前日までの行程 | ||
去年、鷲羽水晶の日帰りをした天女なので、朝の2時半に出発すれば昼過ぎには雲ノ平の天場に着くだろうと計画していたのでありますが、予想以上の天女の体力低下と、暑さに弱い錆鉄人も炎天下でバテバテになってしまい、軟弱にも昼前には三俣山荘でテントを張ることになってしまったのでありました。 やはり鷲羽水晶の日帰り!というようなモチベーションを高める目的がないと人間とは弱い存在であることを実感した錆鉄人でありました。 |
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早朝の天場 |
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いよいよ今日は高天原温泉に! テントは残していくことにしました。 天女は空身です! ポーターの錆鉄人は テントを担いできたときとほぼ同じザック重量です。 |
4:43 天場から黒部川源流へと下ります。 錆鉄人は「危険性があっても行く」という判断が出来ます。 |
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黒部川源流の碑 | ||
5:06 何箇所かの雪渓を下って源流の碑に到着 |
前日、小屋の人が上がってきた時に聞いたら、「今ロープを張ってきたので岩苔乗越しへのルートは通れるようになったけれど、注意して通行してください」との事で、祖父岳を巻く短縮コースを聞いたら、「黒部川の源流を渡らなければならないから無理です。」と言われたのですが、早朝で気温が低くて融雪がほとんどないためか、結構水量が少ないので、渡渉できるポイントを探して上下を探しました。錆鉄人ならぴょんぴょん(ドボーンは4年前の鷲羽水晶日帰りの時の秩父沢)と飛び移れると思うのですが、なにせ天女を渡さなくてはなりませんから! 慎重に岩の間隔が狭い所を探し出して、無事に渡る事が出来ました。 (対岸に渡って撮影) |
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渡渉 | ||
源流の碑から登山道を下ったところには一応ロープが張ってありましたが、ぶら下がって渡るならまだしも、ここは濡れずに渡ることは無理です。 |
予想以上の急な登りです。 槍の頭が見えたのでパチリ! |
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急坂を登る | ||
黒部五郎に日が射し出しました |
ルートが雪渓で隠されていて 急な雪渓の上を慎重に右に行ったり左に行ったり |
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登りは続く | ||
絶景かな! 槍かな! 野口五郎かな! |
空身の天女なんですが・・・ |
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朝陽の黒部五郎岳 | ||
朝日にくっきり黒部五郎岳 |
その左に槍ヶ岳 さっきとあまり変わらない景色ですが・・・ |
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御来光! | ||
ワリモ岳の頂上から御来光 谷底から登っていた我々なので遅い御来光です。 |
ようやく三俣山荘の高さを越えたような・・・ |
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雪渓 | ||
ほぼ平坦になってからは大きな雪渓が続きました。 |
こういう所では 天女はルートが分からないので錆鉄人が先行しました |
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雪渓が続く | ||
何処にルートが続くのか・・・探しながら歩きます |
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祖父岳を巻いて | ||
祖父岳を巻くので楽なルートだと思ったのですが、 予想以上に歯ごたえのあるコースでした。 |
注意して見ると 雪渓の上に3つ4つ、2つ3つなど (枕草子より) 足跡の痕跡が見つけられました。 |
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木道 | ||
木道に出たので、雲ノ平の天場は近いのかと思ったのですが・・・ 正面は水晶岳 |
急な雪渓にステップが切ってありました。 |
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雲ノ平 | ||
絵になる天女 左下に見えるのはスイス庭園? 奥は薬師だったっけ? |
キバナシャクナゲ |
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雲ノ平山荘 | ||
改装中の雲ノ平山荘 休業中とは知らず来る登山者も 結構いたそうです。 ちゃんと確認して登山しましょうね。 |
6:57 山荘には行かず、こちらに進みます。 |
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遠い! | ||
実は向こうの雪渓を下るのに凄く苦労したのでした。 余りにも苦労したので写真がありません。 帰りの写真をご覧下さい。 |
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噂通りの下りです | ||
ちゃんと後ろ向きで慎重に下る天女 |
ずいぶん下った所が高天原峠 まだまだ下ります。 という事は、 帰りは登ると言う事なのですが・・・ |
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近いぞ〜! | ||
山荘は川沿いだと思っていたので、 もうすぐ到着だと思ったのですが・・・ |
これだけ幅があれば怖がらずに渡る天女でした。 |
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湿原 | ||
見晴らし台が2つありました。 |
見晴らし台からの景色 ○○と煙は高い所に昇りたがるものです。 |
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高天原山荘 |
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噂通りのひしゃげた屋根 「温泉に入れて欲しいのですがいくらでしょうか?」 「温泉は無料です。この前を進んでください。」 親切な感じのいい応対でした・。 一応無料とは知っていたのですが 有料に変わっているかも知れないので 天女に聞いてもらいました。 無料で温泉に入れてもらって そのまま帰るのでは申し訳ないので ビールを買う律義者の錆鉄人でした。 |
ここでロング缶(800円)を買って温泉へ! |
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いよいよ、もう少し | ||
9:00 遂に夢にまで見た高天原が目前に! (夢に見た事はありませんが・・・) 何と、三俣の天場から4時間半! |
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橋 | ||
こけそうな岩の上に乗っている橋です。 |
錆鉄人専属モデルの天女は 撮影ポイントをわきまえていてポーズ! 後ろにあるのは女性用の温泉 |
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女性用温泉 | ||
おいう事で、天女はまずは女性用温泉へ。 けれども「濁っていて余りいい感じじゃなかったわ」と言って入らずに、錆鉄人のいる混浴風呂に来ました。 これ、濁り湯なんですけど・・・ 地球の温泉には詳しくない天女でした。 |
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混浴露天風呂 | ||
