遂に実現 一本桜とジャジャ麺

08年4月26日

一本桜

07年4月から半年に渡って放送された「どんと晴れ」
錆鉄人と天女はすっかりはまりこんで
朝7時半の衛星を見るだけではなく
夜も7時半の再放送を並んで見て、ドラマの展開に一喜一憂、
一緒に涙したり、翌日の展開を心配したり・・・
でも最後はどんと晴れ、
メデタシメデタシで良かったです!

という事で、
いつか一本桜を見に行ってジャジャ麺を食べて来よう」
というのが、錆鉄人と天女の共通の目標となったのでありました。

ところで
天女は百名山が残り23ですが
完登を目標にしているのは錆鉄人だけで、
なんとかその気にさせる為に
日夜奮闘しているのでありました。




どうやって行くの
一本桜は岩手県盛岡市郊外の小岩井農場にありますが、福井からは北陸道から常磐道を経由して東北道盛岡ICで下りて10km余り、我が家からは約850kmもあります。
一本桜の開花は、例年ゴールデンウィーク頃ですが、天女の仕事の関係でゴールデンウィークに休みをもらう事は考えられず、また我が家にとっても天使達が帰郷して来る大事な時期であるので、「いつかは行きたいね。」という願望でしかなかったのでありました

しかしながら、事情があって天女は3月一杯で仕事を辞めました。表向きはカッコよく「これからの人生は100万円貯める事よりも100万円を如何に使うかが大事だと思うから」と言っています。(本心でもありますが)

という事で、第一の難問はクリアされました。同時に今年のゴールデンウィークは後半集中型で、天使たちの帰郷は5月2日の夜中と決まりました。
という事で、4月26日・27日なら行ける状況が出来ました(出来ましたと言っても、本当は26日に会社の懇親会で温泉泊まりがあったのですが・・・、錆鉄人よりもっと多忙な某氏が欠席して山登りに行くという事を知った錆鉄人は、36,000円の会費を捨ててみちのく旅行に行く悲壮な決意をしたのでありました。)が、残りは自然の采配、開花がいつになるかというばかりでしたが、ここで天女効果が発揮

小岩井農場のHPを見ると、4月に入って暖かい日が多かった影響で開花予想は4月25日と出ていました。「ヤッター!これは行けるぞ!」と計画を作成しながら連日HPをチェックしていましたが、23日に開花し、翌日には満開の表示、満開の一本桜が拝めることになったのでありました。
はるばる盛岡まで行くのだから、出来たら「日本三大桜の名所」の弘前城も行きたいなと思っていたのでしたが、ここも例年より1週間以上前に開花し、桜祭りも予定より1週間早めて実施している状況で、中には散り始めている桜もあるようでしたが、弘前城にはいろんな種類の桜があって見頃は1〜2週間続くようなので、足を伸ばす事にしたのでした。

という事で、26日は定時に仕事を終えて帰宅し、19時少し前には自宅を出発したのでありました。
高性能な天女ナビ
予定通り、磐梯山SAに午前0時を回って到着。ビールも飲まずに速攻で寝ました。計画は3時半起床だったので腕時計のアラームをセットしたのでしたが、取説を良く読んでいないバリゴだったので設定をミスしたようで、気がついたら4時、すぐにトイレに行って5分で出発、
「小岩井の 一本桜を 一目見ん
    一目見んとぞ ただに急げり

(済みません、茂吉は仙台ですが、同じみちのくという事で・・・)
と走りました。
盛岡ICを過ぎた所で天女を起こし、助手席で小岩井農場の案内地図を渡してナビをしてもらう事しいました。「今国道46号線を走っているからね。」と言うと「ずーとそのまま46号線を走って、何とか広場とかを過ぎたら左に曲がると一本桜よ」と珍しく明快なナビ。
しかし、そこに落とし穴があったとは!


そのまま走っていると、「右折 小岩井農場」と出ていましたが、高性能の天女ナビに従って46号線を直進したのでありました。
が、行けども行けども我が暮らし楽にならざり(済みません、盛岡というとつい啄木が出てしまうものですから・・・)ではありませんが、何とか広場もまきば園もあらざりし?

これはおかしいと思った錆鉄人が、「何かおかしいよ?」と言うと、天女も急に自信なさそうに「こっちへいけば46号線という事かしら?」

そこで錆鉄人は車を止めて地図を見ました。
「←盛岡IC・国道46号線」と書かれています。

起動(起床とも言う)したばかりで天女の超高性能プロセッサーが十分に温まっていない時にはありがちなことで、そういう事には慣れている錆鉄人は、
「決して怒らずいつも静かに笑いながら」
(済みません、盛岡というとつい宮沢賢治が出てしまうものですから・・・)
ユータ−ンして、小岩井農場の標識が出ている所まで戻って、交差点を曲ったのでありました。

少し進むと、どうやら小岩井農場の中心地らしく、建物などがかたまってありました。さらに進むと、ジャーン!出ました「一本桜の標識」です。
錆鉄人は高鳴る胸を押さえながら前の車に従って左折しました。
少し進むと、いきなり渋滞です。事前に調査済みの錆鉄人は、ちょうど渋滞の後ろが小岩井農場の乳業工場の所だったので、右折して工場の前を通って駐車場に車を停めました。
車は数台しか駐車していません。おかしいな?と思って前方を見ると、50mほど先にたくさんの車が駐車している駐車場があります。どうやら、観光客用駐車場ではなく、工場の駐車場に入ってしまったようです。
渋滞の後ろについて少し進み、やっと観光客用駐車場に入りました。駐車場は8割位の駐車率でしたが、ほとんどの車は渋滞をものともせずに、そのまま渋滞に並んでいました。
一本桜へ
乳業工場駐車場から一本桜までは約800m
ずーと渋滞
中にはお仕事中のトラックも挟まれていました

一本桜は林のまだ向こうです。

岩手山がバックになるビューポイントには数百人の人だかり
牧場の数m中に進入禁止のロープが張ってあります

撮影場所が駐車場なので、この先には車はいません。
駐車場はせいぜい20台程なのですが・・・
念願の一本桜

朝もやで岩手山が霞んでいますが・・・
ちょうど満開の一本桜に大満足


混雑の中で撮影は大変でした!
錆鉄人の頭は常に天女の引力に引かれています
まだまだ一本桜

アップです


かなり手前に牧場の中へ入る道路があり、
道路は進入禁止ではなかったので
何人かの人が撮影していました。
小岩井農場の桜
錆鉄人はこの後は盛岡でジャジャ麺を食べて遠野に行くハードスケジュールが控えているので、一本桜を見たら何とか広場などにも寄らず盛岡市へ向けてユーターンですが、小岩井農場を貫く道路沿いには桜並木があって、カメラを持った人があちこちで撮影していました。
何とか広場を通り越して走っていると10台位の駐車場があって、駐車スペースが見えたので駐車して撮影しました。

車に戻って走り出すと、牧場に柳の木があって、葉がきれいな黄緑色で風にそよいでいました。
そこで運転しながら一句。

やはらかに 柳青める 小岩井の
        一本桜 妻と親しむ
     (本歌取り)

それを聞いた天女は「お父さんは俳句が出来ていいわね」って、これは短歌(まがい)ですから!(季語が2つもあるので短歌とはいえませんが・・・)



岩手山も見て下さいネ!
ジャジャ麺を食べに盛岡市内へ
という事で、満開の一本桜に2人とも大満足で、錆鉄人は得意の本歌取りも出て絶好調で盛岡市内へと車を走らせました。


→以下、ジャジャ麺顛末記へ続く

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