巡り愛に感激 北海道 ダイジェスト版

08年8月7日夜出発〜17日夜帰宅

北海道

天女と一緒の北海道登山はリタイア後の夢でした。
しかし、天女が今春仕事を辞めたので実行する事にしました。

田圃の水管理やプランターの水遣りなど、
しなければならない事はたくさんあって
10日も家を離れる事は考えられませんが、
近所の人や姉達にお願いしました。
御近所さんはありがたいものです。

という事で、
後顧の憂いなく北海道に行く事が出来るようになったのでありました。





以下は計画を左に、実際の行動を右に記録しています
(最終更新 8月23日)
どうやって行くの
06年に錆鉄人が行った時のように、新潟出港の便で苫小牧東港に上陸する便で行こうと考えました。

第一の理由は、敦賀発の便より北海道上陸が数時間早く、帰りも数時間早くなるという事です。
第二の理由は、敦賀便は大人気で1時間以内に予約がいっぱいになるらしいのですが、新潟便はそれよりは予約が取りやすいからです。
第三の理由は、2人で行っても高速料金は変わらないから、新潟便を利用したほうが交通費が数千円安くなるからでありました。

【フェリー予約】
新日本海フェリーの予約は2か月前からですが、8月8日金曜日の便は予約が集中するかもしれないと考えた錆鉄人は、安全策を取って1日余計に休むことにして、8月7日の新潟便で行く事にしました。((金無し錆鉄人なので、8日の便からは最盛期料金となり、新潟便でも片道8,500円も高くなるというのが大きな理由だったりして・・・)いう事で、6月7日赤目48滝や榊原温泉の旅行で帰って来てからの夜9時過ぎでも、無事に予約が出来ました。

ところが、帰りの16日の便のほうがもっと予約が厳しい事を忘れていた錆鉄人は、16日昼休みになった所で予約をしようとすると、すでに新潟便、敦賀便ともに満席で予約不能です。
ガーン!北海道に足止めされてしまった・・・とうろたえる錆鉄人ですが、そこは天女の助け!秋田便がかろうじて△マーク(残席小)!
慌てて予約をして、無事に本土に帰ってくる事が可能となった訳です。ここで秋田港から新潟までの距離を計算すると250km余り、下道走行で約6時間なので、新潟までフェリーで行った場合と比べて、2時間は早く帰宅出来る上に、フェリー料金が8,000円安くなるので、ガソリン代と中条ICから高速に乗る差額(+600円)を考えても4,000円ほど安くなるのでありました。
まさしく金無し錆鉄人への天女の助けであります。
しかしながら、せっかく秋田港に上陸するのだから、憧れの大潟富士に登頂してしまおうとする所が、タイムパフォーマンスとコストパフォーマンスを重視する錆鉄人らしい所でありました。

【北海道旅行を終わって】

今回の北海道旅行ではたくさんの人と巡り合う機会があり、とても素晴らしい経験をする事が出来ました。

これまで錆鉄人と天女は「目的に向かってまっしぐら、暇なしヒーヒーハーハー登山や旅行ばかり」していたので、そういう人たちとゆっくりとお話したりする機会がほとんどなく、いわば「ふたりだけの世界に閉じこもって」登山や旅行をしていたように思います。

人との巡り合い・ふれ合いは、登頂の感動や美しい景色、気持ちの良い温泉に、勝るとも劣らない素晴らしいものだとあらためて深く感じさせてくれた良い旅行でした。

巡り合って言葉を掛けて下さった皆様に心から感謝しています。



大潟富士
大潟富士は知る人ぞ知る、知らない人も知って下さい!という登山者憧れの名山であります。

高さは何と「3,776」mm
と富士山と同じ数字!

