簡単に日帰り出来る「諏訪富士」 蓼科山
(撮影平成15年07月06日)


蓼科山(2,530m)

蓼科山は八ヶ岳の北にあり優美な姿から諏訪富士と呼ばれている。
登山道は四方にあり、いずれもコースタイムは2〜4時間程度であり
誰にでも日帰りが可能と思われる。

今回は八ヶ岳の帰りに若干の時間があった為
百名山コレクションに付け加えようと速攻で登ってきた。
標高と大石を積み上げたような登山道のためか
高山植物もほとんど見かけることもなく
(わき目もふらず登っていた為ばかりではない)
ちょっぴり寂しい山だと感じた。

どうやって行くの?

中央道諏訪インターで下りて「白樺湖」へ向かい、白樺湖の奥を直進し県道40号線で蓼科牧場・女神湖方面に向かいます。(標識にどのように出ていたかは不明)
約4kmほど進むと信号があり、道路標識には直進の行き先は表示されていませんが、ここを直進します。入った所は白樺高原国際スキー場でリフトがあります。
約5km程進むと御泉水自然園があり、もう少し進むと登山口の「一の鳥居」です。
今回は一緒に八ヶ岳に登った友人を茅野駅に送った後、折り返すように登山口に向かいました。茅野駅付近の道路標識で白樺湖31kmと出ていました。(諏訪インターからは約40km1時間弱と思われます。)

【標準コースタイム】
登り 1:40
一の鳥居→(1:10)→将軍平→(0:30)→頂上
下り 1:10
頂上→(0:20)→将軍平→(0:50)→一の鳥居
駐車場
今回は時間がないこともあって、最短ルートになる「一の鳥居」から登ることにしたが、ここまでの林道は数年前までは「夢の平林道」として往復600円が必要だったが、ビーナスライン同様「無料化」されたのもここを選んだ理由である。
なお、乗鞍スカイラインはマイカー通行禁止になったのに、ビーナスラインや夢の平林道が無料通行となったのは、一部生活道路としての利用がある為らしいが、利用台数は無料化によって大幅に増えているらしい。
駐車場はここで約20台、道路反対側の登山口のところに数台分あり、さらに道路の100m程手前には未舗装なだら数十台が駐車できるスペースがあります。駐車料金は無料です。

登山口
道路をはさんだ駐車場の反対側が登山口で、すでに「7合目」です。標高は約1,900m、頂上までの標高差は630mであり、標高差の少ない百名山として33番目らしい。
ちなみに最も少ないのは霧ヶ峰(車山高原スキー場リフトに乗った場合)で、逆にもっとも標高差があるのが新穂高からの槍ヶ岳(2,090m)となっている。
(山どんの資料室 標高差の少ない百名山より)
しかし、標高差があるほうに関しては白出沢から奥穂高岳に上ったほうが・・・とか疑問は残る。

なお、この登山口の右手30m位の所にトイレもあります。(ここは無料)

一の鳥居
もっと立派なものを想像していたが・・・
天狗の露地 16:13
登山口を15時49分に出発。鳥居の所にいた人が何処までと聞くので、「頂上まで行って来ます。」と答えたら「今からですか」と言われた。
最初は両脇に笹の生えたゆるやかな登りであるが、1時間以内を目標に飛ばしたら3分で足も息も苦しくなった。ペースが落ちたのは分かったが、苦しさのレベルは落とさないぞと喘ぎながら登った。
次々と下りてくる人達がみんな挨拶するので、挨拶を返してさらに息が苦しくなる。途中に馬返しという所があるはずだが気づかず通過し、天狗の露地とかかれた標識の所に到着したが、意味がわからなかった。ここは若干の展望がある場所ではあった。

