渡渉の連続も何のその 幌尻岳

08年8月9日

幌尻岳(2,052m)


幌尻岳は百名山中で一番登頂の困難な山でしょう。
それは20回にも及ぶ連続する渡渉とコースタイムの長さです。
標準のコースタイム14時間50分を気合いで日帰りできれば良いのですが、
百名山を目指す一般的な中高年登山者の場合、
予約困難という幌尻山荘に泊って1泊2日、2泊3日で登る事になります。
日帰りの場合でも、前日や当日にまとまった雨があれば渡渉は不可能となり、
ましてや山荘宿泊中に大雨ともなれば数日間足止めを食らい
ヘリコプターで食糧投下のお世話にならないとも限りません。
食糧投下は良いとしても全ての予定は御破算となり、
フェリーもなく仕事にも大穴を開けてしまう・・・
もちろん飛行機でも同じようなものでしょう。

という事で、
慎重な錆鉄人は1週間前から天気予報と
幌尻川水系の降水量をチッェクし
この日なら絶対に大丈夫という確信をもって幌尻岳に登ったのでありました

しかし、
好事魔多しのことわざ通り
下山後に
「とんでもない事態」が待ち構えていたのでありました。



幌尻岳 駐車場 ゲート 取水口 渡渉開始 幌尻山荘 尾根 幌尻岳 幌尻山荘 取水口 ゲート 駐車場 合 計
時 刻 3:35 4:00 4:59 5:12 6:21 8:18 9:12 11:11 12:33 13:24 13:46 10:11
休  憩 0:03 0:26 0:12 0:09 0:50
区間タイム 0:25 0:59 0:13 1:06 1:31 0:54 1:47 1:13 0:51 0:22 9:21
コースタイム 1:50 2:10 5:00 2:50 2:00 1:40 15:30+?
(途中の小休憩はコースタイムに含む)
どうやって行くの
見出しのように、幌尻岳は当日だけではなく数日前からの天候が重要ですが、1週間前から雨がなかった事は確認済みだったので、苫小牧東港上陸前から、最初の登山は幌尻岳と決めていました。

上陸後は給油とコンビニで食糧を購入し、二風谷温泉に入ってから、幌尻岳の駐車場に来ました。

出発

3:35 ヘッドランプを点けて出発。天女も気合いが入っています。


4:00ちょうどにゲートを越え、しばらくしてヘッドランプを消したと思います。林道沿いには大きなフキの葉があり、明るくなったので撮影しました。(本当はもっと大きなものもあったのですが・・・)
翌日、雌阿寒岳に登りましたが、オンネトーへの道路沿いの大フキは何故かもう枯れていました。
取水口

この橋の先は急な上り坂で、すぐ先が取水口です。


取水口に4:59到着
渡渉はまだ?

右上に見えている殉職者ノ碑
2年前はこの先を
1m近く飛ぶ必要があったのですが→


河原の砂利を岸に押し上げて
その上を歩くようになっていました
渡渉はまだまだ先
右岸のアップダウンの道が続きます
最初の渡渉

岩場のトラバース


5:12 最初の渡渉地点
ここで渡渉用のランパンを
履いてこなかった事に気付く天女は
ズボンを折り上げて歩くことに。
「キャー!冷たい」と童心に帰ったような天女
いいえ、いつも通り天真爛漫なのでした
渡渉

ストックはもっと長くしたほうがいいと言ったのですが、腰の曲ったお婆さんのように、四つん這い状態で歩こうとします。腕の力は弱いので、ちょっとストックが滑ったらもろに水面ダイブの筈なのですが・・・


浅くなっても慎重な天女
渡渉

錆鉄人が先に渡って膝上だったので
天女もズボンを精一杯折り上げました


錆鉄人の雫があるのでついてきます
渡渉



最後までお婆さん歩きが続きました



最後の渡渉

涼しかったからか
アブに刺される事もなく無事終了
と言うか
足先は痺れるように冷たかったです
幌尻山荘

案外あっさりと幌尻山荘に到着




登山道




山頂は遥か

「お父さん、足痛くないの?」
と心配してくれる優しい天女
錆鉄人は登山中は痛みを感じません
(そんな訳はありませんが・・・)


戸蔦別岳がひときわ美しい!
工事中




頂上は左に回っていく尾根のさらに先です・・・
気持ちの良い稜線歩き

幌尻岳に登った人のページに
必ずといってよい程のハイマツの登山道



カールを巻いて緩やかな登山道が続きます
名残りのお花畑




山頂に到着




カール




山よりダンゴ!の天女


錆鉄人は七つ沼を見に行きたいと思っていたのですが、そこは愛妻家!
「あそこまで往復1時間位だけど、行けば幌尻岳の真珠といわれる七つ沼が見えるよ。行かずに早く下山すれば、東大雪荘の夕食が食べられそうなんだけどどっちがいい?」
と聞くと、天女は躊躇なく
「おいしいもの食べる方がいい!」
と言うので、天女は「山よりダンゴ!」という事が判明したのでありました。

下山開始





天女カール



ウ〜ン!綺麗だな!
天女カールと名付けよう!
待っていてくれた花さん達






幌尻山荘に戻る




渡渉準備OK!

小屋の陰においたジョギングシューズに履き替えました。


山荘は後ろのすぐ左手にあります

天女ももう慣れたものです!
取水口



取水口のすぐ手前の管理小屋周辺では
大勢の登山者が休憩していました。
恐らくツアー登山でしょう。
旧ゲート



旧ゲートに13:24到着
その先の車に???
天女はここが駐車場かと思ったらしく
ガッカリでした。

ここは右岸沿いなので陽が当たっていますが
この時間帯ならほぼ日陰を歩けますが
もう少し遅くなると陽に焼かれ
さらにアブの攻撃にさらされて大変ですよ!
登山口に戻る



駐車場に13:46戻ってきました。

登山口で写真を撮って車の所に歩いて行くと、大勢の登山者がこちらを注目していました。
重大事件発生!
無理もない、錆鉄人は短パンにTシャツだから・・・と思っていましたが、そのうちの一人から声を掛けられました。

見ると!
なんじゃコリャ!



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