でも単位はミリメートルですから、たったの3m余り。
しかも、干拓で出来た海抜より低い水面からの高さなので、実際は海抜0mにも達しない山頂なのでありました。残念ながら三角点はありませんが、話のタネに登ってきたいと思います。



杭の上に立って4,000m峰に登頂!
天気予報
8月2日ウェザーニュースの週刊予報で9日の予報が出ました。
(午後2時の予報)
幌尻岳・トムラウシに近い富良野の予報では4日〜9日まで6日が晴れ後曇りなのを除き連日晴れ時々曇りです。従って、幌尻岳の渡渉も問題なさそうです。天気図を見ても、太平洋高気圧が張り出している状況なので、しばらく晴天が続くのではないかと考えられます。(実際は大陸からの移動性高気圧なのですが、太平洋高気圧と一体化して強固に居座る事を希望しています。)
8月3日ウェザーニュースの週刊予報で10日の予報が出ました。
富良野の予報はやはり晴れ時々曇り!天気図を見ると11日も同様な天気と思われます。(おそらく12日の羅臼岳まで晴天は続くと思われます!)
8月4日の天気予報も予想通り晴れ時々曇り。この日は道東なので網走の予報を見ると、何と曇り時々晴れ?アレッ?Yahoo天気予報を見ると、こちらでは晴れ時々曇りでした。都合の良い方を正しいと信じる錆鉄人でありました。
8月5日のYahooの天気予報でも、予想通り12日の網走も晴れ時々曇り!(しかしウェザーニュースは、曇り時々晴れ・・・)
しかしながら、8月6日にはYahooの天気予報でも、12日の網走は曇り時々晴れと少し悪くなりましたが、この天気なら十分、羅臼岳登山は予定通りという所でしょうか。

【実際の天気】
その時いた場所の天気です。(勘違いがあるかも知れません)

8日晴れ
9日晴れ
10日曇りのち晴れ
11日)晴れ
12日晴れ
13日曇り時々晴れ
14日曇りのち雨(夜間激しい雨)
15日曇り
16日曇りのち時々晴れ
17日曇り一時晴れのち一時雨(新潟)のち曇り

という事で、やはり天女効果は絶大でした。
8月7日(木)
高速道路の事故などで到着に時間がかかると、乗船出来なくならないとも限りませんので、会社を1時間早退しようと思っています。
フェリー乗り場には90分以上前に到着する必要がありますが、我が家から新潟港までは約400km順調なら約4時間半と考えています。
帰宅後、すぐ(17時半頃)に天女と一緒に新潟に向けて出発し、新潟で給油・コンビニ弁当を買いこみ、フェリー乗り場には22時頃に到着、新潟港出港23時50分のフェリーに乗ります。
船内持込み品としては、凍らせたビール・ジュース(翌日の昼までは飲むしかすることがありませんから)とコンビニ弁当、カップラーメン(自動販売機があって、お湯は供給されます)、ガイドブックと入浴用品という所でしょうか。
2006年のお盆に行った時は1人だったので、車をフェリー甲板に駐車して客室に行った時は、どこも満室に近い状態でしたが、今回は天女が一緒です。天女は歩いて乗船出来る(運転手以外は歩いて乗船する)ので、壁際の場所を確保出来るのではないかと考えています。
(という事は別々に行動するという事なので、天女が迷子にならないかと、とても心配な錆鉄人であります。)


7日、この日は天女に出発の準備をしておいてもらって、帰ったらすぐに出発出来るように天女のムーブで出勤しました。そして、午後4時半過ぎ、事務所をそっと抜け出して玄関に降り、ダッシュで駐車場に行き、一目散に帰宅しました。
自宅到着は5時過ぎ。積み込むものはほとんど終わっていましたが、装備の最終チェックをしながらザックやバックを積み込みました。

