日本最南端の百名山 宮之浦岳

05.03.23

宮之浦岳(1,936m)

百名山で最大の難関は北の利尻と南の宮之浦と言われる。
何れも離島の為にアクセスが困難な為である。

北海道に行くなら天女と一緒に全部回りたいと思うので
仕事をリタイヤするまで行かないつもりでいますが
今回同行してくれた天女の弟のFさんは
昨年のお盆休みに利尻など5つに登ってきたとの事です。
聞くと益々行きたくなりますが
愛妻家の錆鉄人は天女との同行を選ぶのであります。

さて、最南端の百名山は・・・

どうやって行くの?
屋久島までの行程は1日目の「憧れの屋久島を満喫」をご覧下さい。
福井から一人当たり4万円もかからずに屋久島往復をして、普通のツアーなら4日分の登山と観光をしました。

一般的な宮之浦登山は
(1)淀川登山口〜宮之浦岳の往復
(2)淀川登山口〜宮之浦岳〜新高塚小屋泊まり〜縄文杉〜荒川登山口
の2つで、90%の人は登山口の標高が高くて登山が楽なこのどちらかのコースを選択すると思われます。(2)のバリエーションとして白谷雲水峡に行くコースがありますが、それを逆回りする登山者はかなりの少数派ですが、フェリーの時間等を考えると、我々のこのコースは理想的ではないかと思われます。
新高塚小屋を出発
早くに寝たせいでしょうか。最初に目覚めたのは午後9時半でした。その後も1時間置き位に目が覚めましたが、すぐに寝られました。
3時に目が覚めた時、トイレが混まないうちと思ってトイレに行き、戻ってくると隣のFさんも目を覚ましたので、もうテントを畳んで御来光を目指して出発しようという事になりました。
朝食を作っていると時間がかかるので、行動食で済ませて急ぐことにしました。昨日の残りのパンやチョコレート、カロリーメイト等を食べました。
出発の準備をしていると、小屋からトイレに来た人が「早いですね、何時出発ですか」と聞くので「準備出来次第です」と答えたら、彼らは5時出発だと言った。

という事で4:07トイレの手前の標識の所から出発。まだ暗くてヘッドライトが必要でした。Fさんはパナのリチウムヘッドライトだったので「電池代が高いからたいへんだね」と言いました。錆び鉄人のLEDの灯りを見て1500円もしないと言うと驚いていました。
第1展望台
ヘッドライトを点けて歩いているので、何処が何処だか分かりませんが、登山道は整備されていて、一部には木道も整備されています。
第1展望台には4:24到着。ここから何処が見えるのかはわかりません。天女はFさんが先導してくれるので、悠々と後を着いて行くだけです。
登山道の雪
5:10、ほんの数メートルでしたが、登山道に雪がありました。タクシーの運転手が今年の春は1ヶ月位遅いと言っていましたが、宮之浦岳で雪を踏めたのはラッキーでした。
まだ暗くてヘッドライトは点けています。
焼野三叉路
やがて辺りが薄明るくなってヘッドライトを仕舞って歩いていると、東の空が赤くなってきました。もうすぐだと思って登っていると運悪く尾根の裏に回ってしまいました。
5:47 焼野三叉路に到着。

御来光
5:49(デジカメ時間)ちょうど御来光を見る事が出来ました。下は雲海ではなく、本物の海で、水平線に僅かに雲があり、その上からの御来光でした。

バンザイする2人
天女は太陽の邪魔にならないように
遠慮がちにバンザイです
(写真は少し明るさを調整しています)
永田岳へ
永田岳へは近くの山を回りこむようにして一端下り、それから登って行きます。途中から見ると右側の山の方が高いのかと思いましたが、永田岳は左のほうで、登るにつれその奥に高い所があることが分かりました。
頂上直下にはロープのある一枚岩がありますが、ロープがなくても登れます。

永田岳頂上

   後は宮之浦岳

反対側は海を隔てて島が見えました
永田岳からの宮之浦岳
ここからの宮之浦岳はカッコいいです。宮之浦岳の左下のコブのような膨らみの辺りが焼野三叉路ですから、永田岳へ来るよりも宮之浦岳に登るほうがはるかに近い事が分かります。
ここから数人のグループが稜線を登ってくるのが見えたので、焼野三叉路辺りで一緒になるかと思いましたが、我々が戻った時にはまだかなり下のほうにいました。

宮之浦岳
焼野三叉路に戻ると、宮之浦岳はすぐそこです。登っているとこんな高い所まで木道があってびっくりしました。

標柱の右上に種子島が写っているのですが・・・心眼!

