幌尻岳(2,052m)ポロシリダケ トムラウシ岳(2,141m) 斜里岳(1,545m) 百名山の中で幌尻岳は「登山困難な山のトップ」ではないかと言われています。 その理由は以下の通りです。 1.本州からは遠い北海道にある 2.登山口までのアクセスが困難 3.登山口からのコースタイムが長い 4.数十回の渡渉があり、増水時は渡渉不能となる (運が悪ければ数回目でやっと登頂という人もいるようです。) 避難小屋の予約状況をみると8月中は満杯です。 運よく避難小屋に泊まれたはいいが、雨で戻れなくなったら悲惨です。 (8月18日以降大雨で林道が崩壊し通行不能=登山不能、幌尻山荘足止者多数の様子です) それほど余裕ある日程で北海道の百名山登山に来る人は少なく 無理をしても日帰りをしようとする人が多いのです。 という事ででなくても 金無し暇無しヒーヒーハーハー休憩無し登山がキャッチフレーズの錆鉄人なので 日帰り以外には考えていませんでした。 普通の人が幌尻岳往復日帰りなので、 7つ沼経由で戸蔦別岳を回って幌尻山荘に戻る計画を描いていました。 その次はトムラウシ岳ですが、 錆鉄人の嫁さんは「天女」なので どうしても天人峡温泉から往復(コースタイム19時間05分)をしたいと思いました。 最後の斜里岳はコースタイム6時間程度なので無理も可能です。 (とはいえ、移動が280kmもあるのですが・・・) |
どうやって行くの?北海道・・・飛行機なら | ||
百名山完登を目指す錆鉄人なので、優しい天女はお盆の間の北海道「単独遠征」を許可してくれましたが、金無し暇無し錆鉄人は如何に安く、しかも時間的(日程的)にも無駄なく北海道に残った3山(幌尻岳・トムラウシ岳・斜里岳)を登るかという事を真剣に研究しました。 まずは飛行機です。 例によって自宅を午前4時20分に出発し、4時52分武生ICの空港バスに乗れば、中部空港から飛び立って9時50分には千歳空港に到着します。しかし、レンタカーを借りても千歳空港から登山口までが遠いので、この日は単に移動日になってしまいます。 帰りは千歳空港18時45分の便に乗れば空港バスで武生ICに23時40分に帰ってくることが出来ます。しかし、中部空港到着予定時間と空港バスの出発時間との間が25分しかないので、実際にはもう1便早い飛行機に乗る必要があると思いますが、斜里岳に早朝に登って450kmを高速も利用して引き返せば十分に戻れる時間です。従って、出発日+登山3山3日+予備日1日の合計5日で帰って来られるはずです。これは、錆鉄人の会社のお盆休み期間8月12日〜16日の5日間にぴったりです。 |
問題は 1.持てる荷物が限られる 2.レンタカー(フィット)では寝心地が悪い(=疲労回復困難) 3.費用がかかる 空港バス・飛行機・レンタカー・ガソリン代合計約11万円 (飛行機代は往復割引を適用) 4.肝心の飛行機の予約がうまく取れる保障がない いくら金無し錆鉄人であっても、最後の北海道百名山征服の為に11万円が15万円であっても、それしか方法がなければ出せない訳ではありませんが、やはり日本一安く百名山を登る事を目指している錆鉄人には高く感じます。予約が取れなければ、今年中の百名山完登も夢と消えてしまいます。 という事で、次はフェリー利用を検討 |
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どうやって行くの?北海道・・・フェリーなら | ||
新日本海フェリーで「敦賀−小樽便」がある事は知っていましたが、1日以上もかかるので・・・と思っていました。しかし、今では運航速度もアップしたのか、19時間で小樽に到着です。(帰りは20時時間)しかも、「敦賀−苫小牧東便」があり、これは毎日出航しています。 という事で、計画を作りました。 敦賀1:30出航で苫小牧東20:30、帰りは苫小牧東23:30で敦賀21:30、家には23時までには到着です。 飛行機の場合は予備日の深夜に帰宅し翌日には出勤出来るのに対し、予備日の翌日夜にしか帰宅できません。従って、フェリー往き1日+登山3日+予備日1日+フェリー帰り1日の合計6日必要となり、1日有休を取らなければ実施できないのでありました。 |