福井北ICから高速に乗って小矢部ICで乗り替えしようとしましたが、出口から入口の間が短く、カードの入替が出来なかったので停車して入替、無事ゲートを通過し、次は親不知ICで乗り換えしたのですが、ゲートを出る時の料金表示が半額になっていません!
何故?事前に小矢部から親不知は100km以内だと確認したのに?と焦る錆鉄人でした。直前にETCカード挿入したので小矢部での入り方が悪かったのかも?とか考えましたが、なってしまったものはしかたがありません。案外、実際の請求は半額になっているかもしれない・・・と楽観的に考えて走り続けました。
しかしながら、表示通りだとしたら大きな損害です。カーナビは新潟亀田ICで下りるように指示しますが、錆鉄人は事前に新潟の地図で確認していていて、新潟西で下りた方が僅か((1kmほど)距離が短く、高速料金も安くなるので、「カーナビ盲信はハマる事がある」のを何度も体験している錆鉄人は新潟西ICで下りるという頭脳プレイを実施。
新潟市内の8号線は高速並みの立体交差で信号もなく、速度の60km+で流れているので、到着も僅かに早くなったかもしれません。
それでもフェリー乗り場に到着すると、間もなく乗船開始するような雰囲気で、天女は手荷物と船内の案内図を持って、悲壮な顔で出発しました。サービスエリアでよく迷子になって車に戻れなくなる天女ですから、「出来るだけ窓際(壁際)の場所を2つ確保して」という錆鉄人の要請がかなりの重荷になっていたに違いありません。(従って帰りの時は、どこでもいいよと言って天女の不安を解消する愛妻家の錆鉄人でありました。)

車をフェリー甲板に駐車して、2等船室のある3階に上がり、2等船室を覗いて回りましたが天女が見当たりません。まさか迷子か神隠しにあったのかと心配する愛妻家の錆鉄人でしたが、一番最後に確認した船室で不安な顔をして待っていました。そこは、乗用車甲板から上がってきた通路のすぐ右の部屋でしたが、錆鉄人はすぐ左の部屋を最初に確認して、逆方向に船室を確認していたのでありました。
さっそくクーラーバックに入れて持ってきたビールを3本飲んで寝ました。
8月8日(金)
夕方17時20分、苫小牧東港に到着します。
まずはトラックなどが優先的に下船するので、フェーリーから出るのは30分後の17時50分頃と想定されます。天気が良ければ幌尻岳登山口へ走りますが、苫小牧東港から数キロ地点のコンビニを逃したら、コンビニがなかったはずなので、ここで食糧を確保する必要があります。なお、北海道はガソリンスタンドの分布も少ないので、この付近で満タンにしておき、その後も1/2を下回った時点で給油する方針で走行します。
(その後の調査で、平取町役場の前後にもコンビニがある事が判明しました。)

この日は幌尻岳の登山口で車中泊。(約70km2時間走行)簡易トイレがあった筈です。
(以下は錆鉄人が考えた一番無駄のない百名山攻略法です。)
お天気次第で、
(1)幌尻岳
(2)利尻岳
(3)羊蹄山
(4)羅臼岳
の何処かに行こうと考えています。
しかし、利尻に行くなら礼文島にも行きたいのですが、8月では花の時期が終わっているようなので、利尻は来年の7月に行く計画を立てたいと思っています。

朝食は天女が余ったご飯でおにぎりを作ってきたので、それを食べました。
給湯設備がある事は前回乗った時に分かっていたので、カップラーメンを持ってきていましたが、天女が昼食は記念にバイキングを食べようと提案。
下船後は登山中心の行動なので、コンビニのおにぎりとパンばかりになる可能性が高いので、バイキングを食べる事にしました。天女は混むかもしれないからと言って、30分ほど前には並びに行きました。おかげで2番目に入場。
バイキング料金は一人1,200円

品数・味ともに満足出来るものでした。特にアイスがおいしかったです。
しかし、昔と比べて余り食べられなくなった事を実感する錆鉄人と天女でした。(といっても、2人とも普通の人の2人分は食べたと思いますが・・・)

