戸隠山(1,911m) 戸隠山は蟻の戸渡り・剣の刃渡りというナイフリッジがあり スーパー難所として有名である。 従って天女に説明などしようものなら絶対に行くとは言わないので 高妻山に登るついでに騙して連れて行こうと思っていました。 しかしながら 高妻山の登山を計画したついでに この楽しい計画を うっかり口を滑らせてしまったのでありました。 ところが、天女は予想に反して 戸隠には登らないとは言いません。 「普通のおばさんでも登っているのだから」という説明に納得したのか いつもの事で諦めたのか あるいは剣の早月尾根を登って自信がついたのでしょうか 実態を知らなかったから というのが正解かもしれません! |
どうやって行くの | ||
高速料金をセーブしようとすると、白鳥から高山・松本と抜けて戸隠に向かう事になりますが、北陸道に乗って糸魚川ICから白馬に南下し、鬼無里経由で戸隠キャンプ場に行く場合と比べて遠回りになります。 一方、糸魚川ICから南下する場合、高速代の深夜4割引を適用しようとすると、高速を下りてから2時間以上走って登山口にやっと到着となります。天女と一緒なら10時間以上かかると見積られるこのコースを歩いた後、あわよくば美ヶ原もピークハントして帰りたいと思っているので、時間的に厳しくなります。しかも鬼無里のルートは曲がりくねった狭い道路ですれ違い困難な区間もかなりあります。 という事で、上越から戻るような感じになりますが、妙高SAで車中泊して信濃町ICで降り、戸隠キャンプ場に行く事にしました。 |
日帰りの我々にはコンビニで食糧調達するという大命題があるので、地図で信濃町ICから戸隠の間のコンビニを探しましたが、見当たりません。 しかたなく、ひとつ前の妙高高原ICで降りる事にしました。この時間なら国道に降りてもそれほど時間は変わらないので、高速料金が安くなる分、お得かもしれません。 ただし、帰りに戸隠から信濃町の間にコンビニを見たような記憶もありますが・・・、自信が持てません。1つしかないコンビニを頼って行ったら廃業していて食糧調達が出来なかったという事になると大変ですので、余裕を持った計画が必要です。 コンビニのオニギリ・パンの入替は午前6時か7時頃ではないかと思われるので、夕方出発時に買っておいたほうが安全・確実かもしれません。 |
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駐車場 |
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あいにくの曇り空ですが、夕べの天気予報では9時頃からお昼頃まで晴れの予報でした。 |
まずは 牧場入口手前のささやきの小径へ |
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ささやきの小径 | ||
そばやさんの建物と標識の間が入口、バンガローのほうへと続いています。 5:46 出発! |
薄暗い森の中、クマ注意! |
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随神門 | ||
少し小雨がパラついていました |
6:17 随神門到着 ブレブレですが・・・ |
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参道の杉並木 | ||
遥かに遠い道路から続く杉並木の参道 |
奥ノ院へと続いています |
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奥ノ院 | ||
階段を登る頃から雨足が強まりました。 まずは身を清めます |
6:33 奥ノ院 いつものように厚かましくお願いしました |
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戸隠神社五社案内 | ||
九頭竜社 |
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登山口 | ||
我々が到着するのと入れ替わりに奥ノ院を後にした夫婦の登山者は、雨足に登山を諦めて階段を下りて行きました。それを横目で見ながら登山口まで来ましたが、愛妻家の錆鉄人は「どうしよう?お母さんに任せるよ」と優しく聞きました。すると天女は「ここまで来たんだから行きましょう。」とキッパリ。 という事で、6時36分に登り始めましたが、雨はだんだん強くなります。登山道は木の下なので最初の頃はほとんど雨が落ちてこなかったのですが、雫が落ちて来るようになったので天女は木の下で雨具を着ました。 錆鉄人は雨具を切れば蒸れるだけなので、いつものTシャツ姿のままです。(でも、短パンじゃなくズボンを履いていました。) |
ここで雨具を着ました |
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五十間長屋 | ||
少し登ると険しい岩壁が見えてきました。 |
五十間長屋 7:11 |
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百間長屋 | ||
引き続いて百間長屋 7:14 |
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鎖場の連続 | ||
50間長屋で雨宿りしていて先に行かせてくれた3人組が百間長屋の下にいます。 この後は鎖場が続きます。 |
雨も小降りになりました |
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鎖場を登る | ||
表面の石は剥がれ易いので注意が必要です |
私は鎖があれば怖くないのよ と豪語する腕力自慢の天女でありました |
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核心部へ | ||
何でこんな所を登山道にしたのでしょう? 修験道が盛んな頃は鎖なんかなくて 本当に命懸けの修行の場だったに違いありません |
この先はどうなっているの? もっと怖い所だよ! |
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蟻の戸渡り | ||
馬乗りになって行けばいいよ! って、前に進めません |
家に帰って来ると 膝が何か所も内出血していた天女でした |
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どうやって行けばいいの! | ||
ここからどうやって行くの? と言うので、こんな怖い場所で 天女の横を通って先に進んだ錆鉄人は 良く見ていて! と言って先に進みましたが 見たようには出来ないものです |
しかしながら、 よくもこんな所だあったものです。 写真を撮るから顔を上げてと言いましたが 岩にしがみついたまま顔も上げられません |
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剣の刃渡り | ||
横を渡って |
乗り越えて |
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最後だよ! | ||
右側には岩棚があって 頭につかまりながら渡れます |
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八方睨 | ||
ヤッター!無事通過! この時、向こうに3人組が来ました。 |
すぐに八方睨です。 7:58 到着(登山口より1時間22分) 喉もカラカラになった?天女 天女は岩場がカラキシ駄目なので ほとんどコースタイム通りを予想していましたが かなりコースタイムを短縮出来ました。 |
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戸隠山山頂 | ||
8:09 |
カッコイイ山ね! |
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断崖絶壁 | ||
八方睨からずっと、 登山道の右側は断崖絶壁が続くので 足を踏み外さないように注意が必要です |
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一不動避難小屋 | ||
錆鉄人的には表山の稜線はほとんど平坦ですぐに一不動に着いたように思っていましたが、アップダウンが結構あって、最後は100mほども登ったと思うと、それ以上に下り続けて、一不動に到着。9時15分頃だったと思います。(八方睨から1時間15分程) 中に入って登山靴を脱いで、靴下を絞りました。錆鉄人はTシャツも脱いで絞りました。 パンを食べていると、2人組みが入ってきて、そのうちの一人は断りもせずにタバコを吸い始めました。よほど「外で吸って下さい」と言おうと思いましたが、こういうデリカシーのない人に言ったら、逆切れでもされて尚さら気分を害するのが落ちかもしれないと思い、黙ってザックのチャックを閉めて外に出ました。天女も同じ気持ちでした。 →次は高妻山 |
9:27 さあ、高妻山へ出発! |