【フェリーの利点】 1.何でも持っていける 2.布団も積んでいけるので寝心地満点 3.費用が安い 【問題点】 上記の1日余分にかかることは目をつぶっても、苫小牧東港に到着する時間が遅いので、幌尻岳登山口の駐車場に到着するのは24時前後の見込みとなり、4時起床の4時半出発とすると、睡眠時間があまり取れない事が問題点でした。 |
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どうやって行くの?北海道・・・フェリー裏技 | ||
睡眠時間が少ないけれど、幌尻岳位のコースタイムならそれほど問題ない(といっても頂上往復コースタイム16時間10分の日帰りですが・・・)と考えたので、フェリーで行く事に決めました。 新日本海フェリーの場合は、2ヶ月前からインターネットで予約が出来るので、2ヶ月前になったらすぐに予約しようと思っていました。という事で、8月11日有休を取って出発という計画を立てました。 ところが、うっかりしていて、2ヶ月前の6月11日を1週間すぎてしまい、予約をしようとすると、何と!既に11日の敦賀便は満車でした。帰りの便はまだ空いていましたが、帰りだけ予約してもしかたがありません。(新潟からのフェリーの中で聞きましたが、予約開始の1時間後には予約打切りとなったそうです。すごい人気ぶりです!) 日程をずらすしかないかと考えましたが、予約の便選択で「新潟−苫小牧東」というのがあったので、それを調べてみました。 すると、何と好都合でしょうか。新潟出航は23:50で苫小牧東港に3時間も早く到着するのです。会社から新潟港までは高速j396km+下道20km位なので5時間もあれば到着出来るので乗船には問題ありません。 喜んで新潟ー苫小牧東の往復を予約しました。(往復にすると帰りの運賃が1割引となる) |
という事で、「裏技」も実は予約を遅れるというミスによるものでしたが、もっと良いフェリー便を見つけることが出来たのは、天女のおかげでしょうか。(我が家は良い事は全て天女のおかげという事になっています) 錆鉄人家のことわざ「地獄に天女」とは、まさにこういう場面です。 【敦賀便との比較】 1.苫小牧東港到着が3時間早い 駐車場に早く到着して睡眠時間も十分確保出来る 2.自宅に帰る時間が1時間以上早い 愛妻家の錆鉄人には重要なことです。 (実際には午後8時に帰宅したので3時間早くなりました) 3.高速代・燃料代とフェリー代金の差はほぼ同じ 敦賀からも新潟からも費用は約7.8万円 (飛行機より3万円安い) |
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幌尻岳登山口まで | ||
苫小牧東港にフェリーで上陸するので、この場合はルートは1本です。沼ノ端東ICで高速に乗り、無料区間の鵡川まで走り、国道235、237経由で振内町まで走り、岩知志で右折し幌尻岳登山口駐車場まで林道を約35km走行します。苫小牧東港からは約120km、北海道の国道なので基本的には時速60km走行が可能と思われますが、林道は狭く非舗装部分が長いので岩知志から1時間半はかかると思われます。 という事で、フェリーからの下船に15分、運転が3時間15分、途中コンビニでの買物が10分と考えると、17時20分にフェリー入港なので、21時には駐車場に到着する予定です。 【注意】 実際には下船はトラックが優先されるようで(向こうはお仕事なので仕方がありません)到着後30分以上かかってからの上陸となりました。 |
という事で、夕食は走りながら食べ、登山口に着いたら速やかにアルコールを摂取し、出来るだけ早く寝るいつものスタイルです。 翌朝の出発は、午前4時を計画。3時半に起きても睡眠時間は6時間確保出来る予定(実際の睡眠は4時間程度でしょうか。)ですから、かなり良い条件です。しかも、フェリーの中では基本的に寝ているだけのはずですから。 |
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幌尻岳とトムラウシ岳のコースタイム | ||