フェリーは予定より30分早く苫小牧東港に到着し、まずはGOGOGSで調査済みのガソリンスタンドで給油しようと鵡川に向かいましたが、見当たりません。天女が「あれじゃない?」と指さす方向を見ると、屋根もなく事務所はバラック!大丈夫かなと思いましたが、177円の看板に負けて給油しました。すると給油口からガソリンが漏れて地面にこぼれています。どうしたの?と聞くと給油機のトリガーが反応せずに止まらなかったという怖い返事(それほど機械もボロかったのです!)で、0.3リットル分位の金額を値引きしてくれました。
コンビニで食糧を購入して幌尻岳登山口に向かいましたが、上陸が早かった分余裕があったので、途中で二風谷ファミリーランドの温泉に入り、焼き肉定食を食べました。
という事で、幌尻岳登山口には暗くなって到着。
8月9日(土)
早朝3時半に駐車場を出発して幌尻岳(赤字は百名山)を日帰りし14:30下山予定、トムラウシ温泉(青字は観光・温泉)まで走り(約150km、3時間半走行)入浴後、トムラウシの短縮登山口で車中泊(バイオトイレ完備)

【幌尻川の雨量観測】
幌尻岳は渡渉の水量が問題なので、国土交通省が発表している「テレメータ雨量  幌尻(ほろしり)」で1週間前から雨量をチェック。8月3日はかなりの雨量を観測(1日で54mm)しましたが、4日午前2時の1mmを最後に雨量は検出されていません。(5日21時現在)
北海道の朝は早いので、基本的に早朝出発します。



予定通り3時に目覚ましをセットしていましたが、錆鉄人は数分前には目覚めるという離れ業を発揮。コンビニで買った朝食用のうどんとラーメンを食べて3時半、ヘッドランプを点けて出発。
取水施設までで2組の登山者を追い越し、渡渉も想像通り水量は少なめで、膝上の箇所が2回あった程度でした。(でも、天女はヘッピリ腰なのですごく時間がかかりましたが・・・)水はすごく冷たく感じ、後半では足先がしびれるような感じでした。
山荘で登山靴に履き替えて、いよいよ幌尻岳へ。

順調に登頂して、天女に「七つ沼を見に行くか、それとも早く戻って東大雪荘で温泉に入っておいしいものを食べるか」を尋ねた所、即座に「おいしいもの」と答えたので、天女は「花よりダンゴならに山よりダンゴやな」と言って笑いました。
という事で、急いで下山し、林道歩きも途中でもう嫌という天女をなだめながら駐車場に到着。すると大アクシデントが起きていました。(詳細は別項で)

アクシデントのおかげで計画が狂い、この日は道の駅樹海ロードで車中泊しました。
8月10日(日)
この日も早朝3時半に出発してトムラウシを日帰り(11時半下山予定)し、北海道の秘湯の中でも1,2を争う(錆鉄人的にはですが・・・)然別菅野温泉に入浴!
その後オンネトーまで走り(約160km、3時間半走行)夕暮れの神秘的なオンネトーを満喫、雌阿寒温泉「景福」に入浴後、すぐ横の登山者用駐車場で車中泊。(水洗トイレ完備)

アクシデントのおかげで登山は諦め観光中心にする事にして、然別菅野温泉に行く事にしました。途中、キャンプ場奥の鹿の湯に入浴して、菅野温泉へ9時半過ぎに到着。日帰りは10時からなので、何か食べられるか聞くと、そばを作ってくれました。(安かったです)
菅野温泉は秘湯中の秘湯と言われていますが、建物がボロボロな所が一層秘湯ムードを高めていました。露天風呂は温泉を入れ始めた所で入浴できませんでしたが、他は全て入浴しました、全て混浴です。1か所だけ貸切に出来る温泉もあり、ちょうど空いていたので貸し切りで入浴出来ました。
という事で、1時間ほどで出て、山よりダンゴの天女の為に然別湖に行って昼食。ガイドブックで調べておいたオショロコマの定食を食べました。
しかしながら、時間を持て余し気味になったので、観光中心から方向転換して雌阿寒岳に登ることにして、足寄を越えて雌阿寒岳登山口に走りました。東の方は曇っていましたが、我々(天女)の上には常に青空が着いてきて、登山口に着いた時は頂上を覆っていた雲も消えてきました。
3時登山開始と遅い時間なので、最終登山者でした。下山する人から「これからだと晴れていていいわね。」と言われながら、登頂を急ぎ、1時間15分ほどで頂上に。