ガレ場のような登山道が続く
将軍平(2,360m)
勾配はだんだんきつくなってきて、足が前に出ない、ヨタヨタと喘ぎながら登る。
見上げるようなきつい登りの先に「蓼科山荘」があった。ここは将軍平という所で名前の通り広場になっている。ここは大河原峠からの登山道の合流点でもある。
ここからは丸い頂上も見ます。もう近いと感じるか、まだあんなに登るのかと感じるかはその人によって違うが、自分は蓼科山の標高さえ確認していなかった(2,700m位かと思っていた)ので、もうあんなに近いのかと思った。

蓼科山荘 16:28
将軍平からの登り
将軍平から少し進むと、写真のような大きな石を積み重ねたようなガラガラな登山道を一直線に進みます。白山の五葉坂のようなイメージですが、傾斜はこちらのほうがあり距離もはるかに長く、こういうところの苦手な人は相当時間がかかると思われます。
手も使わなければ登れないような所もありますが、その分足が楽になるわけではありません。
やがて樹林帯を抜け出しますので、下を見ると案外近くに蓼科山荘があるのでがっかりしますが、登山道が左に巻いてくると頂上はもうすぐそこです。
なお、登山記には順番待ちの渋滞があったと書いてありますが、まだハイシーズンではないのと、こんな時間なのでほとんど人がいませんでした。


樹林帯を抜けると頂上は近い
下に白く見えるのが蓼科山荘
蓼科山頂ヒュッテ
ガラガラの急な登りが終わって、頂上部に到着する。そこに蓼科山頂ヒュッテがあり、数人の登山者が談笑していた。(16:44)
ハーハー喘ぎながらポカリを飲む自分のほうを不思議そうに見ていた。


頂上部
ガイドブックで読んでいたが、確かに広さは野球場くらいであるが、石でガラガラの台地である。
ほぼ中央部に鳥居が見え、一番奥に方位盤がある。
ヒュッテから三角点まではすぐ近くであるが、ガラガラなので歩きにくく、ペンキもなくどこがルートなのか良くわからない。足元を見てばかりいると目標になかなか進めない。こういう所は石の上を飛んでいくに限る。

中央に鳥居(自分でも分からない)
奥の凸部が方位盤
三角点、鳥居
頂上の標柱と八ヶ岳

鳥居の後に小さな石の祠がある。帽子を取って礼をして、お賽銭を50円して無事に帰れるように祈った。
方位盤
次に方位盤のところに行った。
方位盤には山が全周には刻まれていない。これは頂上部が広くて反対側の山をこの頂上部が邪魔をして隠してしまうからである。
従って蓼科山は独立峰で眺望は良いのであるが、頂上部を巡らなければ周囲の山を全部見ることは出来ないことになっている。


下に見えるのは白樺湖
騒動
方位盤の所から山頂ヒュッテは見えない。見当をつけて出発したが、はっきりしたルートがわからず途中で元に戻ろうかと思ったが、石の上を飛びながら反対方向を目指した。
ヒュッテに戻ると女の人が何か言い訳をしている。どうもご主人とは先に進んで、途中で待ち合わせする約束をすっぽかして登ったので、ご主人が探し回っていて登ってこないらしい。と分かったらそこにご主人が登ってきて文句を言っていた。まあ、メデタシであった。

この小屋の左奥にトイレがあったが200円と書いてあった。こういうものはすぐ他所の小屋にも伝染しそうである。

入り口の上に「雪隠画廊」と書いてある
いかにも眺めの良さそうなトイレではある。
下山
下山はガラガラの岩がさらに急傾斜に見える。17:00ちょうどに下山。ここは怖がらずに岩の頭に足を置いてぐんぐん下りる。
将軍平には8分で到着。小屋の前に男の人が1人いたので小屋の人かと思い、「今日は何人位の人が登りましたか」と聞いたら、山頂小屋のところで騒動していた人の仲間で下りてくるのを待っているとのことであった。
ここからは結構長く登山口に戻ったのがちょうど17:30分であった。
鳥居の陰に写っている夫婦連れに、さっき会ったのにもう登ってきたのですかと言われ、時間を聞かれた。
我ながら変な登山をしていると思わないでもないが、当面は速く・長くを目標に山に挑戦して行きたい。

一の鳥居に到着

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