【標準コースタイム】 駐車場(仮ゲート)−0:40(2.5km)−林道ゲート−4:00(林道5k+渡渉)−幌尻山荘−4:10(戻り3:00)−幌尻岳(登り8時間50分)−2:40−戸鳶別岳−2:30−幌尻山荘−3:30−林道ゲート−0:40−駐車場(仮ゲート) 戸鳶別岳経由でコースタイムは18時間40分、カットして幌尻岳往復にすると16時間10分と2時間半の短縮となります。コースタイムが長いのは、1.5km程の渡渉区間が2時間にも計算されているからですが、水量によって左右されるようです。 錆鉄人の登るお盆の時期には、雪渓の融雪も進み、直前に降雨がなければ(錆鉄人の短足でも)水深は股下以上にはならないのではないかと思います。いずれにしても錆鉄人は、7月の鷲羽岳・水晶岳の日帰りで、水浴びの予行訓練は終了しているので怖いものはありません。(メガネだけはなくさないように注意するつもりです) という事で、渡渉という難物がありますが、コースタイム16時間は錆鉄人にはそれほどの事はなく、翌日はトムラウシを短縮登山口からの往復(コースタイム12時間40分)にしようと考えていました。 |
ところが、知り合いから北海道行きでトムラウシの日帰りをするなら、錆鉄人の足なら天人峡からの日帰りが出来るのではないかと言われました。(天人峡からの往復はコースタイム19時間05分) ガイドブックにはトムラウシ温泉から南沼幕営での1泊2日コースが紹介されていて、見るとトムラウシ岳と天人峡の間には見所が多く、登山口までの走行距離もそれほど差がなく、道路の状況はかなり良さそうです、というよりも普通の道路を走るだけで到着ですから「運転の下手な」錆鉄人には安心のコースです。 何よりも天人=天女であって、登山道からは羽衣の滝が一望出来るとあり、嫁さんが「天女」である錆鉄人は、どうしてもこのコ−スを登りたいと思いました。 さらに、翌日の斜里岳登山口までの距離も50km程度の差で、それほど負担ではないと思われました。(コースタイム+移動時間は相当長いのですが、翌日はコースタイムが6時間10分しかない斜里岳ですから・・・) 2日でコースタイム37時間45分(戸鳶別岳経由)というのは、さすがに身体への負担がきつそうです。幌尻岳は頂上往復コースにしてしまおうと考えました。 |
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水の問題 | ||
北海道の流水には「エキノコックス」という厄介な病原虫が潜んでいる可能性があり、これが経口で人間の体内に入ると肝臓に嚢胞性病変が形成されることがあり、これが「エキノコックス症」と呼ばれています。早期に治療されないと肝臓癌のような病態になり、手術しても完治しないと言われていますが、肝臓の嚢胞病変が顕著になるまでの期間が15年〜20年と長く、手遅れになる可能性が高いと言われていて、死者も出ている状況です。 このエキノコックスは、野ネズミやキタキツネの糞便に混じって排出され、それが流水に混じる可能性があるので、生水を飲むことは危険であると言われています。100℃で1分間煮沸すれば病原虫は死滅するので、煮沸が奨励されています。ただし、流水から病原虫が検出された事はないらしいのですが、用心するに越したことはありません。(清水の場合は100%問題ないと言って良いと思われます。) という事で、今秋の北海道遠征で水がもっとも問題となるのは、トムラウシ岳です。往復19時間05分のルートに清水の湧いている所が1箇所もないのです。 【登山と水分補給】 「運動をしたら汗や呼吸によって水分が失われるので水分補給をしなければならない」というのは常識ですが、では、一体どれだけ摂取すればよいのかを調べてみました。 人体の約60%は水分で、その2%が失われると、「強い喉の渇き、ぼんやり、食欲減退」が発生し、2%以上では腎機能の低下や血液濃縮による影響が起こり、20%では生命の危機となると言われています。ただし、これも日頃スポーツをする等の鍛錬によって耐性が向上するらしいのですが、2%以内に止めたいものです。 |