  スポットライトを浴びたような火口が迫力満点
時々ガスに包まれましたが、噴火口や雄阿寒岳方面の異次元の光景が一望でき、天女も大満足。雌阿寒岳が一番良かったと言っています。(単に登山が短くて楽だったという事ですが・・・
雌阿寒岳に夕日が当たっている姿をオンネトーの湖面に映して写真を撮りたいと、下山も急がせて5時15分に登山口に戻り、オンネトーへ。
途中、雌阿寒岳がきれいに映っている姿を見ながら、湖の奥まで行ったのが失敗。そこは波が荒く逆さ雌阿寒岳どころではありません。それでも湖の入口付近まで戻って、やや波がありましたが、美しい姿を撮影出来て満足でした。

この後は景福別館で日帰り入浴し、清里町へ走りました。
コンビニで食糧を購入して車中泊する場所を探しましたが、みつからなかったので登山口向かって走り、登山橋を越えた所にあった斜里神社?の駐車場で車中泊しました。

然別菅野温泉
オンネトー
雌阿寒温泉
8月11日(月)
夜明け前2時半に登山開始して雌阿寒岳の頂上でご来光、本当は阿寒富士にも登ってオンネトーに下り、道路を歩いて雌阿寒温泉に戻りたいのですが、後のスケジュールを考えてピストン。
早朝のオンネトーの写真を撮影後、斜里岳登山口まで走り(約105km、2時間半走行)、8時半頃から斜里岳を日帰り(下山1:00予定)。その後は羅臼に走り(約165km、3時間走行)オシンコシンの滝などを観光しながら、羅臼岳岳登山口のホテル地の涯に行き日帰り入浴し車中泊、無料露天風呂にも入浴予定。(トイレは不明、木ノ下小屋にあったか?)

登山口の望岳荘に車を止め、斜里岳に出発。
途中、何組かの登山者を追い越して斜里岳にはトップで登頂。下山は新道経由にして、竜神池にも寄りました。竜神池はお勧めです。
   
        
竜神池の天女(生贄ではありません!)
下山後は、
清岳荘で日帰り入浴して知床半島に向かい、オシンコシンの滝を観光し、お約束のウニ丼を食べました。その後は知床五湖を観光し、羅臼岳登山口のホテル地の涯に行き、日帰り入浴後ホテルで食事
その後は、ホテル前の一般駐車場で車中泊しましたが、ここで同じく車中泊のM&Mさん達と長い間おしゃべりしていました。

知床五湖
羅臼観光(オシンコシンの滝など)
岩尾別温泉
8月12日(火)
早朝3時半に出発し羅臼岳を日帰り(下山10:00予定)。すぐに層雲峡まで走り観光(約215km、4時間走行)。さらに天人峡温泉(35km)へ行き羽衣の滝を観光「天人閣」で日帰り入浴。
その後大雪山登山口へ行き、「湧駒荘」(秘湯を守る)に日帰り入浴、旭岳ロープウェー乗場手前の無料駐車場にて車中泊(約20km)トイレ完備

羅臼岳も途中で何組かのパーティを追い越して、トップで羅臼平に到着しましたが、最後の岩場を登っていると、ヒッチハイクで百名山登山をしているという外人さん(現在92山とか)が猛烈な勢いで登ってきたので、この日の一番は譲れないと、天女を置いてけぼりにして登頂した薄情な錆鉄人でありました。

  天女得意のカタコト英語も不要(英会話教師とか)
下山後は三段の滝に入ってゆっくりした後、車を出すとその外人が車道を歩いていたので、清里町駅前まで送ってあげて、それから層雲峡へ。
錆鉄人は寝不足で疲れを感じたので、天人峡温泉も諦めて夕方には道の駅で車中泊しました。(いつか2人で泊まろうよ!)
層雲峡
8月13日(水)
6:00出発の朝一番のロープウェーで旭岳に登り、下山(9:30予定)後は十勝岳登山口に走り(約60km)十勝岳を制覇(下山15:30予定)。
吹上露天の湯を観光し、吹上温泉白銀荘に入浴。
その後は富良野を観光。(但し、15日羊蹄山に登るなら観光せずに登山口まで約230kmを走ります。)