到着した時は山荘のスタッフの人が入っていて、しばらく話をしていましたが、天女がすぐに来たので遠慮をしたのか「仕事に戻らなくっちゃ」と言って服を着て温泉を譲って下さったので、天女とと混浴風呂を2人占め! 長い長い苦労が報われたひと時でありました。 |
山荘で聞いた時に混浴はちょっとぬるいと言われましたが ぬるい温泉は長湯のラムネ湯や 山梨の山口温泉で慣れています。 長い距離を歩いてきて体温の上がった身体に とても気持ちが良かったです。 |
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至福のひと時 | ||
ロング缶を手に! |
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女性用露天風呂 | ||
ご満悦の天女 |
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温泉好きの青年と邂逅 | ||
神奈川の「天パ」さん 波動砲のポーズを教えてもらいました |
川の向こうの露天風呂 その1 |
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川向こうの露天風呂 | ||
その1 右の石をどけてあげれば良かった・・・ |
その2 |
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戻り道の花 | ||
高天原山荘に戻る | ||
11:02 山荘に戻ってきました。 |
外見に似合わず中は小奇麗でした。 |
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昼食 | ||
いい温泉に入れたお礼に昼食を食べることにしました。 (ガスコンロと食料は持ってきたのでしたが) |
うどんとカップ焼きそばで900円でした。 |
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山荘を出発 | ||
このご夫婦は温泉に入っている10時頃に来て(全く洗わずに入ってきたので気持ちが悪かったです)、すぐに温泉から上がって温泉沢から水晶に登ると言って出発して行きましたが、戻ってきました。 雲ノ平で幕営しているとの事でしたが、ゆっくりすることにしたと言っていました。水晶に登ってワリモ岳分岐から雲ノ平に戻るのはかなりしんどそうだと思っていましたから、妥当な決定打と思いました。 |
見晴らし台のある湿原 |
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花園 | ||
水晶岳 | ||
高天原温泉と山荘 とてもいい所でした。 |
キヌガサソウ 天女も名前を覚えました。 |
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高天原峠 | ||
高天原峠には数人の登山者が休憩中 雲ノ平に戻る間に30人近い登山者とすれ違いました。 薬師沢から直接来る登山者も多いはずで 温泉も山荘も大混雑に違いありません。 |
12:40 雲ノ平の森の道 長い長い登りでした。 ここで給水 |
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奥スイス庭園 | ||
借景もばっちり いい庭です! |
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気象観測所 | ||
後ろの雪渓が 来るときに手こずった雪渓です |
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雪渓 | ||
あの〜、お嬢さん その向きでは左へ曲がる足跡を辿れませんよ! ほぼ垂直の高さ10m程の雪渓 朝一番だったので雪は硬く足跡もなく 滑り落ちた錆鉄人でした。 天女は10本爪で慎重に(恐々)下りたので 大丈夫でしたが・・・ |
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小休憩 | ||
先に出発した例の夫婦も休憩していました。 |
雲ノ平の木道に戻る |
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木道 | ||
あの山の頂上を越えて行くのか・・・ |
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工事中 | ||
この後、祖父岳へ登る途中のハイマツの木陰で 2回目の昼食を作って食べました。 |
軽装の若い女性 祖父岳から 軽アイゼンを付けてスリップしながら下って行きました。 そのうちに遭難しなければいいのですが・・・ |
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雷鳥に遭遇 | ||
祖父岳頂上 | ||
どっちがいい? | ||
あそこへ行って山に登って戻るのと あそこから下って戻るのと どっちがいい? |
足の痛い天女の答えは決まっています。 |
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岩苔乗越へ下る | ||
岩苔乗越 | ||
下るポイントは道識より下のこの部分です |
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黒部川源流を下る | ||
かなり下ってきました。 |
錆鉄人が4年前に鷲羽水晶の日帰りをした時にここを下ったときは、左岸の登山道が時々見えるのでそちらに行くと、その先は垂直に近い雪の壁で右岸に渡り、また左岸の道路が見えて渡っても、しばらく下ると雪の壁で右岸に渡って・・・下からは轟々と音が聞こえていて・・・でも今更戻れないし・・・という事で、恐々何度か這って渡り、遂には黒部源流の碑の対岸近くまで下ってしまいました。 その時はもう必死で写真を撮る余裕がありませんでしたが、この辺りは完全に埋まっていたと思います。 |
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桜 | ||
ルミックスはピンクに弱いのかも? |
ここは源流の支流です |
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雪渓 | ||
この雪渓の左側、ギリギリの所に かろうじて登山道が開通していました。 4年前はこんな雪渓の上を何回渡った事か・・・ |
予想通り、増水していて 戻ってきていたら渡れない所でした。 (真ん中辺りがロープの場所) |
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分岐から天場へ | ||
工事中 | ||
16:54 12時間20分の温泉ツアーでした。 天女は、良く頑張りました。 トイレに行きたいというので 天場の受付と液体燃料を買ってきてもらいました。 |
心配していましたが テントは風に飛ばされずにありました。 (青いテントの後ろに少し見えている黄緑色のテント) |
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夕食 | ||
今夜はアルファ米です |
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夕食 | ||
五目ご飯 下は壊れて空気の抜けたチューブマット 無理もありません結婚前に買ったものですから。 テントの下に敷こうと思って持ってきた エアークッションが役に立ちました。 |
赤飯 |
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就寝 | ||
という事で、お疲れの天女はすぐに御休みになりました。 錆鉄人は、梅酒を水割りにして飲んでいました。 |
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