では、登山ではどの程度摂取すべきでしょうか? 検索して調べましたが、漠然と「夏場や6時間以上歩く場合は、1.5〜2.5L」と書いてある程度で、男女差や体格差などが全く考慮されていません。 錆鉄人の場合、体重72kgとして水分は約43Lであり、2%はたったの860mLであるのに、1.5〜2.5Lという範囲の上限と下限の差だけで2.5%にもなってしまうのですが・・・ という事で、見方を変えて検索しました。あるページによると、「エネルギー100kcalの消費に対し水分は100mL補給する必要がある」と書いてありました。という事は、トムラウシの場合、8kcal×72(kg)×19:05≒11,000kcalとなり、何と11Lもの水分補給が必要だという事になってしまい(錆鉄人はカバじゃありません!)このページには疑問を感じます。 また別なページでは、一般的な運動水分補給については、「運動前に600mL、運動中は15分置きに150〜250mLを補給」と書いてあります。という事は1時間1Lなので10時間登山なら10Lとなり、これも? 一方、100gの脂肪を消費すると107mLの水が生成されます。また、人間の脂肪は2割の水分を含みますから、10,000kcalを脂肪の燃焼で生成したとすると、純脂肪1gは7kcalですから、脂肪約1.4kgを消費し、分解による水分の生成280mLと燃焼による水分の生成1500mLとで、約1,800mLの水分が自己生成される事になります。これが有効に活用されるのかどうかは不明ですが・・・ |
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過去の経験による水分量の決定 | ||
という事で、体格や男女差、スポーツ強度の差を考えずに一般的に「これ位の水分を」と書いてあるのは信用できない事が良くわかりました。それで、錆鉄人が過去にどれ位の水分を必要としたかを考えてみました。 【新穂高から鷲羽・水晶岳日帰り:CT25時間20分】 出発時1L+双六小屋500mL給水+三俣山荘500mL給水+水晶小屋ビール350mL+三俣天場500mL給水+双六小屋500mL給水+ビール350mL+流水その他で500mLとして、合計すると 水(お茶・コーヒー含む)3.5L+ビール2本700mL程度だったと思われます。このうち、ビールは利尿作用があり水分喪失の恐れがあるので勧められていませんが、往復14時間半の間の尿の量は0.5L以下だったと思われますので、むしろ積極的な利尿が必要だったのかもしれません。 いずれにしても尿の量が少なかった事は、摂取水分が不足していた可能性が高いと思われます。 |
【トムラウシ岳の場合:CT19時間05分】 トムラウシ岳には給水出来る場所がありませんので、全行程の水を持って行くか、ガスコンロとコッヘルを持っていって数箇所にある沼の水を煮沸して飲む必要がありますが、錆鉄人的には沼の水は「死」と引換える位の危機的な場合でないと飲む気になりませんので、必然的に必要な全量を持って行く事になります。 <考察>新穂高−水晶往復と比較 コースタイム :約75% 積算登高量 :約70%(トムラウシは2,500mと推定) 気温 :同等(あまり暑くないと推定) 以上より、 持って行く水の量は75%の3Lで良い。しかし、前回が不足だったと思われるので+500mLとして、3.5L持って行くものと決定。(+ビール350mL) 出発前にも500mL以上補給してから出発する事としますが、ブルーベリーヨーグルトは不可。 実際には、この水量でほぼピタリでした。 |
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高速料金 | ||
錆鉄人は、ETCの深夜3割引を活用して高速代の削減に努めてきましたが、今回は福井北IC−新潟亀田ICの往復共、深夜時間帯にはなりません。 ただし、往復共「通勤半額」の時間帯にはなります。3割引を上回る「半額」ですが、走行距離が100km以内に限定されます。高速料金は、走行距離が短いと割高な設定になっていますので、福井北IC−新潟亀田IC間を100km以内のICとの組み合わせで通行した場合の料金をチェックする必要があります。 |