駐車場からダッシュで一番のロープウェーにギリギリ間に合って姿見駅に上がり、先頭を切って登っていましたが、富士さんのような足場のせいか、天女のピッチがあがらず、2人の人に追い越されて登頂。

1日1山に変更していたのですが、翌日の天気が悪くなりそうなので、十勝岳にも登ってしまう事にして(すぐに考えが変わる所が錆鉄人流)望岳台から登頂。山頂付近ではガスが晴れて、錆鉄人も初めて山頂の姿を見る事が出来ました。

下山後は吹上温泉白銀荘に入浴。ここで新聞を見ると、14日は曇り、15日は曇り時々雨、16日は曇りの予報だったので、出来れば翌日羊蹄山に登りたいと思い富良野観光はカット、富良野では晩御飯を食べただけで走り、札幌方面を避けて山中を走行して鵡川の道の駅で車中泊。

吹上温泉
富良野観光
8月14日(木)
予備日。札幌・小樽観光など
順調に消化出来ていたら、羊蹄山にも登ってしまいたいのですが、天女は観光のほうが良いと言っています・・・。
しかしながら、もう一度北海道に来て利尻岳と羊蹄山に登ることを考えると、この2山は非常に離れていて、コストパフォーマンスもタイムパフォーマンスも非常に悪くなるので、予備日の3日間で天気が良くて余裕があれば、天女も登山に同意してくれると思います。
登山口としては最短時間で登頂出来る京極登山口を第一候補にしますが、駐車スペースがなければ真狩登山口を想定。これらは、東または南斜面なので登山途中で御来光が見られるかもしれません。(森が続くので、その気なら早く出発する必要がありますが、天女も疲れていると思うので、この期に及んでそこまで頑張らないと思われます。)

羊蹄山に登った場合は二股らぢうむ温泉に入りたいと思っています。

3時前に目が覚めた錆鉄人は、トイレに行ってすぐに車を走らせ、羊蹄山の最短登山口の京極登山口へ。疲れの見える天女に少しでも楽をさせようという愛妻家の錆鉄人でした。(登らなければもっともっと楽ですが・・・)温泉前のコンビニで朝食を買って食べ、畑の中の登山口に駐車。
5時40分過ぎに登山開始。山頂はガスでお釜も見えず、ひっきりなしにメガネを指で拭いていました。

結局、下山はトップで駐車場に戻り、二股らぢうむ温泉は帰りに入る事にして、大沼観光をと思って走りましたが、駒ヶ岳はガスの中なので、大沼観光は翌日に期待して、函館まで走って海鮮料理で夕食。本当は百万ドルの夜景を見たかったのですが、諸般の事情で断念して、恵山の道の駅まで走り車中泊。

8月15日(金)
予備日。
天女効果で、予定の7山はまず間違いなく登山出来ると思っています。

早朝、恵山に行きましたが、車が1台だけ。登山にでも出かけているようでした。噴火している所に向かって登って行くと、至る所にお地蔵様が安置されていて天女は大感激でした。頂上まで1,000m余りの所まで登りましたが、往復30分以上かかりそうな事と、天女が全く付いてきていなかったので不安になって戻ると、天女は反対側の山に向かって見えなくなる寸前!呼び止めて車に戻りました。
恵山から下山してその先の岬まで行きましたが、道路は行き止まり。そこからは数キロに違いないのですが、大きく戻って岬の反対側にある水無海岸温泉へ。(20km位走ったかも?)