    後の岩の上が本当の頂上だよ
       と言ったのですが・・・

ワンゲルで2回屋久島に来た下の娘にデジカメの画像を見せたら「宮之浦岳から見た永田岳の写真はないの?カッコいいのに!」と言いました。
下山開始
白谷雲水峡へ行くタクシーの運転手さんが、飛行機雲がすぐに消える時は天気が悪くなると言っていましたが、焼野三叉路辺辺りで見た飛行機雲がすぐに消えたので心配していましたが、だんだんと雲が降りてきたのでしばらくで下山しました。
頂上にいたのは10分程度でしょうか。下り始めたらすぐに雨がポツリ、ポツリと落ちてきましたが、濡れるほどではないのでそのままで歩きました。

頂上から淀川登山口への下山路
    
下山途中

なだらかな気持ちの良い登山路が続きます。

落ちないのが不思議な岩
これを見たユミちゃんが、
手前の岩は4つがきれいに割れていたのに
とビックリしていました
下山路

赤いコケが印象的でした。    

シャクナゲは頂上付近のものはつぼみがたくさん付いていましたが、標高が低い所にはつぼみが付いていなかったのが不思議に感じました。
投石岩屋
雨は一時止みましたが、またポツリポツリと降ってきたりでしたが、雨具は必要ありません。宮之浦岳を目指して登ってくるパーティに何組か出会いました。
    
花ノ江河
有名な花ノ江河ですが、まだ早すぎたのか、そんなにきれいな所というふうには思いませんでした。
雨が少しずつ強くなりだしたので、ここで雨具を上だけ着ました。

    
小花ノ江河
少し進んだら小花ノ江河です。ここは小さな流れがあって、この時期はこちらのほうがきれいなように思いました。
    
淀川小屋
このまま歩けばタクシーを頼んだ1時半より2時間も早く淀川登山口に着く計算だったので、淀川小屋で大休憩をすることにしました。

新高塚小屋のトイレもこのような作りでした。

水場はすぐ近くにありました。ここで昼食を兼ねた大休憩をしました。ラーメンを食べていると、フェリーが運休とは知らなかったので鹿児島で1週間ほど車中泊していたという変わった人が降りてきました。1時間半ほどいて、12時半に出発しました。
紀元杉
淀川小屋で休憩している間に本降りになったので河童ズボンもはいて出発しました。小屋からはいったん登りが続きます。30分ちょっとで登山口に到着しましたが、そこに「まつばんだタクシー」が駐車していたので尋ねると、ここに車を止めて荒川登山口に下山した人を送ってきて12時半頃からいたという返事で、待ち時間なくタクシーに乗れました。
ここから安房までは長い距離の下山で、往復1時間半位はかかりそうだったので待っていたのもうなづけました。
淀川登山口から少し下った所に紀元杉があり、タクシーが停まってくれたので写真を撮りました。タクシーはそのまま「まつばんだレンタカー」の安房営業所に付けてもらいました。車中で食事所をいろいろ聞いて、天女がメモしてくれました。

道路から撮影しただけですが・・・
尾ノ間(おのあいだ)温泉

レンタカーは経費削減で軽4ナンバーのアルトですが、長い距離を走るのではないので、これで充分です。ザック3つを積んで後席には天女が乗りました。料金は1日5,040円で、事故の場合の免責料金1,000円を別途払いました。

本格的な雨になっていたので、この陽の観光は諦め、まずは温泉で汗を流す事にしました。温泉はユミちゃん推薦の尾ノ間温泉です。1人300円で、時間が早かったせいか混んでいませんでした。浴槽はやや深く下に石が敷き詰められていて、泉質は肌がツルツルになる良い温泉でした。ここのAコープで夜の酒盛り用の刺身などを購入しました。
青少年旅行村へ
雨ですが経費削減の意思は固く、青少年旅行村へ行ってテントを立て、タクシーで聞いたその集落に1件だけある松竹というそばやさんに行く事にしました。
青少年旅行村の入村料は1人300円でテント持ち込み料は2人用と1人用の2つでしたが、1つに計算してくれて500円の合計1400円に消費量をたした1,470円でした。
雨が降っていたので管理の人に尋ねると、テントを炊事棟の通路に張らせてもらえることになりました。
それから松竹に行き、トビウオの寿司と定食やそばをそれぞれ注文しましたが、ちょうど3,000円でした。
テントに戻る前に集落の商店に行き、ビールや焼酎を買いました。このお店は数十年前に戻ったような木枠のガラス戸の古い建物でした。
宴会を開始しようと思ったら、刺身に醤油が付いていなかったので、管理人さんの所へ行くと、刺身醤油を分けてくれました。おかげでおいしく食べられました。
夜中に干潮になると聞いていたので、起きたら海中温泉に行ってみようかと思っていて、ちょうど12時頃に目ざめましたが行きませんでした。


以下、「屋久島観光編」に続きます。

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