という事で 福井北IC−新潟亀田IC(375.9km)7,850円 福井北IC−小矢部IC(94.2km)2,600円+小矢部IC−新潟亀田IC(281.7km)6,150円 従って、小矢部ICまでが半額の1,300円になるので、合計で7,450円となり、400円安くなります。高速料金の高額負担者である錆鉄人は、高い料金に大いに不満を持っていますので、数分の面倒がありますが、400円安い細切れ走行を選択するのであります。(5分かかったとして、時間に直すと4,800円ですから・・・) 同条件で探した所、帰りは米山ICまでが94.4km2,600円で、同じく400円安くなるのです。 この細切れ走行は、100kmをちょっと越えた距離でやった場合、(105kmの場合なら)1,100円お得となるのが最大のようです。 実際に小矢部ICで一旦出て入った所、距離的には往復2km、時間は4分程度のロスでした。時間に直すと6,000円ですから、こんな効率の良いアルバイトはありません。 |
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装備編 | ||
すべて日帰り前提での装備を計画しました。錆鉄人は「どんなことがあっても、どんなに時間をかけてでも必ず自分の力で車に戻れる」という確信を持っています。 したがって、最悪の場合の準備としては、 1.エマージェンシーシート 2.予備食料(2食分+チップスター+嗜好品) チップスターは嵩張らずカロリーが高い必携品 3.長袖シャツ、雨具 (一般的には通常装備ですが、錆鉄人の場合は通常使わない装備です。と言いながらも、いつも必ず持って行っていますが・・・) のみです。 |
1.ザックは軽量25Lタイプ 2.登山靴は2足 靴が変わったほうが足を痛めにくい為です 3.ダブルストック 渡渉時の安定性確保や歩行時の補助、 熊と遭遇した場合は武器として使用する (目や喉を狙う) 4.服装は短パン+メッシュTシャツ 5.(渡渉用に)マラソンシューズ 10年近く前にマラソンはやめましたが その頃かったシューズがたくさん残っています。 マラソンシューズは靴底が剥がれないようです。 わざわざ渓流靴を買う必要はありません。 6.ヘッドランプ 7.その他 帽子、日焼け止め、手袋(使わず) |
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装備編 その2 | ||
自宅から持って行った食糧 【コンビニがない場合を考えて保存の利く食料を準備】 1.缶詰 使わなかった場合再利用が可能 2.カステラ菓子 パンより賞味期限が長い 3.ポテトチップス(2袋) 運転中の眠気覚ましにも食べる 4.チップスター(5個) 非常食として必携(高カロリー) 5.カップラーメン類 コンビニがない場合の朝食用 (登山には不要ですが、コンロも準備) 6.ペットボトル飲料 お茶、アクエリアス、コーヒー 6.水 ペットボト等で約10L (水がなければ何も出来ませんから) ポテトチップスやチップスター、アクエリアスなどの登山用飲料水は、コンビニでも購入出来ますが、事前にスーパーなどで買ったほうが安いからです。 |
【コンビニでの買物】 3山とも登山口での車中泊なので、朝食と登山中の食料とを購入することが必須です。なければかなり悲惨なので、登山口に近づいてから買うのではなく、コンビニを見つけ次第買ってしまうという基本的な戦略が必要です。 今回も、トムラウシから斜里岳への移動において、北見ではまだ遠いので途中でと思っていたら、カーナビは山の中のルートを選択したのか?清里町に着くまで1軒もありませんでした。(この当りからかなりへばっていたので見逃した可能性もありますが・・・) 朝食としては「ざるそば」を愛用していたのですが、前回の新穂高から鷲羽水晶の日帰りで「あまりの不味さ」に懲りました。という事で1回はうどん、その他はおにぎりや寿司にする事にしました。 以前は何でも食べられたのですが、飯豊山のパン攻め以来、パンがあまり食べられなくなったような気がしますが、やはりパンも1食分は買って持って行く事にしました。 |
