側(伊香保に向かって)に見つかりました。

という事で、店内へ。
味はさすがにおいしかったですが、うむどんとは「値段の高さにウームとうなるうどん」という所から来ているのではないか、と錆鉄人は思いました。


宝川温泉旺山閣
という事で、群馬県を逆戻りに北上。
この時間は高速の割引がありませんが、お母さんも一緒なのでここはケチらずに高速に。その前にインターネットで調べておいた安いガソリンスタンドで給油するソツのない錆鉄人でありました。(群馬は南のほうがガソリンが安いからでした。)

水上ICで高速を下りて宝川温泉に向かう途中に道の駅があり、そこに水上の森トリックアートがあると思っていたのですが、勘違いしていたようです。早朝からの疲れも出ていたので、ちょっとの距離でしたが、戻るのも諦めて温泉に直行しました。

事前に宝川温泉旺泉閣から電話があって、チェックインは14時から可能との事でしたが、3時過ぎには到着しました。
水上や沼田の辺りはちょうど桜が満開でしたが、ここは5月に入ってからという事で、山肌には雪があるばかりではなく、屋根から落ちた雪がまだ残っていました。

まずは、浴衣を選んで部屋へ。
そして露天風呂へ。
夕食は山の幸が中心、刺身の代わりの川魚のすり身を巻いたもの以外は、とてもおいしかったです。(豪華さには欠けましたが・・・)

翌日の朝風呂は、髪の毛も洗いたいので内湯に入って朝食。その後、もう一度露天風呂に入ろうという事で行ってみると、ほとんど貸切状態でした。


貸切状態だったので
天女を記念撮影
謙信の逆桜
宝川温泉を出て、猿ヶ京温泉へと車を走らせました。水上から北回りに猿ヶ京に行く道路は山中を走るので、1車線しかなかったらどうしようと思いましたが、ちゃんと2車線でした。という事で無事山を下りて、どこかに標識でも出ていないかなと言いながら走っていると、いきなり逆桜に出くわしました。そこはダムの公園でした。

逆桜は、上杉謙信が三国峠を越えてこの地に下り立った時、戦況を占う為に手に持っていた桜の枝の鞭を逆さに地面に差し込んだ所、数年後に芽を出して花が咲きだしたといわれています。(詳しくはこちら)
根回り11mという巨木ですが、主幹は折れ、胴体は朽ち果てつつようにも見えますが、その先に延びる太い枝の先からも力強く新しい枝が伸び出し、花が咲いていました。



今まさに満開という逆桜
天使と天女のお母さん
という事で、この後は天女が再会を待ちわびる天使のもとへと錆鉄人は車を走らせたのでありました。
が、「かわいい優貴君!」が口癖の天女ですが、待ちわびていた割には、助手席で気持ちよくお休みになっていたのでありました。

という事で、13時過ぎに横浜に到着。優貴君はジージ・バーバと言って待っていてくれたのでありました。錆鉄人は昼寝をする予定でしたが、結局寝る事が出来ず、夕方出発しました。

帰りもETC深夜割引を使って午前0時半頃、お母さんの家に到着。それから10分後に帰宅。

総走行距離1,360km、総費用約9万円、5回目のヒーヒーハーハー親孝行旅行でした。

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