  ヌルヌルの所が多いので注意!ここは水着可でした。
景色も良くて天女は大変気に入ったようでした。という事で水無天女温泉と命名!
海外沿いを北上して、鹿部の間欠泉を観光して、新日本三景の大沼へ。

    大沼・小沼を一望する日暮展望台から
    時間があるので寄ってみましたが穴場でした。
    
ちょうどこの時、蒸気機関車は沼の間を走りぬけるグッド・タイミング!これも天女効果!カメラやビデオを構えた人が数名いました。
この後は、予定の二股らぢうむ温泉へ。細い林道を走っている時は、かなりの豪雨で入浴中に通行止めになったらどうしようと考えていた心配症の錆鉄人でしたが、天女と一緒なのでそんな心配は無用でした。
男ばかりの混浴に敢然と入ってくる天女は、やはり天女(天真爛漫の天)に違いありません。万病に効くというありがたい二股らぢうむ温泉の湯の花の石を買って帰りました。
この後は、洞爺湖まで走り、道の駅で車中泊の予定でしたが、途中のコンビニでビールと食糧を買ったすぐ先にある噴水公園の駐車場にキャンピングカーが何台も駐車しているのを見てユーターン。
コンビニ弁当を食べながら500mLビールを2本飲んで湖畔に出ると、ベンチで食事をしていた家族に声を掛けられ、話しをするとすごく歓待されてビールを何本も頂きながら花火が終わるまで話しこみました。お礼に渡せるものがなくて、何処かで飲もうかと思って持ってきていた天女の梅酒を渡しました。

二股らぢうむ温泉
8月16日(土)
予備日。
予備日が3日もあるのですから・・・
羊蹄山に登ろうよ!(天女様)

夕方19:30、苫小牧東港からフェリーで帰途の旅へ。(羊蹄山からは約125km)

錆鉄人1人なら、この日数があれば北海道の百名山9つを一気に登れてしまいます(11日トムラウシの後に雌阿寒岳に登ってしまい、12日は斜里岳と羅臼岳に登って稚内へ走り・・・)が、錆鉄人は既に登っているので、そんな禁欲的な登山をする必要がありません。
天女と一緒に温泉に入ったり(北海道の温泉は混浴が多い!)観光をしたりしながら、余裕で北海道の山登りをしたいと思っています。(と言いつつも、結構ヒーヒーハーハーのスケジュールではありますので、普通の人は実行不可能かと思われます。)

朝起きると、飲み過ぎで頭が痛かった錆鉄人でした。

早朝なので全て貸切でした!

天下の名湯 登別温泉 第一滝本館での昼食
日帰り入浴2,000円!でも大満足
(豪華弁当付で3,000円の特別プランが本日限り!)

食事の後は休憩所で昼寝をしましたが、温泉には十分満足したので目覚めたあとは地獄と大湯沼巡り
それでも時間があったので地球岬観光に行ったのですが、ここから苫小牧東までの距離を勘違いしていたのか、フェリー乗り場には6時過ぎにやっと到着。乗船間近なので天女に場所取りをしてもらおうと車から下ろすと、誰かと話しています。天女の知り合いかと思って、係り員の指示で駐車位置に停めた後で天女の所へ行くと、何と錆鉄人のファンだとおっしゃって、札幌から逢いに来て頂いたとの事。A夫婦からはお土産まで頂き、車を動かす直前までお話ししていました。
8月17日(日)
午後7時45分秋田港に到着。
北上して(約35km)大潟富士(3,776mm)に登頂。
その後ははるばると南下して、自宅到着は21時頃。(約750km走行)

総走行距離は観光も含め3,000kmを想定。ガソリン代は250リッター×180円=45,000円想定
8月に入ってまた値上がりしたので5円高で考えると+1,250円です。(普通の人の3か月分の走行距離でたったの1,250円アップです)
ガソリン代が高いから、車を使わないという人が多くなったというニュースを聞きますが、車は持っているだけで年間30万円〜40万円の維持費がかかるのに対し、普通の人の場合年間一万km以下しか走らないのですから、その場合のガソリン代は年間185,000円(リッター10kmとして)と維持費の半分にしかなりません。増えたと言っても、年間で6万円位のものでしかないのです。
その程度の出費増が限界なら、もともと車を持たなければ良いのです。
しかしながら、錆鉄人の住んでいる田舎や地方都市では、「車は移動手段として絶対に必要な手段」なのです。いわば、公共交通と同じなのですが、何十年も前の「車はぜいたく品」という建前の過剰な税金はおかしいと思わざるをえません。日本という国は本当に変われない、別の言い方をすれば既得権益にしがみついている国ですね。
たくさんのガソリン税を支払っている錆鉄人は、堂々と抗議したいのでありますが・・・。せめて高速道路を無料化して、国土を活性化してはいかがでしょうか。