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新潟港へ | ||
前置きが長くなりましたが、11日は午後5時33分に事務所のドアを出て、1階まで階段を駆け下りて駐車場まで走り、途中で夕食の買物をして福井北ICには6時過ぎに入りました。 途中で事故などがあると、乗船出来なくなる恐れがあるので、かなり飛ばして走りました。トイレ休憩もいつも通り駐車場からの往復は走りました。 結局、新潟亀田ICを10時前に下り、新潟港に進む途中で給油し、さらに途中のコンビニで夜食と朝食を買いましたが、コンビニはフェリーターミナルのすぐ近くにもあったので、こちらで買えば良かったと思いました。 |
フェリーターミナルに着くと、すでにたくさんの車が駐車場に並んでいます。予約してあったのですが一瞬不安になりました。 入口脇に車を止め、乗船券の購入に行きましたが、たくさんの人が並んでいて、受付まで30分近くかかりました。ここで予約済みの帰りの乗船券も買えたので帰りは楽が出来ます。(実際には出航の10時間ほど前に苫小牧東のフェリーターミナルに到着したので、並ぶ必要もなかったとは思いますが・・・) ここで異様に感じたことがありました。 飛行場のロビーと全く感じが違っているのです。あるいは新幹線の乗客とも違っていて、服装や顔つきを見ると、うまく表現出来ませんが、生活レベルが一段下の集団という感じがしました。(錆鉄人もその中の一人であった訳なので、やはりそのように見られていたのではないかと思います。)まぁ、それだけ庶民的・日常的な乗り物という事でしょうか。 という事で、入口脇に停めた車に戻って車列の後に並ぼうと駐車場に行くと、そのまま乗船開始でした。 |
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フェリーの中 | ||
まずは寝る場所を確保するために急ぎました。 かなり遅い乗船というか、既に多くの人が乗船しているので、2等船室はほとんど満杯です。でも奥から2つ目の所に荷物が置いてなかったので尋ねると、空いているという事でやっと潜り込めました。大きなフェリーで乗客も1000人近く乗っていると思いますが、2等の乗客数が非常に少ないのでビックリしました。 正確には 二等:288 二等寝台:330 一等:180 特等:60(2名×30) スィートルーム:8(2名×4) ドライバーズルーム:60 の合計926名です。(あざれあ) ちなみにトラック186台乗用車80台が標準ですが、この時期なので乗用車が数倍あったと思います。 しばらくすると、一番奥の場所の青年が現れました。学生さんでバイクで北海道を旅行するとの事でした。彼とはいろんな事を話し合いました。 また、向かいの人は百名山登山をしている人だったので、山について情報交換をしました。雌阿寒岳に登りたかったけれど登山禁止なので(春先かいつか小噴火したので登山禁止になっているらしい)雄阿寒岳で代用すると言っていました。錆鉄人は去年登ってしまっていたので良かったです。 |
戸棚の幅が一人分のスペース 冷房もあって山小屋とは余程いい! いびきがうるさい点は同じです |
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売店・自販機 | ||
結構大きな売店もありました。カップラーメンも売っていましたが、200円でした。スーパーで買うよりはかなり高い感じです。(次回乗る時があったら、錆鉄人は買って持ってきます) |
こちらはお世話になった自販機 ビールが350mL280円で500mLで380円 山小屋と比べれば大安売りです |
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北海道 | ||
という事で、フェリーは秋田港に寄港して、翌日の午後5時、予定より20分早く苫小牧東港に到着しました。 |
実際の幌尻岳登山は次のページをご覧下さい。 |