フェリーに車を停めて3階に上り、今度はすぐに天女を発見。窓際の夫婦に話しかけると、どこかの露天風呂で会ったことがあると言われ、錆鉄人は忘れていたのですが(済みません、錆鉄人も天女も人の顔を覚えるのがとても苦手なんです)ゴールデンウィークの前半に暗門の露天風呂でお話しした人だと判明。ものすごい偶然で話しが弾みました。
下船後もカーナビのない錆鉄人の為に、はるばると大潟富士までご案内して下さいました。有難うございました、K夫婦。

    という事で、これが大潟富士の雄姿!
写真は秋田県民なのに初登頂のK夫妻。これがきっかけで百名山に目覚めるかもしれません。錆鉄人は1日に4回も登頂するという「偉業」を達成。延べ標高で14,000mも!登りました。
予算
フェリー料金はお盆期間は通常と比べほぼ3割増しとなります。7月の海の日の前なら通常料金なのですが、その場合は5日も有給を取る必要があるので、高くて混雑する期間ですが、お盆を利用していくしかありません。

予算は交通費(フェリー・高速・ガソリン代)で約11万円と思っていましたが、お盆期間は帰りの割引がない事を忘れていました。従って交通費約12万円(内ガソリン代250リッター×180円=45,000円と想定)、その他は不明ですが、温泉は日帰り入浴10ヶ所位を想定、平均600円として12,000円、ただし入浴だけで泊まるつもりはありません、全て車中泊の予定です。
その分は北海道のおいしいものを食べても、総額20万円で収まる予定です。
この予定を消化したら、北海道の百名山の残りは利尻岳(もしかしたら羊蹄山との2山)だけとなり、来年海の日の前後で4〜5日(内2日はフェリー乗船、又は飛行機利用)の計画で実行出来ます。

【交通費の計算】124,250円(見込)
自宅−新潟港   高速7,850円+6,500円(400kmガソリン代)
新潟−苫小牧東 28,500円
苫小牧東−秋田 29,000円
秋田−自宅    高速8,800円(中条)+10,600円(650kmガソリン代)
北海道内走行+大潟富士行き  33,000円(約2,000km走行見込)

【総費用】
費用は全部は把握できていませんが、領収書をもとに集計中です。
お土産代の計算を忘れていたので、総額20万円は超えたと思われます。

重大問題発生!
忘れていました!
ここまでスケジュールを考えていたら、4年に1度のオリンピックの年なのでクラス会を開催しなければならない事を思い出しました。万年幹事として、中学校3年と高校1年生のクラス会を合計で10回以上開催している錆鉄人なのでありました。

ウーム!大問題であります。特に中学校のクラス会は「今年はクラス会の年やで頼むぜ」などと言われていましたから・・・
クラスのみんなとの再会も楽しみですが、天女と北海道へどうしても行きたい錆鉄人です。(これからもお盆には孫たちが帰って来るはずなので、今年は北海道に行ける10年に1回、いや20年に1回の大チャンスだと思われるからです。)
クラス会の案内なんかの事務は錆鉄人が行って、当日はほかの人にお願いして、北海道に行きたいと思ったのですが、頼んでみると「忙しくて無理だ」との事。第一に「あんた(錆鉄人)がいないと始まらないよ」と泣かせるセリフ。そして来年の正月にすればいいじゃんと助け舟を出してくれたので、そうさせてもらう事にしました。

でも、お盆だと思って案内を待っている人も多いと思うので、7月8日にお詫びと正月開催の案内を出しました。(北海道に登山に行くからというのは内緒ですが・・・)
でも、11月にもう一度案内を出さないと、出欠の返事が集まらないかもしれません。



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